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第3話「村の反撃」
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朝露が草木を濡らす早朝、御影要は村の変化を感じていた。村レベルが2になったことで、自分自身の認識や能力にも変化があったのだ。
まず、村全体を見渡す視界がより鮮明になった。遠くの木々の葉の一枚一枚まで感じ取れるようになり、小川の流れる音や土の中の虫の動きまで捉えられるようになった。
そして何より大きな変化は、新たに獲得した「基本資源生産」スキルだった。
要は試しに荒れた畑に意識を集中した。土壌の状態が以前より詳細に把握できるようになっている。肥沃さ、水分量、栄養素のバランスまで感じ取れるのだ。
「基本資源生産」スキルを発動すると、畑の土がわずかに動き、活性化したような感覚があった。土の中に眠っていた種子が急速に発芽し始め、小さな芽が地面から顔を出した。
「これなら食料を育てられる」
要は満足感を覚えた。リオの食料確保が楽になるはずだ。
北の森に意識を向けると、木々の生長を促進できることも分かった。実のなる木に力を注ぐと、わずかながら実の成熟が早まったようだ。
川の流れを整えることもできるようになり、水質も少し浄化できるようだ。
「おはよう、御影さん!」
元気な声と共に、リオが家から出てきた。昨夜は精霊石について打ち明けた後、すっきりした表情で眠りについたようだ。
「今日はどんな日になるかな?」
リオは伸びをしながら空を見上げた。晴れ渡った青空が広がっている。
要は地面に「畑」と描いた。
「畑?あ、見て!芽が出てる!」
リオは驚いて駆け寄った。一晩で芽吹いた小さな植物を見て、目を丸くしている。
「御影さんがやったの?すごいね!」
要は誇らしく思った。村として住民を支えるのは当然の役目だ。
「これから育つんだね。でも収穫までは時間がかかるだろうから、今日は森で食べ物を集めてくるよ」
リオは言って、森へ向かった。彼は昨日よりも楽しげに、軽やかな足取りで歩いていく。秘密を打ち明けて気持ちが軽くなったのだろう。
要はリオが森で採集している間、村の改良を続けた。井戸の水をより清潔にし、リオが寝ている家の壁の隙間を埋めて、風が入らないようにした。
新しいスキルのおかげで、以前より多くのことができるようになった。それでも大きな変化を起こすには限界があるが、少しずつ村を住みやすい場所に変えていける希望が生まれた。
昼頃、リオが森から戻ってきた。彼は大量の木の実とキノコ、そして小さな魚も何匹か持っていた。
「川で魚を捕まえられたんだ!手づかみだから大変だったけど」
リオは誇らしげに収穫物を広げた。彼の顔には満足感が浮かんでいる。
「あの、御影さん。僕、考えたんだけど…」
リオは少し真剣な表情になった。
「この村をもっと良くしたいと思うんだ。ちゃんと人が住める村にしたい。そうすれば、僕一人じゃなくて、もっと多くの人と一緒に暮らせるようになる。それに…」
彼は精霊石を持ち出し、見つめた。
「この石のこともあるし、一人より大勢の方が安全だと思うんだ。御影さんはどう思う?」
要はリオの考えに共感した。村として、より多くの住民を迎えることは自然な欲求だった。それに、村のレベルアップには住民の増加が関係していそうだ。
「良い考え」と地面に描いた。
リオは嬉しそうに笑った。
「やった!じゃあ、もっと村を良くして、人が来たくなるようにしよう!」
リオは早速行動に移り始めた。広場の雑草を抜き、石を片付け、村の入口に簡単な看板を立てようとしている。要もできる限り協力した。
作業に没頭する中、突然、要は村の西側から人の気配を感じた。山道からやってくる人影がある。
リオにそれを知らせようとしたとき、リオ自身が気づいて身を固くした。
「また、あの人たちかな…」
彼の声は震えていた。要も警戒し、来訪者に意識を集中した。
山道から降りてきたのは五人の男たちだった。昨日の三人に加えて、二人増えている。そして今回は全員がしっかりとした武器を持っていた。剣、斧、弓など、明らかに戦闘を想定している。
そして先頭にいるのは大柄な男で、他の者とは明らかに風格が違っていた。おそらく盗賊団のリーダーなのだろう。
「あそこだ。例の小僧が隠れている廃村だ」
リーダーと思われる男が指示を出した。
「昨日は妙な罠があったと言ったな。今日は十分に警戒しろ」
「でも、ボス、ただの廃村ですぜ。村全体が罠だなんて…」
「黙れ!精霊石を持った小僧がいるんだ。何が起きてもおかしくないんだよ」
リオは息を飲んだ。
「ボスまで来てる…これはマズイよ、御影さん。あの人は『黒牙のグリム』って呼ばれてる盗賊団のボスなんだ。すごく危険な人…」
要も状況の深刻さを理解した。先日の三人とは比べものにならない脅威だ。より強力な対応が必要になる。
「隠れて」と地面に急いで描いた。
リオは頷き、急いで家の中に隠れた。
盗賊団は警戒しながらも、村の中へと入ってきた。彼らは昨日よりも慎重に、それでいて組織的に動いている。
「家を一軒ずつ調べろ。小僧を見つけたら生きたまま捕らえろ。精霊石だけが目的だが、問答次第では生かしておいてやってもいい」
グリムの声は冷酷だった。
要は村中に意識を広げた。「ダンジョン化スキル」を使う時だ。昨日のように一時的な効果でなく、もっと計画的に使いたい。
【ダンジョン化スキル発動】
今回は昨日とは違う感覚があった。村レベルが上がったことで、スキルの使い方にも変化があるようだ。要は村全体ではなく、特定の場所だけをダンジョン化できることに気づいた。
まず盗賊団と家の間の広場を狙った。地面が青白く光り始め、突如として地面から針のような岩が突き出した。
「うわっ!」
「また始まったぞ!」
盗賊たちは驚いて後ずさった。
次に、要は村の入口を狙った。地面が隆起し、簡易的な壁のような障害物が形成された。
「囲まれたぞ!」
盗賊の一人が叫んだ。
「落ち着け!ただの廃村の仕掛けだ。壊せ!」
グリムが命令を下し、盗賊たちは武器で障害物を攻撃し始めた。
要は次の手を考えた。直接攻撃はできないが、村の環境を操作することはできる。「基本資源生産」スキルも組み合わせれば、より効果的な防衛ができるはずだ。
森の方に意識を向け、木々の枝を急速に成長させて絡ませた。まるで生きた壁のように、村と森の境界が緑の障壁で覆われていく。
「なんだ、あれは!?」
弓を持った盗賊が森の変化に気づいて叫んだ。
「魔法か!?この村に魔法使いがいるのか!?」
グリムは周囲を見回し、声を張り上げた。
「出てこい!隠れていても無駄だ!お前の仕業だろう、この村の変化は!」
要は返答の代わりに、次の仕掛けを発動させた。村の周囲の地面から青い光の筋が浮かび上がり、まるで魔法陣のような模様が形成される。そして光の筋が交差する場所から、突如として地面が陥没し始めた。
「落とし穴だ!気をつけろ!」
盗賊たちは慌てて飛び退いた。しかし一人が反応しきれず、穴に足を取られてしまう。
「たすけ…うわっ!」
彼は完全に穴に落ち込んだ。深さは人の背丈ほどで、命に別状はないだろうが、簡単には這い上がれそうにない。
「くそっ、こんな小細工で俺たちが引き下がると思うなよ!」
グリムは怒りに任せて剣を振り回し、前方の障害物を叩き壊した。その力強さは並ではない。ただの盗賊団のボスとは思えないほどの戦闘技術だ。
「小僧!出てこい!でなければ、この村を焼き払うぞ!」
グリムが脅しをかけてきた。彼は懐から火打石と松明を取り出した。本気で村に火をつけるつもりらしい。
要は焦った。火は村にとって致命的な脅威だ。何としても阻止しなければならない。
急いで井戸に意識を集中し、水を引き上げようとした。しかし井戸から広場までは距離がある。水を運ぶ手段がない。
そこで要は別の方法を思いついた。空に意識を向け、雲を操作できないだろうか。「基本生活機能」と「基本資源生産」を組み合わせれば、わずかながら気象に影響を与えられるかもしれない。
