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第14話『王都地下に広がる迷宮!魔物を一掃せよ』
しおりを挟む「星降りの神殿」への出発準備を整えていたレオンの元に、急な知らせが届いた。国王直々の使者が王宮から駆けつけてきたのだ。
「レオン様、大変です!王都下層区で古代遺跡が発見され、そこから魔物が湧き出しているのです!」
使者の息は切れ切れで、顔には焦りの色が浮かんでいた。
「魔物だと?」
レオンは眉をひそめた。王都の中心部で魔物が現れるなど、普通ではありえないことだ。
「はい。下層区の建物の地下室を拡張工事していた際、突如として壁が崩れ、古い通路が現れたそうです。作業員たちが調査に入ったところ…」
使者は言葉に詰まり、苦しい表情を浮かべた。
「全員戻ってこなかった」
レオンはすでに理解していた。彼は「星のルーン」と「智慧の輝き」を確認し、剣を手に取った。
「場所を案内してくれ」
***
下層区に到着すると、すでに王国騎士団が周辺を封鎖し、避難誘導を行っていた。騎士団長のカイル・ウォレンが厳しい表情でレオンを迎えた。
「レオン殿、来てくれたか。状況は刻一刻と悪化している」
カイルは周囲を見回してから、声を低くして続けた。
「すでに魔物が地上に出てきている。騎士団だけでは対応しきれない」
「どんな魔物だ?」
「影のような黒い生き物だ。通常の武器では傷つけにくく、魔法にもあまり反応しない。そして…」
カイルは一瞬言葉を止め、重苦しい声で続けた。
「触れられた市民が次々と意識を失っている。魂を吸い取られているようだ」
その言葉にレオンの表情が引き締まった。「闇の眷属」の仕業か。彼は「神託解析」を発動させ、周囲の状況を把握しようとした。
【周辺の魔力:異常あり】
【地下から漏れ出る闇の力:古代の魔法と類似】
【警告:『闇の眷属』の影響を受けた領域】
「地下への入り口はどこだ?」
カイルは近くの建物を指差した。かつては倉庫だったらしい石造りの建物の前には、騎士たちが厳重に警備していた。
「あそこだ。だが単身で行くのは危険すぎる。我が騎士団の精鋭を—」
「いや、私一人で行く」レオンは断固として言った。「狭い通路では大人数はかえって危険だ。それに…」
彼は「星のルーン」を手に取り、その青い輝きを見つめた。
「これが反応している。私が行くべきだ」
カイルは納得しない様子だったが、反論する余地はなかった。
「わかった。だが一時間以内に戻らなければ、救援部隊を送る」
レオンは頷き、入り口へと向かった。石造りの建物の中には、床が大きく抉られた穴があり、そこから古びた石の階段が地下へと続いていた。暗闇からは冷たい風と共に、何かを警告するような不吉な気配が漂っていた。
「行くぞ」
レオンは「智慧の輝き」に触れ、その青白い光を頼りに階段を下り始めた。
***
地下に広がっていたのは、想像を遥かに超える巨大な迷宮だった。天井高く、壁には古代の文字や図像が刻まれている。床には青みがかった結晶が埋め込まれ、微かに光を放っていた。
「これは…王都の地下全域に広がっているのか?」
レオンは驚きを隠せなかった。王都は何百年もの歴史があるが、こんな巨大な遺跡が地下にあったとは誰も知らなかった。彼は「全知識吸収」を使い、壁に刻まれた文字を理解しようとした。
「『月の眷属たちの聖域』…」
読み取れた言葉に、レオンは思わず立ち止まった。「月の眷属」——それは「闇の眷属」と対になる存在なのか?
