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龍王と人助け
15話目 stand by me
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ーーーアーカーシャsideーーー
我に返った時には丁度緑鬼がまるで光に溶けるように消えていく瞬間であった。
実感はなかった。達成感もなかった。ただ、この世界に来て、初めて誰かの命を奪った。殺した。その言葉だけが頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。
怖かった。殺したことが、ではない。
殺したというのに、ああ、こんなものかと思った。冷静に受け止めたことが何よりも恐ろしく感じたのだ。
自分が自分ではないように思えた。
覆水不変。起きてしまったことは二度と元には戻らない。そうであるならば、死んで命を失った俺は、かけがえのない何かも共に失ったのではないだろうか……
逆に考えてくれても良い。失ったのではなく、得てしまったのだと……
経験が人を良くも悪くも大きく変えるのならば、死という絶大な経験を経て……
どちらにせよ嫌でも考えてしまうのだ。もしかして俺は────死ぬ前の俺と死んだ後の俺とでは何かが決定的に違うのではないか、と。
「ーーーーとーう」
陰鬱な気分だ。今の気持ちを端的に表現するなら死にたい気分というやつだ。今まで自殺をする奴の気が知れなかったが、なるほど今の俺と同じ気持ちだったのならその行動を理解出来なくもない
とはいっても日本で起こる年間三万人越えの自殺が全て自己に対する絶望ばかりの訳がないので自殺を肯定する気は到底ないのだけれどね。
理解は出来るが納得は出来ないというやつだ
……終わってしまったことをあれこれと考えるのはやめよう。代わりにイルイという希望を守れたのだから。それで良いじゃないか。後悔なんてあるわけない
「ーーーありがとう」
今の俺の顔色は死人のように真っ青になっていることだろう。そう思って彼女の瞳に小さく写る自分と目を合わせる。
顔は死人のように真っ青というよりは血に塗れて真っ赤という感じだった。血に塗れてなくても赤いのだけれど。それに殺した俺はどこまでいっても生者であり、死者は掛け値無しに殺された鬼の方なのだ。
「本当にありがとうございます」
イルイはずっと感謝の言葉を述べていた。
いつの間にやら戻っていた村を静かに見渡す。未だにイルイ以外は誰も意識を取り戻す様子は見受けられないが死人は出ていないようだ。
代わりに村の荒れ具合は中々のものなので、生活再建支援金でも国から貰って逞しく生きて欲しい所である。
「《何度も礼を言われると流石にこそばゆいって。それに、約束だったろ。俺は約束は守るおと……オスなのさ》」
言葉を噛み締めるようにイルイは呟いた
「やくそく…」
「じゃあ、いつか、いつかね。きっと貴方に恩返しします。今度は私からの約束です」
いつの間にかイルイの瞳にはどこか凛とした強さが宿ったように見えた。それはまだ淡い光だ。だがいつかそれは誰よりも強く輝くのだろうと確信できた。
なんて人間とは素晴らしいのだろう。
「だから、だからね……また 会えますよね?」
「《会えるよ。だって俺は貴方の親愛なる隣人 アーカーシャ だからね》」
彼女は一瞬だけ泣きそうになって言葉を詰まらせる。湿っぽいのは苦手なのだ。言葉を少しだけ濁す
「《じゃあ、もう行くよ》」
イルイになんていうのが良いのか分からないので、頬をぽりぽりと掻きながらお別れを切り出すこととした
「うん……」
てっきりそのまま感極まって泣き出すと思ったが、彼女は下くちびるを噛み締め涙を堪える
「《それでは 縁が合ったらまた会おうね》」
イルイなりに笑顔で俺を送り出したかったのだろう。到底笑顔とは言えないぎこちない表情だったけれど、彼女が少しだけ強くなったんだと思える良い笑顔だった。
夜間飛行も中々乙なものだ……そんな呑気な事を考えていた飛行していた俺は城郭都市まで残り500m程を残して飛行を停止し浮遊する事となる。
最初は気分が高まって神経質になっているのだと思った。だが違った。城に近づけば近付くほど身体が無意識の内にこわばっていくのだ。
原因は城郭都市に何か。というよりは誰かが立っていたからだ。その姿を確認した時に俺は顔を引きつった。
なぜならそいつは緑鬼より禍々しい圧倒的な殺意と凄まじい苛立ちを混ぜ合わせた表情でそこにいたからだ。
「あら?あらあらあら 誰かと思えば 待機一つも満足に出来ない偉大なる龍王様じゃないですか」
何か魔法を使っているのだろう。本来届く筈がない距離で声が耳元までしっかりと聞こえる。
何をしてくるか分からない恐怖で瞬きが出来なかった。