全力を注いで空中の水分を凝縮させようとすると、村の上空だけ小さな雨雲が形成され始めた。
「なに?」
グリムが空を見上げた時、小雨が降り始めていた。松明に火をつけるのは難しくなった。
「魔法使いがいるんだ!見つけ出せ!」
グリムの怒号が響く中、要は次の手を打った。リオが隠れている家の周囲に青い光の障壁を作り出す。「ダンジョン化スキル」の防御的な使い方だ。
盗賊たちは少しずつ押し返されていた。落とし穴、突き出る岩、絡みつく植物。さまざまな仕掛けで行動を制限されている。
しかし、グリムは容易に諦めない。彼は障害物を次々と破壊しながら、リオが隠れている家に近づいていた。
「見つけたぞ!あの家だ!」
グリムが叫んだ。彼は鋭い観察眼を持っているようだ。わずかなリオの気配を感じ取ったのかもしれない。
「御影さん…」
家の中からリオの震える声が聞こえた。
要は最後の手段を講じることにした。村全体の力を結集する。
【村レベル2:全力防衛モード】
村中の土と植物が震え始め、広場の中央から巨大な石柱が出現した。高さは人の背丈ほどで、表面には青い光で文様が浮かび上がっている。
そして石柱から光の筋が放射状に広がり、村全体を覆い始めた。光が盗賊たちの足元に達すると、彼らの動きが鈍くなり始めた。
「なんだ…体が…重い…」
グリムでさえ、その影響から逃れられないようだった。彼の動きは明らかに遅くなっている。
「撤退だ!この村には何かがいる!」
若い盗賊の一人が叫んだ。
「黙れ!精霊石はすぐそこだ!」
グリムは諦めない。彼は全力で前進しようとするが、光の影響で足が思うように動かない。
リオが隠れている家の前で、グリムはついに立ち止まった。彼は剣を構え、ドアに向かって叫んだ。
「出てこい、小僧!最後の慈悲だ!」
緊迫した沈黙が流れる中、突然、村の外れから別の声が聞こえてきた。
「そこまでだ、グリム!」
山道から一人の男が駆け下りてきた。彼は鎧兜を身につけ、腰に長剣を下げている。兵士か騎士のような風体だ。
「騎士団だと!?なぜここに…」
グリムの表情が一瞬崩れた。
「王国への街道で盗賊行為を働いた罪で逮捕する!」
騎士は剣を抜き、グリムに向けた。
「くそっ…撤退だ!」
グリムは部下たちに指示を出した。彼らは急いで落とし穴から仲間を助け出し、村から逃げ出そうとした。
要は彼らの退路を遮らなかった。むしろ、入口の障害物を少し低くして、逃げやすくした。今はリオの安全が最優先だ。
グリムたちは慌てて山道を駆け上がっていった。騎士は追いかけようとしたが、すぐに諦めた。一人で盗賊団全員を相手にするのは無謀だと判断したのだろう。
騎士は村の中を見回し、変化した環境に驚いた表情を浮かべた。
「こ、これは一体…魔法か?」
彼は警戒しながらも、リオが隠れている家に近づいた。
「中にいる者、出てきなさい。危険は去りました」
リオは恐る恐るドアを開け、顔を出した。
「あの…騎士様ですか?」
「ああ、王国第三騎士団のアルフレッドだ。君は?」
「リオといいます。この村に住んでいるんです」
アルフレッドは不思議そうな表情でリオを見た。
「この廃村に?一人で?」
リオは少し迷った様子だったが、やがて決心したように言った。
「いいえ、一人じゃありません。この村には…特別な力があるんです」
アルフレッドは眉をひそめた。
「特別な力?」
リオは要に許可を求めるように、地面を見た。要は「話してもいい」と地面に描いた。
「この村には意思があるんです。村そのものが生きていて、僕を守ってくれるんです」
アルフレッドは半信半疑の表情を浮かべた。
「冗談を言っているのか?村に意思があるだって?」
リオは真剣な表情で頷いた。
「本当です!御影さん、見せてあげて」
要はアルフレッドの前で、地面から小さな花を咲かせた。そして光で「初めまして」という文字を空中に描いた。
アルフレッドは驚愕の表情を浮かべた。
「な、なんだこれは!?」
「言ったでしょう?この村は特別なんです。御影さんという意思を持っているんです」
