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お隣さん

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結局、今日の買い物は、ハルルさんちのモノだけで終わり、俺は誘われるままハルルさんちへ行くことに。


ふわっーー。異世界というよりメルヘンだよ!  俺の家の見てくれと比べるまでもなく、くぐり戸をぬけるとそこには、樹木と花がバランスよく咲いてた。
心の中で、これはお姫様のような人が住んで、ハルルさんではないよなぁ…。

家に招かれて入れば、何とも言えない匂い。これ漢方薬じゃねえ?

ハルルさんは、薬師らしい。作業部屋らしきスペースに草!を乾燥したものが大量につまれてた。なんでも、月夜草という、薬の材料のベースになるものらしい。
もちろん、常識らしい。

「 トールよ、お前さんの国は、はるかかなたのようじゃのぉ」

どうも、俺の家は魔力に溢れておりそれなのに、薬の材料たる基本素材を知らないとはなんともちぐはぐな事らしい。
それからも、今日の買い物の値段の価値など、色々教えてもらった。
俺は、待ち人がいてその人の話を聞かなければ、動きようがないことを伝えると。

「 なら、おぬし、暇なんじゃな?  薬作りの手伝いをしてくれんかの? 魔法が使えんくてもいいぞ 」

少し迷ってから俺は

「 あまり、役にはたたないと思いますがお願いします。」
と、あたまをさげていた。


んーー…今度は、薬師のアルバイトかぁ。
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