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それはなんてことのない、平和な日常の日のことでした
しおりを挟む『やっほー、どうだ? そっちの暮らしは(笑)』
『そういやマサのやつ、今日が引っ越しの日だつってたっけ』
『俺たちの誕生日プレゼント使ったか?』
『バッカ、オマエ。使ってたらヤベーだろwwww』
『いや、本来の用途で使ってんのかもしんねーじゃんwwwwwwww』
LINEによるやりとりが続く。
引っ越しが粗方終了した千田雅弘はスマホを眺めながら、どう返すべきか悩んでいた。高校時代の気の置けない友人たちであるが、雅弘にとっては卒業と同時にCOするつもりでいた。胸を張って大切な友人だと言い切れることはできるのだが、雅弘はとある問題があったのだ。
「ゲイってどうやってカミングアウトすりゃいいんだよ」
ボロジャージのままアパートの床に寝っ転がった。
彼は中学の頃に自分がゲイであることに気づく。しかしそれを誰にも言えないままここまで来た。高校を卒業後は東京の大学に通うため、そこで知り合いに知られずに相手を探そうと決意している。
千田家は雅弘がゲイであることを知らないため、東京の大学に反対していた。だが雅弘が学費と家賃だけ払ってもらいあとはバイトしながら生活すると説明し、住むアパートも激安の物件を見つけたため両親を無理矢理説得させた。
「都会に出て知り合いもいないだろうから、同じゲイの恋人くらいできりゃいいんだけど」
そうつぶやきながら、横に転がると未だ片づけていない段ボールを見つけて顔を歪めた。起きあがって段ボールのふたを開ける。
「あのバカ野郎ども・・・・・・」
雅弘は中身を身ながらガックリと肩を落とした。
中身は大容量ローション、極太バイブ、ぬるぬるオナホール・・・・・・などなど大量のエログッズである。何故こんな大量のグッズがあるかというと、卒業式後の雅弘の誕生日の日に先ほどのラインの友人たちが送ってきたものである。
何故こんなものが送られたかというと、今雅弘が住んでいるこの物件にある。
一言で説明するならば、訳あり物件なのだ。
だからこそ都会のアパートにしては激安なのである。風呂トイレが別でそれなりの広さなのに破格の値段で売られていた。雅弘はそれに飛びついたのである。
それを聞いた友人たち。
『除霊道具は必須だよな!』
『幽霊って下ネタ嫌いみたいだぜ!』
『っつーことで、いろいろと用意してみたわ!』
といって誕生日に雅弘に押しつけたのだ。
「こんなんで除霊できたら、世のホラー物はR-18指定になるわ」
そう言いながら雅弘は興味はあるので、下ネタグッズを箱から開けてみる。ちなみにエロDVDもあったのだが当然の如く女物であったため、ここに引っ越す前に売り飛ばした。バイブのうねり具合に「あいつらバカじゃねぇの」と笑い飛ばしたりもした。
一通り楽しんだ後、雅弘は散らかしたままごろ寝する。今日引っ越ししたため疲れていた。
「にしても、幽霊ねぇ」
物件を紹介してくれた人の説明では女を寝取られた男が霊となり、その部屋に住んでいた寝取った男を呪い殺そうとしたらしい。呪われた男は未だ重体で、その男が去った後もその部屋には霊が現れ続けるらしい。雅弘の前にも男性が3人ほど霊に襲われているそうだ。
「はああああ。どうせ使うのなら幽霊じゃなくて、良い男に使いたいわ」
そうつぶやきながら、雅弘は眠りにつくのであった。
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