記憶喪失の僕が最強の轉魂使いだった件

ソコニ

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第24話「感情の解放」

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「雲隠れの里」を目指す道中、蒼は何度も千冬との魂契約の瞬間を思い返していた。あの感情の奔流は彼の中に深い余韻を残していた——凍りついた心が徐々に溶けていく感覚、長い間押し込められていた想いが一気に解き放たれる解放感。それは蒼自身の心にも大きな変化をもたらしていた。

四人の一行——蒼、千冬、綾音、風間——は山間の小道を進んでいた。術者組合の「雲隠れの里」への道程は遠く、まず近隣の小さな町で装備を整える必要があった。

「休憩しよう」蒼が提案した。彼らは小川のほとりに腰を下ろした。

千冬は少し離れた場所で、手のひらに小さな氷の結晶を作っては消すという練習を繰り返していた。感情の一部を取り戻したことで、彼女の「感情凍結」の能力にも変化が生じていたようだ。時に制御が難しくなることもあれば、新たな使い方が発見できることもあった。

「調子はどうだ?」蒼が千冬に尋ねた。

「少しずつだけど...コントロールできるようになってきたわ」千冬は小さく微笑んだ。その表情はまだぎこちないが、確かに以前より柔らかくなっていた。

風間は地図を広げ、綾音と共に経路を確認していた。「この先の村で一泊し、明日山道を登れば、三日後には雲隠れの里の入口に着くはずだ」

蒼は頷いたが、心の奥では不安を感じていた。氷室財団の事件で、彼らは初めて「魂災」という言葉を聞いた。父・深宮零王が研究し、警戒していたものだ。厳勝はそれを防ぐために感情を管理しようとしたが、その方法は間違っていた。では、正しい防ぎ方とは何なのか?それを知るためにも、術者組合に辿り着く必要があった。

「蒼、何か考え事?」綾音が蒼の表情の変化に気づいた。

「ああ...父のことを考えていた」蒼は静かに答えた。「彼は魂災を知っていて、何かをしようとしていたんだ。でも、それが何だったのかはまだ分からない」

風間はため息をついた。「零王は偉大な術者だった。もし彼が魂災を防ぐ方法を見つけていたのなら、それは七大魂器に関係しているはずだ」

夕暮れが近づき、彼らは近くの村に向けて再び歩き出した。道中、千冬は蒼の横を黙って歩いていた。彼女は時折、木々や空を見上げては小さく息をつく。それは彼女が久しぶりに世界の美しさを感情と共に感じているからだと、蒼は理解していた。

村に着くと、彼らは小さな宿を見つけて部屋を取った。夕食を終え、蒼と風間が次の行程を確認している間、千冬は宿の裏庭に出て一人で佇んでいた。

「大丈夫?」綾音が彼女に近づいた。

千冬は少し驚いたが、すぐに落ち着いた。「ええ...ただ、感情を取り戻すのは...予想以上に混乱することね」

「少しずつでいいのよ」綾音は優しく言った。「無理に全てを理解しようとしなくても」

千冬は静かに頷いた。「蒼との契約で感情の一部は戻ったけど...まだ多くが眠ったままなの。でも、これでいいのかもしれないわ。一度に全て戻ったら、私は耐えられないかも」

