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龍王と狐の来訪者
55話目
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腕を切られた愚九、個体Aは無くなった腕と切られた腕の方を交互に見比べて怒りに満ちた憤怒の声を漏らしながら、即座に腕を再生させる。先刻よりも肉体強化しているのか、丸めた拳が大岩ほども大きくなり、そのまま華琳に向けて拳を叩き込んできた
「怒ったか 化け物風情が一丁前に。けど、頭にきてるのはこっちだっておんなじなのさ」
対する華琳は指を一本だけ突き出す。そして指に触れたAの拳の方がグシャリと潰れた。正確に言うなら指には触れておらず、指先数センチ辺りに見えない壁のようなモノが発生しており、そこにぶつかった結果なのだが、Aは理解できないのか僅かにたじろぐ
Aが距離を取るより速くに華琳は指先に発生させた見えない壁のようなものをそのまま爪先で弾く要領でAに向けて飛ばす。あれだけ雪姫たちの攻撃を受けてもびくともしなかった愚九が建物と見えない壁に挟まれて身動きの取れない虫のような苦しそうな悲鳴を上げていた
「民を苦しめたな?国を脅かしたな?何よりも私の王を傷つけたな?だったらお前ら全員楽には殺さない。苦しんで苦しんで苦しみ抜いてから死ね。それが罰。それこそが報い。これこそが絶対応報!」
怒りのボルテージが上がっていく華琳を嗜めるように声をかける者がいた
「落ち着いて。ほらほら、深呼吸。深呼吸。こういう時こそまとめ役の華琳が落ち着かなきゃ」
それを嗜めるのは、態度こそ大人の様に落ち着いてはいるが、童女のようなおかっぱの髪型が殊更に幼さに磨きをかけ、東の果ての国である扶桑独自の動き易い着物を着て、その上には部分的に鎧を身に纏っている少女。王族特務親衛隊第三官 無銘であった
「フゥー……!フッー……!!
そうだ。その通りだ。取り乱してしまったな。すまない」
「なぜ主らが此処に。戻るのは早くても明日以降のはず……」
「今はそんなことより、巫女様こそ大丈夫?
廉凱早く治療してあげなよ。王都もひっちゃかめっちゃかだし、この騒ぎはなんなの?ね、廉凱」
「後王様と清正君も見当たらないし、どこいるか探してよ廉凱」
「注文が多すぎるわ!治療か!探知か!話しかけてんのか!どっちなんだよこのやろー!
つか、清正なら隣にいるわ。ボケ。そこの全身包帯グルグル男!項遠王は……嘘だろ、そっちの棺桶で傷負って治癒受けてんのかよ。勘弁してくれ、この人が負けるなんて、相手は皇国の守護者か?」
廉凱と呼ばれた強面金髪オールバックで更にはグラサンをかけた凡そ僧侶とはかけ離れた厳つい風貌をした男が赤い錫杖を振るいながらボヤく。赤い錫杖 ホムラはこの国で四聖霊として崇め奉られている焔珠の羽により創られており、持ち主である廉凱とは高い親和性を誇っていた
それにより廉凱は生まれついて身についてた希少な旧神魔法 《回復》 の更に上位に位置する回帰魔法を使用する事ができた。治癒魔法は本人の生命力や回復力に働きかけることで促進させ癒し、回復魔法は、驚くべき速さで傷や病すらも魔力で癒す事ができるが、欠損した腕までは元に戻すことが出来ない。
しかし回帰とは本来の万全な状態まで戻す事ができる魔法である。
"死"という確定した状態でさえなければ、逆に言えば死んでさえいなければどれだけの怪我を負おうと回帰させる事ができるので、彼がいれば武王 項遠を即死以外で、否。即死しようと1秒でも意識があるならばそこから万全の状態へ回帰することが出来る。それが意味する所は事実上廉凱がいる場合は項遠を殺す事が不可能になるのだ。故に彼は親衛隊の要でもある
「え'''!?ご、ごめんね。銘もわざとじゃ無くて、はは 頑張ったんだね、清正くん!弱いのに凄いよ!」
「弱っ……!すいません、俺、あれだけ大口叩いていながら満足に王を護ることが……」
「謝るな。それを言うならそもそも我々を王から引き離した妲己様が悪い。何の狙いが有ったのかは知らぬがな」
