現代で落ちこぼれの三男〜異世界転生してコアの力で人生を謳歌する〜

荒葉千歳

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転生後〜幼少期

#46コア目 マーガレット視点③

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#兄姉の王都出発(マーガレット視点)③


あれから村々を転々とし、社会勉強もしながら王都へ辿り着きました。


一時は盗賊が外道沿いで現れ、受験日に間に合わないと緊迫しましたが
予定通りに到着してよかったです。もちろん盗賊は皆ボコボコにして近くの領地に届けましたがね。


賞金首はいなかったので、数十人で合わせて金貨一枚程度になりました。
シュレット様へのお土産や、カーズ様キャディア様の入用の物購入しましょう。


さて、まずは王都でお宿を取りましょう。
この時期はお宿が満員で取れない可能性もあるので早めに取れるのであればその方がいいです。


「カーズ様、キャディア様。まずは宿で数日分を取っておきましょう。
 この時期は早々に満員になる可能性があるので早めが一番です」

「そうだな。マーガレットのおすすめを頼むよ」

「おすすめが分かればシュレットちゃんが来る時には予約できるものね」

「では参りましょう」


門から数分歩いて着いたのが、外見は少し、いやあまり良くは見えない宿です。


「お二人共、着きました。
 見掛けは悪いですが、料金もお手軽、部屋も清潔で、お料理が美味しゅうございますよ」

「へぇ。言わずと知れた名店みたいな感じだな。マーガレットのおすすめなんだ入れば分かるな」

「そんな良い所であれば泊まる価値はありますわね。
 シュレットちゃんがお泊まりするんだから事前調査が必要ですわよね」


カランコロンッ♪


ベル付きの扉を開ける。


「いらっしゃい! あらぁ!マーガレットじゃない!久しぶりじゃないのえぇ!?」

「久しぶりですねイザベラ。今日はこのお二方と私の三名で泊まりたいのですが良いですか?」

「あぁいいとも!うちはマーガレットであれば大歓迎さぁ!
 というかメイド姿! ってことはこのお二方はお貴族様かい?」

「えぇ。今はカールストン子爵家でメイドをさせてもらってます。その御子息様と御令嬢になりますね」

「まぁまぁ! ってことはマルズレットは子爵様に!? 時が経つのは早いねぇ」

「えぇ本当に。今では幸せ一杯に尽くさせて頂いております」

「あんたが幸せなのはいいことだ! じゃあ三人だね。部屋は前使ってた場所でいいかい?」

「はい、もちろん。お願いします」

「あいよ! じゃあこれが部屋の鍵だよ! ごゆっくり!」


出迎えてくれたのは冒険者時代に沢山お世話になったこの宿の女将イザベラさんです。
あの頃はパーティが五名で、男女別の部屋割りをしていたので、
昔使っていた三名部屋を使わせてくれるそうだ。


「マーガレット。あの女将とは知り合いか?」

「えぇ、私が冒険者をしていた頃に大変お世話になった方ですね」

「そうだったの。だからあんなに親しげだったのね。お父様とはその時から?」

「えぇ。マルズレット様、イレーナ様、エリオット、アマンダと私で五名のパーティでした」

「そうだったのか。冒険者をしているのは知っていたが、王都で活躍していたとは。
 また今度冒険者時代の話を聞かせてくれ」

「わたくしもお聞きしたいですわぁ」

「えぇ、あまり面白くないかもしれませんが、それでも良ければ」
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