悪役令嬢の執事、未来視で無双する

ソコニ

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第6話:悪役令嬢の真実

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「衣装は完璧です、レティシア様」

クロヴィスは主人の姿を最後に確認した。運命の日、レティシアは特別に選んだ深紅のドレスに身を包んでいた。華美さを抑えながらも存在感のあるその衣装は、王宮を訪れる正当な理由を持つ婚約者としての威厳を示すものだった。

「ありがとう、クロヴィス」

レティシアは鏡の前で立ち姿を確認し、小さく頷いた。彼女の表情には緊張と決意が混ざり合っていた。

「計画を最後にもう一度確認しましょう」

クロヴィスは声を低くして言った。屋敷の壁に耳があるとは思えないが、彼の暗殺者時代の習慣が警戒心を呼び起こしていた。

「私たちは王宮を公式に訪問します。表向きの理由は、春の祝祭の後日挨拶と、王太子殿下への婚約者としての敬意を表すためです」

「その間に、あなたは東翼の様子を探る」

レティシアが言葉を継いだ。

「そして未来視で見た密会の時間と場所を確認し、『記憶水晶』で証拠を押さえる...」

「はい。密会が確認できたら、まず私が状況を調査し、安全が確認できれば合図を送ります。それからあなたに合流していただきます」

二人は計画の細部を再確認し、万全の準備を整えた。しかし、未来には常に不確実性がつきまとう。クロヴィスの未来視も完璧ではなかった。

「もう一つ、お話しておくべきことがあります」

レティシアが突然、真剣な表情で言った。

「私の『悪役令嬢』としての評判について...本当のことを知っておいてほしいの」

クロヴィスは静かに頷き、彼女の言葉に耳を傾けた。

「私が高慢だという評判は、確かに私自身が作り出したものよ。でも、それには理由がある」

彼女は深く息を吸い、過去を語り始めた。

「三年前、私は偶然、王太子側近の不正を知ってしまったの。王国の税金が特定の貴族の懐に流れていることを示す文書を発見したのよ。それを父に相談すると、彼は『黙っているように』と言った。『貴族社会の秩序を乱すのは危険だ』と」

レティシアの青い瞳に怒りの色が浮かんだ。

「でも、私はその不正を見逃せなかった。直接的に告発すれば私自身が危険にさらされる。だから、婚約者という立場を利用して、『高慢な批評』という形で不正を暴く方法を選んだの」

「なるほど...」

クロヴィスは彼女の言葉に納得し始めていた。彼が見てきた彼女の社交界での辛辣な言動は、実は緻密に計算されたものだったのだ。

「例えば、先日のヴィオラ伯爵家のサロンでも、彼女の夫が貧民街から搾取した税金について皮肉ったわ。『水っぽい紅茶』というのは、貧民からの搾取で薄められた名誉の比喩よ」

「つまり、レティシア様の一見無礼に見える発言には...」

「すべて意味があるの。不正を行っている貴族への警告であり、同時に他の人々への啓発でもあるわ」

彼女は窓辺に歩み寄り、遠くを見るような目をした。

「そして、貧民街での活動も、単なる慈善ではない。私は彼らから不当に奪われたものを、正当な形で返しているだけなの」

クロヴィスは彼女の背中を見つめながら、新たな尊敬の念を抱いた。

「『悪役令嬢』という仮面は、あなたが真の正義を行うための盾だったのですね」

「そう、クロヴィス」

彼女は振り返り、微かな笑みを浮かべた。

「だから、今日の作戦も...単にアレクシスと私の関係のためだけじゃない。もし聖女ディアナが本当に隣国のスパイで、王太子を操り王国を乗っ取ろうとしているなら、それは多くの民を不幸にする。それを阻止するのは、私の義務だと思っているの」

クロヴィスは深々と頭を下げた。

「私はあなたの志に従います、レティシア様」

◆◆◆

王宮は春の陽光に照らされ、荘厳な姿を見せていた。多くの貴族や使節団が訪れる中、レティシアとクロヴィスの姿も特に目立つことはなかった。

「レティシア・フォン・ルーベンシュタイン様、お待ちしておりました」

宮殿の執事長が二人を出迎え、丁寧に応対した。

「本日は王太子殿下へのご挨拶でしょうか?」

「ええ、そうよ」

レティシアは典型的な高慢な態度で応じた。

「婚約者としての務めですもの。アレクシスはどこにいるの?」

「王太子殿下は現在、外国使節団との会談にご出席されています。おそらく昼過ぎには戻られるでしょう」

「まあ、忙しいのね。では、彼が戻るまで王宮の庭園でお茶でも楽しませてもらうわ」

レティシアは命令口調で言い、宮殿執事は慌てて応じた。

「かしこまりました。すぐに庭園にお茶をご用意いたします」

クロヴィスは主の後ろに控えながら、宮殿内の様子を鋭く観察していた。彼の未来視は、断片的に様々な映像を見せていた。

3分後—宮殿執事が別の使用人に何かを耳打ちする。
3時間後—廊下の向こうで王太子が現れる。彼の隣には聖女ディアナがいる。
3日後—...

突然、クロヴィスの未来視が焦点を失う。まるで霧が立ち込めたように、3日後の映像が見えなくなった。これは初めての経験だった。

「レティシア様、少し注意が必要です」

彼は静かに主に囁いた。

「未来視に異変が...何かが未来を隠しているようです」

レティシアは微かに頷いただけで、表情を変えなかった。

「まずは計画通り庭園へ行きましょう」

◆◆◆

王宮の庭園では、春の花々が美しく咲き誇っていた。レティシアは用意された優雅なテーブルでお茶を飲みながら、静かに時を過ごした。

「クロヴィス、少し喉が渇いたわ。新しいお茶を持ってきて」

これは事前に決めていた合図だった。クロヴィスはお辞儀をし、「かしこまりました」と応じて庭園を後にした。

彼はお茶を取りに行くふりをしながら、王宮の東翼へと向かった。彼の未来視は短期的なものはまだ機能しており、3秒後、3分後の警備員や使用人の動きを予測しながら、静かに進む。

東翼は王宮の中でも特に人の出入りが制限された場所だった。王太子の私室や、重要な会議室がある区域だ。クロヴィスは暗殺者時代の技術を駆使して、警備を巧みにかわした。

「ここが...未来視で見た場所」

彼は廊下の窓際に立ち、周囲を確認した。ここが3日後の密会の場所だ。しかし、なぜ3日後の未来視が突然見えなくなったのか?

「何か...異変がある」

クロヴィスは鋭い直感で感じ取った。彼は慎重に周囲を調べ始め、ある部屋のドアに行き着いた。そのドアからは微かに紫色の光が漏れていた。

彼は耳を澄ませて聞き耳を立てた。すると、中から低いささやき声が聞こえてくる。

「...準備は整った。彼女が来るところを見せつけることで、王太子の心は完全に我々のものとなる」

それは、聖女ディアナの声だった。

「しかし、あの執事が気になります。彼には何か...特別な力があるようです」

別の声—宰相フォン・クラウスだ。

クロヴィスは「記憶水晶」を取り出し、起動の言葉を囁いた。水晶が微かに輝き、記録を開始する。

「執事など取るに足らぬ。私の『始まりの紋章』の力があれば、未来すら書き換えられる」

ディアナの声には驕りがあった。

「そろそろ時間だ。王太子が戻る」

クロヴィスは急いで隠れ場所を探した。廊下の装飾的な柱の陰に身を潜めると、まもなく王太子アレクシスが現れた。彼は一人で歩いており、どこか虚ろな表情をしていた。

ディアナがいた部屋のドアが開き、彼女が出てきた。彼女の姿を見た途端、アレクシスの目に光が戻った。

「ディアナ...」

「アレクシス様、お待ちしていました」

ディアナは微笑み、王太子に近づいた。彼女の首元のペンダントが紫色に輝き始める。

「さあ、こちらへ」

彼女は王太子の手を取り、部屋へと導いた。ドアが閉まる前、クロヴィスは急いで記憶水晶を調整し、室内の様子を捉えようとした。

「神の名において、時の紋章の力よ...」

ディアナの呪文のような言葉が聞こえた。

「この魂を私のものとせよ」

そして、ペンダントから放たれた紫の光が、アレクシスの瞳に直接注ぎ込まれる。王太子の瞳が同じ紫色に変わり、彼の表情が空虚になっていった。

「誰があなたの婚約者?」

ディアナが尋ねた。

「君だ、ディアナ...」

アレクシスは機械的に応じた。

「レティシア・フォン・ルーベンシュタインは?」

「彼女は...高慢な女だ...婚約を破棄すべきだ...」

「そう、その通り」

ディアナは満足げに微笑んだ。

「3日後、彼女がここを訪れた時、私たちの関係を見せつけましょう。それが婚約破棄への第一歩となる」

クロヴィスは動揺を隠せなかった。彼女は未来視で見た出来事を意図的に作り出そうとしていたのだ。そして「始まりの紋章」という言葉...それは彼の未来視を妨げている力の源なのか?

記憶水晶が証拠を捉え続ける中、クロヴィスは静かに退こうとした。しかし、その時—

「誰かいるわ...」

ディアナの鋭い声が聞こえた。彼女は突然ドアを開け、廊下を見回した。クロヴィスは既に別の隠れ場所に移動していたが、彼女の紫の瞳は不気味に輝いていた。

「宮殿内を調べなさい。侵入者がいる」

彼女の命令に、アレクシスは頷き、宮殿警備隊を呼びに行った。

クロヴィスは急いで別の通路へと移動した。記憶水晶には十分な証拠が記録されていた。これで聖女の正体と、アレクシスが操られている事実が証明できる。

警備兵の足音が近づいてくる。彼は暗殺者時代の技術を駆使して、彼らの追跡から逃れようとした。しかし、宮殿内は未知の領域が多く、逃げ場が限られていた。

「こちらです!不審者を見ました!」

警備兵の声が響き、クロヴィスの逃走経路は次々と遮断されていった。

◆◆◆

一方、庭園でお茶を楽しんでいるふりをしていたレティシアは、クロヴィスが長時間戻らないことに不安を覚えていた。

「何かあったのかしら...」

彼女が立ち上がろうとした時、庭園の入り口に宮殿執事が現れた。

「レティシア様、申し訳ありませんが、王太子殿下が急用でお会いできなくなりました。別の日に改めてご訪問いただけますか?」

彼の言葉には焦りが見え、背後には警備兵が控えていた。

「まあ、何があったの?」

レティシアは高慢に尋ねた。

「宮殿内に不審者が侵入したとの報告があり、安全のための措置です」

レティシアの心臓が高鳴った。クロヴィスが捕まったのではないか?しかし、彼女は冷静さを失わなかった。

「なんて無礼な!私が来ているというのに、こんな扱いを...」

彼女は怒りを演じながら、周囲の状況を観察した。

「私の執事を見なかった?お茶を取りに行かせたのだけど」

「申し訳ありません、存じ上げません。しかし、すぐにお探しいたします」

宮殿執事は慌てて言った。

レティシアは計画通り、困惑と怒りを装いながら、屋敷への帰路の準備を始めた。彼女の頭の中は、クロヴィスの安全を祈る思いで一杯だった。

◆◆◆

クロヴィスは宮殿の西翼へと逃げ込んでいた。ここは使用人の通路が複雑に入り組んでおり、追手から逃れるのに適していた。

「彼の行方を探せ!王太子への謁見を試みた刺客かもしれん!」

警備隊長の声が遠くから聞こえる。クロヴィスは記憶水晶を安全な場所に隠し、一旦身軽になって逃げることを決意した。彼は暗殺者時代の技を駆使して、家具の陰、カーテンの後ろ、天井の梁の上などを利用しながら巧みに移動した。

彼の未来視は3秒後、3分後の警備兵の動きを予測し、最適な逃走ルートを示していた。しかし、長期的な未来はまだ霧の中だった。

「クロヴィス...」

突然、彼の頭の中でレティシアの声が聞こえたような気がした。彼はその瞬間、庭園への最短ルートが直感的にわかった。

屋根裏を通り、小さな窓から外へ出る。そして建物の外壁を伝って降り、庭園の木立の陰から接近する。

彼は息を殺しながら、レティシアの姿を見つけた。彼女は馬車に乗り込もうとしていた。

「レティシア様...」

クロヴィスは微かに声をかけた。レティシアは振り返らずに、小さく頷いた。彼女は何かを地面に落としたふりをして屈み、その瞬間に囁いた。

「東の門で待ち合わせ」

クロヴィスは了解の意味で小石を彼女の方へ転がした。

レティシアは堂々と馬車に乗り込み、「なんて無礼な宮殿!二度と来るものですか」と大声で言いながら、馬車を発進させた。

クロヴィスは彼女が去るのを見届けた後、別ルートで東門へと向かう準備を始めた。しかし、彼の周りには依然として宮殿警備隊の姿が見え隠れしていた。

「記憶水晶さえ守れれば...」

彼は決意を新たにした。たとえ自分が捕まっても、証拠さえレティシアの手に渡れば、全ては無駄にならない。

彼は宮殿の壁を伝って慎重に移動を続けた。しかし、足場が崩れ、小さな音が響いてしまう。

「あそこだ!」

警備兵の声が響き、クロヴィスは姿を見られてしまった。

彼は走った。未来視を頼りに、3秒後の障害を避け、3分後の追手の動きを予測しながら。

宮殿の塀が見える。あと少しで外に出られる。しかし、突然の頭痛が彼を襲った。

「なっ...」

未来視が乱れる。紫色の光が彼の視界を覆い、前方に聖女ディアナの姿が現れた。

「見つけたわ、不思議な力を持つ執事さん」

彼女の目は冷たく紫色に輝いていた。首のペンダントも同じ色で脈打っている。

「あなたの力...興味深いわ。未来が見えるのね?」

クロヴィスは動揺を隠せなかった。彼女は何かを感知する能力も持っているのか?

「しかし、私の『始まりの紋章』の前では...」

彼女がペンダントに手を当てた瞬間、クロヴィスの未来視が完全に遮断された。まるで目隠しをされたように、先の展開が全く見えなくなる。

「私の力は、物事の『始まり』を操作する。あなたの視る未来も、私によって書き換えられる」

彼女は不気味に微笑んだ。

クロヴィスは危機を感じた。未来視なしでは、彼は大きなハンデを背負うことになる。

しかし...

「未来が見えなくとも、私には過去がある」

彼は静かに言った。そして、暗殺者時代の記憶と技術のすべてを呼び覚ました。

ディアナが再びペンダントに手をかけた瞬間、クロヴィスは動いた。彼の動きは影のように素早く、予測不能だった。

「なっ...!」

ディアナが驚きの声を上げる前に、クロヴィスは彼女の隙をついて横を通り抜け、宮殿の塀を乗り越えていた。

「追いなさい!絶対に逃がすな!」

ディアナの怒りの声が後ろから聞こえたが、クロヴィスはすでに市街へと姿を消していた。

◆◆◆

東門から程近い路地で、レティシアは不安げに待っていた。彼女は平民の服装に着替え、目立たないよう周囲に溶け込んでいた。

「クロヴィス...」

彼女が小さく名前を呼んだ瞬間、影からクロヴィスの姿が現れた。

「レティシア様、無事で...」

彼は安堵の表情を見せた。

「あなたこそ!証拠は?」

「ここに」

彼は隠し持っていた記憶水晶を取り出した。水晶は微かに光を放ち、内部に記録された映像の存在を示していた。

「彼女は王太子を操っています。『始まりの紋章』と呼ばれる力で...」

「急いで安全な場所へ行きましょう」

二人は人目を避けながら、貧民街の安全な隠れ家へと向かった。その道中、クロヴィスは宮殿で見聞きした全てをレティシアに伝えた。

「つまり...アレクシスは確かに操られていたのね」

レティシアの目に安堵の色が浮かんだ。

「はい。そして彼女は3日後の密会を意図的に演出しようとしていました」

「私たちの運命を、あの女が書き換えようとしていたのね...」

レティシアは震える手で記憶水晶を受け取った。

「これさえあれば、王太子や国王にも真実を伝えられる...」

「しかし、慎重に行動する必要があります」

クロヴィスは真剣な表情で言った。

「聖女ディアナは、私の未来視を妨げる力を持っています。彼女の『始まりの紋章』は、未来そのものを変える力を持つようです」

「それなら...次の一手は?」

「まずはあなたの安全を確保し、そしてこの証拠を適切な人物に渡すこと。王太子を含む王宮全体が彼女の影響下にある可能性があります」

レティシアは黙って考え込んだ。そして、決意を固めたように顔を上げた。

「貧民街の人々に助けを求めましょう。彼らは私を信頼してくれている。そして、アレクシスの親友である騎士団長のエドガーにも連絡を取るわ。彼なら信頼できるはず」

クロヴィスは頷いた。

「そうすれば、宮殿外から真実を広める道が開けるかもしれません」

二人が隠れ家に到着すると、そこには以前レティシアが助けた子供たちと、青年トムが待っていた。

「天使様!大丈夫ですか?」

トムが心配そうに尋ねた。

「ええ、でも状況は複雑よ。私たちには助けが必要なの」

レティシアは彼らに状況を簡単に説明した。聖女ディアナの正体と、王国が危機に瀕していることを。

「私たちにできることなら何でも!」

トムたちは迷わず協力を申し出た。

「彼らこそが、王国の真の希望なのね...」

レティシアは小さく微笑んだ。

クロヴィスは彼女を見つめながら、決意を新たにした。未来視が使えなくとも、彼には守るべき主がいる。そして今、その主の本当の姿—「悪役令嬢」の仮面の下にある真実の姿を、彼は心から尊敬していた。

彼らは次なる行動を計画し始めた。聖女の正体を暴き、操られた王太子を救い、王国を守るために—。

(続く)
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