謝罪する清正を叱責でもなくかといって慰めるでもなく、華琳は淡々と毒付く
「で。君たちは魔導師だよね。状況が分かんないけど、なんでウチの国にいるの」
「今聞きたいですか?」
「あー~……いいや。敵じゃないならそれでいいよ。あんまり銘考えるの得意じゃないし」
「廉は清正君たちの治療早くしてあげなよ。その間にこいつらやっつけとくからさ」
「そうは言うが俺のサポート無しで本当に大丈夫かよ
こいつら魔力量的に見ても相当に強いぞ」
「大丈夫。王族特務親衛隊の方が強い。分かってて言ってるでしょ」
「無銘の言う通りだ。強い?こいつらが……?こんな奴らより私の王に対する愛の方が遥かに強い!」
「今 愛の話関係あるか?」
「廉凱は黙ってなよ」
「そう。私は王を護るという崇高で気高き使命を持っているが故に強い。しかしお前らは弱い。それは王を害するというゴミの様な役目しか与えられていないからだ、そんな奴らに我らが負けるわけがないし負けようがない!!」
愚九Aは不可視の壁ではなく、背後の壁を壊して華琳の攻撃から脱出する
「私の旧神魔法は《遮断》。見ての通り魔力壁を作る事ができるだけだが、壁にはこういう使い方もある」
Aの四方全てを箱で囲うように魔力壁を作り、眼前の愚九Aは為すすべなく閉じ込められる。そして華琳がグッと手で握り潰すような所作を取ると、連動する様に箱型の空間が圧縮されていく。それで終わりだった
「お前の頑丈さと私の魔力壁で比べっこだな」
「ギィ!?」
もがいても逃げられない。押してもびくともしない。そのまま愚九Aは圧縮に耐えられなくなり、核ごと呆気なく壁に潰されていってしまった
余りの呆気なさに華琳はため息をつく
「せめて来世では我らが国の無辜なる民に生まれ落ちるよう祈れ」
もう1人、無銘の方も愚九Bを圧倒してみせていた
「これ、四聖霊青號竜 瑞の髭を加工した宝鞭 潮騒。当たると痛いと思うよ」
鞭が振るわれ、その速度は凡そ常人には視認すら出来ない、嵐の如き速度であった。しかし愚九の体は頑強だ。多少のヒビこそ入るものの、やはり決定打には程遠い。耐えながら、愚九Bはジリジリと少しずつ距離を縮めてくる
「硬いけど銘とは相性が悪すぎたね。銘は《炸裂》って旧神魔法が使えるんだ。攻撃を当てるたびに相手の内部に少しずつ力を溜め、任意でそれを解放させるって魔法」
「あっちの白い魔導師のお姉さんがやってた事と原理は似てるね。さっきみたいに力付くで押さえ込んでみなよ、因みに今銘が君を攻撃した回数はざっと約500。当ててみて、魔力爆発が一体何回起こるのか」
愚九Bの内部では魔法陣が幾つも現れては爆発を繰り返して消えていく。その威力はBが悲鳴と共に天高く打ち上げられてるのを見ればどれ程のものか分かるだろう、500もの魔力爆発が内部で一度に起きたのだ。原型をもはや留めず、粉微塵と消え失せるのも仕方がなかった
「た~ま~や~!」
王族親衛隊の強さに雪姫は目を見張っていた。それは残った愚九のC.Dも同じであった。単体では勝てないと悟った彼らは融合した。素の大きさが2m程度だったのに対して、5mは優にある巨体に2つの顔と四本の腕。そして感じる魔力は単体時の2倍以上であった
愚九が腕を鞭のようにしならせて振るう速度と無銘の鞭で捌く速度は、純粋な速さで競うなら無銘の方が僅かに早いだろう。しかし、手数で勝っている分で全くの互角であった
「お。さっきより強いかも」
無銘が《炸裂》魔法を発動させ、愚九の手足が爆ぜるものの直ぐに再生してしまう
「遊んでる場合か」
華琳は魔力障壁を展開し押し潰そうとするも、愚九が魔力のみで押し返してくるので圧縮しきれず、魔法を解除する
「……少し時間がかかりそうだ」
「手ぇ貸そうか?」
「必要ない。そっちのやるべきことをしておけ」
いくら愚九が強くなったとはいえ、華琳と無銘両方を相手にして勝てるほどではなかった。時間は多少かかるであろうがそれは早いか遅いかの違いなだけだ
「すみません。私、アーカーシャの所に向かわないと」
