2 / 30
強化蘇生【リバイバル】
鬱積叱責のレトロスペクト
しおりを挟む
「はぁ......」
【久保タツト】は自身の境遇を憂いていた。
身長167センチ、体重54キロ。黒髪で、道を歩けばどこにでもいそうなぱっとしない顔立ち。運動や勉強で特に何か突出して秀でたものがあるわけでもなく、これといった趣味もない。
そんな平々凡々な容姿や凡夫の類を出ない能力。それだけならまだマシだった。
ーーもっとひどいのは、タツトが生まれ持ってしまった、極度のコミュニケーション能力の欠如である。それが彼のため息をよりいっそう濃いものにしていたのだ。
ここでいうそれは、人見知りとは、少し訳が違ってくる。別に初対面の人間には、大抵の場合楽に話せるのだ。むしろ、うまく話が弾めば会話の主導権すら握ることだってある。家族や親族といった、深い仲の人間とも気楽に接することができるし、それらの人物との生活には何ら、支障をきたさない。
タツトが苦手とするのは、その中間の人物達。
知らないかと言われれば、そうでもない。しかし、知り合いかと言われれば、そうでもない。特に理由が無い限り話すことは無いし、接点も無ければ、そもそも互いにそんなに興味が無い。
そんな中途半端な人間関係を築いてしまった人物達とのコミュニケーションには、どう立ち回ればいいのか分からず、とりあえず嫌われないようにとひどく神経を使ってしまい、かえって気まずい空気になってしまうのだ。
そして最大の原因として、それらの“中間層”が、タツトの通う高校と同じ高校の生徒全員であるということだった。
タツトは中学時代は部活に入らず、かといって何か一つのことに傾注したわけでもなかったので共通の趣味や話題を持つ友人が出来ず、そうなると必然的にクラスの休み時間は専ら寝たふりでやり過ごすことになるわけで、ぼーっと授業を受け、ぼーっと家に帰り、ぼーっと一日を無駄にする。そんな排他的で無味乾燥な日々を送っていた過去があった。
そのこともあってか、高校入学当時には「たくさん友達を作って、青春に溢れた高校生活にするぞ!」と息巻いていたものの、周りを見れば、一人ぼっちにならないように特段仲の良い訳でもない同級生と楽しそうに振る舞う人間が居たり、クラス内で“群れ”を形成することで強くなった気分になって、不遜に振る舞う人間がいたり、そんなありふれた日本のクラスカースト制度を目の当たりにし、こんなに惨めに人の目ばかり気にした生活を送るくらいならいっそ、ぼっちでいいや。と結論づけたのである。
そうはいっても、やはり気の置けない親友や、可愛い恋人は欲しくなったりするもので、そんな欲求不満が先ほどのため息に起因していたりするのである。
無論、タツトに恋愛経験が無いわけではなかった。あれは高校一年生の冬頃だった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「......ねえ、あなたは結局、私のことをどう思っているの?」
真っ白な吐息が鮮明に目に映るほど寒い冬の夜、とある公園に男女が二人、その空気をさらに冷たくするような深刻そうな雰囲気で佇んでいた。
きっとそれは彼女、【秋山 唯】が過去に何度も口にしようとして躊躇してきた疑問だったのだろう。呼吸の短い間に、唯が何度もそれを胸中で反芻していたのが伝わるほどに、その言葉は淀みなくタツトの元へ届いてきた。
彼女は互いに憎からず思っているであろう関係でありながら、事態が核心に触れようとすると曖昧にはぐらかすタツトの態度にその疑問を抱いて、それでも口を閉ざしてきたのだ。
しかし、そのことに痺れを切らしてついに彼に疑問をぶつけた、というには唯の表情は余りにも緊張に包まれていた。これまで二人の間で、このように大きく互いの気持ちに踏み込んだ会話は交わされてこなかったからだろうか。
そして、唯の疑問を投げかけられた当のタツトもまた、いつものようにあやふやなワードで誤魔化せない、ある意味問い詰めともいえる彼女の言い方にたじろぎ、やはり緊張の色を隠しきれないでいた。
「それは......っ君のことは、大切な友人だと思っているよ。」
唯の質問に困惑していたタツトは、逃げ場を得たとばかりに、咄嗟に思いついた言葉を矢継ぎ早に唯に言い聞かせるように言う。だが、対する彼女の表情は釈然とせず、どこか寂寥さえ感じさせるものだった。
「ーーそれだけ?」
「......」
「他に何か、言うことはないのね?」
「......」
辺りを静寂が包む。冷たい冬の夜の風が緊張に火照った頬を撫ぜて、過去の冬の記憶が脳に蘇り、えも言われぬ感慨が心に飛び込んでくる。
「......いつもみたいに、当たり障りのない模範解答で逃げないのかしら」
「逃げられない状況を作ったのは君じゃないか」
「それもそうね......」
訪れた静寂が二人の間に割って入り、往生際の悪い自己主張を続け、しばしの間決まりの悪い時間が続く。
重暗い雰囲気を払拭しようと先に沈黙を破ったのは、タツトだ。
「......うわ、もうこんな時間か。そろそろお暇するね。終電逃しちゃうし」
「わざとらしいわね、夜はまだまだこれからよ」
「ちっ、ばれたか」
「もう、茶化さないでよ」
そうしてやりとりを交わして互いを見つめると、さっきまでの深刻そうな空気はどこへ行ったのか、いつもの軽快でコミカルな雰囲気に苦笑が漏れ、更にその笑いが双方から生じていたことに気が付くと、両者一転して、今度は面映ゆい顔になる。傍から見れば微笑ましい光景だが、当の本人達は至って真剣だ。
「でも、悪いけど本当に帰るね。今日は楽しかったよ。ありがとう」
「っ......ええ。そうね。本当に楽しかったわ。ありがとう、また会いましょう。出来れば明日ぐらいに。」
「それは無理だよ!?」
「冗談よ、それじゃあねーーー」
「ーーー行ってしまったわ」
盛大な喪失感に襲われながら、唯はそれを隠すように早足で帰路につく。隠さないと負けたような気がして。
勿論、そんな挙動は彼には見えていない訳で、なんの意味もないのだが。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「......今思えば、あの頃が一番のモテ期だったな」
唯とは同じクラスになったものの、あれきり事務的な会話を偶に挟む程度で、殆ど話す機会がなかった。
唯は最近何をしているのだろうか。彼氏はいるのだろうか。もしかしたら、まだ自分のことを好きなままでいてくれてたりするんじゃないだろうか。
そんな風に過ぎ去った過去に思いを馳せていると、後ろからふいに声を掛けられた。
「よぉ久保!辛気くさい顔しやがって、相変わらず一人ぼっちか?ぎゃはは!」
馬鹿笑いしながら明らかに弱者を見る目でこちらに寄って来たのは【藤本 秀雄】だ。彼は日頃から暇になるとタツトの机に尻で座り、皮肉交じりの挨拶を言いに来る。彼は暇なのだろうか。そこまでタツトのことを侮辱しているにも関わらず、こうやって毎日のように構ってくる藤本も、実は友達がいないんじゃないか。
そんな残念な藤本へのタツトの評価は、上質なオブラートに三重に包んで、更にリボンまでつけて言ったとしても、“最低なやつ”が妥当な線だった。
利己的で、暴力的。絵に描いたようないじめっ子で、彼にとって、見た目は完全にひ弱そうなタツトは
そのちっぽけな征服欲を満たすのには格好の餌食だったというわけだ。
ただ、他のクラスメイトの藤本への評価も、タツトのそれと対して変わらない物だったりするが、利己的な藤本はそんなことに気付くはずもなく、今日も今日とてタツトに罵声を浴びせに掛かっていた。
というのも、藤本は学校内でも一二を争うレベルの見目麗しい美少女である秋山唯に気があり、実は何度もアタックしたことがあるのだが、結果は全空振りのオール三振。そんな中、彼なりに思い悩んでいるにも関わらず、唯の幼なじみで尚且つ、彼女が告白したことがあるというタツトが気に入らなくて仕方なかった。
(周りの煩わしそうな目には気付かないのか?この男は......)
タツトが心中でそんな風に思っていると、タツトの背後から、タツトの机の上を我が物顔で踏ん反り返っている藤本へ声が掛けられた。
「よせ、藤本。久保が嫌がっているだろう。見ているみんなも良い気持ちじゃないはずだ。」
「なんだと?俺に文句があるって言うのか!?」
なんとも正義感に溢れる発言を藤本に投げかけたのは、クラスのリーダー的存在である【神山 龍二】だ。
傲岸不遜な藤本を見て煩わしそうにしつつも、後々絡まれるのが怖くて誰も咎めることが出来なかった状況で威勢良く藤本を制した龍二に、尊敬の念を込めた視線が教室のあちこちから注がれる。その内の何人かは頬を赤らめ、熱っぽい視線を向けているがうぶで頭の回転が速くない彼には気付くよしもない。
(みんな神山のこといいやつだと思ってるだろ?そうじゃあないんだよなぁ......)
神山龍二は頭の方は良くないが、抜群のリーダーシップを采れて、情にも厚くみんなから慕われている。だが、反面実直過ぎるところがあり、己の非を決して認めたがらないのだ。
例えば、誰かが濡れ衣を着せられていたとしても、神山が一度その人が悪いと思えば、絶対にその意見を曲げることがない。下手にリーダーシップがあるせいで周りの人間もそれに賛同し、何度か冤罪が成立されていたりすることがあるのだが、そのことを知っている人間は多くない。仮に正面切って言いふらそうにも、人望の厚い龍二に対してぼっちのタツトでは、誰も耳を傾けることはないだろう。
(いずれにしても、僕を挟んで口論するのはやめてもらいたいなぁ......)
タツトはそんな二人の言い合いをどこか上の空で聞いていて、心の中で愚痴を呟いた。
【久保タツト】は自身の境遇を憂いていた。
身長167センチ、体重54キロ。黒髪で、道を歩けばどこにでもいそうなぱっとしない顔立ち。運動や勉強で特に何か突出して秀でたものがあるわけでもなく、これといった趣味もない。
そんな平々凡々な容姿や凡夫の類を出ない能力。それだけならまだマシだった。
ーーもっとひどいのは、タツトが生まれ持ってしまった、極度のコミュニケーション能力の欠如である。それが彼のため息をよりいっそう濃いものにしていたのだ。
ここでいうそれは、人見知りとは、少し訳が違ってくる。別に初対面の人間には、大抵の場合楽に話せるのだ。むしろ、うまく話が弾めば会話の主導権すら握ることだってある。家族や親族といった、深い仲の人間とも気楽に接することができるし、それらの人物との生活には何ら、支障をきたさない。
タツトが苦手とするのは、その中間の人物達。
知らないかと言われれば、そうでもない。しかし、知り合いかと言われれば、そうでもない。特に理由が無い限り話すことは無いし、接点も無ければ、そもそも互いにそんなに興味が無い。
そんな中途半端な人間関係を築いてしまった人物達とのコミュニケーションには、どう立ち回ればいいのか分からず、とりあえず嫌われないようにとひどく神経を使ってしまい、かえって気まずい空気になってしまうのだ。
そして最大の原因として、それらの“中間層”が、タツトの通う高校と同じ高校の生徒全員であるということだった。
タツトは中学時代は部活に入らず、かといって何か一つのことに傾注したわけでもなかったので共通の趣味や話題を持つ友人が出来ず、そうなると必然的にクラスの休み時間は専ら寝たふりでやり過ごすことになるわけで、ぼーっと授業を受け、ぼーっと家に帰り、ぼーっと一日を無駄にする。そんな排他的で無味乾燥な日々を送っていた過去があった。
そのこともあってか、高校入学当時には「たくさん友達を作って、青春に溢れた高校生活にするぞ!」と息巻いていたものの、周りを見れば、一人ぼっちにならないように特段仲の良い訳でもない同級生と楽しそうに振る舞う人間が居たり、クラス内で“群れ”を形成することで強くなった気分になって、不遜に振る舞う人間がいたり、そんなありふれた日本のクラスカースト制度を目の当たりにし、こんなに惨めに人の目ばかり気にした生活を送るくらいならいっそ、ぼっちでいいや。と結論づけたのである。
そうはいっても、やはり気の置けない親友や、可愛い恋人は欲しくなったりするもので、そんな欲求不満が先ほどのため息に起因していたりするのである。
無論、タツトに恋愛経験が無いわけではなかった。あれは高校一年生の冬頃だった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「......ねえ、あなたは結局、私のことをどう思っているの?」
真っ白な吐息が鮮明に目に映るほど寒い冬の夜、とある公園に男女が二人、その空気をさらに冷たくするような深刻そうな雰囲気で佇んでいた。
きっとそれは彼女、【秋山 唯】が過去に何度も口にしようとして躊躇してきた疑問だったのだろう。呼吸の短い間に、唯が何度もそれを胸中で反芻していたのが伝わるほどに、その言葉は淀みなくタツトの元へ届いてきた。
彼女は互いに憎からず思っているであろう関係でありながら、事態が核心に触れようとすると曖昧にはぐらかすタツトの態度にその疑問を抱いて、それでも口を閉ざしてきたのだ。
しかし、そのことに痺れを切らしてついに彼に疑問をぶつけた、というには唯の表情は余りにも緊張に包まれていた。これまで二人の間で、このように大きく互いの気持ちに踏み込んだ会話は交わされてこなかったからだろうか。
そして、唯の疑問を投げかけられた当のタツトもまた、いつものようにあやふやなワードで誤魔化せない、ある意味問い詰めともいえる彼女の言い方にたじろぎ、やはり緊張の色を隠しきれないでいた。
「それは......っ君のことは、大切な友人だと思っているよ。」
唯の質問に困惑していたタツトは、逃げ場を得たとばかりに、咄嗟に思いついた言葉を矢継ぎ早に唯に言い聞かせるように言う。だが、対する彼女の表情は釈然とせず、どこか寂寥さえ感じさせるものだった。
「ーーそれだけ?」
「......」
「他に何か、言うことはないのね?」
「......」
辺りを静寂が包む。冷たい冬の夜の風が緊張に火照った頬を撫ぜて、過去の冬の記憶が脳に蘇り、えも言われぬ感慨が心に飛び込んでくる。
「......いつもみたいに、当たり障りのない模範解答で逃げないのかしら」
「逃げられない状況を作ったのは君じゃないか」
「それもそうね......」
訪れた静寂が二人の間に割って入り、往生際の悪い自己主張を続け、しばしの間決まりの悪い時間が続く。
重暗い雰囲気を払拭しようと先に沈黙を破ったのは、タツトだ。
「......うわ、もうこんな時間か。そろそろお暇するね。終電逃しちゃうし」
「わざとらしいわね、夜はまだまだこれからよ」
「ちっ、ばれたか」
「もう、茶化さないでよ」
そうしてやりとりを交わして互いを見つめると、さっきまでの深刻そうな空気はどこへ行ったのか、いつもの軽快でコミカルな雰囲気に苦笑が漏れ、更にその笑いが双方から生じていたことに気が付くと、両者一転して、今度は面映ゆい顔になる。傍から見れば微笑ましい光景だが、当の本人達は至って真剣だ。
「でも、悪いけど本当に帰るね。今日は楽しかったよ。ありがとう」
「っ......ええ。そうね。本当に楽しかったわ。ありがとう、また会いましょう。出来れば明日ぐらいに。」
「それは無理だよ!?」
「冗談よ、それじゃあねーーー」
「ーーー行ってしまったわ」
盛大な喪失感に襲われながら、唯はそれを隠すように早足で帰路につく。隠さないと負けたような気がして。
勿論、そんな挙動は彼には見えていない訳で、なんの意味もないのだが。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「......今思えば、あの頃が一番のモテ期だったな」
唯とは同じクラスになったものの、あれきり事務的な会話を偶に挟む程度で、殆ど話す機会がなかった。
唯は最近何をしているのだろうか。彼氏はいるのだろうか。もしかしたら、まだ自分のことを好きなままでいてくれてたりするんじゃないだろうか。
そんな風に過ぎ去った過去に思いを馳せていると、後ろからふいに声を掛けられた。
「よぉ久保!辛気くさい顔しやがって、相変わらず一人ぼっちか?ぎゃはは!」
馬鹿笑いしながら明らかに弱者を見る目でこちらに寄って来たのは【藤本 秀雄】だ。彼は日頃から暇になるとタツトの机に尻で座り、皮肉交じりの挨拶を言いに来る。彼は暇なのだろうか。そこまでタツトのことを侮辱しているにも関わらず、こうやって毎日のように構ってくる藤本も、実は友達がいないんじゃないか。
そんな残念な藤本へのタツトの評価は、上質なオブラートに三重に包んで、更にリボンまでつけて言ったとしても、“最低なやつ”が妥当な線だった。
利己的で、暴力的。絵に描いたようないじめっ子で、彼にとって、見た目は完全にひ弱そうなタツトは
そのちっぽけな征服欲を満たすのには格好の餌食だったというわけだ。
ただ、他のクラスメイトの藤本への評価も、タツトのそれと対して変わらない物だったりするが、利己的な藤本はそんなことに気付くはずもなく、今日も今日とてタツトに罵声を浴びせに掛かっていた。
というのも、藤本は学校内でも一二を争うレベルの見目麗しい美少女である秋山唯に気があり、実は何度もアタックしたことがあるのだが、結果は全空振りのオール三振。そんな中、彼なりに思い悩んでいるにも関わらず、唯の幼なじみで尚且つ、彼女が告白したことがあるというタツトが気に入らなくて仕方なかった。
(周りの煩わしそうな目には気付かないのか?この男は......)
タツトが心中でそんな風に思っていると、タツトの背後から、タツトの机の上を我が物顔で踏ん反り返っている藤本へ声が掛けられた。
「よせ、藤本。久保が嫌がっているだろう。見ているみんなも良い気持ちじゃないはずだ。」
「なんだと?俺に文句があるって言うのか!?」
なんとも正義感に溢れる発言を藤本に投げかけたのは、クラスのリーダー的存在である【神山 龍二】だ。
傲岸不遜な藤本を見て煩わしそうにしつつも、後々絡まれるのが怖くて誰も咎めることが出来なかった状況で威勢良く藤本を制した龍二に、尊敬の念を込めた視線が教室のあちこちから注がれる。その内の何人かは頬を赤らめ、熱っぽい視線を向けているがうぶで頭の回転が速くない彼には気付くよしもない。
(みんな神山のこといいやつだと思ってるだろ?そうじゃあないんだよなぁ......)
神山龍二は頭の方は良くないが、抜群のリーダーシップを采れて、情にも厚くみんなから慕われている。だが、反面実直過ぎるところがあり、己の非を決して認めたがらないのだ。
例えば、誰かが濡れ衣を着せられていたとしても、神山が一度その人が悪いと思えば、絶対にその意見を曲げることがない。下手にリーダーシップがあるせいで周りの人間もそれに賛同し、何度か冤罪が成立されていたりすることがあるのだが、そのことを知っている人間は多くない。仮に正面切って言いふらそうにも、人望の厚い龍二に対してぼっちのタツトでは、誰も耳を傾けることはないだろう。
(いずれにしても、僕を挟んで口論するのはやめてもらいたいなぁ......)
タツトはそんな二人の言い合いをどこか上の空で聞いていて、心の中で愚痴を呟いた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる