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第16話:王太子の苦悩
しおりを挟む宰相の儀式を目撃してから二日が過ぎた。クロヴィス、レティシア、バルドルの三人は、陰謀の全容を把握するために奔走していた。散りばめられたピースを一つずつ集め、「時の紋章」の謎に近づいていく。しかし、まだ重要な情報が足りなかった。
「王太子アレクシスと面会する必要がある」
貧民街の隠れ家で、バルドルが切り出した。窓から差し込む朝日が、彼の決意に満ちた表情を照らしていた。
「彼こそが、この謎を解く最後のピースかもしれない」
「しかし、宮廷は厳重に警備されている」
クロヴィスは冷静に指摘した。
「王太子に近づくのは不可能に近い」
「いや、方法がある」
バルドルの目に光が宿った。
「王太子には、毎週一度だけ完全に一人になる時間がある。宮廷の東の庭園で、早朝に瞑想をするんだ。その時なら、接触できるかもしれない」
「でも、彼は完全に聖女に操られているのでは?」
レティシアが懸念を示した。彼女の青い瞳には、かつての婚約者への複雑な感情が浮かんでいた。
「いや、彼は...時折、意識を取り戻すことがある」
バルドルは静かに言った。
「特に朝方、『心操りの紋』の力が弱まる時間帯だ。その隙に、彼の本心を引き出せるかもしれない」
「いつ?」
クロヴィスが尋ねた。
「明日の朝」
バルドルは即答した。
「明日が、彼の瞑想の日だ」
クロヴィスは未来視を使って、可能な限りの情報を探った。3日後、王太子アレクシスはレティシアに対する公開裁判で、死刑を宣告する...その映像が彼の脳裏に浮かんだ。時間は刻一刻と迫っていた。
「行きましょう」
彼は決意を固めた。
「バルドルと私で、明朝、王太子との面会を試みます」
「私も行くわ」
レティシアが立ち上がった。
「彼と話したい...」
「危険すぎます」
クロヴィスは毅然と言った。
「もしあなたが捕まれば、即座に処刑される可能性があります。王太子が意識を取り戻していたとしても、周囲の警備は聖女の支配下にあるのです」
レティシアは口を開きかけたが、最終的にはクロヴィスの言葉を受け入れた。
「...わかったわ。でも、彼に伝えて。私は彼を恨んでなんかいないって」
◆◆◆
翌朝、まだ日が昇りきらぬうちに、クロヴィスとバルドルは王宮へと向かった。バルドルは宮廷道化師としての立場を利用し、クロヴィスを楽師の衣装で変装させ、共に宮廷内に入ることに成功した。
「この先が東の庭園だ」
バルドルが小声で言った。
「王太子は日の出と共に現れる。警備兵は庭の入口にしかいない。中には誰もいないはずだ」
二人は警備の目を巧みに避けながら、東の庭園へと忍び込んだ。庭は美しく手入れされた樹木と花々で満ちており、中央には小さな池があった。その池のほとりに、一人の人影が座っていた。
「あれが王太子...」
クロヴィスは息を殺して見つめた。
アレクシス・レイン・リンデンは、青と金を基調とした簡素な衣装を身につけ、池の前で静かに座っていた。朝日が彼の金色の髪を照らし、神々しい印象を与えている。しかし、その美しい姿とは裏腹に、彼の瞳には空虚さが宿っていた。
「今なら、彼の意識が戻っている可能性がある」
バルドルが囁いた。
「私から話しかけよう」
彼は慎重に王太子に近づいていった。クロヴィスはやや離れた場所に隠れながら、未来視で周囲の安全を確認し続けた。
「兄上...」
バルドルの言葉に、アレクシスはゆっくりと顔を上げた。彼の目に一瞬、認識の光が灯った。
「バルドル...?」
その声は弱々しく、まるでずっと使われていなかったかのようだった。
「そう、私だ」
バルドルは彼の隣に静かに座った。
「久しぶりだね、本当の会話は」
「私は...」
アレクシスは混乱したように頭を振った。
「何が起きているんだ?頭の中が霧に包まれたようで...」
「聞いてくれ、時間がない」
バルドルは急いで言った。
「君は『心操りの紋』によって操られている。本当の自分を取り戻さなければならない」
「操られている...?」
アレクシスの表情に苦痛が走った。彼は頭を抱え、何かと戦っているようだった。
