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Chapetr2
101 レティシアとヴィニョーブル村
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「ドライブ~♪ドライブ~♪」
乗り心地は悪いけどね!
「ご機嫌ね」
「そりゃそうだわ!この高原の道も、何もかも懐かしいもの!」
覚えているものだ。目印なんてほとんど無いけれど、あの丘の畑はおじさんの畑だし、あの池の周りの畑はおじさんのだ。全部おじさんか!親戚だらけだもんね~。まだ見えないけど、この丘の向こうには観光牧場があって、町の重要な外貨獲得の施設だ。外貨ってなんだ?同じ星だぞ!
「はしゃいじゃって。私、例え十年ぶりでもこんなに騒がない自信あるよ」
「レティシアはこの村が大好きなのね」
「村って言った?いったいどこ見てそんなこと言うのかな」
「畑しか見えないよ」
私は一つだけ窓が開く座席を占領して久しぶりの風を楽しむ。
「ドライブ~♪ドライブ~♪ひとっ走り付き合えよ~♪」
「俺たちは指定された場所に車停めなきゃならないけど、レティシアはむ……町で降ろすから」
「え、いいよ。皆と行くよ?」
気を利かせてくれてるんだろうけど、三年前にどうやって出てきたかも憶えていない故郷だ。恥ずかしいじゃない?
「まあまあ。私達も半端な案内人抜きで高原を散策したいの。分かる?」
酷いな。でも、これも皆で考えてくれたシナリオだろう。感謝しつつ従うことにした。
「レティシア!?」
一人バスを降ろされて町の広場を歩いていると懐かしい声に名前を呼ばれた。
私の幼なじみで、記憶にある最後の住人。
「どうしたの?どうして?あなた、街で……」
「久しぶり!クリス!」
そんなに怖がらなくて良いじゃん。……当時の私はそこまで酷かったということか。
「お化けじゃないよ。レティシアだよ。もう大丈夫になったんだ」
私がニヤリと笑って両手を広げると、まだ信じられないのか、恐る恐る近付いてくる。だからクリスが私の確殺範囲(三年前より大幅に拡大されている)に入った瞬間、引っ張り込んで抱き締めた。
「ね、このパーフェクトボディ。間違いなく私でしょ?」
「……うん、お馬鹿なレティシアだ」
涙ぐんで言う台詞ではないぞ。
「良かった。元気になれたんだ」
「何があったかは知ってるんだけどね。まだ完璧じゃない。実は私、三年間も事故のこと記憶喪失でさ」
「大丈夫じゃないじゃない!」
「じゃない事はないんじゃない?そうそうクリス、長老に用事があったんだ。いるかな?」
「その呼び方……変わらないね。おじいちゃんなら家にいるわ。行こうか!おじいちゃんビックリするよ!」
え~。ビックリしすぎて大変なことにならなきゃ良いけど。
長老とは言ったけど、別に町の長ではない。当然ながらクリスとも親戚だ。クリスのおじいちゃんは何というか、「長老」風味なんだ。
案の定、長老はとてもびっくりして。でも私が帰ってきたことを、長老風味で喜んでくれた。
「ねぇ、私の家族の写真って、ある?」
マリー達には言ってないんだけど、実は家族の顔がお姉ちゃんしか思い出せてないんだよね。
「荷物の中には入ってなかったんだよ。せっかく帰ってきたんだから、家族皆と語り合おうと思ってさ」
「……待っていなさい」
長老は少し悲しそうに私をみると、写真を探しに他の部屋に行ってしまった。
「ねぇレティシア、今日は泊まっていくんでしょ?」
「うん。たぶん、レーナのとこ」
「そういや、お客がいっぱい来るって叫んでたな」
確かに7人はあの宿にはいっぱいだろう。
「今日はパーティーだね!」
「私の友達もいるんだけど?」
「街でのレティシアの話も聞きたいし!……男の子も来てるんでしょ?彼氏?」
「いや、違う。なるほどね~。ひとりは彼女持ちだけど残り二人はフリー。二人ともなかなかのイケメンだよ?」
