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第13話:柴犬 vs 邪神!温泉決戦
しおりを挟むオアシス・タウンを後にしたぽんずたちは、砂漠を横断し、ついに「黄金谷」に到着した。それは砂漠の中に広がる巨大な峡谷で、黄金色の岩壁が夕日に照らされて眩しいほどに輝いていた。
「ついに着いたね!」ぽんずは尻尾を振って喜んだ。
谷の入口には「黄金泉」の守護者である「ゴールデン・フォックス」が待っていた。彼は黄金色の毛並みを持つ九尾の狐で、風格ある姿だった。
「お風呂の神様の使い・ぽんず様、ようこそ黄金谷へ」フォックスは頭を下げて挨拶した。「あなたの噂は聞いております。翠泉、紅泉、蒼泉を復活させ、さらに呪われた温泉まで浄化したとか」
ぽんずは少し照れくさそうに頭を掻いた。「うん、みんなの協力があったから、なんとかね!」
フォックスは彼らを谷の奥へと案内した。そこには黄金色に輝く温泉が広がっていた。湯気は金色に光り、水面に反射する光が周囲の岩壁を美しく彩っていた。
「これが黄金泉です」フォックスが説明した。「『富』の力を持つ温泉です。物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさももたらすと言われています」
「綺麗だなぁ!」ぽんずは感嘆の声を上げた。
しかし、彼らが黄金泉に近づくと、フォックスの表情が曇った。
「しかし、最近様子がおかしい…」フォックスは心配そうに水面を見つめた。「温泉の力が弱まり、色も褪せてきている。このままでは…」
カラムが水面を調べた。「確かに、以前の記録に比べて輝きが失われています。何か原因が…」
その時、突然地面が揺れ始めた。水面が波打ち、周囲の岩から砂が落ちてきた。
「地震!?」ミナが叫んだ。
しかし、それは地震ではなかった。黄金泉の中央から、巨大な何かが浮上してきたのだ。
それは人型の生き物だったが、通常の人間ではなかった。全身が黄金色に輝き、その姿は王のように威厳に満ちていた。しかし、その目は冷たく、憎悪に満ちていた。
「とうとう来たな、お風呂の神様の使いよ」その存在は低く響く声で言った。「我は『黄金王』、この場所の真の支配者だ」
フォックスが驚いて後ずさった。「まさか…千年前に封印された邪神が…!」
「邪神!?」エリックが声を上げた。「またか!」
黄金王は不気味に笑った。「我は『富』の化身。人間どもの欲望が我に力を与えてくれた。この黄金泉の力を得て、ついに復活したのだ」
ぽんずは警戒しながらも、前に出た。「どうして温泉の力を悪用するの?温泉は皆を幸せにするためのものだよ!」
「愚かな」黄金王は鼻で笑った。「力とは支配するためのもの。我はこの力で世界を黄金で埋め尽くし、全てを我が支配下に置く!」
彼が手を上げると、黄金泉の水が持ち上がり、黄金の兵士たちが形作られた。それらは次々と岸に上がり、ぽんずたちを取り囲み始めた。
「みなさん、気をつけて!」カラムが警告した。「これは実体を持つ黄金の分身です!」
黄金兵士たちが攻撃を仕掛けてきた。エリックは剣を抜き、カラムは魔法の杖を構えた。フォックスも九本の尾を広げ、守りの構えを取った。
「僕が何とかする!」ぽんずは決意を固めた。「待て!」
彼の力が放たれると、黄金兵士たちの動きが一瞬止まった。しかし、すぐに動き出す。黄金王の力が強すぎるようだ。
「そんな小さな力で我に挑むか?」黄金王は嘲笑した。
ぽんずは考えを変え、「湯気立て!」の力を使った。彼の体から巨大な柴犬の形をした湯気が立ち上がり、黄金兵士たちを押しのけた。