「私には友人がいる。彼なら君を助けられるかもしれない」
バルドルはクロヴィスに手招きした。クロヴィスは素早く二人に近づいた。
「こちらは——」
「クロヴィス・アーヴィン」
アレクシスが不意に言った。彼の目に一瞬、鋭い光が宿った。
「レティシアの執事...そして反逆者」
「その通りです、殿下」
クロヴィスは冷静に応じた。
「しかし、反逆者は私ではありません。あなたの心を操り、王国を乗っ取ろうとしている者たちこそが真の反逆者です」
「何を...言っている?」
アレクシスの表情が一瞬歪んだ。彼の中で、何かが葛藤しているようだった。
「聖女ディアナと宰相フォン・クラウスは、時の紋章の力を使って王国を支配しようとしています」
クロヴィスは端的に事実を告げた。
「あなたは『心操りの紋』によって意思を奪われ、彼らの駒にされているのです」
「嘘だ...ディアナは...」
アレクシスの声が途切れた。彼の瞳の色が変わり始める。紫色の光が、彼の青い瞳を侵食しようとしていた。
「抵抗するんだ、アレクシス!」
バルドルが彼の肩をつかんだ。
「思い出せ、本当の自分を!」
アレクシスは苦しげに呻いた。彼の中で激しい戦いが繰り広げられているようだった。そして——
「バルドル...」
彼の声が変わった。紫の光が退き、青い瞳が戻ってきた。
「助けてくれ...私は何をしているんだ?」
それは、本当のアレクシスの声だった。
「戻ったか!」
バルドルの顔に安堵の色が広がった。
「時間がない」
クロヴィスが二人に近づいた。
「王太子殿下、あなたの中の意識が戻っている間に、私たちに真実を話してください。聖女ディアナがあなたに何をしたのか?」
アレクシスは苦しげに頭を振った。彼の記憶が徐々に戻ってくるようだった。
「私は...父上に命じられたんだ。レティシアとの婚約を破棄するよう」
彼の声は震えていた。
「拒否した。彼女は私にとって大切な人だから。しかし父上は...彼女の命が危ないと脅してきた」
「国王までもが操られていたのか...」
バルドルが呟いた。
「いや」
アレクシスは弱々しく首を振った。
「父上は常にそうだった。冷酷で、感情を表に出さない。幼い頃から『完璧な王』になれと厳しく育てられてきた」
彼の目に悲しみの色が浮かんだ。
「心を閉ざすようになった私に、唯一光をもたらしたのがレティシアだった。彼女は私の仮面を見抜き、本当の私を受け入れてくれた...」
「それで?」
クロヴィスが促した。
「父上の命令に従わなければ、レティシアが危険に晒される。しかし婚約を破棄すれば、彼女を傷つけることになる...」
アレクシスの表情に深い苦悩が刻まれた。
「その弱さにつけ込んだのが、ディアナだった」
彼は続けた。
「彼女は私の悩みを聞き、助言を与えると言って近づいてきた。そして、ある夜...」
彼の声が震えた。
「彼女のペンダントから紫の光が放たれ、私の意識が霧に包まれ始めた。それ以来、自分の行動を完全にはコントロールできなくなった」
「『心操りの紋』の力だ」
バルドルが説明した。
「聖女のペンダントは『始まりの欠片』という時の紋章の断片。その力であなたの意思の起源を操作されたんだ」
「そうか...」
アレクシスの目に理解の色が浮かんだ。
「だから時々、自分が何をしているのか分からなくなる。まるで夢の中にいるような感覚なんだ...」
「王太子殿下」
クロヴィスが真剣な表情で言った。
「3日後、公開裁判があります。あなたはレティシア様に死刑を宣告することになっている」
「何だって!?」
アレクシスの顔から血の気が引いた。
「そんなこと...できない!彼女は無実だ!」
「しかし、『心操りの紋』の力の下では、あなたはそれを実行するでしょう」
クロヴィスの声は静かながらも、確信に満ちていた。
「彼女を救うため、そして王国を救うため、我々はあなたの協力が必要です」
「どうすればいい?」
アレクシスの目に決意の光が宿った。しかし同時に、また紫の光が少しずつ戻り始めている。時間が限られていた。
「まず、『心操りの紋』の詳細を教えてください」
クロヴィスは急いで尋ねた。
「どのように施されたのか、どのような感覚なのか」
アレクシスは集中して思い出そうとした。
