29 / 34
看護師の知識を使って、看護過程を展開していきます。
【情報収集】木の上に立って見るから親なんだ
しおりを挟む『"親"と云う字を、良くみてごらん。
親と云う字はね、"木の上に立って見る"って書くでしょう?。
親はね、子供の近くに居るから、どうしても"ああしろ""こうしろ""もっとできるはず"等、些細な事が目に入って色々と言ってしまう。
それをその都度、ギャーギャー、ワーワー言いながら、修正ばかりしてしまうと、子供が子供らしくいられる時間を潰してしまう。
子供らしく"学ぶ"時間を潰してしまうと、"経験"って事が、できなくなる。
体に身に付くものは、"自分で学習した経験"だ。
子供だって、ちゃ~んと、自分で考える事ができるんだからね。
ね、それが危険な事じゃないのなら、木の上から立って見ていよう?』
以前、"叱る"と"怒る"の区別がつかず、ただ、感情のままにサイノカワラのイタズラばかりする子供を怒っていた頃の私に、子育て地蔵様が背中を叩き、優しく諭してくれた事があった。
『貴女は、この子供達の親代わりでもあるんだよ。
だから、木の上から立って見ていてあげて?。
多少汚す事は、そんなに悪い事かな?。
楽しくて騒ぎ過ぎるは、そんなに悪い事かな?。
多少危ない事をするのは、そんなに悪い事かな?。
確かに、この人数の子供の後片付けとか見守りは、大変な労力だろう。
けれど、貴女の思い通りにならない事は、そんなに悪い事かな?。
一人一人を良くみている事も大事だけれど、もっと、遠くからみてあげて。
子供に経験させてあげているんだって、心にゆとりを持って。
そうすれば、そんなに目くじらを立てて、怒る様なものでもないさ』
プライドが高くて、変な所で完璧主義。
かと思うと、気分が乗らない所は手を抜き、失敗しては人のせいにして、有ること無いこと吹聴しては、まわりの人達を振り回し。
人を羨み、嫉み、侮り、侮辱し。
目上の人にだけ、媚びてへつらう。
人の困り顔を見ては、喜び。
人が泣いていれば、良い人を演じる為に近付き、飽きれば無責任に放置する。
ちょっとでも自分にとって不都合な事が起こったり嫌な事をされたら、イライラとして一杯一杯になり、自分の立場よりも弱い者に当たり散らし。
ひとしきり、イライラセカセカ、ギャーギャーワーワーした後、結局、収集がつかなくなって、丸投げして反省もしない。
今なら分かる。
私が親として、大人とて、人として。
どれだけ未熟だったのかが。
『"怒る"という事は、怒る事。
つまり、腹が立ったその感情を、相手にぶつけるける事だよね?。
つまりは、相手を攻撃するって事だよね。
"叱る"という事は、自分の中に攻撃的な感情は含まれ無いよね?。
相手に分かってもらう為に語気を強めているから、怒っている様にも見えるけど、同じ間違いを繰り返さないようにするために強めているだけだから、似ているけれど、全然違うよね?。
ね、"怒る"ではなく、"叱り"なさい。
もし、それができないなら、怒らず、怒らず、叱らず、その都度"諭し"なさい。
何かしたら、話し言葉で教えなさい。
"私は、こうして欲しいなー"って、伝えなさい。
それが繰り返されて、子供達の中に根付く。
それが、躾と言うものさ。
躾とは、習慣付けさせる事を云う。
根付くまで、何度も何度も繰り返す事が、躾さ。
決して、ガミガミ怒る事が、躾じゃあないよ。
…これは、貴女自身との勝負だよ。
感情のままに怒ってしまったら、貴女の負け。
反対に、感情的にならずに子供と接する事ができたら、貴女の勝ちさ。
頑張ってみて?。
上手くできるようになったら、貴女の勝ちさ。
頑張ったご褒美に、転生の時期がとても早まるよ』
…と、子育て地蔵様が諭してくれたのにも関わらず、私にはなかなか難しく、どうしても感情的にならずにはいられなかった。
『子供を自分の感情のままに怒り続けると、子供は萎縮してしまったり、自分で考えると云うことができなくなる子供になったり、チックや言葉の遅れや変な癖が出たりと、目に見えない問題から目に見える問題まで、様々な弊害が出てきてしまうのだよ。
大人しい子供など、どこか可笑しいと思わないかい?。
元気に溌剌した子供の方が、子供らしいじゃないかい?。
子供らしい子供は、可愛と思わないかい?』
「すみませんが、思えません。
もう、無理です。
…私は、もう、疲れました…」
『ふ~む…。
器が小さいんだね。
貴女の器は、御猪口並みだ。
たった一滴の水でも、感情が溢れてしまう。
だから、自制心がもたない。
我慢するって事ができないで、不満や怒りをすぐに爆発させてしまうのだね。
溢れた御猪口から、心が一滴一滴どんどん無くなって、心が疲弊してしまい、自分で自分の心が上手く制御できなくなってしまう。』
『…疲れたのならいつでも休みなさい。
一人で、何でもしようと思わないで。
ほら、周りを見て。
他にも、貴女と同じママは沢山いるよ。
いつも一人きりで頑張ろうとして、助けようといつも手を差しのべてくれていた、周りのママ達を見ていなかったでしょう?』
「あ…」
『ほら、一人じゃない。
もう、大丈夫だよ』
ーーー…あぁ。
ズラウトは、私だ。
過去の私、ソックリなのだ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました
小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。
しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!?
助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、
「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。
幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。
ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく!
ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる