現代で落ちこぼれの三男〜異世界転生してコアの力で人生を謳歌する〜

荒葉千歳

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転生後〜幼少期

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「間に合ったのぉ」


シュレットはそんな声が聞こえた次には、柔らかい感触を顔に感じる。


「これは、魔力切れと体力切れか。齢数年しか生きておらんだろうに。
 よう頑張ってくれた。もう心配するでないぞ。我が着いてる」


シュレットは意識薄い中、その言葉を聞いて安心したのか疲れ切った瞼を瞑った。


暗闇の中、光が扇状に差し込む中、「きゅうきゅう」と何かが鳴く声が聞こえ、
木々の隙間から木漏れ日が目の奥を攻撃してくる。


(これは・・・なんか顔舐められてる?)


「おぉ。起きたかへ。」

「きゅっきゅっ!」

「さっきの小狐?と・・・どなたでしょうか?」


そこにいたのは、先ほど檻の中で見て小狐と、獣人?
自分の母親と同じくらいの年齢の女性。
めちゃくちゃ美人だ

姿は狐耳と狐尻尾。それ以外は人間に見える。尻尾は三尾あった。


(あれ?この尻尾どこかで見た覚えが・・・)


「あいやこれは失敬。お主にこの姿を見せるのは初めてであったの。
 我ぞ。お主の父と会ったであろう。妖狐じゃ」

「・・・・?・・・・!?!?」

「ふぁっふぁっふぁっ!驚くのも無理はない!この姿をとったのも数百年ぶりじゃて!
 これは幻獣のみ与えられて能力での。我の子もあと数年もすれば人間の姿になるでの!」

「よ、妖狐さん・・・なんですか。・・・あっ!魔物の巣はどうなりました!?
 僕気絶しちゃったあとゴブリンがいたと思うんですけど!」

「大丈夫じゃよ。お主が倒れこむ際抱き上げて、子の確認をとった後瞬殺じゃよ。
 お主は魔力と体力どちらも切れたんじゃ。お主も子供だというのに無理を言ったの。
 この通り、ほんに感謝じゃて」

「きゅっ!」

「そ、そうだったんですね・・・お礼なんか、俺はただこの子の事を考えたらと・・・。
(あの時の感触は妖狐だったのか)」

「ほうか・・・とりあえず、お主はまだ回復したばかりじゃ。
 我がお主の父の元へ送り届けようぞ」

「すいません・・・確かにこれは動けないですね。身体を起こすのもやっとだ。あはは」

「おぶられてる時は寝ててもよいぞ。まぁすぐ着くがの」

「いえ、大丈夫ですよ。ありがとうございます」

「では、行くかの。子よ。お主もだっこがよいかのぉ?」

「きゅぅ!」

「わかったわかった。シュレットと申したか。我の子を抱き寄せておけるか?
 子はお主と一緒にいたいらしい」

「え!?・・・だ、大丈夫かな? 君、僕と一緒がいいの?」

「きゅっきゅっ!」

「あはは、そんなに舐めたら擽ったいよ。分かったよ。そんなに力出せないから寄りかかってね」

「きゅぅっ!」

「よし、それでは向かうとするかの。しっかり掴まるんじゃよ」


そうしてシュレットは、小狐を抱き抱えつつ、妖狐におぶられるという謎な姿となり
父親の元へとお届けされていくのであった。


(それにしても・・・あのオーク共め・・・
 ジェネラルが言った一言は一波乱ありそうじゃの・・・こやつの父にも伝えた方が・・・
 いや、無理に心配かける必要もなかろう。我の子をここまでしたんじゃ報いはくれてやる)


あの魔物の巣の中での戦いでは、オークジェネラルに不穏な一言を放った後妖狐に殺された。


「コノスヲツブシタトコロデ・・・アノオカタノソンザイハ・・・ユルガナイ・・・
 オマエラハ・・・イツカニエトシテ・・・・・・・・・」


まだシュレットの物語は始まりの一幕に過ぎない。
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