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暗雲の『ライトゲート』
偽りにまみれたライトゲート
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「ふん……成る程 物量で勝てないと判断したから今度は少数精鋭で来たか」
自らが治める国だというのに、まるで『他人事の様な態度』で分析するエルロス。
「いかがなさいますか?」
「仕方が無い ここの兵も魔王三銃士の……ツヴァイだったかな? そちらに当てたほうがいいだろう」
幾ら相手が一人だとはいえ、相手は魔王軍における最強の戦士。油断しようものなら多大な被害が出ることは必須であった。
「時間を稼いでくれたまえ 私は聖剣使いに話があるのでな」
「ハッ!」
命令に従い、兵士はツヴァイとの戦う為の準備をしにその場を離れる。
そうとも知らずに今だ戦いを続けるリンに対し、エルロスは状況を伝えた。
「聞こえるかな聖剣使い? 今この国は大変な危機に直面している」
「なんだ? 国の税金でも横領したのが国民ばれたのか?」
完全にエルロスを敵であると判断したリンは、もう王だからと敬う態度を示すことはしない。
敵意剥き出しのその態度を無視し、エルロスは魔王軍が来たことを告げる。
「この国に再び魔王軍が来てしまったのだよ 今までしてきた様にこの国も救ってはくれないか?」
「随分都合が良い事をぬかすじゃあねえか? 賢者の石は渡さない……でも困ったら助けてくださいだと? ここまで図々しい奴を俺は知らないな」
怒りを通り越して呆れ果てるリン。それでも詫びれる様子も無く、さも当然のようにエルロスは言う。
「そこにいる兵士達は全て退かせる……お前は私と共に来るが良い 賢者の石のある場所へ連れて行ってやろう」
「その言葉を信じろと? 逆の立場だったらアンタだって罠だと疑うだろう?」
「当然であろう 事実私はお前を利用しようと思っているしな」
何一つ隠す事の無いその『傲慢な態度』は、リンが断れないと知っているからこその態度であった。
「断わる選択肢が無いのは理解出来るであろう? お前の大事な仲間は私の手の中にあるのだからな」
(何を企んでるか知らないが……断わらせないってことか)
無理やり千人組み手をさせられていたのも、仲間が捕らえられていたからだ。
従わなければどうなるかわからない。頼みでは無くそれは『脅迫』だった。
「……アンタに従うさ ただし言うことを聞いたら仲間は解放しろ」
「理解が早くて助かる では付いて来い」
リンはエルロスの言う賢者の石がある場所へと向かう。手出しされる事は無いとわかっているのか、エルロスには側近がいなかった。
「俺に後ろから刺される心配はしてないのか?」
「そこまで頭は悪くないだろう? そんな事をすれば仲間の命がどうなるのかぐらい想像できる筈だ」
「兵士に始末させる前にアンタを殺して助け出す……その心配も無いと?」
「安心しするが良い 余計な事をしなければ丁重に扱うさ」
エルロスは立ち止まり、リンのほうを向いて断言する。
「それに……お前に私は殺せない 絶対に不可能だ」
冷たい瞳がリンを蔑み、見下している。
「……賢者の石は城には無い 賢者の石は『塔』にある」
再び進み始めるエルロス。睨まれている間、リンは息が出来ない程の『恐怖』に支配されていた。
(蛇に睨まれた蛙……ってやつか 今まで出会った奴らとは何かが違う)
恐怖に高鳴る心臓の鼓動を抑え、エルロスに付いて行くリン。
隙を窺ってとも考えていたが、それは不可能であると理性と本能の両方が告げている。
「着くまでに世間話でもするとしようか? 魔王軍といえば『サタンの力』が目を覚ましたようだな」
「ああ……元々強かったのが更に強くなって困ってるよ」
「そうであろうな 是非とも勝てるように精進する事だ」
「それを妨害してるのはアンタだがな」
「何を言う 今こうして『始まりの塔』に向かっているのはお前の求める賢者の石を渡す為だぞ? そんな事する訳ないであろう」
渡す態度を欠けらも見せなかったというのに、魔王軍が来たとなった途端に手のひらを返す。
「そういえば以前ライトゲートが襲われた時はどうやって撃退したんだ? 今と違って待ち構えていた訳でもないだろう?」
もはやまともに会話したところで頭が痛くなるだけだと判断したリンは、少しでも有益な情報を聞きだそうと質問をする。
