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Chapetr1
002 レティシアと魅惑の扉
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惑星が主星の周りをぐるっと一周すると一年。これは分かり易いよね。旧時代にはなかなかこれを認めようとしない人達もけっこういたそうだ。私だって知識で知っているだけで、実感はわかない。でも事実として、私たちはそれを前提とした技術を使って、銀河系の反対側からやって来た人たちの子孫だ。
で、ご先祖が来る前からこの星は主星の回りをずっと回り続けていたわけで、一年カウントの始まりなんて本人ですら覚えていないだろう。
だからこの新年は、ご先祖の都合。宗主星の季節に合わせている、それだけの意味しかない。
「つまり、酔っ払いの美人さんは何がいいたいの?」
「私が酔っぱらっているように見えるなら、貴女はひどい酔っぱらいよ、死ぬ直前くらい」
アイちゃんが珍しく私と二人で飲みたいと言うので深夜までつき合った。ソフィアとマリーでは近すぎるから、知り合って間もない私が良かったんだろう。友達だけど、お互いそこまで深く語り合えるほどじゃ、まだない。
アイちゃんがぽつりぽつりと語ったことを要約すると、年の変わり目に一緒にいようと約束した彼氏が来なかった、遅れてきたらしい。とても悲しく、もう信じられない。
だから私は慰めたのだ。年の変わり目に、特別な意味なんてないんだよと。
それにその後、喧嘩しながらもやることはやってるわけで、正直どうでも良い。
でも泥酔している友達を置いていくわけにもいかず、閉店で追い出された後仕方なしに負ぶって街を歩いている。
アイちゃんは寝てしまった。
コミュニティーバスの駅まで行くのが良いのだろうけど、私も明日仕事がある。アイちゃんを送っていくとさすがに朝がツラい。私の家に転がしておくのがいいだろう。
家に着いて、先ずはシャワーだ。
今日のお店は、なんでもかんでも燻製にしちゃう、ちょっと楽しいところだ。アイちゃんに誘われる前から今日はここと決めていたのだ。ソーセージに肉や魚の定番類、チーズに野菜にキノコ。全てを堪能した。ワインも赤白飲み散らかした!
当然煙まみれは予想済み。帰ったら即シャワーまでが一日のスケジュールに組み込まれている。
酔っぱらいをお持ち帰りするのは予定外だったけど、このままではおうちが煙臭くなってしまう。
私は下着まで一瞬で脱ぎ、洗濯機に放り込むとアイちゃんの身ぐるみも剥ぎ取り洗濯機へ。スイッチオンして自分たちはシャワールームだ。
燻製された髪の毛は念入りに洗って上げないと洒落にならないダメージが残る。まあそれは良い、問題は。
「体はどこまで洗ってあげるべきなのかな……」
善意とはいえ、人様のものを揉みしだくのは抵抗がある。まだまだプリプリの若い上物だ。自分のものは上等だと分かりきってはいるが、アイちゃんのもなかなか……
「ブブッ」
おっと、髪の毛の石鹸を洗い流しているところだった。呼吸ができなくなったアイちゃんがむせてくれて、我に返る。
「私……へ?何、どうして裸?どうなって」
アイちゃんは目が覚めたみたい。
「騒ぐでない、アイよ」
「レティシアちゃん!?」
「如何にも」
「え、私その……レティシアちゃん?」
気が付いたら裸に剥かれて、セクシーな美女とシャワールーム。アイちゃん、勘違いしないでよ。
「とりあえず髪と体を洗って。起きたならできるでしょ。私は浴槽で向こう向いてるから。終わったら、タオルの場所は知ってるよね。下着と服はゴメンわたしの使って。その辺の引き出しに入ってる」
怯えるアイちゃんは、わたしの中で眠っていた知らない感情を……ではない!
「私が上がったら説明するから。もう遅いから泊まっていって。マリーに連絡して朝迎えに来てもらうと良いわ」
私は浴槽に浸かってアイちゃんに背を向ける。アイちゃんが恐る恐る体を洗うのが気配で分かる。わたし信用ないのかなぁ。
「……ありがと、レティシアちゃん」
浴室を出るときに、彼女はやっと言葉をかけてくれた。
私ものんびり出来ず、手早く煙のにおいを落とすと浴室を出る。寝間着に着替えて、お肌ケアが大事だ。
「アイちゃ~ん、この辺の化粧水使ってもいいよ~」
「うん、後で使わせてもらうよ」
そして冷蔵庫から缶入りビールを取り出して、プシュッと爽快な音を立ててアイちゃんの待つリビングへ。
「レティシアちゃん、まだ飲むの?」
「寝酒は私の美容と健康の秘訣よ!」
アイちゃんの向かいの椅子に私はだらしなく座る。
「あ、服のサイズ合わなかった?ゴメンね」
「仕方ないっスよ、色々サイズが違うっスから!同じ人間なのか、これ!」
確かに、胸元は余裕がありそうだし、丈も短いみたい。パンツ見えてますよ。
「まあまあ、こらえてよ」
「冗談はこのくらいにして、今夜は大変ご迷惑をお掛けしました」
「困ったときはお互い様よ。私達、と、友達だし!」
面と向かって友達宣言ははずかしい!
アイちゃんはいつもの優しい笑顔に戻っていた。
「ソフィは乗り込んできそうだったから、マリーに連絡した。明日は二日酔いで動けないから学校は休む。レティシアちゃんの家で死んでるのって。明日帰りに迎えに来てくれるって」
「ヤツは頼りになるねぇ。私は朝から仕事だから、家の物は勝手につかってて良いから」
「お仕事がんばってね」
「明日は春物の撮影だから、楽しみ。」
で、ご先祖が来る前からこの星は主星の回りをずっと回り続けていたわけで、一年カウントの始まりなんて本人ですら覚えていないだろう。
だからこの新年は、ご先祖の都合。宗主星の季節に合わせている、それだけの意味しかない。
「つまり、酔っ払いの美人さんは何がいいたいの?」
「私が酔っぱらっているように見えるなら、貴女はひどい酔っぱらいよ、死ぬ直前くらい」
アイちゃんが珍しく私と二人で飲みたいと言うので深夜までつき合った。ソフィアとマリーでは近すぎるから、知り合って間もない私が良かったんだろう。友達だけど、お互いそこまで深く語り合えるほどじゃ、まだない。
アイちゃんがぽつりぽつりと語ったことを要約すると、年の変わり目に一緒にいようと約束した彼氏が来なかった、遅れてきたらしい。とても悲しく、もう信じられない。
だから私は慰めたのだ。年の変わり目に、特別な意味なんてないんだよと。
それにその後、喧嘩しながらもやることはやってるわけで、正直どうでも良い。
でも泥酔している友達を置いていくわけにもいかず、閉店で追い出された後仕方なしに負ぶって街を歩いている。
アイちゃんは寝てしまった。
コミュニティーバスの駅まで行くのが良いのだろうけど、私も明日仕事がある。アイちゃんを送っていくとさすがに朝がツラい。私の家に転がしておくのがいいだろう。
家に着いて、先ずはシャワーだ。
今日のお店は、なんでもかんでも燻製にしちゃう、ちょっと楽しいところだ。アイちゃんに誘われる前から今日はここと決めていたのだ。ソーセージに肉や魚の定番類、チーズに野菜にキノコ。全てを堪能した。ワインも赤白飲み散らかした!
当然煙まみれは予想済み。帰ったら即シャワーまでが一日のスケジュールに組み込まれている。
酔っぱらいをお持ち帰りするのは予定外だったけど、このままではおうちが煙臭くなってしまう。
私は下着まで一瞬で脱ぎ、洗濯機に放り込むとアイちゃんの身ぐるみも剥ぎ取り洗濯機へ。スイッチオンして自分たちはシャワールームだ。
燻製された髪の毛は念入りに洗って上げないと洒落にならないダメージが残る。まあそれは良い、問題は。
「体はどこまで洗ってあげるべきなのかな……」
善意とはいえ、人様のものを揉みしだくのは抵抗がある。まだまだプリプリの若い上物だ。自分のものは上等だと分かりきってはいるが、アイちゃんのもなかなか……
「ブブッ」
おっと、髪の毛の石鹸を洗い流しているところだった。呼吸ができなくなったアイちゃんがむせてくれて、我に返る。
「私……へ?何、どうして裸?どうなって」
アイちゃんは目が覚めたみたい。
「騒ぐでない、アイよ」
「レティシアちゃん!?」
「如何にも」
「え、私その……レティシアちゃん?」
気が付いたら裸に剥かれて、セクシーな美女とシャワールーム。アイちゃん、勘違いしないでよ。
「とりあえず髪と体を洗って。起きたならできるでしょ。私は浴槽で向こう向いてるから。終わったら、タオルの場所は知ってるよね。下着と服はゴメンわたしの使って。その辺の引き出しに入ってる」
怯えるアイちゃんは、わたしの中で眠っていた知らない感情を……ではない!
「私が上がったら説明するから。もう遅いから泊まっていって。マリーに連絡して朝迎えに来てもらうと良いわ」
私は浴槽に浸かってアイちゃんに背を向ける。アイちゃんが恐る恐る体を洗うのが気配で分かる。わたし信用ないのかなぁ。
「……ありがと、レティシアちゃん」
浴室を出るときに、彼女はやっと言葉をかけてくれた。
私ものんびり出来ず、手早く煙のにおいを落とすと浴室を出る。寝間着に着替えて、お肌ケアが大事だ。
「アイちゃ~ん、この辺の化粧水使ってもいいよ~」
「うん、後で使わせてもらうよ」
そして冷蔵庫から缶入りビールを取り出して、プシュッと爽快な音を立ててアイちゃんの待つリビングへ。
「レティシアちゃん、まだ飲むの?」
「寝酒は私の美容と健康の秘訣よ!」
アイちゃんの向かいの椅子に私はだらしなく座る。
「あ、服のサイズ合わなかった?ゴメンね」
「仕方ないっスよ、色々サイズが違うっスから!同じ人間なのか、これ!」
確かに、胸元は余裕がありそうだし、丈も短いみたい。パンツ見えてますよ。
「まあまあ、こらえてよ」
「冗談はこのくらいにして、今夜は大変ご迷惑をお掛けしました」
「困ったときはお互い様よ。私達、と、友達だし!」
面と向かって友達宣言ははずかしい!
アイちゃんはいつもの優しい笑顔に戻っていた。
「ソフィは乗り込んできそうだったから、マリーに連絡した。明日は二日酔いで動けないから学校は休む。レティシアちゃんの家で死んでるのって。明日帰りに迎えに来てくれるって」
「ヤツは頼りになるねぇ。私は朝から仕事だから、家の物は勝手につかってて良いから」
「お仕事がんばってね」
「明日は春物の撮影だから、楽しみ。」
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