現代で落ちこぼれの三男〜異世界転生してコアの力で人生を謳歌する〜

荒葉千歳

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転生後〜幼少期

#39コア目

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道に戻ったシュレット。朝からの間引き、探索、戦闘に先程の嘔吐。
小さな子供が行うにはかなり酷である。


体力も無限ではない。そろそろ限界である。


残り二回の戦闘も避けたいのだが、そう問屋は卸さないようだ。
一匹は妖狐の子の近く。もう一匹は道の更に奥にいるようだ。


一匹だけであれば、ギリギリ保つかもしれないが、
最後の一匹が戦闘に加われば、危険を伴う。


救出は慎重に行うことを心に留め、妖狐の子がいる場所へ赴く。


シュレットに見えてきたのは四角い牢屋であった。上下には鉄板があり、
支柱には鉄のような黒い柵が均等に敷き詰められていた。


その近くには、木で作られているであろう槍を片手に、
前世は門の番人だったのかと思うほど、直立しながら待機していた。


直後シュレットは思った、「ゴブリンってこんなに統率とれてたっけ?」と。
だが、今はその思考が邪魔だったので振り払った。また後で考えようと。


槍はリーチが長すぎるし、戦闘訓練では相手にしたことがなかった。
どうしたものかと周りを再度確認する。


牢屋とゴブリン以外はこれと言ってなにかがあるわけではない。
ただ、牢屋を置くには不向きなのではと思うほどの部屋の広さはしていた。


足元には手頃な石。


シュレットは徐に石を持ち、ゴブリンが見ている方とは反対側に投擲する。


ゴブリンは咄嗟のことに身体をビクつかせながら、投擲された方に向かった。


その隙にシュレットは忍足で牢屋の近くへ寄る。
見るとそこにはシュレットよりも小さい狐が少しの傷をつけながら横たわっていた。


「今から助けるからな。もうちょい待っててくれ」


柱の間から狐を撫でて、意識のないであろう狐に約束した。


次の瞬間にはゴブリンはこちらを見ていた。
人間!? という驚き方をしていたのだろう。ゴブリンは少し声を出していた。


バレた。だけどここまでこれればあとは数瞬の距離だけである。


シュレットはダガーを構えながら駆け出し、槍の間合いに入る前にダガーを投擲する。
ゴブリンは投擲されたなにかが見えず、槍で防いだ。


防がれたと同時に槍の間合いは崩れた。
その間を取ったシュレットはエリオットから習った背負い投げをゴブリンにかけてやる。


地面に叩き落とされたゴブリンにシュレットは左手でゴブリンの手を引きながら
その勢いを殺さないように利き手でゴブリンの顔面に正拳をお見舞いする。


こんなもので息の根が止まったなら良かったのだが、体格と力がそれを否定する。
投擲で弾かれたダガーを近くで見つけ、ゴブリンの首を掻っ切る。


これで一時の危機は去ったと安心したシュレット。
緊張の糸が切れたのか、シュレットはそこで目を閉じた。


暗闇に誘われているシュレットはゴブリンの叫び声が聞こえてもその目を開けられなかった。
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