魔王軍が現れて最初に狙われたのが『ギアズエンパイア』とここ『ライトゲート』である。
リンは軍事力に優れているとは聞いていたが、当時どれ程の戦力を抱えていたのかを聞く。
「ああ……確かあの時は魔王軍を名乗る輩が突如現れてな そんな筈は無いと思いつつもそれなりの兵力で来られたのでまあ……力ずくでな」
「なんだその脳筋思考」
とは言っても先程までライトゲートの兵士と戦って、一人一人の強さを実感させられたのもまた事実。
「憤怒の王が目覚めたとそれはもう大変な騒ぎであった……まったく良い迷惑であったよ」
話をしていると塔の入り口へと到着する。遠くで眺めたときも圧巻であったが、近くで見るとますます塔の高さに驚かされる。
「ここがアンタの言う『始まりの塔』か……賢者の石はここに?」
「かつてこの塔は『神界』まで届く……筈だった そして『人界』と『魔界』を別けるきっかけとなった『罪の塔』でもある」
塔の扉を開くと、先へと続く通路に置かれた蝋燭に火が燈る。
蝋燭に照らされながら先に進む。エルロスは何故この塔が『罪の塔』なのかを語った。
「『人界』と『魔界』は存在しなかった事は知っているか?」
「ああ……元々は『神界』と『下界』だけで神が下界を二つに別けたってな」
「そもそも何故最初から別けていなかったか……簡単だ 『そもそも魔族は存在していなかった』からだ」
「何……?」
明かされる真実。初めて聞かされる情報に驚いているリンに、エルロスは更に詳しく説明する。
「下界の人間達は塔を建てる事にした 塔を完成させ神界へ届かせ『神の頂』に立つ事を夢見て……塔を完成させようと積み上げていった」
リンは結末を知っていた。
何故ならリンの世界にも『塔の伝説』は伝わっていたからだ。
「人々は神の怒りに触れ……共通の言葉を失った」
「お前の世界にも伝わっていたか? だが……失ったのは『言葉』では無い」
思う浮かべた伝説は『バベルの塔』であった。
言葉を交わせる相手を別けられ、通じるもの達だけが寄り添うようになったのがリンの知っているバベルの塔である。
が、この世界では違うとエルロスは言う。
「神は慈悲を与えた……何も全ての者が塔に関わっていた訳では無いと 罰を下すのは塔を建てる事に賛成した人間達にだけで良いと」
下界には人間しかいなかった。
塔を建てようとする人間と、それに関わらない人間の『二つに別けられた』と。
「まさか……元々魔族は!?」
「『人間』だよ 神は塔を建てる事に賛成した人間達を異形の姿へと変えた だからこの塔こそ『始まりの塔』と呼ばれる由縁なのだ」
魔族へと姿を変えた者達は、次々に人間を襲うようになったのだという。
まるで自らの異形の姿に従うかのように。もしくは異形の姿へと化した事で、人間に嫉妬したからかは定かでは無いと。
「世間話もここまでだ この地の賢者の石……その名も『ダークイクリプス』だ」
リンの目の前にある山羊の頭をした石像に埋め込まれた黒石。
それこそが闇の賢者の石だった。
「さあ聖剣使い 思う存分この石の力を振るうが良い」
「……最後に一つ質問だ」
「何かね?」
リンにはどうしても聞かなくてはならない事があった。とても重大な、ずっと疑問に思っていた事を。
「アンタは……誰だ?」
「自己紹介は済ませたはずだ? 私の名は『エルロス・オウル・グリフィン』だと」
「とぼけるなよ お前はこの国に対してどこか『他人事』だ それに言ったよな? 『サタンの力が目を覚ました』って おかしいだろ? 真っ先に魔王軍にお襲われたってのに……最初から魔王の事を知ってたかの口ぶりなんて」
今までの魔王は本来の魔王では無いとわかったのは最近の出来事である。
だというのに、『偽者だった』では無く『魔王の力が目覚めた』と言った。襲われた時も『そんな筈が無い』のだと、決め付けていた。
「俺には……『視えているぞ』 最初からずっとな」
疑いを持ち、確信したのも木の賢者である『ローズロード』の力である。
兵士達を相手にしてる時、まるで『何者かに操られている』かのように、兵士達から糸が視えていた。
そして同じく、目の前のエルロスにも『無数の糸』が絡み付き、本人の意思では無い事をリンは視認していた。
「……その答えも魔王軍を倒してから話してやろう さあ受け取れ」
リンに拒否権は無い。当初の目的である賢者の石は、たとえリンの意思に反していても手に入れなくてはならなかった。
「うっ……ウグゥ……アアアアアアッ!」
「ただし……『理性を保てていれば』の話だがな」
闇が、リンの身体を侵蝕する。
自らが治める国だというのに、まるで『他人事の様な態度』で分析するエルロス。
「いかがなさいますか?」
「仕方が無い ここの兵も魔王三銃士の……ツヴァイだったかな? そちらに当てたほうがいいだろう」
幾ら相手が一人だとはいえ、相手は魔王軍における最強の戦士。油断しようものなら多大な被害が出ることは必須であった。
「時間を稼いでくれたまえ 私は聖剣使いに話があるのでな」
「ハッ!」
命令に従い、兵士はツヴァイとの戦う為の準備をしにその場を離れる。
そうとも知らずに今だ戦いを続けるリンに対し、エルロスは状況を伝えた。
「聞こえるかな聖剣使い? 今この国は大変な危機に直面している」
「なんだ? 国の税金でも横領したのが国民ばれたのか?」
完全にエルロスを敵であると判断したリンは、もう王だからと敬う態度を示すことはしない。
敵意剥き出しのその態度を無視し、エルロスは魔王軍が来たことを告げる。
「この国に再び魔王軍が来てしまったのだよ 今までしてきた様にこの国も救ってはくれないか?」
「随分都合が良い事をぬかすじゃあねえか? 賢者の石は渡さない……でも困ったら助けてくださいだと? ここまで図々しい奴を俺は知らないな」
怒りを通り越して呆れ果てるリン。それでも詫びれる様子も無く、さも当然のようにエルロスは言う。
「そこにいる兵士達は全て退かせる……お前は私と共に来るが良い 賢者の石のある場所へ連れて行ってやろう」
「その言葉を信じろと? 逆の立場だったらアンタだって罠だと疑うだろう?」
「当然であろう 事実私はお前を利用しようと思っているしな」
何一つ隠す事の無いその『傲慢な態度』は、リンが断れないと知っているからこその態度であった。
「断わる選択肢が無いのは理解出来るであろう? お前の大事な仲間は私の手の中にあるのだからな」
(何を企んでるか知らないが……断わらせないってことか)
無理やり千人組み手をさせられていたのも、仲間が捕らえられていたからだ。
従わなければどうなるかわからない。頼みでは無くそれは『脅迫』だった。
「……アンタに従うさ ただし言うことを聞いたら仲間は解放しろ」
「理解が早くて助かる では付いて来い」
リンはエルロスの言う賢者の石がある場所へと向かう。手出しされる事は無いとわかっているのか、エルロスには側近がいなかった。
「俺に後ろから刺される心配はしてないのか?」
「そこまで頭は悪くないだろう? そんな事をすれば仲間の命がどうなるのかぐらい想像できる筈だ」
「兵士に始末させる前にアンタを殺して助け出す……その心配も無いと?」
「安心しするが良い 余計な事をしなければ丁重に扱うさ」
エルロスは立ち止まり、リンのほうを向いて断言する。
「それに……お前に私は殺せない 絶対に不可能だ」
冷たい瞳がリンを蔑み、見下している。
「……賢者の石は城には無い 賢者の石は『塔』にある」
再び進み始めるエルロス。睨まれている間、リンは息が出来ない程の『恐怖』に支配されていた。
(蛇に睨まれた蛙……ってやつか 今まで出会った奴らとは何かが違う)
恐怖に高鳴る心臓の鼓動を抑え、エルロスに付いて行くリン。
隙を窺ってとも考えていたが、それは不可能であると理性と本能の両方が告げている。
「着くまでに世間話でもするとしようか? 魔王軍といえば『サタンの力』が目を覚ましたようだな」
「ああ……元々強かったのが更に強くなって困ってるよ」
「そうであろうな 是非とも勝てるように精進する事だ」
「それを妨害してるのはアンタだがな」
「何を言う 今こうして『始まりの塔』に向かっているのはお前の求める賢者の石を渡す為だぞ? そんな事する訳ないであろう」
渡す態度を欠けらも見せなかったというのに、魔王軍が来たとなった途端に手のひらを返す。
「そういえば以前ライトゲートが襲われた時はどうやって撃退したんだ? 今と違って待ち構えていた訳でもないだろう?」
もはやまともに会話したところで頭が痛くなるだけだと判断したリンは、少しでも有益な情報を聞きだそうと質問をする。
魔王軍が現れて最初に狙われたのが『ギアズエンパイア』とここ『ライトゲート』である。
