裏銀河のレティシア

SHINJIRO_G

文字の大きさ
3 / 104
Chapetr1

003 レティシアとスクールライフ!

しおりを挟む
 今日は学校に来ています。
 ま、自由大学だから毎日来る必要はない。噂に聞く単位というものは、結局私の人生では現れることはなかった。
 今日は、宇宙考古学のフェルディナンド先生のクラスだ。星団の歴史には少し興味があったし、マリー達も受けているから。友人達にとって一番重要なのは、フェルディナンドがすこぶる美形だということ。フェルディナンドの講義内容は星団史に絡めた遺跡話だ。1対9で遺跡側に偏っているのはかなり不満だが、話は巧みで面白くないことはない。私はまじめに講義を受けているが、友人達は語るフェルディナンドの姿に見惚れている。では私も。
「うっとり」
「レティシア、黙ってて」
 ちょっと冗談でつぶやいたら、周りのいろんな人から睨まれた。なによ、恐いわね。
 受講者の八割を占める彼女らは本気勢だ。レティシア調べ。
 最近は面白い人と出会ったそうで、宇宙英雄の冒険者で船長をしているとかなんとか。どんな主人公な人なの?その人が緑の惑星で新しい遺跡を、遺跡なのに新しいって所でつい笑ってしまったけど。また睨まれた。そう、遺跡を見つけたのに調べてこなかったと嘆いていた。

 フェルディナンドの講義が終わり、丁度昼食タイム。私たちは中庭のベンチのいくつかを占領してお弁当を広げる。同年代の十人くらいでとてもやかましい集団だ。 
「レティシアは興味ないんでしょ?先生のこと。どうして授業出てるの?」
 ソフィ、私は講義を聴きに来ているんだよ。でもこんなおかしな質問をしてくる相手には少しひねった答えが必要だ。
「私は、皆と一緒にいたいから……なんてにゃふ!」
「レティシアがデレた!」
 バカソフィ、急に抱きつくな!舌噛んじゃったじゃないか。
「そっかぁ、レティシアは私達のことが大好きなのね~」
「まあ、嫌いではないよ」
 自分が言い出したのになんか恥ずかしくなって、私は卵サンドに齧り付いた。
 妖怪心読みのマリーはニヤニヤとこちらを見ている。他の皆も生暖かくては見ている。私そんなにツンツンしてるかな普段。ああ、ソフィアが暖かい。
 
「レティシアちゃんのサンドイッチは通りのお店の?」
「うん。こだわりの卵三種盛り!」
 大学の正門前ヘ続く道は通称「通り」と呼ばれていて、学生向けの商店街になっている。特に多いのは飲食店で、私はその全てを試している。今日の昼食のサンドイッチ屋さんはお気に入りの一つだ。
 本日のチョイスは、とろとろスクランブルエッグとアツヤキタマゴ、タマゴサラダの三種類のサンドイッチがセットだった。全体にマヨネーズが少なめで、マスタードの効きがつよい。私好みだ。
「そういやレティシア、あんたその店でこの前昼間っからお酒飲んでたでしょ?」
 そう言うソフィア、未だに私に抱きついている。サンドイッチを一口齧らせた。
「肉肉サンドが復活してたからね、ついつい強い赤を……」
「レティシア、私心配だよ?アルコール依存症とかじゃないよね」
「マリーがデレた?」
「茶化さない。本気で心配してるんだよ」
「ゴメン……」
 言われてみれば確かに、アルコールがあればそちらを選んでいるな。
「気を付けておくよ。でも昼飲んだら夜飲まないとか、考えてはいるんだよ?」
「じゃあ、レティシア、今夜のライブは酒なしね!」
 別の友達が入ってきた。なんて事言うんだコヤツは!
「そんな訳ないじゃん!朝から水で我慢してるわ!」
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

​『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』

月神世一
SF
​【あらすじ】 ​「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」 ​ 坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。  かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。  背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。 ​ 目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。  鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。 ​ しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。  部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。 ​ (……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?) ​ 現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。  すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。  精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。 ​ これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。

処理中です...