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第18話:「ライバル宣言、商売バトル開始」
しおりを挟む東街道の木々が風にそよぐ夕暮れ時、直樹とガストンは馬を走らせていた。山賊に襲われたアリアの商隊がいるという場所を目指し、二人は黙々と進む。時折、ガストンが道案内をするために手で合図を送る。元山賊だった彼は、この辺りの地形に詳しい。
「もうすぐだ」ガストンが言った。「あの先の開けた場所が襲撃のあった地点だ」
角を曲がると、道端に止まった馬車と数人の人影が見えてきた。商隊の護衛らしき男たちが警戒の姿勢を取っており、一人の若い女性が指示を出している。アリアだ。
「アリアさん!」直樹は馬から降りて呼びかけた。
アリアは振り返り、直樹を見て驚いた表情を見せた。「橘さん?どうしてここに?」
「ガストンから襲撃の知らせを聞いて」直樹は息を整えながら答えた。「大丈夫ですか?怪我人は?」
「軽傷者が二人いますが、命に別状はありません」アリアは落ち着いた声で言った。「ただ、西の諸島から運んでいた特別な毛皮のほとんどが奪われました」
直樹は周囲を見回した。商隊は全部で3台の馬車で構成されており、護衛は6人。決して小規模な商隊ではなかったが、山賊の急襲には対応しきれなかったようだ。
「襲ったのは何人くらいでしたか?」ガストンが尋ねた。
「10人以上」護衛の一人が答えた。「突然森から飛び出してきて、最初に馬車の操縦者を脅し、次に貨物を奪っていきました。準備された計画だったようです」
「方角は?」ガストンが尋ねると、護衛は北東の森を指さした。
「あの山の方角です。おそらくそこに隠れ家があるのでしょう」
ガストンは考え込んだ。「確かに、あの辺りには古い鉱山跡があった。俺たちが山賊だった頃も、時々使っていた場所だ」
直樹はアリアに尋ねた。「奪われた毛皮は何ですか?」
「銀狐と青狐です」アリアは沈痛な面持ちで答えた。「あなたに約束した品と同じもの。西の諸島で集めていたものを運んでいました」
直樹は状況を理解した。彼女はすでに自前で毛皮を用意していたのだ。だからこそ、直樹との交渉で早々に妥協点を見つけることができた。
「私たちで取り戻しましょう」直樹は決意を示した。
「危険です」アリアは心配そうに言った。「山賊は武装しています。私は別の護衛を呼ぶつもりです」
「時間がありません」直樹は首を振った。「毛皮が運び出されてしまったら、二度と見つけられないかもしれない。それに...」彼はガストンを見た。「私たちには秘密兵器がいます」
ガストンは自信ありげに胸を張った。「俺は元山賊だ。奴らの考えることは手に取るようにわかる。それに、あの隠れ家も知っている」
アリアは二人を見比べ、やがて決断した。「わかりました。私も行きます」
「いや、危険です」直樹は反対した。
「これは私の商品です」アリアはきっぱりと言った。「それに、西の諸島では女性も自分の商品を守るために戦うのです」
彼女の決意は固く、直樹も折れるしかなかった。こうして三人は山賊の隠れ家を目指すことになった。アリアは護衛の二人に負傷者の保護と商隊の警備を命じ、自身は軽装に着替えて直樹たちに同行した。
---
山の斜面を登りながら、ガストンは山賊の習性について説明した。
「新米の山賊は基本的に臆病だ。数で勝っていても、強い抵抗や予想外の事態には動揺する。そして何より、彼らは利益のために行動している。危険が利益を上回ると判断すれば、すぐに逃げるだろう」
「交渉の余地があるということですね」直樹は考えた。
「あなたは交渉するつもりなのですか?」アリアは驚いた様子で尋ねた。「彼らは盗賊です」
「以前、東街道でも同様の問題がありました」直樹は説明した。「その時は山賊を街道警備隊に転向させることで解決しました」
「信じられない...」アリアは首を振った。「西の諸島では、盗賊は法で裁かれます」
「カレイド市も本来はそうです」直樹は同意した。「しかし、時には従来の解決策よりも創造的な方法が効果的なことがあります。特に、相手にも生きる道があれば」