アルフレッドは信じられないという表情で村を見回した。
「こんな話、聞いたことがない…」
彼は剣を鞘に収め、緊張を解いた。
「驚くべきことだが、君を守ってくれたようだな。それだけでも感謝すべきことだ」
アルフレッドはリオに近づき、真剣な表情で尋ねた。
「グリムが君を追っていた理由は何だ?盗賊団が一人の少年にそこまでこだわるのは尋常ではない」
リオは躊躇した。精霊石のことを話すべきか迷っているようだ。
要はリオに任せることにした。この騎士が信頼できるかどうかは、リオの判断に委ねよう。
リオは深呼吸してから言った。
「実は…精霊石を持っているからです」
リオは精霊石を取り出して見せた。アルフレッドの目が大きく見開かれた。
「これは…本物の精霊石か!どこでこんなものを?」
「森で見つけたんです。光る石があったから拾ったら…盗賊たちに見つかって」
アルフレッドは石をじっと見つめた後、リオに返した。
「これは価値のあるものだ。魔法使いや錬金術師が求める希少な素材だ。確かにグリムが狙うわけだ」
アルフレッドは考え込んだ様子で村を見回した。
「この村は不思議な力で君を守ってくれたようだが、グリムは諦めないだろう。もっと大勢で戻ってくるかもしれない」
リオは不安そうな表情をした。
「どうすればいいんでしょう?」
アルフレッドは少し考えてから言った。
「二つの選択肢がある。一つは私と一緒に町に戻り、騎士団の保護を受けること。精霊石は王国の宝物庫で保管できる」
「もう一つは?」
「この不思議な村に留まり、自分の力で身を守ること。だが、それは危険を伴う」
リオは迷いの表情を浮かべた。そして地面を見つめ、要に意見を求めた。
要は難しい選択だと感じた。リオの安全を考えれば、騎士団の保護を受けるべきかもしれない。しかし、要はリオが村に残ることを望んでいた。村の一部として、最初の住民として、リオは特別な存在だったからだ。
しかし、それは要の個人的な願望に過ぎない。リオの安全が最優先だ。
「あなたの選択を」と地面に描いた。
リオはしばらく考えた後、顔を上げた。
「この村に残ります。御影さんが守ってくれるし、僕もこの村のために頑張りたいんです」
アルフレッドは驚いた表情をしたが、すぐに納得したようにうなずいた。
「わかった。それがお前の決断なら尊重しよう」
彼はリオの肩に手を置いた。
「だが、いつでも助けが必要なら、ザールの町の騎士団に来るといい。アルフレッド・ストーンと言えば、みな知っている」
リオは嬉しそうに頷いた。
「ありがとうございます、アルフレッドさん!」
アルフレッドは村を見渡した。
「この村には名前があるのか?」
リオは要を見た。要も村の名前は知らなかった。
「まだないよね、御影さん?」
要は「ない」と地面に描いた。
「じゃあ、僕たちで決めよう!御影さんの名前から、『みかげ村』はどうかな?」
要はその提案が気に入った。「良い」と答えた。
「『みかげ村』か。良い名前だ」
アルフレッドは微笑んだ。
「では、リオ。気をつけて過ごすように。定期的に見回りに来るから」
「はい!ありがとうございます!」
アルフレッドは別れを告げ、山道を登っていった。
リオと要は二人きりになった。村は徐々に元の状態に戻り始めていた。ダンジョン化した部分は薄れ、石柱も地面に沈んでいく。
「御影さん、ありがとう。またしても僕を守ってくれて」
リオは心からの感謝を込めて言った。
要は「当然だ」と地面に描いた。
「これからも一緒に村を良くしていこうね。『みかげ村』として、もっと素敵な場所にしよう!」
リオの目には決意が宿っていた。
要も同じ気持ちだった。この村をリオと共に発展させ、住民を増やし、いつか本当の意味で活気ある村にする。そして何より、リオを守り続ける。
夕日が村を赤く染める中、要とリオの新たな一歩が始まった。みかげ村としての第一歩を。
【御影要】
【村レベル:2】
【住民数:1】
【スキル:基本生活機能、ダンジョン化スキル(制限付)、基本資源生産】