宣言通り夜は宴会になった。
私のお帰りパーティーというよりは、もはや合コンだ。まあその方が自由に動けて都合が良いんだけど。
「私、ちょっと出てくるね」
宴席のワインを二本引き抜くと、皆に断って食堂を出る。長老からもらった写真はおなかに仕舞ってある。
「レティシア、ちゃんとバスで寝るのよ」
マリー達は私がこれから何をしに行くのか分かっている。
「うん、ごめんね。お休み」
「ほら、ギルバート、ジャーヴィ!せめてレティシアの家まで送りなさい」
そうだな、と二人は立ち上がってくれる。
「悪いね。クリスもごめんね二人はすぐ帰すから」
「いいよ、気の済むまでどうぞこき使ってあげて!もう全然なびかないんだから、この人達!」
満天の星空……と言いたいけど、西の空はサントルの街明かりのせいで暗い星は見えにくくなっている。
「今日はありがとね。こんな何もないところとは思ってなかったでしょ?」
「確かにね。それは否定できない」
「俺は仕事なのにのんびりできて良かったぞ」
「え?ジャーヴィ今日仕事だったの?サボリ?」
「違う。レティシアの送迎?兼ボディガードが任務扱いになったんだ」
「ボディガードって飲んでるじゃん」
「元々休暇なんだ、その辺は羽目を外しすぎなければ構わないって言われてるんだよ」
周りより少し高くなってあるところ。建物の影が見えてきた。
「この先が、私の家でした!」
別に巨大な壁で仕切られているわけではない。簡単なバリケードで区分けされているだけ。
ここからでも私の記憶の最後にあるままの焼け焦げた家が見える。だから、私の家でした、なのです。
「……そこは、どういう反応すればいい?」
「精一杯明るく振る舞ってるんだ、可愛いじゃないか」
「中に入ってもいいんだよね?」
「ああ、その前に車の場所を教えておくよ」
なんかあのバスは今回のピクニックのために改造されてて、「L仕様」になってるとのこと。嬉しいけど、怖いな。大丈夫かよ宇宙軍。
「ここまでありがとう、戻って飲み直して。お代は私につけといて。……私、お金持ちみたいだから」
「レティシア……」
「あ~ごめん。ちょっともうヤバい。ホントありがと、ごめんね、おやすみなさい!」
よく我慢した、私。これ以上しゃべると、声が震えてるのがバレてしまうから、二人の返事も聞かず家だったところへ駆け込んだ。
家の中は、ダイニングのテーブルとかはそのまま残っていた。私は自分の席に着く。隣はお母さん。向かいはお姉ちゃん。どうしてか、自分の家で食べなかったんだよねあんまり。横のお母さんの前はお兄ちゃん。そして皆を見渡せる席にお父さん。
写真を置いた。バスから借りてきたランタンで、十分明るくて皆の顔がはっきり見える。
「そうそう、こういう人達だった」
引出からコルク抜きを探し出して、持ってきたワインの栓を抜く。グラスはさすがに皆割れていたから、瓶のまま写真の前に立てた。
「えっと、帰ってきたよ。お母さん以外にはおはようも言えてなかったかな?あの日は」
前の日の夜はお兄ちゃん達はまた喧嘩してて、私がお休みって言ったら喧嘩をやめて二人でお休みって言ってくれた。……お姉ちゃん、ちゃんと家に帰ったのかな?お父さんはお休みって言うといつもキスしたがるから、最近は遠くから叫ぶだけだった。お母さんはギュッてしてくれるのだ。……私には甘々家族だったな。当時私も結構な歳だったんだけど。
ベッドに横になると猫がやってくる。暖かい奴だった。
「まさか皆して死んじゃうなんて」
最後は怖くなかっただろうか?痛くなかっただろうか?皆とこれっきり会えなくなるって悲しくならなかっただろうか。せめてそんな事を感じる間もない最期だったらいいのに。
「好きな人もできたよ」
たぶんお兄ちゃんよりも年上で、なんか戦争の英雄さんだって。訳わかんないでしょ?あ、お父さんより絶対に強いからね?
