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気付いたら暗い部屋にいた 。
いやきっと部屋と言うのは可笑しいのかもしれない。
暗い空間と形容すべきだろうか。
何故か感覚があやふやだ。座っているのか立っているのか、わからない。
更に言うならば自分が何なのか、どうやって喋るのかもわからない。
すると一点に光が当たる。スポットライトと言うのだったろうか。
そこにはスーツ姿の男がいた。その男は顔の右半分を青と赤の仮面を着けている。仮面の詳細を言うとすれば上半分が青、下半分が赤と言う奇妙な仮面だった。
「お前は誰だ!……って思ってるよね。そんなのどーでもいいだろう?さて、君がここにいるのには理由がある。これから君には僕の記憶を見てもらう。変なこと言ってるって?君はホント全部忘れたようだね。ま、そこも僕の記憶を見ればわかる、ってか思い出す、かな。これは僕の知ってる君が忘れた物語さ。舞台は君の知ってるこの世界とは別のルートの世界。ある不治の病が存在した世界さ。君のDNAにも刻まれてるはずだけど…思い出せば取り戻せるさ。気分悪くなったら僕を思い出してねー」
そこまで言って男は仮面を外す。
仮面に隠れた方の目は白目にあたるの部分が黒く、黒目にあたる部分が黄色かった。一見異様な目だが惹かれるものもあった。
その目を見つめていたら俺は彼の『記憶』の中にいた。
いやきっと部屋と言うのは可笑しいのかもしれない。
暗い空間と形容すべきだろうか。
何故か感覚があやふやだ。座っているのか立っているのか、わからない。
更に言うならば自分が何なのか、どうやって喋るのかもわからない。
すると一点に光が当たる。スポットライトと言うのだったろうか。
そこにはスーツ姿の男がいた。その男は顔の右半分を青と赤の仮面を着けている。仮面の詳細を言うとすれば上半分が青、下半分が赤と言う奇妙な仮面だった。
「お前は誰だ!……って思ってるよね。そんなのどーでもいいだろう?さて、君がここにいるのには理由がある。これから君には僕の記憶を見てもらう。変なこと言ってるって?君はホント全部忘れたようだね。ま、そこも僕の記憶を見ればわかる、ってか思い出す、かな。これは僕の知ってる君が忘れた物語さ。舞台は君の知ってるこの世界とは別のルートの世界。ある不治の病が存在した世界さ。君のDNAにも刻まれてるはずだけど…思い出せば取り戻せるさ。気分悪くなったら僕を思い出してねー」
そこまで言って男は仮面を外す。
仮面に隠れた方の目は白目にあたるの部分が黒く、黒目にあたる部分が黄色かった。一見異様な目だが惹かれるものもあった。
その目を見つめていたら俺は彼の『記憶』の中にいた。
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