「ディアナのペンダントから紫の光が放たれ、それが私の目と胸に入り込んだ...」
彼は苦しげに言った。
「そして彼女の言葉が、まるで私自身の思考のように感じられるようになった。彼女が『レティシアは危険だ』と言えば、それが真実に思えてしまう...」
「操り方に、何かパターンはありますか?」
「彼女は...私の名を三回呼ぶ...」
アレクシスの声が弱まり始めた。紫の光が再び彼の瞳を侵食していく。
「それから...神の名において...と唱える...」
彼の声が急に変わり始めた。
「神の名...時の神ハロネウス...」
「アレクシス!」
バルドルが彼の肩をつかんだ。
「意識を保て!」
しかし、時すでに遅し。アレクシスの瞳が完全に紫色に変わり、表情が冷たいものになった。
「何をしている?」
彼の声は低く、威厳に満ちていた。それはもはや先ほどまでの弱々しいアレクシスではなく、「心操りの紋」に支配された王太子の姿だった。
「バルドル、お前は...」
彼の視線がクロヴィスに向けられた。
「クロヴィス・アーヴィン!反逆者を匿う者!」
彼の声が庭に響き渡った。
「警備兵!こちらだ!」
「逃げるぞ!」
バルドルがクロヴィスの腕を掴んだ。
二人は急いで庭を後にし、来た道を戻り始めた。遠くから警備兵の足音が迫ってくる。
「こちらだ!」
バルドルは側壁に隠された小さな扉を指し示した。二人はそこから抜け出し、裏庭を通って王宮を脱出することに成功した。
◆◆◆
「なんとか逃れられましたね」
隠れ家に戻った二人は、息を整えながらレティシアに状況を報告した。
「アレクシスは一時的に意識を取り戻したものの、すぐに『心操りの紋』の影響下に戻ってしまったのです」
「でも、彼は本当は...」
レティシアの青い瞳に希望の光が宿った。
「そう、彼はあなたのことを大切に思っています」
バルドルが優しく言った。
「彼は婚約破棄を望んでなどいない。あなたを守るために苦悩していたんだ」
「そうだったのね...」
彼女の声には安堵と、同時に悲しみが混ざっていた。
「でも、時間がないわ。3日後の公開裁判...」
「そのことですが」
クロヴィスは思慮深い表情で言った。
「王太子から得た情報を元に、『心操りの紋』について新たな発見がありました」
彼は二人に説明し始めた。
「聖女ディアナは『時の神ハロネウス』の名を唱えることで、『始まりの紋章』の力を発動させているようです。その儀式には一定のパターンがあり、対象の名を三回呼ぶというのが鍵のようです」
「それを利用できる?」
レティシアが尋ねた。
「可能性はあります」
クロヴィスは慎重に言葉を選んだ。
「もし『始まりの紋章』を使った儀式の詳細がわかれば、それを解く方法も見つかるかもしれません」
「しかし、情報が足りない」
バルドルが苦悩の色を浮かべた。
「アレクシスの意識が戻る時間があまりに短すぎた...」
「では、別の情報源が必要ね」
レティシアは決意を込めて言った。
「『時の紋章』に関する情報をもっと集めなければ」
「一つ思い当たる場所があります」
クロヴィスが言った。
「王国の東にある『時の神殿』。かつて時の紋章に関する知識が保管されていたと言われる場所です」
「行くべきね」
レティシアは即座に同意した。
「でも、その前に...」
彼女は窓辺に歩み寄り、沈みゆく夕日を見つめた。
「アレクシスが本当に私のことを考えてくれていたなんて...知らなかった」
彼女の声には、長年の誤解が解けた安堵と、彼の現状を憂う悲しみが込められていた。
「彼も、犠牲者なのね」
「彼は救える」
バルドルが確信を持って言った。
「私の弟を、必ず取り戻す」
「そして、王国も」
クロヴィスが静かに付け加えた。
三人は新たな決意を胸に、明日からの行動計画を練り始めた。時の神殿への旅、そして3日後に迫る公開裁判に向けての準備。彼らの前に立ちはだかる困難は大きいが、真実を知った今、諦めるわけにはいかなかった。
窓から見える月は、日に日に満ちていた。満月の儀式まで、残された時間はわずかだった。
(続く)
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