アリアは黙って考え込んだ。彼女の中には厳格な正義感があるようだが、同時に実務的な判断力も持ち合わせていた。
「ここだ」ガストンが低い声で言った。彼らは古い鉱山の入口に到着していた。周囲には人の痕跡があり、中からは微かな灯りが漏れていた。
「中には何人いると思いますか?」直樹はガストンに尋ねた。
「おそらく全員だ。10人から15人といったところか」ガストンは答えた。「夜になるまでは、ここで獲物を分け合っているはずだ」
三人は作戦を練った。ガストンがまず偵察に行き、内部の様子を探る。その情報を元に、直樹が交渉するか、それとも別の策を取るかを決める。アリアは反対したが、最終的には直樹の判断に従うことに同意した。
ガストンが鉱山に忍び込んでから約15分後、彼は戻ってきた。
「全部で12人いる」ガストンは報告した。「新参者ばかりで、統率が取れていない。リーダーらしき男は毛皮の仕分けをしているが、他の連中は酒を飲み始めている」
「毛皮の状態は?」アリアが心配そうに尋ねた。
「無事だ」ガストンは安心させた。「まだ梱包されたままで、奥の部屋に置かれている」
直樹は計画を立てた。「ガストンは山賊のリーダーの注意を引きつけてください。『東街道警備隊の隊長として話がある』と。私は別の入口から忍び込み、毛皮のある場所まで行きます」
「危険すぎる」アリアは反対した。「もし見つかったら?」
「私も一緒に行きます」直樹は続けた。「アリアさんは外で見張りをしていてください。何か異変があれば、この角笛を鳴らしてください」彼は小さな角笛をアリアに渡した。
アリアは渋々同意し、作戦が始まった。ガストンは堂々と正面から鉱山に入り、「おい!東街道警備隊のガストンだ!話があるぞ!」と大声で叫んだ。
その隙に、直樹はガストンから教わった裏口から鉱山に忍び込んだ。内部は湿気があり、所々崩れかけた坑道が続いている。灯りを頼りに慎重に進むと、奥の広い空間に山賊たちの声が聞こえてきた。
「東街道警備隊だと?何の用だ?」粗野な声が響く。
「お前たちの行いについて話し合いたい」ガストンの声が聞こえた。「商隊を襲うなど、この地域の秩序を乱す行為は許せん」
直樹は声のする方向とは反対側の通路を選び、ガストンの指示通りに進んだ。やがて小さな部屋に辿り着くと、そこには確かに毛皮の梱包が山積みになっていた。
「見つけた...」直樹は呟いた。
彼は毛皮の状態を確認し、なるべく静かに梱包を動かし始めた。しかし、最後の一つを持ち上げようとした時、足元の石が転がり、小さな音を立てた。
「誰だ?」突然、暗がりから声がした。見張りがいたのだ。
直樹は咄嗟に【最強の値切り】スキルを発動させた。見張りの男の周囲が金色に輝き、情報が浮かび上がる。彼は山賊団の中でも新参者で、恐怖と不安を抱えていた。家族を養うために仕方なく山賊になったようだ。
「私はカレイド商人ギルドの者だ」直樹は落ち着いた声で言った。「話し合いに来た」
「話し合い?」男は警戒しながらも、すぐには攻撃してこなかった。「盗んだ物を取り返しに来たんだろう?」
「その毛皮には正当な代金を払おうと思っている」直樹は交渉を始めた。「君たちの生活事情も理解できる。だが、このまま山賊を続けても、いずれは兵に捕まるだけだ」
「俺たちには他に選択肢がない」男は苦々しく言った。
「ある」直樹は言い切った。「東街道警備隊のことを知っているか?彼らも元は山賊だった。今は正当な仕事を得て、街道の安全を守っている」
男は興味を示した様子だが、まだ疑っていた。「西街道には警備隊などない」
「まだない」直樹は頷いた。「だからこそ、機会があるんだ。カレイド商人ギルドは西街道にも警備隊を設置することを検討している。正当な仕事だ」
この時、外から角笛の音が聞こえた。アリアからの警告だ。何か問題が起きたようだ。
「時間がない」直樹は急いだ。「選択肢はシンプルだ。このまま山賊を続けて捕まるか、それとも正当な仕事に就くか。もし後者を選ぶなら、この毛皮を返してほしい。そして明日、西街道の三叉路に来てほしい。そこで詳細を話し合おう」