村の力をより効果的に使えるようになり、住民を守る決意も新たになった。これからの展開に、要は期待と決意を胸に抱いていた。
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まず、村全体を見渡す視界がより鮮明になった。遠くの木々の葉の一枚一枚まで感じ取れるようになり、小川の流れる音や土の中の虫の動きまで捉えられるようになった。
そして何より大きな変化は、新たに獲得した「基本資源生産」スキルだった。
要は試しに荒れた畑に意識を集中した。土壌の状態が以前より詳細に把握できるようになっている。肥沃さ、水分量、栄養素のバランスまで感じ取れるのだ。
「基本資源生産」スキルを発動すると、畑の土がわずかに動き、活性化したような感覚があった。土の中に眠っていた種子が急速に発芽し始め、小さな芽が地面から顔を出した。
「これなら食料を育てられる」
要は満足感を覚えた。リオの食料確保が楽になるはずだ。
北の森に意識を向けると、木々の生長を促進できることも分かった。実のなる木に力を注ぐと、わずかながら実の成熟が早まったようだ。
川の流れを整えることもできるようになり、水質も少し浄化できるようだ。
「おはよう、御影さん!」
元気な声と共に、リオが家から出てきた。昨夜は精霊石について打ち明けた後、すっきりした表情で眠りについたようだ。
「今日はどんな日になるかな?」
リオは伸びをしながら空を見上げた。晴れ渡った青空が広がっている。
要は地面に「畑」と描いた。
「畑?あ、見て!芽が出てる!」
リオは驚いて駆け寄った。一晩で芽吹いた小さな植物を見て、目を丸くしている。
「御影さんがやったの?すごいね!」
要は誇らしく思った。村として住民を支えるのは当然の役目だ。
「これから育つんだね。でも収穫までは時間がかかるだろうから、今日は森で食べ物を集めてくるよ」
リオは言って、森へ向かった。彼は昨日よりも楽しげに、軽やかな足取りで歩いていく。秘密を打ち明けて気持ちが軽くなったのだろう。
要はリオが森で採集している間、村の改良を続けた。井戸の水をより清潔にし、リオが寝ている家の壁の隙間を埋めて、風が入らないようにした。
新しいスキルのおかげで、以前より多くのことができるようになった。それでも大きな変化を起こすには限界があるが、少しずつ村を住みやすい場所に変えていける希望が生まれた。
昼頃、リオが森から戻ってきた。彼は大量の木の実とキノコ、そして小さな魚も何匹か持っていた。
「川で魚を捕まえられたんだ!手づかみだから大変だったけど」
リオは誇らしげに収穫物を広げた。彼の顔には満足感が浮かんでいる。
「あの、御影さん。僕、考えたんだけど…」
リオは少し真剣な表情になった。
「この村をもっと良くしたいと思うんだ。ちゃんと人が住める村にしたい。そうすれば、僕一人じゃなくて、もっと多くの人と一緒に暮らせるようになる。それに…」
彼は精霊石を持ち出し、見つめた。
「この石のこともあるし、一人より大勢の方が安全だと思うんだ。御影さんはどう思う?」
要はリオの考えに共感した。村として、より多くの住民を迎えることは自然な欲求だった。それに、村のレベルアップには住民の増加が関係していそうだ。
「良い考え」と地面に描いた。
リオは嬉しそうに笑った。
「やった!じゃあ、もっと村を良くして、人が来たくなるようにしよう!」
リオは早速行動に移り始めた。広場の雑草を抜き、石を片付け、村の入口に簡単な看板を立てようとしている。要もできる限り協力した。
作業に没頭する中、突然、要は村の西側から人の気配を感じた。山道からやってくる人影がある。
リオにそれを知らせようとしたとき、リオ自身が気づいて身を固くした。
「また、あの人たちかな…」
彼の声は震えていた。要も警戒し、来訪者に意識を集中した。
山道から降りてきたのは五人の男たちだった。昨日の三人に加えて、二人増えている。そして今回は全員がしっかりとした武器を持っていた。剣、斧、弓など、明らかに戦闘を想定している。