そう言って雪姫は、この場を他の皆に任せてアーカーシャとの合流を優先して、この場を後にしていた
「ちょっ!先輩!自分を置いていかないで欲しいんですけどーーー!」
腰が抜けて立てなくなっていた赤空花の悲痛な叫びが虚しく木霊していた
「怒ったか 化け物風情が一丁前に。けど、頭にきてるのはこっちだっておんなじなのさ」
対する華琳は指を一本だけ突き出す。そして指に触れたAの拳の方がグシャリと潰れた。正確に言うなら指には触れておらず、指先数センチ辺りに見えない壁のようなモノが発生しており、そこにぶつかった結果なのだが、Aは理解できないのか僅かにたじろぐ
Aが距離を取るより速くに華琳は指先に発生させた見えない壁のようなものをそのまま爪先で弾く要領でAに向けて飛ばす。あれだけ雪姫たちの攻撃を受けてもびくともしなかった愚九が建物と見えない壁に挟まれて身動きの取れない虫のような苦しそうな悲鳴を上げていた
「民を苦しめたな?国を脅かしたな?何よりも私の王を傷つけたな?だったらお前ら全員楽には殺さない。苦しんで苦しんで苦しみ抜いてから死ね。それが罰。それこそが報い。これこそが絶対応報!」
怒りのボルテージが上がっていく華琳を嗜めるように声をかける者がいた
「落ち着いて。ほらほら、深呼吸。深呼吸。こういう時こそまとめ役の華琳が落ち着かなきゃ」
それを嗜めるのは、態度こそ大人の様に落ち着いてはいるが、童女のようなおかっぱの髪型が殊更に幼さに磨きをかけ、東の果ての国である扶桑独自の動き易い着物を着て、その上には部分的に鎧を身に纏っている少女。王族特務親衛隊第三官 無銘であった
「フゥー……!フッー……!!
そうだ。その通りだ。取り乱してしまったな。すまない」
「なぜ主らが此処に。戻るのは早くても明日以降のはず……」
「今はそんなことより、巫女様こそ大丈夫?
廉凱早く治療してあげなよ。王都もひっちゃかめっちゃかだし、この騒ぎはなんなの?ね、廉凱」
「後王様と清正君も見当たらないし、どこいるか探してよ廉凱」
「注文が多すぎるわ!治療か!探知か!話しかけてんのか!どっちなんだよこのやろー!
つか、清正なら隣にいるわ。ボケ。そこの全身包帯グルグル男!項遠王は……嘘だろ、そっちの棺桶で傷負って治癒受けてんのかよ。勘弁してくれ、この人が負けるなんて、相手は皇国の守護者か?」
廉凱と呼ばれた強面金髪オールバックで更にはグラサンをかけた凡そ僧侶とはかけ離れた厳つい風貌をした男が赤い錫杖を振るいながらボヤく。赤い錫杖 ホムラはこの国で四聖霊として崇め奉られている焔珠の羽により創られており、持ち主である廉凱とは高い親和性を誇っていた
それにより廉凱は生まれついて身についてた希少な旧神魔法 《回復》 の更に上位に位置する回帰魔法を使用する事ができた。治癒魔法は本人の生命力や回復力に働きかけることで促進させ癒し、回復魔法は、驚くべき速さで傷や病すらも魔力で癒す事ができるが、欠損した腕までは元に戻すことが出来ない。
しかし回帰とは本来の万全な状態まで戻す事ができる魔法である。
"死"という確定した状態でさえなければ、逆に言えば死んでさえいなければどれだけの怪我を負おうと回帰させる事ができるので、彼がいれば武王 項遠を即死以外で、否。即死しようと1秒でも意識があるならばそこから万全の状態へ回帰することが出来る。それが意味する所は事実上廉凱がいる場合は項遠を殺す事が不可能になるのだ。故に彼は親衛隊の要でもある
「え'''!?ご、ごめんね。銘もわざとじゃ無くて、はは 頑張ったんだね、清正くん!弱いのに凄いよ!」
「弱っ……!すいません、俺、あれだけ大口叩いていながら満足に王を護ることが……」
「謝るな。それを言うならそもそも我々を王から引き離した妲己様が悪い。何の狙いが有ったのかは知らぬがな」
謝罪する清正を叱責でもなくかといって慰めるでもなく、華琳は淡々と毒付く
「で。君たちは魔導師だよね。状況が分かんないけど、なんでウチの国にいるの」
「今聞きたいですか?」