考える暇もなく、通路の向こうから黒い霧のような存在が近づいてきた。それは徐々に形を成し、人型の影のような魔物となった。
【影喰らい】
【種別:闇属性魔物】
【能力:生命力吸収、物理防御高】
【弱点:光属性魔法、聖なる力】
レオンの「神託解析」が即座に情報を表示する。彼は剣を構え、「智慧の輝き」の力を呼び起こした。髪飾りが青白く輝き、その光が剣にも伝わっていく。
影喰らいが突進してきた。通常なら見切れない速さだったが、レオンの強化された知覚ではその動きが手に取るように見えた。彼は一歩横に踏み出し、光を帯びた剣で影を切り裂いた。
「はっ!」
鋭い斬撃と共に、影喰らいは青白い光の中で消滅した。しかし、それは始まりに過ぎなかった。通路の奥から、さらに多くの影が湧き出してきたのだ。
レオンは冷静に状況を判断した。一体一体と戦っていては時間がかかりすぎる。彼は「全知識吸収」で得た古代魔法の知識を呼び起こし、詠唱を始めた。
「光よ、闇を払え。『聖光閃』!」
彼の掲げた剣から青白い光が放たれ、通路全体を照らし出した。光に触れた影喰らいたちは悲鳴を上げ、次々と消滅していく。
「効いたか」
レオンは満足げに頷き、さらに迷宮の奥へと進んだ。進むにつれ、壁の装飾はより複雑になり、埋め込まれた結晶も大きくなっていった。そして迷宮は徐々に下へと傾斜し、王都の更に深くへと彼を導いていた。
***
「この通路、随分と長いな…」
レオンは額の汗を拭いながら呟いた。すでに入り口から30分ほど歩いているはずだが、まだ終わりは見えない。「神託解析」を使って道を探っていたが、迷宮は複雑に入り組んでおり、ときに行き止まりや罠もあった。
「ん?」
前方から異様な気配を感じ、レオンは足を止めた。大きな広間が見えてきたが、その床一面に黒い霧が渦巻いていた。霧の中から、これまでとは明らかに異なる魔物が姿を現した。
三メートルを超える巨体を持ち、全身が黒い鎧のような外皮で覆われている。頭には長い角があり、目は赤く燃えるように光っていた。
【闇の守護者】
【種別:上位闇属性魔物】
【能力:闇の息吹、魔力障壁、高再生能力】
【弱点:核となる胸の赤い結晶】
【警告:A級危険度】
「A級…」
レオンは小さく息を吐いた。冒険者ランクで言えばAランク相当の脅威。通常なら複数のAランク冒険者でも苦戦するレベルだ。
「だが、私には『神託解析』がある」
弱点はすでに把握済み。あとは戦略を練るだけだ。レオンは迷わず行動に移った。まず「智慧の輝き」の力で剣を強化し、同時に守護者の動きを分析。そして最適なタイミングを見計らって——
「今だ!」
レオンは猛然と突進した。守護者も黒い霧を纏いながら迎え撃つ。二つの力がぶつかり合い、広間全体に衝撃波が走る。
守護者の拳が風を切る音がした。しかしレオンはその動きを先読みし、わずかな隙間をすり抜けて懐に潜り込んだ。
「そこだ!」
彼の剣が守護者の胸の赤い結晶を貫いた。青白い光が闇の中に走り、守護者は轟音と共に後ろに吹き飛ばされた。
「まだ終わらないか…」
守護者は倒れたものの、すぐに再生し始めている。レオンは「全知識吸収」で得た知識を総動員し、より強力な対処法を探った。
「そうか…通常の攻撃では倒せない。封印が必要なんだ」
古代の封印術を思い出し、レオンは剣を構え直した。彼は守護者の周りをすばやく動きながら、床に魔法陣を描いていく。
守護者は怒りの咆哮を上げ、闇の息吹を放った。レオンは間一髪でそれを避け、魔法陣の最後の一画を描き終えた。
「封印せよ、『光の縛鎖』!」
魔法陣が青白く輝き、光の鎖が地面から湧き上がって守護者を縛り付けた。守護者は苦悶の声を上げ、もがき苦しんだが、次第に動きが鈍くなっていく。
レオンは息を整えながら、最後の一撃を放った。
「消えろ!」
「智慧の輝き」の全ての力を込めた一撃が、守護者の結晶を粉砕した。守護者は光に包まれ、轟音と共に消滅した。
「終わったか…」
広間は再び静寂に包まれた。レオンはようやく周囲をゆっくりと観察することができた。広間の中央には祭壇があり、その上に小さな台座が置かれていた。
「これは…」