そして先頭にいるのは大柄な男で、他の者とは明らかに風格が違っていた。おそらく盗賊団のリーダーなのだろう。
「あそこだ。例の小僧が隠れている廃村だ」
リーダーと思われる男が指示を出した。
「昨日は妙な罠があったと言ったな。今日は十分に警戒しろ」
「でも、ボス、ただの廃村ですぜ。村全体が罠だなんて…」
「黙れ!精霊石を持った小僧がいるんだ。何が起きてもおかしくないんだよ」
リオは息を飲んだ。
「ボスまで来てる…これはマズイよ、御影さん。あの人は『黒牙のグリム』って呼ばれてる盗賊団のボスなんだ。すごく危険な人…」
要も状況の深刻さを理解した。先日の三人とは比べものにならない脅威だ。より強力な対応が必要になる。
「隠れて」と地面に急いで描いた。
リオは頷き、急いで家の中に隠れた。
盗賊団は警戒しながらも、村の中へと入ってきた。彼らは昨日よりも慎重に、それでいて組織的に動いている。
「家を一軒ずつ調べろ。小僧を見つけたら生きたまま捕らえろ。精霊石だけが目的だが、問答次第では生かしておいてやってもいい」
グリムの声は冷酷だった。
要は村中に意識を広げた。「ダンジョン化スキル」を使う時だ。昨日のように一時的な効果でなく、もっと計画的に使いたい。
【ダンジョン化スキル発動】
今回は昨日とは違う感覚があった。村レベルが上がったことで、スキルの使い方にも変化があるようだ。要は村全体ではなく、特定の場所だけをダンジョン化できることに気づいた。
まず盗賊団と家の間の広場を狙った。地面が青白く光り始め、突如として地面から針のような岩が突き出した。
「うわっ!」
「また始まったぞ!」
盗賊たちは驚いて後ずさった。
次に、要は村の入口を狙った。地面が隆起し、簡易的な壁のような障害物が形成された。
「囲まれたぞ!」
盗賊の一人が叫んだ。
「落ち着け!ただの廃村の仕掛けだ。壊せ!」
グリムが命令を下し、盗賊たちは武器で障害物を攻撃し始めた。
要は次の手を考えた。直接攻撃はできないが、村の環境を操作することはできる。「基本資源生産」スキルも組み合わせれば、より効果的な防衛ができるはずだ。
森の方に意識を向け、木々の枝を急速に成長させて絡ませた。まるで生きた壁のように、村と森の境界が緑の障壁で覆われていく。
「なんだ、あれは!?」
弓を持った盗賊が森の変化に気づいて叫んだ。
「魔法か!?この村に魔法使いがいるのか!?」
グリムは周囲を見回し、声を張り上げた。
「出てこい!隠れていても無駄だ!お前の仕業だろう、この村の変化は!」
要は返答の代わりに、次の仕掛けを発動させた。村の周囲の地面から青い光の筋が浮かび上がり、まるで魔法陣のような模様が形成される。そして光の筋が交差する場所から、突如として地面が陥没し始めた。
「落とし穴だ!気をつけろ!」
盗賊たちは慌てて飛び退いた。しかし一人が反応しきれず、穴に足を取られてしまう。
「たすけ…うわっ!」
彼は完全に穴に落ち込んだ。深さは人の背丈ほどで、命に別状はないだろうが、簡単には這い上がれそうにない。
「くそっ、こんな小細工で俺たちが引き下がると思うなよ!」
グリムは怒りに任せて剣を振り回し、前方の障害物を叩き壊した。その力強さは並ではない。ただの盗賊団のボスとは思えないほどの戦闘技術だ。
「小僧!出てこい!でなければ、この村を焼き払うぞ!」
グリムが脅しをかけてきた。彼は懐から火打石と松明を取り出した。本気で村に火をつけるつもりらしい。
要は焦った。火は村にとって致命的な脅威だ。何としても阻止しなければならない。
急いで井戸に意識を集中し、水を引き上げようとした。しかし井戸から広場までは距離がある。水を運ぶ手段がない。
そこで要は別の方法を思いついた。空に意識を向け、雲を操作できないだろうか。「基本生活機能」と「基本資源生産」を組み合わせれば、わずかながら気象に影響を与えられるかもしれない。
全力を注いで空中の水分を凝縮させようとすると、村の上空だけ小さな雨雲が形成され始めた。
「なに?」
グリムが空を見上げた時、小雨が降り始めていた。松明に火をつけるのは難しくなった。