声は鬼の怨嗟の声などより遥かに恐ろしく冷え切っている。本当に人間が発しているのかと疑問になってしまうほどに言葉に血が通っていなかった。これに比べたら、地獄の閻魔様だってもう少し温かみのある声をしているだろうよ
「《待て。これにはマリアナ海溝並に深いわけが…》」
言い訳がましく言葉を紡ぐ俺に向かって、飛んで来た氷柱が遮った。
下半身に震えが走ったね。恐らく、尿意があったら確実に漏らしていただろう。
影が差し目元は隠れているのが不幸中の幸いだ。きっと目が合えば、心臓が止まる。だって目が合っていない今でも、口元が痙攣して上の歯が下の歯を使って華麗なタップダンスを刻んでいるのだから。
聞く耳持たない様子から察するに彼女は今、かなり怒っているのだろう。
何時間もずっと待ちぼうけを食らっていたらそれは怒りますよね。でも人命がかかっていたもの!それを見捨てるなんて、俺みたいな優しい龍に出来るわけがないのだ。
「ねえ どうして私が怒っているか分かる?」
余りの悍ましさに吐いてしまいそうだった。
「《な、何時間も待たせたから?》」
言葉は通じていないはずなのに彼女は顔をフルフルと振ってわざとらしく溜息を吐き出す
「半日待たされた位で怒るほど私が狭量な人間に見えますか?」
冗談でも見えると言ったら、間違いなく俺の息の根はここで止められるだろう
「私が怒っているのはね、アーカーシャ」
「勝手に何処かへ行って心配させた相手に対して開口一番に言い訳をした事に怒っているんだよ」
一拍間を置いて彼女は、この距離からでもしっかりと認識出来るほどに唇をゆっくりと動かす
「ねえ、私の言ってる事、分 か る よ ね ?」
異世界に来て1日も経たずに二度目の死を迎えると確信した。
「《第三話……完》」
姫の残酷な笑みは確かにそう感じさせた。近づいてくる。ゆっくりと。死が。絶望が。
数秒後、俺の哀れな悲鳴が辺りに大きく木霊する事となった。
あとがき
《裏設定①アーカーシャ不在の世界線》
√A儀式が成功した場合
・イルイが儀式により死亡する。
・緑鬼が千年間封印される。
・イルイの両親が村人を皆殺しにする
√B儀式が失敗した場合
・緑鬼復活に伴い、儀式に関係した村人とギルド全員がその場で殺害される。
・復活した緑鬼は10年以内に必ずイルイによって殺害される(復活して4年以上経過していた場合は殆どの確率で相打ちとなる)
・イルイはその後、儀式の原因を作った魔導師を殺害するようになり、世界で最も多くの魔導師を殺した人物として悪名を刻むこととなる。
我に返った時には丁度緑鬼がまるで光に溶けるように消えていく瞬間であった。
実感はなかった。達成感もなかった。ただ、この世界に来て、初めて誰かの命を奪った。殺した。その言葉だけが頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。
怖かった。殺したことが、ではない。
殺したというのに、ああ、こんなものかと思った。冷静に受け止めたことが何よりも恐ろしく感じたのだ。
自分が自分ではないように思えた。
覆水不変。起きてしまったことは二度と元には戻らない。そうであるならば、死んで命を失った俺は、かけがえのない何かも共に失ったのではないだろうか……
逆に考えてくれても良い。失ったのではなく、得てしまったのだと……
経験が人を良くも悪くも大きく変えるのならば、死という絶大な経験を経て……
どちらにせよ嫌でも考えてしまうのだ。もしかして俺は────死ぬ前の俺と死んだ後の俺とでは何かが決定的に違うのではないか、と。
「ーーーーとーう」
陰鬱な気分だ。今の気持ちを端的に表現するなら死にたい気分というやつだ。今まで自殺をする奴の気が知れなかったが、なるほど今の俺と同じ気持ちだったのならその行動を理解出来なくもない
とはいっても日本で起こる年間三万人越えの自殺が全て自己に対する絶望ばかりの訳がないので自殺を肯定する気は到底ないのだけれどね。
理解は出来るが納得は出来ないというやつだ
……終わってしまったことをあれこれと考えるのはやめよう。代わりにイルイという希望を守れたのだから。それで良いじゃないか。後悔なんてあるわけない
「ーーーありがとう」
今の俺の顔色は死人のように真っ青になっていることだろう。そう思って彼女の瞳に小さく写る自分と目を合わせる。
顔は死人のように真っ青というよりは血に塗れて真っ赤という感じだった。血に塗れてなくても赤いのだけれど。それに殺した俺はどこまでいっても生者であり、死者は掛け値無しに殺された鬼の方なのだ。
「本当にありがとうございます」
イルイはずっと感謝の言葉を述べていた。
いつの間にやら戻っていた村を静かに見渡す。未だにイルイ以外は誰も意識を取り戻す様子は見受けられないが死人は出ていないようだ。