綾音は共感するように手を差し伸べ、千冬の腕に軽く触れた。彼女自身、肉体を持たない魂霊として、感情の複雑さを理解していた。

「千冬、綾音」蒼が庭に出てきた。「風間さんが面白いものを見つけたらしい」

二人は蒼に導かれて部屋に戻った。風間は古い羊皮紙を広げていた。それは宿の主人から借りた地図だという。

「これを見てくれ」風間が地図の中央を指さした。「この地域には七つの山があり、それぞれが七大魂器に対応しているという言い伝えがある」

蒼はその記述に目を凝らした。「記憶の杯は『想起の峰』、感情の鏡は『心映の山』...」

「そして、『時の砂山』...」風間が三つ目の山を指した。「ここに時の砂時計があるかもしれない」

新たな手がかりに四人の目が輝いた。しかし、その瞬間、宿全体が突然揺れた。外から悲鳴や叫び声が聞こえてくる。

「何が起きた!?」蒼が窓から外を見ると、村の広場に黒い霧が広がっていた。

「まずい...あれは」風間の表情が凍りついた。「小規模な魂災の兆候だ!」

四人は急いで外に飛び出した。村人たちが混乱して逃げ惑う中、広場の中央では黒い霧が渦を巻いていた。その中から人型の影がいくつも現れ始めていた。

「あれは...」千冬が息を呑んだ。

「感情の残滓が実体化したものだ」風間が説明した。「恐らく氷室財団の実験の影響で、この地域の感情バランスが崩れたのだろう」

黒い影は次々と村人に襲いかかり、触れた者から青白い光——感情のエネルギー——を吸い取っていた。感情を吸われた村人は無表情となり、その場に崩れ落ちる。

「止めなければ!」蒼が叫んだ。

綾音が先陣を切って飛び出し、「魂の炎」を放った。青白い炎が影を包み込み、一体が消滅した。しかし、すぐに新たな影が生まれる。

「轉魂だけでは太刀打ちできない」風間が警告した。「魂災の影は感情そのものから生まれている。轉魂は魂との契約だから効果が薄い」

蒼は歯噛みした。「では、どうすれば...」

その時、千冬が一歩前に出た。「私に任せて」

彼女は右手を広場に向けて伸ばした。「感情凍結」

千冬の手から冷気が放たれ、広場全体に霜の網が広がっていく。黒い影たちの動きが鈍くなり始めた。しかし、完全には止まらない。

「もっと力が...」千冬は額に汗を浮かべた。

蒼は瞬時に決断した。「もう一度、契約しよう!」

彼は千冬の横に立ち、右手を差し出した。轉魂の紋様が再び輝き、千冬はためらいなく蒼の手を取った。

「契約条件は?」蒼が尋ねた。

「皆を守ること」千冬は力強く答えた。

契約が成立し、蒼は千冬の「感情凍結」の能力を借り受けた。同時に、蒼の轉魂の力によって、千冬の能力が増幅された。

二人は同時に手を広げ、「二重感情凍結」を放った。青白い光の波が広場を覆い、黒い影たちを完全に凍りつかせた。

「今だ!」風間が叫んだ。

蒼は広場の中央に走り、感情の鏡を取り出した。彼はまだこの魂器の使い方を完全には理解していなかったが、ここが試す時だと感じた。

「感情の鏡よ、本来の力を見せてくれ!」蒼は鏡を掲げた。

最初、何も起こらなかった。しかし、蒼が心の中で強く念じると、鏡が微かに震え、光を放ち始めた。その光は暖かく、心を和ませるものだった。

「蒼!」風間が叫んだ。「鏡に語りかけろ!魂器には意志がある。それを呼び覚ませ!」

蒼は深く息を吸い、鏡に向かって語りかけた。「お願いだ、この村を救ってほしい。感情を奪うためではなく、守るために力を貸してほしい」

鏡の輝きが一層強まり、蒼の心に不思議な声が響いた。

「我が目的を理解する者よ...」

それは言葉というより、感覚として蒼の心に直接語りかけてきた。

「我は感情を奪わんとする者に使われてきた...だが、我が真の目的は、感情の価値を人々に教えること...」

蒼はその声を感じながら、確信を持って言った。「感情は奪うものではなく、守るべきもの。それを皆に教えて欲しい!」

鏡から眩い光が放たれ、広場全体を包み込んだ。凍りついていた黒い影たちが光に触れると、砕け散り、青白い光の粒子となって元の持ち主——感情を奪われた村人たち——へと戻っていく。

