39 / 69
転生後〜幼少期
#38コア目
しおりを挟む
「では妖狐、あなたは囮になってください。
貴女が囮になり、巣の魔物を惹きつけている間に僕がお子さんを救出します。
魔力の特徴は分かっているので救出はすぐです。
ですが、貴女が大袈裟に立ち回らねば奥に引っ込んでいる魔物たちが出てきません。
その辺は貴女に任せます。お願いします」
「相分かった。ゴブリン達など屁でもないわ」
「僕は妖狐が暴れている間、奥の茂みで隠れてます」
「我の子を頼むぞ。行って参る」
「はい」
魔物の巣は円形に繰り抜かれており、
奥には洞窟のようなものが見えた。その洞窟の上には木や茂みがある。
シュレットは妖狐が暴れている間に茂みから魔力探知で洞窟の中を確認し、
洞窟内での魔物の数が減ったら侵入する手筈である。
いくら妖狐があばれようが洞窟内から出てこないであろう魔物は一定はいると見越している。
だが、魔境の森中層域で見たゴブリンの討伐を目にしている今、
父親やエリオットと重ねた特訓を思い出せば、一匹から二匹であれば造作もないだろうと
シュレットは確信していた。
そうこうしている間に、魔物の叫び声が聞こえてきた。
妖狐が暴れているのが肌で感じられた。と同時にあの時討伐を企てなくて正解だったなと考える。
茂みの中から妖狐を見てみると、洞窟内からわらわらとゴブリンやオークが這い出てくるのが見えた。
確認の為に一度魔力探知を行ってみると、
妖狐の子供の近くやその通り道には魔物が三匹ほどしかいない事が確認できた。
しかも三匹とも疎らに位置している。
今だ!と思ったシュレットは茂みの中から飛び出し、洞窟内へと侵入した。
中を見ると魔力探知では分からなかった洞窟内が露わになる。一本道のようである。
壁には松明が疎らに設置されている。均等という言葉はゴブリン達には無縁のようだ。
急いで妖狐の子を救出するべく、走り出す。
魔力探知を使いながら走っていると一匹目のゴブリンが目に入る。
ゴブリンは丁度後ろを向いていた。叫び出す前に倒したい。
真剣のダガーを手に、ゴブリン目掛けて駆け出す。
足音でバレるだろうが叫び出さなければいいだけだ。
身体強化の力を乗せ、ダガーをゴブリンの首元へ勢い良く振り抜く。
歳のせいか、まだ成長途中のシュレットでは首を一刀両断できなかったようだ。
だが、ゴブリンは首元横を切られたせいで、息の根はすぐに絶たれていた。
シュレットはその場をよく確認すると、そこは食料貯蔵庫のようだった。
果物や草などが所々に置いてある。そして魔物の死体もその中には含まれている。
若干の興奮、転生前後を含めても生き物を殺めたのはこれが初めて。
その場の死臭が一気に鼻に立ち込める。
「ウッ・・・・無理だこれ・・・・」
シュレットはその場で嘔吐する。これが死臭。これが殺すと言うことか。
数分は留まったであろう。胃の中は既に空っぽ。
中身を全部出したシュレットはやっと嗚咽感が治った。
そしてハッとする。こんな所で止まってる場合じゃないと。
シュレットは再度魔力探知と身体強化を使って妖狐の子の救出へ走り出す。
体力はもう僅か・・・。
貴女が囮になり、巣の魔物を惹きつけている間に僕がお子さんを救出します。
魔力の特徴は分かっているので救出はすぐです。
ですが、貴女が大袈裟に立ち回らねば奥に引っ込んでいる魔物たちが出てきません。
その辺は貴女に任せます。お願いします」
「相分かった。ゴブリン達など屁でもないわ」
「僕は妖狐が暴れている間、奥の茂みで隠れてます」
「我の子を頼むぞ。行って参る」
「はい」
魔物の巣は円形に繰り抜かれており、
奥には洞窟のようなものが見えた。その洞窟の上には木や茂みがある。
シュレットは妖狐が暴れている間に茂みから魔力探知で洞窟の中を確認し、
洞窟内での魔物の数が減ったら侵入する手筈である。
いくら妖狐があばれようが洞窟内から出てこないであろう魔物は一定はいると見越している。
だが、魔境の森中層域で見たゴブリンの討伐を目にしている今、
父親やエリオットと重ねた特訓を思い出せば、一匹から二匹であれば造作もないだろうと
シュレットは確信していた。
そうこうしている間に、魔物の叫び声が聞こえてきた。
妖狐が暴れているのが肌で感じられた。と同時にあの時討伐を企てなくて正解だったなと考える。
茂みの中から妖狐を見てみると、洞窟内からわらわらとゴブリンやオークが這い出てくるのが見えた。
確認の為に一度魔力探知を行ってみると、
妖狐の子供の近くやその通り道には魔物が三匹ほどしかいない事が確認できた。
しかも三匹とも疎らに位置している。
今だ!と思ったシュレットは茂みの中から飛び出し、洞窟内へと侵入した。
中を見ると魔力探知では分からなかった洞窟内が露わになる。一本道のようである。
壁には松明が疎らに設置されている。均等という言葉はゴブリン達には無縁のようだ。
急いで妖狐の子を救出するべく、走り出す。
魔力探知を使いながら走っていると一匹目のゴブリンが目に入る。
ゴブリンは丁度後ろを向いていた。叫び出す前に倒したい。
真剣のダガーを手に、ゴブリン目掛けて駆け出す。
足音でバレるだろうが叫び出さなければいいだけだ。
身体強化の力を乗せ、ダガーをゴブリンの首元へ勢い良く振り抜く。
歳のせいか、まだ成長途中のシュレットでは首を一刀両断できなかったようだ。
だが、ゴブリンは首元横を切られたせいで、息の根はすぐに絶たれていた。
シュレットはその場をよく確認すると、そこは食料貯蔵庫のようだった。
果物や草などが所々に置いてある。そして魔物の死体もその中には含まれている。
若干の興奮、転生前後を含めても生き物を殺めたのはこれが初めて。
その場の死臭が一気に鼻に立ち込める。
「ウッ・・・・無理だこれ・・・・」
シュレットはその場で嘔吐する。これが死臭。これが殺すと言うことか。
数分は留まったであろう。胃の中は既に空っぽ。
中身を全部出したシュレットはやっと嗚咽感が治った。
そしてハッとする。こんな所で止まってる場合じゃないと。
シュレットは再度魔力探知と身体強化を使って妖狐の子の救出へ走り出す。
体力はもう僅か・・・。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる