"強化蘇生"~死ぬ度に強くなって蘇るスキル~

ハヤサマ

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強化蘇生【リバイバル】

顔恍忸怩のストラグル

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 タツトがおもむろにその腰にぶら下がった鞘から【空虚と否定の短剣イミディナイダガー】を取り出し、自らの獲物を確認するように柄の辺りを軽く指でなぞる。その切っ先の、怪しく揺らめく刃を見て、それがどれだけ規格外な武器なのかを一瞬にして悟ってしまったクロの可憐な表情が大きく崩れ、驚愕一色に染まる。

「ま、まさか、その短剣は............いや、もはや何も言うまい、大方お主のスキルが関係しておるのじゃろ。 まったく、その【強化蘇生リバイバル】などというスキル、横紙破りもええとこじゃろ......」

 が、これまでの会話でタツトの常識知らずな言動に慣れてきたのか、クロは愕然とはしても、取り乱して深追いすることはなかった。一方、手に持つ短剣の何たるかを知らないタツトは、その短剣に驚くクロを見てふと思い浮かんだ質問をする。

「あぁこれな。ん?クロ、お前もしかして、このナイフが何なのか知ってるのか? やたらと切れるナイフで振ったら斬撃も飛ぶんだけど、威力が高すぎてイマイチ使い勝手が悪いっていうか、なんか効果とか、正しい使い方みたいなのをもし知ってたら教えてほしいんだが」

「......タツトよ、振っただけで斬撃が飛ぶ短剣が、どうしたらそんな“やたらと切れるナイフ”程度の感想に収まるのじゃ。 お主の価値観は一体どうなっておるんじゃ」

「いや、だって異世界クオリティーならこれぐらいあるもんなのかなって......」

 タツトの中で“異世界だから”という文言は、どこまでも冴え渡り、最大限の説得力をもってあらゆる異常事態を「別に普通なのか」という解釈にしてしまうのだ。 
 
 なんともご都合主義なものの考え方である。これにより、太古の神話に登場した最強格の短剣すらも“よく切れるナイフ”扱いだ。また、【強化蘇生リバイバル】の権能自体やそれによる過度なステータスアップ、果ては“空虚と否定の短剣イミディナイダガーや“クロ”といった【復活報酬リバイバルアイテム】でさえも、「割とふつう」なことだと思い込んでしまっているので、最初は驚きつつも知らぬ間に割とあっさりと受け入れている。

「お主は我らの世界を何だと思っているんじゃ......お主は例外的に、この【異常地イレギュラー】へ飛ばされたからこそ、こちらの人間の生活を見たことはないじゃろうが、人間界にはいくつかの王国があって、それらの中にいくつもの町があって、そこで暮らす人がおる。 武器を手に取るのは冒険者や勇者、兵士や騎士の類いだけで、残りは商売や牧畜農作といった、実に普遍的な営みを行っておるのよ。」

「なんか、俺らのいたところとほとんど変わらねぇな。強いて言えば、少し前時代的なんだが魔法がある分そういうもんなのかな」

「あまり期待せぬ方が良いかも知れんぞ。お主のその反応を見ていると、恐らくここの人間界もなんじゃろうな」

 クロがそう締めくくり、タツトは「なんか、期待を裏切られた気分だ」と自分勝手に幻滅し、足で道端の小石を蹴るジェスチャーをする。それを一瞥したクロが、『このような小話を挟んでおる場合ではない』と、いつの間にかすぐに逸れてしまう話題を引き戻す。

「ーーして、お主先ほどゲズィヒトに会わせてやるなどと言ったが、一体どういうことなんじゃ。 まさか何か、感情のない彼奴を操る方法でも存在するというのか?」

「“操る”ってのはちょっと語弊があるな。 正確には“呼ぶ”って感じだ。 ある過程を踏めばアイツは必ずここに来る、そんな確信があるんだ。 ......それで、結局お前は、どうするんだ?必死こいて全力振り絞って戦うのか、それとも尻尾巻いてケツまくって逃げちまうのか?」

 その答えを知っているはずなのに、タツトが敢えてクロに尋ねる。意地の悪そうな笑み付きなのは愛嬌だ。タツトのその挑発じみた誘いに、堂々と微笑み返しながらクロは言う。

「無論じゃ。 何をどうするのかは知らんが、虚言を吐いているようにも見えん。 お主に何か考えがあるのじゃろ?」

「はっ、分かった。ヤツを呼んでやるーーっと、待てよ、今思いついたんだが、アイツを呼ぶのは別にいつでも出来るんだから、どうせなら何か作戦を立てていかないか?ほら、入念な準備は戦闘の基本って言うし」

「締まらんのぉ......今のはもう、行く感じの空気じゃったろうが......」

 ここまで来て急に「念には念を」などと言い出すタツトのせいで、戦闘前のピリッと強張った空気が弛緩し、思わず溜息を吐いてしまう。

「でも、やっぱし状況を鑑みるに、そうも言ってられないだろ。俺は全然クロの戦法とか、出来ることとか知らない訳だし、今ゲズィヒトを喚んでいざ戦闘ってなったとして、連携もクソもねぇじゃねぇか。」

 実際、タツトのその発言は大いに的を得ていた。それもそのはず、タツトとクロは互いに互いの手の内を知らない訳で、予め事前打ち合わせを行っておくのとそうでないのでは、タイムラグに大きな差が出てくる。その隙は、恐らく死闘なるであろうゲズィヒト戦において致命傷を受けるきっかけになり得る。

 聡明なクロはそのことに考えが行き着き、先ほどの緩んだ態度を再度引き締める。

「......それもそうじゃな。ただでさえ、あのマゴス様を破ったゲズィヒトが、さらに【炎】に干渉するスキルを得て、その存在は“強大”などという陳腐な単語では到底言い表せないほどのものになっておるのは確かじゃ。我の浅慮であったな。今一度作戦を練り、彼奴を確実に仕留めようぞ。」

「あぁ、なら俺からだな。 俺は見ての通り、このナイフで闘うぞ。生憎、魔法や魔術の類は一切使えないから、ひたすら遠くから斬撃飛ばして闘う。」

「身も蓋もない戦法じゃな......、理に適ってはおるんじゃがこう、陰湿というか、姑息というか。」

「仕方ないだろ、それが俺に出来る唯一の加戦なんだから。自分で言うのも何だが、それでも案外頼りになると思うぜ、俺。」

 タツトは謎の自身を背負って、親指を立てて自分の顔の方に向け、とびきりのスマイルを送りながらそう言い切った。

『そこまで言うなら、少し見せてくれんか?何でも良いからその短剣を使って、攻撃してみせてみい』

「え、分かった」

 スゥ......ヒュパンッ!

 タツトは右手に握った【空虚と否定の短剣イミディナイダガー】を逆手に持ち、膝を曲げて重心を沈め、流麗な動作で左の腰の方に沈めたかと思うと、時代劇などでよく見る、侍の抜刀居合い術のように右斜め上に振るい、更に手首を返して左側にも一閃し、計二撃の剣閃を放った。この一連の動作は、僅か0コンマ何秒の世界で起こったことである。そのため傍目から見ると、短剣を左腰に構えていたタツトが、一瞬で納刀したようにしか見えなかった。
 
直後、大気を震わせる轟音が、【花畑】の辺り一帯に鳴り響く。

 タツトによって放たれた二つの斬撃が、どこまでも拡がる花々を木っ端微塵に粉砕しながら、それでも勢いは留まらず地面を抉っていく。硬い地盤が暴力的なまでの剣閃によって深く削られて軋むことで発生する耳が痛くなる爆音は、タツトが瞬きの間に神業のような剣裁きをしたことを証明していた。

 ギャリギャリギャリギャリギャリギャリ!

「えぇ.........................」

 クロが遠い目をしながら呆けた声を漏らすのも無理はない。
 
 縦幅2mほどもある二つの斬撃が、美しい植物を地面と一緒に盛大に破壊し、裂き、潰していく。皮肉にも暴虐の限りを尽くされて飛び散っていく色とりどり花々の残骸は、それはそれで美しい光景であった。

 その破壊活動が終わりを迎えたのは、時間にしておよそ三十秒後ほどであろうか。今までその衝撃をもって花々を嵐のように飛び上がらせていた剣閃が漸く勢いをとめ、タツトが【空虚と否定の短剣イミディナイダガー】を振り抜いた位置から前方200メートルほどのところで留まった。

 舞い上がっていたカラフルな塵がはらはら、と落ちていき、花がなくなったことで更地となった地盤を再度埋め尽くした。
 
 タツトの持つ武器と、タツトの異常発達を遂げた身体能力が生み出す圧倒的な破壊力に、さぞクロは驚いていることだろう。実際、クロは大きな目を更に大きく見開き、愕然とした様子であった。

 しかし、目の前の一連の破壊行為に驚いたというには、あまりにも強い恐怖を孕んだ表情をしており、あまりにも激しい焦燥に満ちた様子で肩が小刻み震えており、その瞳孔は、あまりにも強い困惑を感じているような気色をしていた。

 察しがつく人も居ると思うが、以前、タツトがゲズィヒトと最初の邂逅を果たしたとき、タツトがオレンジのことでその化け物は現れたのだ。クロも感情がないと言っていたので、気まぐれで動いていたとは思えない。となると、何か法則があってゲズィヒトは出現すると考えることができる。ここまで言うとほとんど答えになっているのだが、そう。つまりは「【花畑】の花を害する」ことがトリガーとなり、それは姿を現すのだ。

 二度の【強化蘇生リバイバル】によって思考力も格段に向上したタツトは一度きりの邂逅でそれを見抜き、今回もゲズィヒトを呼び寄せるために花を摘もうとしたのである。が、本来の性分が抜けた性格をしているせいか、作戦計画を練る最中にそのことを失念し、【空虚と否定の短剣イミディナイダガー】の高速抜刀による斬撃を飛ばしてしまった。それも二発。そんなことをして脆い花が無事で入れるはずもなく、現在に至るというわけだ。

「......あ................な、なぁクロ、謝らないといけないことがあるんだけど」

 案の定真っ赤に染まった視界で上空を仰ぎながら、タツトは何かを思い出したように口をあんぐり開け、その後に同じくだらしなく口を開いて空を見上げているクロに申し訳なさそうにそう言った。二人とも全く同じ一点を見つめている。

「......嫌な予感しかせんのじゃが、一応聞いておこうか」



「ーーゲ、ゲズィヒトを喚ぶのが花を傷つけることだってこと、忘れちゃってた。」

「っこのたわけがっ!!どうしてそんな重要なことを忘れておるンじゃっ!」

 クロの怒声が響きわたり、タツトが拳で自分の頭こてんっ、と叩いて舌を出し、殴り飛ばしたくなるような、見ているだけで腹が立ってくるような表情を作った。素振りだけはいつも通りだが、双方の額には脂汗が滴っており、身体は武者震いからか恐怖からか、ブルブルと震えていた。目は相変わらず、どこかに逸らすことなく一点だけ、ただその“獲物”だけを見据えている。

 対する異形の神ゲズィヒトは遥か上空から不気味な笑みで二人を見つめ返している。

 身の竦むような怖気に全身を恐れながらも毅然と眼前と化け物を見据え続ける。偶然にも、タツトとクロの両者から同じような、これから敵を屠ろうとする獰猛な笑みが零れていた。



 ーーー合理的に異常不合理、自然に異常不自然、レギュラーに異常イレギュラーで正当に異常理不尽

 悪夢の体現者である“カオ”の化け物 対、一人の異世界人と一個の“実”の戦闘の火蓋が今、切って落とされる。
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