「見て!」綾音が指さした。「感情が戻っている!」

確かに、倒れていた村人たちが次々と目を覚まし、表情を取り戻していった。混乱と恐怖はあるものの、彼らの目には再び生気が宿っていた。

光が収まると、黒い霧も完全に消え去り、夜空に星が見えるようになった。蒼は膝をつき、大きく息を吐いた。

「成功したのね...」千冬が彼の隣にひざまずいた。

「ああ...」蒼は疲れた表情で微笑んだ。「感情の鏡は、本当は感情を守るための魂器だったんだ」

風間は深い理解を示す表情で頷いた。「七大魂器はどれも、本来は世界を守るために作られたものだ。それが誤った使われ方をしていただけだ」

村人たちが徐々に落ち着きを取り戻し始めた。中には四人に感謝の言葉を述べる者もいた。

「魂災...」綾音が空を見上げながら呟いた。「これが小規模なものだとしたら、本物はどれほど恐ろしいものなのかしら」

その夜、四人は改めて宿の一室に集まった。今回の出来事で、彼らの旅の重要性が一層明確になった。

「七大魂器を集める意味が分かってきた」蒼は真剣な表情で言った。「それらは魂災から世界を守るための鍵なんだ」

「だが、なぜ散らばってしまったのか」風間が眉をひそめた。「かつては一か所に保管されていたはずだが...」

話し合いの最中、突然、感情の鏡が淡く光り始めた。蒼がそれを手に取ると、鏡の表面に不思議な映像が浮かび上がる。

「これは...」

鏡には山の映像が映し出されていた。風間が先ほど地図で指し示した「時の砂山」だ。そして、山頂近くの洞窟の入口が詳しく映し出されている。

「次の魂器への道標を示しているのか?」綾音が驚きの声を上げた。

「どうやら、魂器同士には繋がりがあるようだ」風間が説明した。「一つを正しく使うことで、次への道が開ける」

映像はやがて消え、鏡は普通の姿に戻った。しかし、四人の心には確かな希望が灯った。時の砂時計の在り処が分かったのだ。

「明日から方向を変えよう」蒼が決断した。「時の砂山へ向かう」

一同が同意する中、千冬だけが少し遠い目をしていた。

「どうしたの?」蒼が気づいて尋ねた。

千冬はためらいながらも、口を開いた。「私の家族のことを考えていたの...氷室財団での実験で感情を奪われた彼らは、今どうしているのかしら」

蒼は彼女の肩に手を置いた。「必ず見つけ出そう。感情の鏡の力で、彼らの感情も取り戻せるはずだ」

千冬は微かに微笑んだ。「ありがとう...」

夜が更けていく中、四人はそれぞれの思いを胸に、明日からの旅への準備を整えた。

***

三日後、彼らは「時の砂山」の麓に到着した。急峻な山道を登り始めると、不思議な現象に気づいた。同じ風景が何度も繰り返し現れるのだ。

「まるで...時間が循環しているようだ」風間が困惑した様子で言った。

確かに、彼らがどれだけ歩いても、同じ岩、同じ木々、同じ景色が繰り返し現れる。何度も同じ場所を通っているような感覚だった。

「これも魂器の防御かもしれない」綾音が推測した。「時間の歪みで侵入者を惑わせているの」

蒼は感情の鏡を取り出した。「もしかしたら...」

彼が鏡を掲げると、山道に薄い光の道が現れた。それは時間の歪みを突き抜け、真の道を示しているようだった。

「これで行けるはずだ」蒼は光の道に沿って進み始めた。

一行は鏡の導きに従って山を登り、やがて鏡が映し出していた洞窟の入口に辿り着いた。洞窟の中は不思議な青い光で照らされており、壁には無数の時計や砂時計の彫刻が刻まれていた。

「ここが...時の砂時計の在り処」風間が畏敬の念を込めて言った。

洞窟の奥へ進むと、彼らは広い空間に出た。その中央には石の台座があり、その上に砂時計が置かれていた。しかし、砂時計はひびが入り、砂は全て下部に溜まっていた。時が止まったように見える。

「これが時の砂時計...」蒼が近づこうとした瞬間、洞窟の入口から足音が聞こえてきた。

「よく来たな、深宮蒼」

冷たい声と共に、数名の人影が現れた。先頭に立つのは氷室財団の刺客ではない。全身を黒い装束に身を包み、腰には長剣を下げた男だった。

「私は霧島烈。魂器回収機関・零番隊の隊長だ」

男の背後には、同じく黒装束の四名の術者が控えていた。彼らの放つ威圧感は、これまでに蒼たちが対峙したどの敵よりも強烈だった。

「零番隊...」千冬の顔から血の気が引いた。「魂器回収機関の精鋭中の精鋭...」

霧島烈はゆっくりと前に進み出た。「深宮零王の息子、そして元・刺客の雪村千冬...お前たちの行動は全て把握している」

「何の用だ?」蒼は警戒しながら問うた。

「言うまでもない」霧島は冷淡に答えた。「魂器を回収するためだ。お前たちが持つ二つの魂器と、ここにある時の砂時計...全て我々が預かる」

蒼たちは無意識のうちに陣形を組み、魂器を守る態勢を取った。風間が低い声で言う。「この男たちは只者ではない...特に隊長は危険だ」

霧島は剣に手をかけた。「抵抗は無駄だ。おとなしく魂器を渡せば、命だけは助けてやる」

「断る」蒼は毅然と答えた。「魂器は世界を守るためのもの。お前たちのような者に渡すわけにはいかない」

霧島の目が冷たく光った。「ならば...力ずくだ」

彼が剣を抜くと同時に、背後の四人も武器を構えた。零番隊との戦いが始まろうとしていた。

***

同じ頃、都から遠く離れた山奥の隠れ家で、一人の男が古い書物を読んでいた。

「七つの魂器が再び動き始めたか...」

男は窓の外を見やった。彼の顔には深い傷跡があり、年齢よりも老けて見えた。しかし、その目には強い意志の光が宿っていた。

「蒼...お前は正しい道を歩んでいるか」

彼の視線の先には、一冊の日記が開かれていた。表紙には「深宮零王」の名前が記されている。

男は静かに立ち上がり、長い間使われていなかった魂術の装備を取り出し始めた。

「もうすぐ、再会の時が来るだろう...」
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