台座に近づくと、そこには三日月の形をした銀色の破片が置かれていた。「月の欠片」——「月の門」の七つの鍵の一つだ。
レオンが手を伸ばした瞬間、「星のルーン」が強く反応した。彼がネックレスから「星のルーン」を取り出すと、それは「月の欠片」に引き寄せられるように浮かび上がった。二つの遺物が接触すると、まばゆい光が広間を満たした。
「なるほど…相互に反応するのか」
光が収まると、「月の欠片」と「星のルーン」はわずかに形を変え、より適合するような形状になっていた。レオンは「月の欠片」を手に取り、「星のルーン」と共にネックレスに下げた。
「これで二つ目の鍵が手に入った」
広間をさらに調査すると、壁には「月の門」についての記述が見つかった。レオンは「全知識吸収」で内容を理解した。
「七つの鍵が揃うと月の門は開く…古き神々の力が解放される…しかし、それは祝福か、破滅か…」
断片的な情報だが、「闇の眷属」が「月の門」を開こうとしている理由がより明確になってきた。彼は石板に刻まれた地図も発見した。そこには七つの鍵の在り処が示されていた。
「『星降りの神殿』も記されている。やはりそこに行く必要があるな」
レオンが広間を出ようとした時、不意に背後から声がした。
「さすがね、レオン」
振り返ると、そこにはフィオナ王女が立っていた。彼女は軽装の冒険者風の服装に身を包み、手には短剣を持っていた。
「フィオナさん!?なぜここに?」
「あなたの後をついてきたの」彼女は少し恥ずかしそうに微笑んだ。「あなたの戦いぶりを見ていたわ。素晴らしかった」
「危険だったのに…」
「王家の守護者に守ってもらえると思ったから」彼女はウインクした。「それに、私も無力ではないわ」
フィオナは手のひらを見せた。星型の印が青く輝いていた。
「女神の力ね。魔物を感知できるの。だからあなたの行く道を確保していたのよ」
レオンは初めて気づいた。確かに、途中で遭遇した魔物の数は予想より少なかった。フィオナが先回りして道を開いていたのだ。
「すまない、気づかなくて」
「いいのよ。それより、見つけたものを見せて?」
レオンは「月の欠片」を見せた。フィオナはそれを見て目を輝かせた。
「本当に『月の欠片』…」彼女は感嘆の声を上げた。「これで『星降りの神殿』での調査がより具体的になるわ」
二人は迷宮から出る道を急いだ。地上に戻ると、カイルと騎士団が心配そうに待っていた。
「無事だったか!」カイルは安堵の表情を浮かべた。「王女様までご一緒とは…」
「私が勝手についていったの」フィオナは即座に言った。「レオンのせいではないわ」
レオンは状況を簡潔に報告した。地下迷宮の存在、「闇の眷属」の痕跡、そして「月の欠片」の発見。カイルは深刻な表情で聞き入った。
「迷宮は封印しておく。これ以上魔物が出てこないよう、魔法師団に依頼する」
その夜、レオンは「星のルーン」と「月の欠片」を研究していた。二つの遺物は確かに反応し合い、何かのメカニズムを形作っていくようだった。まるでパズルのピースのように。
「残り五つか…」
彼は考え込みながら窓の外を見た。夜空には三日月が輝いていた。「月の門」と「闇の眷属」。そして女神アステリアの目的。全てが繋がっているような気がした。
「明日からは『星降りの神殿』への旅か…」
レオンは「智慧の輝き」に触れた。それはいつものように青く輝き、彼の決意を後押しするようだった。
遠くの王宮では、フィオナが父である国王に今日の出来事を報告していた。
「彼は本当に強いわ、父上。私が想像していた以上に」
「『神域の賢者』の力だな」国王は深い洞察に満ちた目で言った。「だが、彼自身もまだその全てを理解していないようだ」
フィオナは窓から見える三日月を見上げた。
「明日から彼と『星降りの神殿』へ向かいます。そこで『月の門』の真実に、より近づけるはず」
国王は重々しく頷いた。
「気をつけよ、娘よ。古き力が動き始めている。そして…彼を守るのだ」
「はい、父上」フィオナは静かに答えた。「レオンは王国にとって、そして私にとって…大切な人ですから」
月の光が彼女の決意に満ちた表情を照らしていた。
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