リンは軍事力に優れているとは聞いていたが、当時どれ程の戦力を抱えていたのかを聞く。
「ああ……確かあの時は魔王軍を名乗る輩が突如現れてな そんな筈は無いと思いつつもそれなりの兵力で来られたのでまあ……力ずくでな」
「なんだその脳筋思考」
とは言っても先程までライトゲートの兵士と戦って、一人一人の強さを実感させられたのもまた事実。
「憤怒の王が目覚めたとそれはもう大変な騒ぎであった……まったく良い迷惑であったよ」
話をしていると塔の入り口へと到着する。遠くで眺めたときも圧巻であったが、近くで見るとますます塔の高さに驚かされる。
「ここがアンタの言う『始まりの塔』か……賢者の石はここに?」
「かつてこの塔は『神界』まで届く……筈だった そして『人界』と『魔界』を別けるきっかけとなった『罪の塔』でもある」
塔の扉を開くと、先へと続く通路に置かれた蝋燭に火が燈る。
蝋燭に照らされながら先に進む。エルロスは何故この塔が『罪の塔』なのかを語った。
「『人界』と『魔界』は存在しなかった事は知っているか?」
「ああ……元々は『神界』と『下界』だけで神が下界を二つに別けたってな」
「そもそも何故最初から別けていなかったか……簡単だ 『そもそも魔族は存在していなかった』からだ」
「何……?」
明かされる真実。初めて聞かされる情報に驚いているリンに、エルロスは更に詳しく説明する。
「下界の人間達は塔を建てる事にした 塔を完成させ神界へ届かせ『神の頂』に立つ事を夢見て……塔を完成させようと積み上げていった」
リンは結末を知っていた。
何故ならリンの世界にも『塔の伝説』は伝わっていたからだ。
「人々は神の怒りに触れ……共通の言葉を失った」
「お前の世界にも伝わっていたか? だが……失ったのは『言葉』では無い」
思う浮かべた伝説は『バベルの塔』であった。
言葉を交わせる相手を別けられ、通じるもの達だけが寄り添うようになったのがリンの知っているバベルの塔である。
が、この世界では違うとエルロスは言う。
「神は慈悲を与えた……何も全ての者が塔に関わっていた訳では無いと 罰を下すのは塔を建てる事に賛成した人間達にだけで良いと」
下界には人間しかいなかった。
塔を建てようとする人間と、それに関わらない人間の『二つに別けられた』と。
「まさか……元々魔族は!?」
「『人間』だよ 神は塔を建てる事に賛成した人間達を異形の姿へと変えた だからこの塔こそ『始まりの塔』と呼ばれる由縁なのだ」
魔族へと姿を変えた者達は、次々に人間を襲うようになったのだという。
まるで自らの異形の姿に従うかのように。もしくは異形の姿へと化した事で、人間に嫉妬したからかは定かでは無いと。
「世間話もここまでだ この地の賢者の石……その名も『ダークイクリプス』だ」
リンの目の前にある山羊の頭をした石像に埋め込まれた黒石。
それこそが闇の賢者の石だった。
「さあ聖剣使い 思う存分この石の力を振るうが良い」
「……最後に一つ質問だ」
「何かね?」
リンにはどうしても聞かなくてはならない事があった。とても重大な、ずっと疑問に思っていた事を。
「アンタは……誰だ?」
「自己紹介は済ませたはずだ? 私の名は『エルロス・オウル・グリフィン』だと」
「とぼけるなよ お前はこの国に対してどこか『他人事』だ それに言ったよな? 『サタンの力が目を覚ました』って おかしいだろ? 真っ先に魔王軍にお襲われたってのに……最初から魔王の事を知ってたかの口ぶりなんて」
今までの魔王は本来の魔王では無いとわかったのは最近の出来事である。
だというのに、『偽者だった』では無く『魔王の力が目覚めた』と言った。襲われた時も『そんな筈が無い』のだと、決め付けていた。
「俺には……『視えているぞ』 最初からずっとな」
疑いを持ち、確信したのも木の賢者である『ローズロード』の力である。
兵士達を相手にしてる時、まるで『何者かに操られている』かのように、兵士達から糸が視えていた。
そして同じく、目の前のエルロスにも『無数の糸』が絡み付き、本人の意思では無い事をリンは視認していた。
「……その答えも魔王軍を倒してから話してやろう さあ受け取れ」
リンに拒否権は無い。当初の目的である賢者の石は、たとえリンの意思に反していても手に入れなくてはならなかった。
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