「おお!」フォックスが驚いた。「素晴らしい力です!」
しかし、黄金王はさらに多くの黄金兵士を生み出し、湯気の柴犬を取り囲んだ。
「このままでは数で押されてしまう!」エリックが警告する中、黄金兵士たちは徐々に彼らを黄金泉から遠ざけていった。
ぽんずは苦戦しながらも、諦めなかった。彼は突然、ある作戦を思いついた。
「フォックスさん!黄金泉には弱点があるの?」
フォックスは一瞬考え、答えた。「黄金王は『富』の象徴です。物質的な欲望に固執する者には強いが、純粋な心には弱い」
「わかった!みんな、僕について!」
ぽんずは「ころん」の力で黄金兵士の攻撃をかわしながら、黄金泉に向かって突進した。他のメンバーも彼に続いた。
黄金王は彼らの動きを見て、警戒した。「何をする気だ?」
ぽんずは黄金泉の縁に立ち、「なでなで」の力を使った。彼の体から優しい光が広がり、黄金泉の水面を包み込んだ。水面がわずかに明るくなる。
「続けて!」フォックスが勇気づけた。「黄金泉が反応しています!」
ぽんずは次に「よしよし」の力を使った。さらに光が強まり、黄金泉の輝きが増した。黄金王は苦しそうな表情を見せ始めた。
「お前たち、邪魔をするな!」
黄金王は巨大な黄金の波を作り出し、ぽんずたちを飲み込もうとした。しかし、フォックスが九本の尾を使って波を分断し、カラムが魔法の盾で彼らを守った。
「ぽんず、今だ!」エリックが叫んだ。
ぽんずは勇気を出して、黄金泉に飛び込んだ。水中で彼は三つの温泉郷の結晶を取り出し、それらを黄金泉の底に置いた。結晶たちが強く輝き、温泉全体が光に包まれ始めた。
表面に戻ったぽんずは、黄金王と向き合った。
「温泉は心を豊かにするもの。欲望のためのものじゃないよ!」
ぽんずはすべての力を一度に使うことを決意した。
「お手!待て!伏せ!なでなで!お座り!よしよし!おいで!ころん!ゴロン!シェイク!湯気立て!」
十一の力が一斉に放たれ、虹色の光の柱となって黄金王を貫いた。黄金王は悲鳴を上げ、その体がひび割れ始めた。
「ま、まさか…我が…負ける…?」
しかし、戦いはまだ終わらなかった。黄金王の体が崩れ始めると、その中から黒い霧のような存在が現れた。それこそが邪神の真の姿だった。
「力…もっと力を…」邪神は黒い触手を伸ばし、周囲の岩から黄金を吸収し始めた。
「大変だ!」カラムが警告した。「彼は形を変えて、さらに強くなろうとしている!」
邪神の姿は急速に大きくなり、黒と金が混ざった巨大な竜のような形になった。その力は以前よりも強く、放たれる波動は谷全体を揺るがした。
「ぐわああああ!この世界を黄金で埋め尽くし、全てを我が支配下に置く!」
邪神の声は轟音となって響き渡り、砂漠の砂を黄金に変え始めた。黄金の波が砂漠を覆い、次第にテラマリア全土に広がろうとしている。
「どうすれば…」ぽんずは一瞬途方に暮れた。
その時、彼の心に温泉の神様の声が響いた。
「すべての温泉郷の力を結集せよ…そして、新たな力を目覚めさせるのだ…」
ぽんずは黄金泉に浮かび、目を閉じて集中した。三つの温泉郷の結晶が強く輝き、その光が彼の体を包み込む。彼の心の中に、新たな言葉が浮かんできた。
「泡立て!」
ぽんずの声が響き渡ると、黄金泉から無数の泡が生まれ始めた。泡はみるみるうちに増え、巨大な泡の塊となって空中に浮かび上がった。
「何だ!?」邪神が驚いた声を上げる。
泡は邪神に向かって飛んでいき、その体を包み込み始めた。邪神は抵抗するが、泡は次々と彼を覆っていく。