「魔法使いがいるんだ!見つけ出せ!」
グリムの怒号が響く中、要は次の手を打った。リオが隠れている家の周囲に青い光の障壁を作り出す。「ダンジョン化スキル」の防御的な使い方だ。
盗賊たちは少しずつ押し返されていた。落とし穴、突き出る岩、絡みつく植物。さまざまな仕掛けで行動を制限されている。
しかし、グリムは容易に諦めない。彼は障害物を次々と破壊しながら、リオが隠れている家に近づいていた。
「見つけたぞ!あの家だ!」
グリムが叫んだ。彼は鋭い観察眼を持っているようだ。わずかなリオの気配を感じ取ったのかもしれない。
「御影さん…」
家の中からリオの震える声が聞こえた。
要は最後の手段を講じることにした。村全体の力を結集する。
【村レベル2:全力防衛モード】
村中の土と植物が震え始め、広場の中央から巨大な石柱が出現した。高さは人の背丈ほどで、表面には青い光で文様が浮かび上がっている。
そして石柱から光の筋が放射状に広がり、村全体を覆い始めた。光が盗賊たちの足元に達すると、彼らの動きが鈍くなり始めた。
「なんだ…体が…重い…」
グリムでさえ、その影響から逃れられないようだった。彼の動きは明らかに遅くなっている。
「撤退だ!この村には何かがいる!」
若い盗賊の一人が叫んだ。
「黙れ!精霊石はすぐそこだ!」
グリムは諦めない。彼は全力で前進しようとするが、光の影響で足が思うように動かない。
リオが隠れている家の前で、グリムはついに立ち止まった。彼は剣を構え、ドアに向かって叫んだ。
「出てこい、小僧!最後の慈悲だ!」
緊迫した沈黙が流れる中、突然、村の外れから別の声が聞こえてきた。
「そこまでだ、グリム!」
山道から一人の男が駆け下りてきた。彼は鎧兜を身につけ、腰に長剣を下げている。兵士か騎士のような風体だ。
「騎士団だと!?なぜここに…」
グリムの表情が一瞬崩れた。
「王国への街道で盗賊行為を働いた罪で逮捕する!」
騎士は剣を抜き、グリムに向けた。
「くそっ…撤退だ!」
グリムは部下たちに指示を出した。彼らは急いで落とし穴から仲間を助け出し、村から逃げ出そうとした。
要は彼らの退路を遮らなかった。むしろ、入口の障害物を少し低くして、逃げやすくした。今はリオの安全が最優先だ。
グリムたちは慌てて山道を駆け上がっていった。騎士は追いかけようとしたが、すぐに諦めた。一人で盗賊団全員を相手にするのは無謀だと判断したのだろう。
騎士は村の中を見回し、変化した環境に驚いた表情を浮かべた。
「こ、これは一体…魔法か?」
彼は警戒しながらも、リオが隠れている家に近づいた。
「中にいる者、出てきなさい。危険は去りました」
リオは恐る恐るドアを開け、顔を出した。
「あの…騎士様ですか?」
「ああ、王国第三騎士団のアルフレッドだ。君は?」
「リオといいます。この村に住んでいるんです」
アルフレッドは不思議そうな表情でリオを見た。
「この廃村に?一人で?」
リオは少し迷った様子だったが、やがて決心したように言った。
「いいえ、一人じゃありません。この村には…特別な力があるんです」
アルフレッドは眉をひそめた。
「特別な力?」
リオは要に許可を求めるように、地面を見た。要は「話してもいい」と地面に描いた。
「この村には意思があるんです。村そのものが生きていて、僕を守ってくれるんです」
アルフレッドは半信半疑の表情を浮かべた。
「冗談を言っているのか?村に意思があるだって?」
リオは真剣な表情で頷いた。
「本当です!御影さん、見せてあげて」
要はアルフレッドの前で、地面から小さな花を咲かせた。そして光で「初めまして」という文字を空中に描いた。
アルフレッドは驚愕の表情を浮かべた。
「な、なんだこれは!?」
「言ったでしょう?この村は特別なんです。御影さんという意思を持っているんです」
アルフレッドは信じられないという表情で村を見回した。
「こんな話、聞いたことがない…」
彼は剣を鞘に収め、緊張を解いた。
「驚くべきことだが、君を守ってくれたようだな。それだけでも感謝すべきことだ」
