「色喰らいの魔導士 - 世界を塗り替える者」

ソコニ

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第10話『色の牢獄』

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黒の塔の最上階、円形の広間にある七色の檻。

そこにノアは囚われていた。檻は絶えず七色に輝き、色が波のように流れては変化していく。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫——原初の七色が交互に現れては消え、永遠の循環を続けていた。

「気分はどうだ、色喰らいよ」

白い衣装をまとったケイン・シルバーが檻の前に立っていた。彼の白銀の甲冑は、先日の戦いで失われた輝きを取り戻していた。

「最高の居心地だよ」

ノアは皮肉を込めて答えた。檻の中で彼は正座し、体内の状態を確認していた。魔力が全く使えない。赤も青も紫も、そして無色の力も、全て閉じ込められている感覚だった。

「笑っている場合か。お前は『色の儀式』の生贄として選ばれたのだぞ」

ケインは冷笑した。

「生贄?」

「そうだ。お前のような『無色の者』は三百年に一度の儀式に必要不可欠だ。お前の力が世界の色の秩序を新たにする礎となる」

ノアは黙って考え込んだ。マーザーから聞いた「色の儀式」の話と合致する。ただ、自分が生贄になるとは聞いていなかった。

「お前が言う『無色の者』とは何なんだ?」

ケインは少し驚いたように目を見開いた。

「自分のことも知らないのか。まあいい、どうせ儀式までに全てを思い出すだろう」

彼は何か意味深なことを言い残し、広間を後にした。

一人残されたノアは、自分の置かれた状況を整理しようとした。檻の中では魔力が使えない。脱出は不可能に近い。しかも「色の儀式」まであと二十日ほどしかない。

「マーザーたちは無事だろうか…」

彼が心配していたのは自分よりも仲間たちのことだった。彼らは脱出できたように見えたが、その後どうなったかは分からない。特にエリスが気がかりだった。

「俺が捕まったことで、彼女たちの計画は…」

考え込んでいると、突然、檻の中の空気が変わった。周囲の七色の光が一瞬揺らぎ、次の瞬間、白い光に包まれた。

「色喰らいよ」

声がした。

ノアが顔を上げると、白の魔導士王ルミナス十七世が檻の前に立っていた。彼の姿は幻影のように透けており、実体ではないようだった。

「幻術か?」

「ああ。私自身が来ることはできん。今は『色の儀式』の準備が最優先だからな」

王の幻影は檻の周りを一周した。その白い衣装は、宙に浮かぶように風もなく揺れている。

「お前は自分が何者か知っているのか?」

ノアは正直に答えた。

「いいや。ただの無色の少年だと思っていたが、『色喰らい』の力に目覚め…そして今、『無色の者』と呼ばれている」

王は静かに頷いた。その表情には、わずかな同情の色が見えた。

「お前の魂は古い。非常に古い」

「何を言っている?」

「三百年前、最初の『色の儀式』で使われた生贄の魂だ」

ノアは衝撃を受けた。自分が三百年前の存在と関連しているとは。

「それは…どういう意味だ?」

「色の秩序を築くために、無色の力が必要だった。それは『色の根源』とも言える力。私の先祖ルミナス一世は、世界に色の法則を定めるため、無色の者の力を使ったのだ」

王は冷静に説明を続けた。

「しかし、その力は完全には失われなかった。無色の魂は形を変え、色の秩序が弱まる度に再誕するのだ」

「それが…俺?」

「そうだ。お前は三度目の『無色の者』だ」

ノアの頭の中で様々な疑問が渦巻いた。自分はただの人間ではないのか?前世の記憶があるのか?そして何より、なぜ自分が選ばれたのか?

「色の秩序は三百年で弱まる。それを更新するために、儀式が必要なのだ」

王はノアの混乱を無視して話を続けた。

「お前の『無色の力』と『色喰らいの力』を使い、世界の色を再び固定する。それが『色の儀式』だ」

「そんなことをさせるか!」

ノアは怒りを込めて叫んだ。しかし、檻の中では魔力を使えず、その言葉はただの脅し文句にすぎなかった。

「抵抗は無駄だ。この『色の牢獄』は七つの原初色で作られている。お前の力が覚醒しても、ここから出ることはできん」

王は冷たく言い放った。

「お前が持つ色を奪う力も、この檻の中では使えない。世界の色の法則そのものがお前を閉じ込めているのだから」

ノアは檻の壁に手をつき、意識を集中させた。確かに、魔力が全く反応しない。これまで体内に流れていた赤と青の魔力でさえ、完全に凍結しているような感覚だった。

「ふっ…」

王は冷笑した。

「安心しろ。儀式までは、お前の命は保証する。それまでは、この檻の中でじっと待っていることだ」

幻影は少しずつ薄れ始めた。

「儀式の日、お前は世界の色の秩序を支える礎となる。それがお前の運命だ」

王の幻影が完全に消えると、檻は再び七色の光に包まれた。

ノアは力なく床に座り込んだ。絶望感が彼を包み込む。自分が三百年前から続く運命の歯車の一部だとは。そして、その運命を変えることも、檻から脱出することもできないとは。

