END-GAME【日常生活編】

孤高

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番外編(過去編)

帰り

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鶫「なにがあったの?」

集「いや、別に」

奏太「何したんだよ~花さんに」

集「本当に何もしてないんだ」

クラスに戻り帰りの支度をしている時、色々な質問を受ける。だがこの四人は驚いただけで、怒りを持つことはなかった。本当にいい人達に会えてよかったと思う。

魁斗「まぁまぁまぁ花さんのタイプが集だったってことだろ」

愛理「そうね、不思議なこともあったものね」

集「失礼だな。おい」

こんな雑談しながらも先生からの話になる

先生「今日は文化祭ということで久しぶりに霧崎さんが学校に来てくれて、ありがたかったです」

花「別にいいですよ」

そう、霧崎花は有名な歌手なのだ、学校に来れることが少なく、というより来ることが珍しいほど

先生「これからもね、ぜひ来れる時があれば来ていただいて、クラスのみんなと関係を深めていただければ、嬉しいぞ」

花「これから毎日学校に行きますよ。」

一同「え?」

そして霧崎花はチラリとこちらを向く
僕は目を合わせてはいけないと窓の外を眺める

先生「な、なぜだ霧崎」

花「歌より大事なものができたからです」

先生「ほ、ほぉう…とりあえず、そうなんだな、ではよろしくな」

クラスの男子はガッツポーズをとり合っていた









奏太「毎日花さんが見れる、お前のおかげだぜ集」

集「ん…うん…」

奏太「確かに少し悔しいけどよ、花さんが選んだ人なら別にかまわねぇよ、だって花さん、とっても嬉しそうだったしな」

魁斗「おぉ、気にすんなよ」

集「ありがとう」

鶫「せいぜいお幸せにね!」

愛理「あんな可愛い子が彼女なんて贅沢ね…」

帰りの道での会話を聞きながらも彼女のことを考えていた。彼女はとても強い人だけど、弱い。案外普通な人ということもわかった。いや、普通じゃないな、女神だ
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