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転生後〜幼少期
#55コア目
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風魔法の初級ウインドを唱えたシュレット。
突如、風がなかった庭に少し体に抵抗があるであろう力の風が起こる。
「おぉ、これが初級魔法のウインドか! でも実態が無く分かりずらいなぁ・・・。
よし次は土にしてみよう。アース」
風魔法の次に唱えたのは土魔法の初級アース。
この魔法は初回であれば地面に手をつきながら魔法を発動させた方がよいと魔導書に書いてあり、
シュレットも実際、その通りの動作で発動してみせた。
ウインドの時もそうだが、もちろんアースの時も左手の中にコアを持っている。
そうして唱えた土魔法アースの効果は、一メートル先にボコっと音を立てて盛り上がるだけであった。
「ん~、結構初級だと微妙だな。というより初級の初級だからそこまで期待したら酷か。
よし、このくらいの威力なら火魔法も水魔法も大丈夫だろう。ファイア、ウォーター」
効果の微妙さを確認したシュレットは連続で火魔法と水魔法を行使する。
火魔法のファイアは人差し指の第一関節程度の種火が出来上がり、
水魔法のウォーターは前世で言う蛇口をほんの少し捻って出した垂れてくる水滴程度であった。
「初心者レベルならこんなもんか。よし他の魔法でいうと光と闇、治癒と無属性か。
これくらいの魔力量なら指に連続して出せないかな。こうボッボッボッみたいに。
試しだしやってみよう。ダーク、ライト、ヒーリング」
やって見せたのは、人差し指の先に闇属性のダーク、中指にライト、薬指にヒーリング、
どれも属性の初心者用魔法を行使してみせた。
効果としては、ダークが指先が暗くなり見えなくなる程度、
ライトがダークと真逆で屋敷の備わっている魔道具の光より少し弱い程度、
ヒーリングは薬指に出来た訓練の豆がちょっと柔らかくなったかなと錯覚する程度になる。
「ふーん、なるほどね。無属性魔法はどんなもんだ。目に見えてわかるのは鑑定とかかな?
じゃあまずは鑑定」
無属性魔法の[鑑定]を自分に行使したシュレット。
————————————————————————
名前:シュレット・カールストン
年齢:10歳
コア:火水風土光闇無治
無属性:[模倣][鑑定][言語][転移]
[貯蓄]
称号:異世界転移者
————————————————————————
「まぁ分かりきってはいたんだけどね。元々使ってたし。ただ、前に使ってた魔力量より明らかに違いがあるな。
これ、コアがない時と雲泥の差じゃないか?昔は魔力五十滴ほど使ってたけど今じゃ魔力二滴ほどしか使ってないぞ。
んー魔力の総量とか数字で分かればいいのに。それに貯蓄の量も」
シュレットの愚痴もこの世界の人からしたら「なにを言ってるんだ」というものである。
そもそもこの世界には数字で分かる魔力量など存在しないのだ。それが当たり前。
であるからして、愚痴を他の人に聞いてもらったところで「はぁ、そうですか」で終わってしまうのだ。
どこ吹く風というものである。
突如、風がなかった庭に少し体に抵抗があるであろう力の風が起こる。
「おぉ、これが初級魔法のウインドか! でも実態が無く分かりずらいなぁ・・・。
よし次は土にしてみよう。アース」
風魔法の次に唱えたのは土魔法の初級アース。
この魔法は初回であれば地面に手をつきながら魔法を発動させた方がよいと魔導書に書いてあり、
シュレットも実際、その通りの動作で発動してみせた。
ウインドの時もそうだが、もちろんアースの時も左手の中にコアを持っている。
そうして唱えた土魔法アースの効果は、一メートル先にボコっと音を立てて盛り上がるだけであった。
「ん~、結構初級だと微妙だな。というより初級の初級だからそこまで期待したら酷か。
よし、このくらいの威力なら火魔法も水魔法も大丈夫だろう。ファイア、ウォーター」
効果の微妙さを確認したシュレットは連続で火魔法と水魔法を行使する。
火魔法のファイアは人差し指の第一関節程度の種火が出来上がり、
水魔法のウォーターは前世で言う蛇口をほんの少し捻って出した垂れてくる水滴程度であった。
「初心者レベルならこんなもんか。よし他の魔法でいうと光と闇、治癒と無属性か。
これくらいの魔力量なら指に連続して出せないかな。こうボッボッボッみたいに。
試しだしやってみよう。ダーク、ライト、ヒーリング」
やって見せたのは、人差し指の先に闇属性のダーク、中指にライト、薬指にヒーリング、
どれも属性の初心者用魔法を行使してみせた。
効果としては、ダークが指先が暗くなり見えなくなる程度、
ライトがダークと真逆で屋敷の備わっている魔道具の光より少し弱い程度、
ヒーリングは薬指に出来た訓練の豆がちょっと柔らかくなったかなと錯覚する程度になる。
「ふーん、なるほどね。無属性魔法はどんなもんだ。目に見えてわかるのは鑑定とかかな?
じゃあまずは鑑定」
無属性魔法の[鑑定]を自分に行使したシュレット。
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名前:シュレット・カールストン
年齢:10歳
コア:火水風土光闇無治
無属性:[模倣][鑑定][言語][転移]
[貯蓄]
称号:異世界転移者
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「まぁ分かりきってはいたんだけどね。元々使ってたし。ただ、前に使ってた魔力量より明らかに違いがあるな。
これ、コアがない時と雲泥の差じゃないか?昔は魔力五十滴ほど使ってたけど今じゃ魔力二滴ほどしか使ってないぞ。
んー魔力の総量とか数字で分かればいいのに。それに貯蓄の量も」
シュレットの愚痴もこの世界の人からしたら「なにを言ってるんだ」というものである。
そもそもこの世界には数字で分かる魔力量など存在しないのだ。それが当たり前。
であるからして、愚痴を他の人に聞いてもらったところで「はぁ、そうですか」で終わってしまうのだ。
どこ吹く風というものである。
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