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第4話 それが乙女ゲーム
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「私グラディウス・クレイモアはお前との婚約を破棄する!!!」
私を指さし堂々と婚約破棄を宣言する殿下。
ですが――
「あっ、そっ」
――私はまったく意に介しません。
「なっ!?」
「婚約破棄だぞ!」
「嘘だと思っているのか?」
私の素っ気ない反応に殿下は私を指差したまま固まり側近共の方が慌て出しました。
「別にどーでもいいですよ?」
婚約破棄が起きるのは事前に知っていましたし。
時間と場所は違いましたが、攻略対象が悪役令嬢との婚約を破棄するのはゲームの設定通り。
私には前世の記憶があって、この世界が乙女ゲーム『剣の乙女のエンゲージ』であると知っていたのです。
このゲームはヒロインがクレイモア王国の建国神話になっている剣の聖女となって攻略対象の1人に剣の刻印を渡して結ばれるのという王道もの。
クレイモア王国建国神話にもあるのですが――
遥か昔、さまざまな種族が共存共栄していた穏やかなファルシオン大陸に突如として現れた異形の者達――異世界より渡ってきた侵略者がやって来たのです。
その力はとても強大で、ファルシオンの兵達は次々と斃れ皆が絶望の淵に立たされました。
その時、一条の光と共にファルシオンの大地に1人の少女が降り立ったのが剣の聖女。
彼女は1人の勇敢な若者と絆を深める、『剣の刻印』を渡しました。
そして、その若者とエンゲージをすると、剣の聖女はその身を『絆の剣』と変えたのです。
その剣をもって異形の王を封じ、2人は結ばれてクレイモア王国の礎を築きました。
――とまあ、そんな訳で剣の聖女となった乙女は王家の縁者と婚姻を結ぶ習わしができたのです。
この乙女ゲームはピンク髪でライトブルーの瞳のヒロイン『クリス・エストック』が攻略対象の友好度を高めて誰か1人の剣の聖女となってエンゲージしてハッピーエンドを迎えるのです。
その時に攻略を邪魔するのが悪役令嬢『レイピア・ツヴァイハイダー』――つまりこの私。
なので、この婚約破棄は最初から決定事項なんですよ。
こんなボンクラ王子なんて私も願い下げでしたので特に抵抗らしき事はしませんでしたし。
えっ?
だったらなんで婚約したかって?
それには、とてもとて~も深~い事情がございまして――
私を指さし堂々と婚約破棄を宣言する殿下。
ですが――
「あっ、そっ」
――私はまったく意に介しません。
「なっ!?」
「婚約破棄だぞ!」
「嘘だと思っているのか?」
私の素っ気ない反応に殿下は私を指差したまま固まり側近共の方が慌て出しました。
「別にどーでもいいですよ?」
婚約破棄が起きるのは事前に知っていましたし。
時間と場所は違いましたが、攻略対象が悪役令嬢との婚約を破棄するのはゲームの設定通り。
私には前世の記憶があって、この世界が乙女ゲーム『剣の乙女のエンゲージ』であると知っていたのです。
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その力はとても強大で、ファルシオンの兵達は次々と斃れ皆が絶望の淵に立たされました。
その時、一条の光と共にファルシオンの大地に1人の少女が降り立ったのが剣の聖女。
彼女は1人の勇敢な若者と絆を深める、『剣の刻印』を渡しました。
そして、その若者とエンゲージをすると、剣の聖女はその身を『絆の剣』と変えたのです。
その剣をもって異形の王を封じ、2人は結ばれてクレイモア王国の礎を築きました。
――とまあ、そんな訳で剣の聖女となった乙女は王家の縁者と婚姻を結ぶ習わしができたのです。
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その時に攻略を邪魔するのが悪役令嬢『レイピア・ツヴァイハイダー』――つまりこの私。
なので、この婚約破棄は最初から決定事項なんですよ。
こんなボンクラ王子なんて私も願い下げでしたので特に抵抗らしき事はしませんでしたし。
えっ?
だったらなんで婚約したかって?
それには、とてもとて~も深~い事情がございまして――
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