「あー~……いいや。敵じゃないならそれでいいよ。あんまり銘考えるの得意じゃないし」
「廉は清正君たちの治療早くしてあげなよ。その間にこいつらやっつけとくからさ」
「そうは言うが俺のサポート無しで本当に大丈夫かよ
こいつら魔力量的に見ても相当に強いぞ」
「大丈夫。王族特務親衛隊の方が強い。分かってて言ってるでしょ」
「無銘の言う通りだ。強い?こいつらが……?こんな奴らより私の王に対する愛の方が遥かに強い!」
「今 愛の話関係あるか?」
「廉凱は黙ってなよ」
「そう。私は王を護るという崇高で気高き使命を持っているが故に強い。しかしお前らは弱い。それは王を害するというゴミの様な役目しか与えられていないからだ、そんな奴らに我らが負けるわけがないし負けようがない!!」
愚九Aは不可視の壁ではなく、背後の壁を壊して華琳の攻撃から脱出する
「私の旧神魔法は《遮断》。見ての通り魔力壁を作る事ができるだけだが、壁にはこういう使い方もある」
Aの四方全てを箱で囲うように魔力壁を作り、眼前の愚九Aは為すすべなく閉じ込められる。そして華琳がグッと手で握り潰すような所作を取ると、連動する様に箱型の空間が圧縮されていく。それで終わりだった
「お前の頑丈さと私の魔力壁で比べっこだな」
「ギィ!?」
もがいても逃げられない。押してもびくともしない。そのまま愚九Aは圧縮に耐えられなくなり、核ごと呆気なく壁に潰されていってしまった
余りの呆気なさに華琳はため息をつく
「せめて来世では我らが国の無辜なる民に生まれ落ちるよう祈れ」
もう1人、無銘の方も愚九Bを圧倒してみせていた
「これ、四聖霊青號竜 瑞の髭を加工した宝鞭 潮騒。当たると痛いと思うよ」
鞭が振るわれ、その速度は凡そ常人には視認すら出来ない、嵐の如き速度であった。しかし愚九の体は頑強だ。多少のヒビこそ入るものの、やはり決定打には程遠い。耐えながら、愚九Bはジリジリと少しずつ距離を縮めてくる
「硬いけど銘とは相性が悪すぎたね。銘は《炸裂》って旧神魔法が使えるんだ。攻撃を当てるたびに相手の内部に少しずつ力を溜め、任意でそれを解放させるって魔法」
「あっちの白い魔導師のお姉さんがやってた事と原理は似てるね。さっきみたいに力付くで押さえ込んでみなよ、因みに今銘が君を攻撃した回数はざっと約500。当ててみて、魔力爆発が一体何回起こるのか」
愚九Bの内部では魔法陣が幾つも現れては爆発を繰り返して消えていく。その威力はBが悲鳴と共に天高く打ち上げられてるのを見ればどれ程のものか分かるだろう、500もの魔力爆発が内部で一度に起きたのだ。原型をもはや留めず、粉微塵と消え失せるのも仕方がなかった
「た~ま~や~!」
王族親衛隊の強さに雪姫は目を見張っていた。それは残った愚九のC.Dも同じであった。単体では勝てないと悟った彼らは融合した。素の大きさが2m程度だったのに対して、5mは優にある巨体に2つの顔と四本の腕。そして感じる魔力は単体時の2倍以上であった
愚九が腕を鞭のようにしならせて振るう速度と無銘の鞭で捌く速度は、純粋な速さで競うなら無銘の方が僅かに早いだろう。しかし、手数で勝っている分で全くの互角であった
「お。さっきより強いかも」
無銘が《炸裂》魔法を発動させ、愚九の手足が爆ぜるものの直ぐに再生してしまう
「遊んでる場合か」
華琳は魔力障壁を展開し押し潰そうとするも、愚九が魔力のみで押し返してくるので圧縮しきれず、魔法を解除する
「……少し時間がかかりそうだ」
「手ぇ貸そうか?」
「必要ない。そっちのやるべきことをしておけ」
いくら愚九が強くなったとはいえ、華琳と無銘両方を相手にして勝てるほどではなかった。時間は多少かかるであろうがそれは早いか遅いかの違いなだけだ
「すみません。私、アーカーシャの所に向かわないと」
そう言って雪姫は、この場を他の皆に任せてアーカーシャとの合流を優先して、この場を後にしていた
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