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転生後〜幼少期
#54コア目
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教会から戻ってきたシュレット一行。
シュレットは戻ってくるまでの馬車で終始、
コアの力を試したくてうずうずしていた。
祝詞を唱えられてから出てきたコアは合計八つ。
シュレットが前々から鑑定で確認している通りの数である。
既にエイスなのは確認済みなのに、ここまでうずうずしているのは、
やはり、知っているのと実際に持って実感が湧くのでは訳が違うからだろう。
失くさず持っている手の中には、
真紅色の火魔法、蒼色の水魔法、金色の土魔法、翡翠色の風魔法、
白銀色の光魔法、漆黒色の闇魔法、虹色の治癒魔法
そして灰色の中に星が煌びやかに輝いているのが無属性魔法である。
「父様!早速コアを使っての修行を行いたいのですが!」
「分かった分かった。そんな目で見なくてもやらせるから。
だが、注意も必要だ。シュレット、お前はこれまでにずっと魔力を使ってきた。
そして今ではライカから教えてもらった身体強化も使っている。
いつも通り魔法を発動させようとするなよ。この屋敷が粉々になるぞ。
ちょっとずつ試していけ」
「分かりました!」
「それでも、大魔法をぶっ放したいのであれば、ライカに魔境の森へ連れてってもらえ。
今のお前なら魔物の一匹や二匹に遅れなんてとらんだろ。ライカも頼むぞ」
「おぉ、任せてたもれ! とうとうあの忌々しき魔物共を駆逐できるのじゃな!楽しみで仕方ないのぉ!」
「駆逐なんて絶対するなよ! 脅威ではあるが、うちの領地の大事な資金調達場所でもあるんだ!」
「冗談じゃよ。分かっておる分かっておる。でも強そうな魔物の一匹や二匹であれば倒してしまってもよかろう?」
「あぁ。ライカが尻拭いできるタイプの魔物ならな」
「相、分かった」
そんなこんなで屋敷の庭に動きやすいいつもの修行の格好に着替えたシュレット。
「まずはなんの魔法から試そうかな。
火は屋敷が近いから危ないし、水はここが陸地でも標高は町よりは高いし、なにか合ってからじゃ怖いもんね。
そうなってくると風か土だよね。んーじゃあまずは風で。
無詠唱も覚えたし、イメージしながら・・・・(ウインド)」
シュレットの視界には数百メートルほど木々もない広々とした庭。
その端っこにぽつりと立ち、右手を地面と垂直にあげる。
そのまま頭では旋風をイメージしながら心で詠唱する。
シュレットが無詠唱したのは初級も初級の風魔法、ウインドである。
因みにフルで詠唱すると
『風の英霊よ、私の思いを貴方に届け、この気持ちは一辺の曇りもない風の如し。旋よ舞え、ウインド』である。
前世の記憶があるシュレットからしてみれば羞恥の権化としか言いようがないこのセリフを、
他者が見ている中でやらされるのは無理だ!
という気持ちから初級魔導書を読んでいたシュレットは死に物狂いで無詠唱を覚えたのであった。
シュレットは戻ってくるまでの馬車で終始、
コアの力を試したくてうずうずしていた。
祝詞を唱えられてから出てきたコアは合計八つ。
シュレットが前々から鑑定で確認している通りの数である。
既にエイスなのは確認済みなのに、ここまでうずうずしているのは、
やはり、知っているのと実際に持って実感が湧くのでは訳が違うからだろう。
失くさず持っている手の中には、
真紅色の火魔法、蒼色の水魔法、金色の土魔法、翡翠色の風魔法、
白銀色の光魔法、漆黒色の闇魔法、虹色の治癒魔法
そして灰色の中に星が煌びやかに輝いているのが無属性魔法である。
「父様!早速コアを使っての修行を行いたいのですが!」
「分かった分かった。そんな目で見なくてもやらせるから。
だが、注意も必要だ。シュレット、お前はこれまでにずっと魔力を使ってきた。
そして今ではライカから教えてもらった身体強化も使っている。
いつも通り魔法を発動させようとするなよ。この屋敷が粉々になるぞ。
ちょっとずつ試していけ」
「分かりました!」
「それでも、大魔法をぶっ放したいのであれば、ライカに魔境の森へ連れてってもらえ。
今のお前なら魔物の一匹や二匹に遅れなんてとらんだろ。ライカも頼むぞ」
「おぉ、任せてたもれ! とうとうあの忌々しき魔物共を駆逐できるのじゃな!楽しみで仕方ないのぉ!」
「駆逐なんて絶対するなよ! 脅威ではあるが、うちの領地の大事な資金調達場所でもあるんだ!」
「冗談じゃよ。分かっておる分かっておる。でも強そうな魔物の一匹や二匹であれば倒してしまってもよかろう?」
「あぁ。ライカが尻拭いできるタイプの魔物ならな」
「相、分かった」
そんなこんなで屋敷の庭に動きやすいいつもの修行の格好に着替えたシュレット。
「まずはなんの魔法から試そうかな。
火は屋敷が近いから危ないし、水はここが陸地でも標高は町よりは高いし、なにか合ってからじゃ怖いもんね。
そうなってくると風か土だよね。んーじゃあまずは風で。
無詠唱も覚えたし、イメージしながら・・・・(ウインド)」
シュレットの視界には数百メートルほど木々もない広々とした庭。
その端っこにぽつりと立ち、右手を地面と垂直にあげる。
そのまま頭では旋風をイメージしながら心で詠唱する。
シュレットが無詠唱したのは初級も初級の風魔法、ウインドである。
因みにフルで詠唱すると
『風の英霊よ、私の思いを貴方に届け、この気持ちは一辺の曇りもない風の如し。旋よ舞え、ウインド』である。
前世の記憶があるシュレットからしてみれば羞恥の権化としか言いようがないこのセリフを、
他者が見ている中でやらされるのは無理だ!
という気持ちから初級魔導書を読んでいたシュレットは死に物狂いで無詠唱を覚えたのであった。
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