代わりに村の荒れ具合は中々のものなので、生活再建支援金でも国から貰って逞しく生きて欲しい所である。
「《何度も礼を言われると流石にこそばゆいって。それに、約束だったろ。俺は約束は守るおと……オスなのさ》」
言葉を噛み締めるようにイルイは呟いた
「やくそく…」
「じゃあ、いつか、いつかね。きっと貴方に恩返しします。今度は私からの約束です」
いつの間にかイルイの瞳にはどこか凛とした強さが宿ったように見えた。それはまだ淡い光だ。だがいつかそれは誰よりも強く輝くのだろうと確信できた。
なんて人間とは素晴らしいのだろう。
「だから、だからね……また 会えますよね?」
「《会えるよ。だって俺は貴方の親愛なる隣人 アーカーシャ だからね》」
彼女は一瞬だけ泣きそうになって言葉を詰まらせる。湿っぽいのは苦手なのだ。言葉を少しだけ濁す
「《じゃあ、もう行くよ》」
イルイになんていうのが良いのか分からないので、頬をぽりぽりと掻きながらお別れを切り出すこととした
「うん……」
てっきりそのまま感極まって泣き出すと思ったが、彼女は下くちびるを噛み締め涙を堪える
「《それでは 縁が合ったらまた会おうね》」
イルイなりに笑顔で俺を送り出したかったのだろう。到底笑顔とは言えないぎこちない表情だったけれど、彼女が少しだけ強くなったんだと思える良い笑顔だった。
夜間飛行も中々乙なものだ……そんな呑気な事を考えていた飛行していた俺は城郭都市まで残り500m程を残して飛行を停止し浮遊する事となる。
最初は気分が高まって神経質になっているのだと思った。だが違った。城に近づけば近付くほど身体が無意識の内にこわばっていくのだ。
原因は城郭都市に何か。というよりは誰かが立っていたからだ。その姿を確認した時に俺は顔を引きつった。
なぜならそいつは緑鬼より禍々しい圧倒的な殺意と凄まじい苛立ちを混ぜ合わせた表情でそこにいたからだ。
「あら?あらあらあら 誰かと思えば 待機一つも満足に出来ない偉大なる龍王様じゃないですか」
何か魔法を使っているのだろう。本来届く筈がない距離で声が耳元までしっかりと聞こえる。
何をしてくるか分からない恐怖で瞬きが出来なかった。
声は鬼の怨嗟の声などより遥かに恐ろしく冷え切っている。本当に人間が発しているのかと疑問になってしまうほどに言葉に血が通っていなかった。これに比べたら、地獄の閻魔様だってもう少し温かみのある声をしているだろうよ
「《待て。これにはマリアナ海溝並に深いわけが…》」
言い訳がましく言葉を紡ぐ俺に向かって、飛んで来た氷柱が遮った。
下半身に震えが走ったね。恐らく、尿意があったら確実に漏らしていただろう。
影が差し目元は隠れているのが不幸中の幸いだ。きっと目が合えば、心臓が止まる。だって目が合っていない今でも、口元が痙攣して上の歯が下の歯を使って華麗なタップダンスを刻んでいるのだから。
聞く耳持たない様子から察するに彼女は今、かなり怒っているのだろう。
何時間もずっと待ちぼうけを食らっていたらそれは怒りますよね。でも人命がかかっていたもの!それを見捨てるなんて、俺みたいな優しい龍に出来るわけがないのだ。
「ねえ どうして私が怒っているか分かる?」
余りの悍ましさに吐いてしまいそうだった。
「《な、何時間も待たせたから?》」
言葉は通じていないはずなのに彼女は顔をフルフルと振ってわざとらしく溜息を吐き出す
「半日待たされた位で怒るほど私が狭量な人間に見えますか?」
冗談でも見えると言ったら、間違いなく俺の息の根はここで止められるだろう
「私が怒っているのはね、アーカーシャ」
「勝手に何処かへ行って心配させた相手に対して開口一番に言い訳をした事に怒っているんだよ」
一拍間を置いて彼女は、この距離からでもしっかりと認識出来るほどに唇をゆっくりと動かす
「ねえ、私の言ってる事、分 か る よ ね ?」
異世界に来て1日も経たずに二度目の死を迎えると確信した。
「《第三話……完》」
姫の残酷な笑みは確かにそう感じさせた。近づいてくる。ゆっくりと。死が。絶望が。
数秒後、俺の哀れな悲鳴が辺りに大きく木霊する事となった。
あとがき
《裏設定①アーカーシャ不在の世界線》
√A儀式が成功した場合
・イルイが儀式により死亡する。
・緑鬼が千年間封印される。
・イルイの両親が村人を皆殺しにする
√B儀式が失敗した場合
・緑鬼復活に伴い、儀式に関係した村人とギルド全員がその場で殺害される。
・復活した緑鬼は10年以内に必ずイルイによって殺害される(復活して4年以上経過していた場合は殆どの確率で相打ちとなる)
・イルイはその後、儀式の原因を作った魔導師を殺害するようになり、世界で最も多くの魔導師を殺した人物として悪名を刻むこととなる。
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