「まだだ!」ぽんずは次の言葉を叫んだ。「温~まる!」
これもまた新しい力だった。黄金泉の水温が急上昇し、泡と共に邪神を包み込む。泡は熱によってさらに膨張し、邪神を完全に閉じ込めた。
ぽんずは最後の力を使った。「風呂上がり!」
この力は、温泉の浄化力をさらに強めるものだった。泡の中で邪神の体が次第に浄化され、黒い部分が薄れていく。
「な、何をする…我を…放せ…!」
「邪神さん、お風呂はキレイにするためのもの。心も体もキレイになって、みんなと仲良くしようよ!」ぽんずは真摯に語りかけた。
邪神の抵抗が弱まる中、ぽんずは最後の言葉を口にした。
「泡風呂封印!」
巨大な泡がさらに凝縮され、邪神の体を完全に包み込んだ。泡は輝きを増し、最終的に一つの黄金の球となった。その中に邪神が封印されたのだ。
球は次第に小さくなり、最終的に手のひらサイズとなって、ぽんずの前に浮かんだ。
「これは…」フォックスが驚きの声を上げた。「『泡風呂封印』…伝説にある最高の封印術です。邪悪なものを浄化しながら封じる、完璧な方法」
球の中では、邪神の姿が小さな黄金の人形のようになっていた。その表情はもはや怒りや憎しみではなく、穏やかに眠っているようだった。
「彼は…浄化されたの?」ミナが尋ねた。
「完全ではありません」フォックスが説明した。「しかし、彼の心の闇は大幅に浄化され、今は眠りについています。数百年後、彼が目覚める頃には、純粋な『富』の精霊として生まれ変わっているでしょう」
ぽんずはほっとため息をついた。「よかった…」
彼の言葉が終わるか終わらないかのうちに、ぽんずはくたりと倒れた。「十一」から「十四」へと増えた力を全て使ったことで、体力を使い果たしたのだ。
---
ぽんずが目を覚ますと、彼は柔らかな寝床で休んでいた。周りには仲間たちが心配そうに集まっていた。
「ぽんず!」ミナが喜びの声を上げた。「よかった、目を覚ましたんだね!」
「うん…ちょっと疲れちゃった」ぽんずはゆっくりと身を起こした。「みんな、大丈夫?」
「ああ、全員無事だ」エリックが安心させた。「君のおかげで危機を脱することができた」
彼らは黄金谷の守護者の住処にいた。フォックスが温かいスープを持ってきた。
「お風呂の神様の使い、ありがとうございます」フォックスは深々と頭を下げた。「あなたは黄金泉を救い、さらに『富』の暴走を止めてくれました」
「どういたしまして」ぽんずは元気を取り戻しつつあった。「でも、新しい力が出てきたのはびっくりしたよ」
「『泡立て』『温まる』『風呂上がり』そして『泡風呂封印』…」カラムが指を折りながら数えた。「十一の力に加えて、さらに四つ。これで合計十五の力です」
「あと二つで十七か…」エリックが思案顔で言った。「七温泉郷に対応しているのかもしれないな」
ぽんずはふと気づいた。「そういえば、黄金泉はどうなったの?」
「見事に復活しました」フォックスが笑顔で答えた。「かつてないほどの輝きを取り戻しています。ぜひ見てください」
彼らが外に出ると、黄金泉は確かに素晴らしい輝きを放っていた。水面は純粋な黄金色に輝き、湯気も温かく心地よい。谷全体が豊かさに満ちているように感じられた。
「封印された邪神は?」ぽんずが尋ねた。
フォックスは小さな黄金の球を見せた。それは透明なケースに収められていた。「安全に保管してあります。百年に一度、あなたの『泡風呂封印』の力で再浄化すれば、完全に生まれ変わるでしょう」
「百年後…」ぽんずは少し寂しそうに呟いた。「僕、その時生きてるかな…」
