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転生後〜幼少期
#34コア目
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シュレットの魔力探知を頼りに大型魔物の方向へ身体強化を使いながら走っていた。
ただし、向かう先はどんどん遠ざかっている。
大型魔物は叫びながらかなりの距離を移動しているのだ。
これじゃあ女性の安否がいつまでも不明のままである。
と思ったと同時に大型魔物が動きを止めた。
「父様! 大型の動きが止まりました! 今なら追いつけます!」
「分かった! 案内してくれ」
二人は森の更に奥地へと向かう。
見えてきたのは全長六メートルにも及ぶ魔物。
後ろ姿からして狐であろう。尻尾は三尾ほどあるように見える。
茂みに隠れるシュレットとマルズレット。
マルズレットが囁きながら驚く。
「ありゃ幻獣じゃねぇか・・・なんでこんな山奥に・・・」
「父様、幻獣というとあの・・・」
「あぁお前は相当勉強してるな。ありゃ世界でも数体しかいないとされている幻獣。
しかもあれは幻獣の中でも格が高い妖狐だ。
本来は神聖な山奥、それこそマーガレットの生まれ故郷の聖上の丘の山奥とかにいるようなやつだ。
ここにはいないはずなんだよ。
それがなんでこんな・・・珍けな山奥なんかにいるんだ・・・」
「あれが妖狐ですか・・・」
妖狐からは一キロメートルほど離れている茂みの中。
そこからは妖狐に気付かれずに観察できるはずであった。
「グルゥゥゥゥゥウウウアァァァァアアア!!!!」
(そこの茂みに隠れているやつ!!誰ぞ!!!!)
驚いた。この距離で気配も消している。
やり過ごせるはずであった。
マルズレットは大粒の汗をかく。
同じく驚いているシュレット。
だが、それと同じくして驚くのは妖狐の叫び声と同時に聞こえた女性の声。
なぜ同時に聞こえたのは分からない。
妖狐のいる場所はかなり拓けている。なのに女性の姿は見えない。
結論付けるしかなかった。あの妖狐から女性の声が聞こえてるのだと。
「父様・・・女性の声が聞こえました」
「何処だ! あの拓けている場所にはいないようだが」
「違うんです父様・・・違ったんです・・・
僕にはあの妖狐から、女性の声が聞こえたいたいです・・・」
「はぁ!? 意味が分からないぞ」
「今しがたあの妖狐が叫んだと同時に女性の声が聞こえたのです。
彼女と呼びますが、彼女は『そこの茂みに隠れているやつは誰だ』と言っていました。
僕はあの妖狐が女性の声だとそう結論付けました。
もう妖狐には僕たちの存在がバレているんです」
「いや・・・女性の姿がないからそう結論付けたのは分かるが・・・理解しがたい・・・」
数分ほどシュレットとマルズレットは話し込んでいた。
だが、痺れを切らしたのであろう。妖狐は再度叫んだ。
ただし、向かう先はどんどん遠ざかっている。
大型魔物は叫びながらかなりの距離を移動しているのだ。
これじゃあ女性の安否がいつまでも不明のままである。
と思ったと同時に大型魔物が動きを止めた。
「父様! 大型の動きが止まりました! 今なら追いつけます!」
「分かった! 案内してくれ」
二人は森の更に奥地へと向かう。
見えてきたのは全長六メートルにも及ぶ魔物。
後ろ姿からして狐であろう。尻尾は三尾ほどあるように見える。
茂みに隠れるシュレットとマルズレット。
マルズレットが囁きながら驚く。
「ありゃ幻獣じゃねぇか・・・なんでこんな山奥に・・・」
「父様、幻獣というとあの・・・」
「あぁお前は相当勉強してるな。ありゃ世界でも数体しかいないとされている幻獣。
しかもあれは幻獣の中でも格が高い妖狐だ。
本来は神聖な山奥、それこそマーガレットの生まれ故郷の聖上の丘の山奥とかにいるようなやつだ。
ここにはいないはずなんだよ。
それがなんでこんな・・・珍けな山奥なんかにいるんだ・・・」
「あれが妖狐ですか・・・」
妖狐からは一キロメートルほど離れている茂みの中。
そこからは妖狐に気付かれずに観察できるはずであった。
「グルゥゥゥゥゥウウウアァァァァアアア!!!!」
(そこの茂みに隠れているやつ!!誰ぞ!!!!)
驚いた。この距離で気配も消している。
やり過ごせるはずであった。
マルズレットは大粒の汗をかく。
同じく驚いているシュレット。
だが、それと同じくして驚くのは妖狐の叫び声と同時に聞こえた女性の声。
なぜ同時に聞こえたのは分からない。
妖狐のいる場所はかなり拓けている。なのに女性の姿は見えない。
結論付けるしかなかった。あの妖狐から女性の声が聞こえてるのだと。
「父様・・・女性の声が聞こえました」
「何処だ! あの拓けている場所にはいないようだが」
「違うんです父様・・・違ったんです・・・
僕にはあの妖狐から、女性の声が聞こえたいたいです・・・」
「はぁ!? 意味が分からないぞ」
「今しがたあの妖狐が叫んだと同時に女性の声が聞こえたのです。
彼女と呼びますが、彼女は『そこの茂みに隠れているやつは誰だ』と言っていました。
僕はあの妖狐が女性の声だとそう結論付けました。
もう妖狐には僕たちの存在がバレているんです」
「いや・・・女性の姿がないからそう結論付けたのは分かるが・・・理解しがたい・・・」
数分ほどシュレットとマルズレットは話し込んでいた。
だが、痺れを切らしたのであろう。妖狐は再度叫んだ。
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