「そんで、私も宇宙に行くことを決めました。皆に挨拶できたからね。もういつでも旅立てるよ」
乗り心地は悪いけどね!
「ご機嫌ね」
「そりゃそうだわ!この高原の道も、何もかも懐かしいもの!」
覚えているものだ。目印なんてほとんど無いけれど、あの丘の畑はおじさんの畑だし、あの池の周りの畑はおじさんのだ。全部おじさんか!親戚だらけだもんね~。まだ見えないけど、この丘の向こうには観光牧場があって、町の重要な外貨獲得の施設だ。外貨ってなんだ?同じ星だぞ!
「はしゃいじゃって。私、例え十年ぶりでもこんなに騒がない自信あるよ」
「レティシアはこの村が大好きなのね」
「村って言った?いったいどこ見てそんなこと言うのかな」
「畑しか見えないよ」
私は一つだけ窓が開く座席を占領して久しぶりの風を楽しむ。
「ドライブ~♪ドライブ~♪ひとっ走り付き合えよ~♪」
「俺たちは指定された場所に車停めなきゃならないけど、レティシアはむ……町で降ろすから」
「え、いいよ。皆と行くよ?」
気を利かせてくれてるんだろうけど、三年前にどうやって出てきたかも憶えていない故郷だ。恥ずかしいじゃない?
「まあまあ。私達も半端な案内人抜きで高原を散策したいの。分かる?」
酷いな。でも、これも皆で考えてくれたシナリオだろう。感謝しつつ従うことにした。
「レティシア!?」
一人バスを降ろされて町の広場を歩いていると懐かしい声に名前を呼ばれた。
私の幼なじみで、記憶にある最後の住人。
「どうしたの?どうして?あなた、街で……」
「久しぶり!クリス!」
そんなに怖がらなくて良いじゃん。……当時の私はそこまで酷かったということか。
「お化けじゃないよ。レティシアだよ。もう大丈夫になったんだ」
私がニヤリと笑って両手を広げると、まだ信じられないのか、恐る恐る近付いてくる。だからクリスが私の確殺範囲(三年前より大幅に拡大されている)に入った瞬間、引っ張り込んで抱き締めた。
「ね、このパーフェクトボディ。間違いなく私でしょ?」
「……うん、お馬鹿なレティシアだ」
涙ぐんで言う台詞ではないぞ。
「良かった。元気になれたんだ」
「何があったかは知ってるんだけどね。まだ完璧じゃない。実は私、三年間も事故のこと記憶喪失でさ」
「大丈夫じゃないじゃない!」
「じゃない事はないんじゃない?そうそうクリス、長老に用事があったんだ。いるかな?」
「その呼び方……変わらないね。おじいちゃんなら家にいるわ。行こうか!おじいちゃんビックリするよ!」
え~。ビックリしすぎて大変なことにならなきゃ良いけど。
長老とは言ったけど、別に町の長ではない。当然ながらクリスとも親戚だ。クリスのおじいちゃんは何というか、「長老」風味なんだ。
案の定、長老はとてもびっくりして。でも私が帰ってきたことを、長老風味で喜んでくれた。
「ねぇ、私の家族の写真って、ある?」
マリー達には言ってないんだけど、実は家族の顔がお姉ちゃんしか思い出せてないんだよね。
「荷物の中には入ってなかったんだよ。せっかく帰ってきたんだから、家族皆と語り合おうと思ってさ」
「……待っていなさい」
長老は少し悲しそうに私をみると、写真を探しに他の部屋に行ってしまった。
「ねぇレティシア、今日は泊まっていくんでしょ?」
「うん。たぶん、レーナのとこ」
「そういや、お客がいっぱい来るって叫んでたな」
確かに7人はあの宿にはいっぱいだろう。
「今日はパーティーだね!」
「私の友達もいるんだけど?」
「街でのレティシアの話も聞きたいし!……男の子も来てるんでしょ?彼氏?」
「いや、違う。なるほどね~。ひとりは彼女持ちだけど残り二人はフリー。二人ともなかなかのイケメンだよ?」
宣言通り夜は宴会になった。
私のお帰りパーティーというよりは、もはや合コンだ。まあその方が自由に動けて都合が良いんだけど。
「私、ちょっと出てくるね」
宴席のワインを二本引き抜くと、皆に断って食堂を出る。長老からもらった写真はおなかに仕舞ってある。
「レティシア、ちゃんとバスで寝るのよ」
マリー達は私がこれから何をしに行くのか分かっている。
「うん、ごめんね。お休み」
「ほら、ギルバート、ジャーヴィ!せめてレティシアの家まで送りなさい」
そうだな、と二人は立ち上がってくれる。
「悪いね。クリスもごめんね二人はすぐ帰すから」
「いいよ、気の済むまでどうぞこき使ってあげて!もう全然なびかないんだから、この人達!」
満天の星空……と言いたいけど、西の空はサントルの街明かりのせいで暗い星は見えにくくなっている。
「今日はありがとね。こんな何もないところとは思ってなかったでしょ?」
「確かにね。それは否定できない」
「俺は仕事なのにのんびりできて良かったぞ」
「え?ジャーヴィ今日仕事だったの?サボリ?」
「違う。レティシアの送迎?兼ボディガードが任務扱いになったんだ」
「ボディガードって飲んでるじゃん」
「元々休暇なんだ、その辺は羽目を外しすぎなければ構わないって言われてるんだよ」
周りより少し高くなってあるところ。建物の影が見えてきた。
「この先が、私の家でした!」
別に巨大な壁で仕切られているわけではない。簡単なバリケードで区分けされているだけ。
ここからでも私の記憶の最後にあるままの焼け焦げた家が見える。だから、私の家でした、なのです。
「……そこは、どういう反応すればいい?」
「精一杯明るく振る舞ってるんだ、可愛いじゃないか」
「中に入ってもいいんだよね?」
「ああ、その前に車の場所を教えておくよ」
なんかあのバスは今回のピクニックのために改造されてて、「L仕様」になってるとのこと。嬉しいけど、怖いな。大丈夫かよ宇宙軍。
「ここまでありがとう、戻って飲み直して。お代は私につけといて。……私、お金持ちみたいだから」
「レティシア……」
「あ~ごめん。ちょっともうヤバい。ホントありがと、ごめんね、おやすみなさい!」
よく我慢した、私。これ以上しゃべると、声が震えてるのがバレてしまうから、二人の返事も聞かず家だったところへ駆け込んだ。
家の中は、ダイニングのテーブルとかはそのまま残っていた。私は自分の席に着く。隣はお母さん。向かいはお姉ちゃん。どうしてか、自分の家で食べなかったんだよねあんまり。横のお母さんの前はお兄ちゃん。そして皆を見渡せる席にお父さん。
写真を置いた。バスから借りてきたランタンで、十分明るくて皆の顔がはっきり見える。
「そうそう、こういう人達だった」
引出からコルク抜きを探し出して、持ってきたワインの栓を抜く。グラスはさすがに皆割れていたから、瓶のまま写真の前に立てた。
「えっと、帰ってきたよ。お母さん以外にはおはようも言えてなかったかな?あの日は」
前の日の夜はお兄ちゃん達はまた喧嘩してて、私がお休みって言ったら喧嘩をやめて二人でお休みって言ってくれた。……お姉ちゃん、ちゃんと家に帰ったのかな?お父さんはお休みって言うといつもキスしたがるから、最近は遠くから叫ぶだけだった。お母さんはギュッてしてくれるのだ。……私には甘々家族だったな。当時私も結構な歳だったんだけど。
ベッドに横になると猫がやってくる。暖かい奴だった。
「まさか皆して死んじゃうなんて」
最後は怖くなかっただろうか?痛くなかっただろうか?皆とこれっきり会えなくなるって悲しくならなかっただろうか。せめてそんな事を感じる間もない最期だったらいいのに。
「好きな人もできたよ」
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