「本当に…脱出の方法はないのか」

彼は檻の構造を詳しく観察した。七色の光の壁は固体ではなく、エネルギーの流れのようだった。しかし、どこをどう試しても、魔力が使えない以上、突破は不可能に思えた。

時間だけが過ぎていく。ノアは「色の調和」の術で自分の体内を確認し続けた。魔力は確かにそこにある。ただ、使えないだけだ。まるで、色そのものが凍りついているような感覚。

「色の法則そのものに縛られている…か」

ノアは思考を巡らせた。もし自分が三百年前の儀式の生贄の魂の転生だとしたら、それはどういう意味を持つのか。そして「無色の者」とは、単に魔力がないことを意味するのではなく、もっと深い何かがあるのではないか。

彼の思考は、広間に響いた足音によって中断された。

「誰だ?」

足音の主は、青い長衣に身を包んだ少女だった。

「エリス…!」

ノアは驚きのあまり立ち上がった。エリスは一人で広間に入ってきたようだった。彼女の表情は緊張と決意に満ちていた。

「大丈夫?怪我はない?」

彼女は檻に近づき、小声で尋ねた。

「ああ。だが、お前こそ大丈夫なのか?なぜここに?捕まるぞ!」

エリスは周囲を確認してから、檻に近づいた。

「大丈夫。今は警備が薄いわ。『色の儀式』の準備で人手が不足しているの」

彼女は袖から小さな青い結晶を取り出した。それは「色の泉」の水を固めたものに見えた。

「これを使えば檻を一時的に開けられるわ」

「なに?」

ノアは驚いた。仲間を助けに来たのか。だが、それは自殺行為に等しい。

「駄目だ!お前一人じゃ無理だ。白の魔導士王が戻ってくる可能性もある」

「だから急いで決断しなきゃならないの」

エリスは檻の壁に青い結晶を押し当てた。結晶が七色の壁に触れると、小さな青い光が広がり始めた。

「私が開ける隙間は小さいし、数秒しか持たない。でも…」

彼女は一瞬躊躇ったように見えた。

「脱出じゃないの。私はあなたに…色を与えに来たのよ」

「色を…与える?」

ノアは混乱した。エリスの意図が理解できなかった。

「私の蒼の魔力を、あなたに全て渡すの」

「なに!?」

彼は愕然とした。色を与えるとは、魔力を完全に譲渡するということだ。それは魔導士にとって、命の一部を失うに等しい。

「それは無理だ!お前が魔力を失えば…」

「大丈夫。私にはまだ別の…」

彼女の言葉は途中で切れた。彼女の青い瞳には、何か隠している様子が見えた。

「なぜそこまでする?」

「あなたを救うため。そして…約束を果たすため」

エリスは青い結晶に魔力を注ぎ込んだ。結晶が明るく輝き、檻の壁に青い亀裂が走り始めた。

「この檻は七色の原初色で作られている。でも、それぞれの色が互いを打ち消し合う瞬間がある。その隙に、私の青の魔力を流し込む」

彼女の説明は理にかなっていたが、ノアには別の心配があった。

「エリス、もしお前が魔力を失えば、ここから脱出できない。捕まるぞ!」

「だから私じゃなく、あなたが脱出するの」

エリスの表情は決意に満ちていた。

「私の青の魔力をあなたに全て渡せば、この檻の弱点を突ける。青の魔力は流れる性質がある。檻の構造を内側から崩せるわ」

「だが…」

「聞いて!」

エリスは彼の言葉を遮った。

「あなたが捕まっている間、パレットは分裂したわ。多くのメンバーが『色の儀式』阻止を諦め、隠れ家に逃げ込んだ」

彼女の声には怒りと悲しみが混じっていた。

「マーザー様でさえ…『無色の者が捕らえられた以上、計画は頓挫した』と言って、南方へ逃げたわ」

ノアは驚きを隠せなかった。マーザーまでもが戦いを諦めたとは。

「だから、あなたしかいないの。私たちの希望は、あなただけ」

檻の壁の亀裂が大きくなり、小さな穴が開き始めた。

「でも、魔力を譲渡するなんて…お前の命が危ない」

「大丈夫よ」

エリスは微かに微笑んだ。

「実は…私の中には『二つの色』があるの」

「二つ?」

「ええ。私が隠していたことの一つ…私は蒼の魔力と、もう一つの色を持っている」

彼女は左手を上げ、その掌から青い光が放たれた。そして右手からは、かすかに白い光が漏れ出していた。

「白…?」

ノアは驚愕した。白の魔力。それは王国最高位の者だけが持つとされる特別な色だった。

「私は『青と白の混血』。母は蒼の魔導士で、父は…」

彼女は言葉を切った。その表情には苦悩が浮かんでいた。

「父は…白の魔導士王ルミナス十七世」

ノアは言葉を失った。エリスがルミナスの娘だったとは。なんという皮肉な運命だろうか。

「だから私は、青の魔力を失っても白の魔力で生きられる。でも、それは誰にも言えなかった…パレットにいながら、敵の血を引いているなんて」

エリスの瞳から涙がこぼれ落ちた。

「父は『色の儀式』のため、世界中から特別な魔力を持つ者を集めていた。その中には母も含まれていた。彼女は儀式の準備のために王宮に連れてこられ…そこで父と出会った」

彼女は過去の記憶を語りながら、檻の亀裂を広げ続けていた。

「二人は愛し合い、私が生まれた。でも、母は儀式の準備の中で命を落とした。父は私を王宮で育てようとしたけど、私は母の死の真実を知り、パレットに逃げ込んだの」

檻の亀裂から青い光が漏れ出し、広間全体が幻想的な青色に包まれる。

「あなたを最初に見たとき、私は運命を感じたわ。無色の力…それは色の秩序を変える可能性を持つ。だから父は恐れている」

エリスは檻の亀裂に両手を当て、全ての魔力を注ぎ込み始めた。

「決断して、ノア。私の青の魔力を受け取り、ここから脱出するか。それとも、運命に従い、『色の儀式』の生贄となるか」

ノアは苦悩した。エリスの魔力を奪うことは、彼女に危険を及ぼす可能性がある。しかし、このまま檻に囚われたままでは、世界の色の秩序を強化する道具にされてしまう。

「お願い…世界を変えて」

エリスの切実な願いが、彼の心に響いた。

「わかった…」

ノアは決意を固め、檻の亀裂に手を伸ばした。彼の指先がエリスの手に触れる。

その瞬間、青い光が二人を包み込んだ。エリスの体から青い魔力が流れ出し、ノアの体内へと流れ込んでいく。彼女から色が失われていくように見え、代わりにノアの体が鮮やかな青に輝き始めた。

「ぐっ…」

ノアは痛みに顔を歪めた。体内の魔力のバランスが崩れる。赤と青と紫に加え、新たな青の魔力が流れ込むことで、彼の体はさらなる負担を強いられた。

「色の調和を…忘れないで」

エリスの声が弱々しく響く。彼女の青い髪が少しずつ白く変わっていくのが見えた。

「エリス…!」

ノアは必死に「色の調和」の術を実践し、流れ込む大量の青の魔力を制御しようと試みた。

突然、檻の壁が大きく揺らぎ、亀裂が一気に広がった。七色の光が不安定になり、ついに壁の一部が崩れ落ちた。

「急いで…!」

ほとんど色を失ったエリスが叫んだ。彼女の髪は完全に白くなり、瞳だけがかすかに青みを残していた。

ノアは檻から脱出した。体内には強大な青の魔力が渦巻いていた。それはエリスの魔力であり、彼女の意思と記憶の断片も含まれているようだった。

「エリス、一緒に逃げるぞ!」

彼は彼女の手を取ろうとしたが、エリスは首を振った。

「もう遅いわ…警備が来る」

遠くから足音と怒声が聞こえ始めた。

「早く…父の『色の儀式』を止めて。あと二十日…その間に七つの原初色を集めるの」

エリスは力なく床に膝をついた。彼女の体からは、今や青の色が完全に失われ、代わりに白い光が漏れ出ていた。

「私は…大丈夫。父は自分の娘を傷つけない。あなたが逃げるための時間を稼ぐわ」

「でも…」

「行って!」

彼女の叫びに、ノアは苦渋の決断をした。

「必ず戻ってくる。そして、お前を救い出す」

彼はそう誓い、広間の隅にある非常階段へと駆け出した。

背後では、エリスが立ち上がり、入口に向かって歩き始めるのが見えた。彼女の体からは白い光が強まり、今や王の娘としての威厳が漂っていた。

「さようなら…ノア」

彼女の声が風のように届いた。

ノアは階段を駆け下りながら、体内に流れる青の魔力を感じていた。それはエリスの魂の一部のようだった。彼女の記憶や感情の欠片が、魔力と共に彼の中に流れ込んでいる。

彼は唇を噛みしめた。

「エリス…必ず救い出す。そして、この世界の色の秩序を変える」

彼の体からは青い光が漏れ出し、暗い階段を照らしていた。それは希望の光であり、同時に大きな責任の重さを象徴するものでもあった。

ノアは黒の塔から脱出し、夜の闇に紛れて逃走を始めた。彼の旅は、新たな段階に入ったのだ。
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