男は激しく葛藤しているようだった。そして突然、決断したように頷いた。「わかった...毛皮を持っていけ。だが、約束は守れよ」
「商人の誓いに賭けて」直樹は真摯に答えた。
直樹は急いで毛皮の梱包を集め、男の助けも借りて坑道を通り抜けた。外に出ると、アリアが緊張した様子で待っていた。
「何があったんですか?」直樹は尋ねた。
「山からカレイド市の兵が来ています」アリアは急いで説明した。「おそらく襲撃の知らせを聞いたのでしょう」
「ガストンは?」
「中でまだ交渉しています」アリアは言った。「でも兵が来たら、全員逮捕されるでしょう」
直樹は状況を理解した。「急いで毛皮を運びましょう。そしてガストンに知らせを」
彼らは急いで毛皮を運び出し、坑道の入口でガストンに声をかけた。ガストンは状況を理解し、山賊のリーダーに兵の接近を警告した。
「選択肢はある」ガストンは言った。「明日、西街道の三叉路に来い。新しい仕事の話がある。さもなければ、このまま捕まるがいい」
混乱の中、三人は毛皮を持って鉱山を離れた。彼らが森の中に隠れたとき、カレイド市の兵たちが山道を上ってくるのが見えた。
---
翌朝、橘交渉商会の事務所には、無事に取り戻した毛皮が並べられていた。アリアは一つ一つ丁寧に確認し、ほっとした表情を見せた。
「全て無事です」彼女は安堵の声で言った。「橘さん、本当にありがとうございました」
「いえ」直樹は謙虚に答えた。「ガストンの助けがなければ不可能でした」
ガストンは誇らしげに胸を張った。「警備隊の名誉にかけても、街道の安全は守らねばな」
「それにしても」アリアは直樹を不思議そうに見つめた。「あなたは普通の商人ではないですね。危険を顧みず、しかも山賊との交渉まで...」
「交渉こそが私の商売の原点です」直樹は微笑んだ。「暴力や強制ではなく、互いの利益を見出す方法を常に探しています」
アリアは感心したように頷いた。「西の諸島では、そのような考え方は珍しい。私たちは法と秩序を重んじ、規則に従って商売します」
「どちらが正しいというわけではないでしょう」直樹は言った。「異なるアプローチがあるだけです」
アリアは考え込んだ様子だったが、やがて決意を固めたように顔を上げた。「橘さん、私は決めました。予定より早く、カレイド市に支店を開くことにします」
「そうですか」直樹は驚きつつも冷静に受け止めた。
「あなたの商売の仕方には学ぶべき点がある」アリアは率直に言った。「同時に、私のやり方でもこの街で成功できると証明したい」
「競争相手になるということですね」直樹は微笑んだ。
「ええ」アリアは頷いた。「しかし、敵対関係ではなく、健全な競争です。時には協力することもあるでしょう」
彼女は直樹に手を差し出した。「この街で成功するのは私かあなたか...公正な勝負をしましょう」
直樹はその手をしっかりと握った。「受けて立ちます」
二人は互いに敬意を込めた視線を交わした。これは単なる敵対関係ではなく、互いを高め合う健全な競争の始まりだった。
アリアが去った後、直樹は窓辺に立ち、彼女の後ろ姿を見送った。
「競争か...」彼は呟いた。「良い刺激になりそうだ」
その日の午後、直樹は約束通り西街道の三叉路に出向いた。そこには前日の山賊たち、約10人が不安そうな様子で待っていた。彼らに西街道警備隊としての仕事を提案し、カレイド商人ギルドの承認を得ることを条件に、正式な契約を結んだ。
東に続いて西の街道も安全になれば、カレイド市の商業はさらに活性化するだろう。そしてそれは、橘交渉商会にとっても大きな利益となる。
商会に戻った直樹は、デスクに向かってレオナルド・クラインとの契約について考えていた。白狐の毛皮の調達は順調に進んでいるが、まだ十分ではない。
「アリアとの競争が始まった今、レオナルド氏との契約も絶対に成功させなければ...」
直樹の目には決意の光が宿っていた。ライバルの出現は、彼の商人としての成長をさらに加速させることになりそうだった。
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