「心配いりません」フォックスは微笑んだ。「温泉の神様の使いは、通常の生き物より長命です。あなたがこの世界に来てから、すでに通常の犬なら年老いているはずですが、あなたは変わっていないでしょう?」
ぽんずはハッとした。確かに彼は異世界に来てから数年経っていたが、全く年を取った気がしない。むしろ、力が増すごとに若返っているような感覚さえあった。
「そうかも…」
フォックスは黄金泉から一部を取り、小さな黄金の瓶に入れてぽんずに渡した。「これが『黄金泉の心』です。次の温泉郷『翠緑の森』への道を示すでしょう」
「翠緑の森…」カラムが呟いた。「『治癒』の力を持つ温泉があるとされる場所ですね」
ぽんずは新たな結晶を受け取り、すでに持っていた三つの結晶と並べた。四つの結晶が共鳴し、美しい光を放った。
「これで七温泉郷の四つが復活したね!」
彼らが黄金谷に滞在している間、テラマリア全土から商人や旅人が黄金泉を訪れるようになった。黄金泉は物理的な金ではなく、心の豊かさをもたらす温泉として知られるようになり、多くの人々が訪れては心の平安を得て帰っていった。
もふもふ教団も黄金谷に支部を設立し、「豊かさの本質は物よりも心にある」という教えを広め始めた。
しかし、ぽんずたちの旅はまだ続く。残りの温泉郷を復活させ、最終的には「原初の泉」を見つけなければならない。そして、冷王の脅威も依然として存在していた。
---
一方、冷王の城では、冷王自身が怒りに震えていた。
「黄金王まで敗れたか…」彼は氷の玉座に座り、氷の水晶球を通してぽんずの勝利を見ていた。「あの犬の力は想像以上だ…」
側近が恐る恐る近づいた。「陛下、『翠緑の森』に向けて部隊を出すべきでしょうか?」
冷王は思案顔でしばらく黙っていたが、やがて冷たい笑みを浮かべた。
「いや、違う作戦を取ろう。『原初の泉』の場所は、すでにほぼ特定できている。あの犬に残りの温泉郷を復活させさせよう」
「しかし、そうすれば七温泉郷の力が揃い、彼らは『原初の泉』を見つけることになります!」
「そうだ」冷王は静かに言った。「そして、彼らが『原初の泉』を開くとき、我々が奪い取る。七温泉郷の力を使って『原初の泉』を凍らせ、この世界を永遠の冬に閉ざすのだ!」
彼は立ち上がり、窓の外の雪景色を見つめた。「『青冷泉』の力が最終段階に達するには、あと少し時間が必要だ。それまでに準備を整えよう」
窓の外では、青白い雪が降り続いていた。冷王の野望は着々と実行に移されつつあった。
---
翌日、ぽんずたちは黄金谷を後にした。フォックスと黄金谷の住人たちが見送る中、彼らは「翠緑の森」への道を歩み始めた。
「これからどんな冒険が待っているんだろうね」ぽんずは楽しそうに言った。「少し怖いけど、でも、みんなと一緒だから大丈夫!」
エリックは微笑んだ。「そうだな。我々も君がいるから心強い」
カラムは黙って頷き、ミナは嬉しそうに笑った。彼らの絆は試練を乗り越えるたびに強くなっていた。
ぽんずは黄金の結晶を見つめ、その指す方向を確かめた。翠緑の森はまだ遠かったが、彼の心は希望に満ちていた。
「お風呂は正義だ!」
彼の言葉が砂漠の風に乗って広がっていった。
温泉の神様の使い・ぽんずの冒険は続く。彼の前には新たな試練と発見が待っている。そして、冷王との最終決戦も、いずれ訪れるだろう。
しかし、ぽんずは恐れていなかった。なぜなら彼は信じていたからだ。温泉の力は、どんな闇も浄化できると。
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