アルフレッドはリオに近づき、真剣な表情で尋ねた。
「グリムが君を追っていた理由は何だ?盗賊団が一人の少年にそこまでこだわるのは尋常ではない」
リオは躊躇した。精霊石のことを話すべきか迷っているようだ。
要はリオに任せることにした。この騎士が信頼できるかどうかは、リオの判断に委ねよう。
リオは深呼吸してから言った。
「実は…精霊石を持っているからです」
リオは精霊石を取り出して見せた。アルフレッドの目が大きく見開かれた。
「これは…本物の精霊石か!どこでこんなものを?」
「森で見つけたんです。光る石があったから拾ったら…盗賊たちに見つかって」
アルフレッドは石をじっと見つめた後、リオに返した。
「これは価値のあるものだ。魔法使いや錬金術師が求める希少な素材だ。確かにグリムが狙うわけだ」
アルフレッドは考え込んだ様子で村を見回した。
「この村は不思議な力で君を守ってくれたようだが、グリムは諦めないだろう。もっと大勢で戻ってくるかもしれない」
リオは不安そうな表情をした。
「どうすればいいんでしょう?」
アルフレッドは少し考えてから言った。
「二つの選択肢がある。一つは私と一緒に町に戻り、騎士団の保護を受けること。精霊石は王国の宝物庫で保管できる」
「もう一つは?」
「この不思議な村に留まり、自分の力で身を守ること。だが、それは危険を伴う」
リオは迷いの表情を浮かべた。そして地面を見つめ、要に意見を求めた。
要は難しい選択だと感じた。リオの安全を考えれば、騎士団の保護を受けるべきかもしれない。しかし、要はリオが村に残ることを望んでいた。村の一部として、最初の住民として、リオは特別な存在だったからだ。
しかし、それは要の個人的な願望に過ぎない。リオの安全が最優先だ。
「あなたの選択を」と地面に描いた。
リオはしばらく考えた後、顔を上げた。
「この村に残ります。御影さんが守ってくれるし、僕もこの村のために頑張りたいんです」
アルフレッドは驚いた表情をしたが、すぐに納得したようにうなずいた。
「わかった。それがお前の決断なら尊重しよう」
彼はリオの肩に手を置いた。
「だが、いつでも助けが必要なら、ザールの町の騎士団に来るといい。アルフレッド・ストーンと言えば、みな知っている」
リオは嬉しそうに頷いた。
「ありがとうございます、アルフレッドさん!」
アルフレッドは村を見渡した。
「この村には名前があるのか?」
リオは要を見た。要も村の名前は知らなかった。
「まだないよね、御影さん?」
要は「ない」と地面に描いた。
「じゃあ、僕たちで決めよう!御影さんの名前から、『みかげ村』はどうかな?」
要はその提案が気に入った。「良い」と答えた。
「『みかげ村』か。良い名前だ」
アルフレッドは微笑んだ。
「では、リオ。気をつけて過ごすように。定期的に見回りに来るから」
「はい!ありがとうございます!」
アルフレッドは別れを告げ、山道を登っていった。
リオと要は二人きりになった。村は徐々に元の状態に戻り始めていた。ダンジョン化した部分は薄れ、石柱も地面に沈んでいく。
「御影さん、ありがとう。またしても僕を守ってくれて」
リオは心からの感謝を込めて言った。
要は「当然だ」と地面に描いた。
「これからも一緒に村を良くしていこうね。『みかげ村』として、もっと素敵な場所にしよう!」
リオの目には決意が宿っていた。
要も同じ気持ちだった。この村をリオと共に発展させ、住民を増やし、いつか本当の意味で活気ある村にする。そして何より、リオを守り続ける。
夕日が村を赤く染める中、要とリオの新たな一歩が始まった。みかげ村としての第一歩を。
【御影要】
【村レベル:2】
【住民数:1】
【スキル:基本生活機能、ダンジョン化スキル(制限付)、基本資源生産】
村の力をより効果的に使えるようになり、住民を守る決意も新たになった。これからの展開に、要は期待と決意を胸に抱いていた。
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