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【399 温もりを胸に】
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「ウィッカー様、明日・・・行ってしまわれるのですね」
エンスウィス城での話し合いから数日が経った。
俺とメアリーは孤児院の一階のテーブルで並んで座り、コーヒーを飲んでいた。
メアリーは俺の腕にしがみついている。こういうところは結婚しても変わらない。
時刻は21時を回っており、子供達はそろそろ寝る時間だ。
「あぁ、明日・・・帝国へ攻め込む」
これまでの戦いで帝国の戦力は大きく削っており、攻め入るならば今が好機という結論になった。
そしてこの数日で進軍の準備が終わり、明日が決行日となった。
「ウィッカー様・・・私は今とても悲しいです。ロビン様は私が王宮仕えをしていた時に、とてもお世話になりました。ビボル様は少し言葉使いが悪いところはありますが、この国の事をいつもお考えになられていて私も魔法の教えていただいた事があります。ルチルさんは子供好きでとてもお優しい方でした。孤児院にいらっしゃるとティナとよく遊んでくださったんです。そして・・・ヤヨイさん・・・・・」
メアリーの碧い瞳から涙が一滴零れ落ちた。
俺にしがみつく腕にも力が入り、メアリーの気持ちが伝わって来る。
「ヤヨイさん・・・私、大好きです。亡くなられたなんて・・・信じたくありません。いつも孤児院で一緒にいて、レイジェスで働いて、子供達も年が近いからいつもお話ししてたんですよ。テリー君とティナがもし将来結婚したらとか・・・・・ウィッカー様、どうしてヤヨイさんが・・・・・・」
「メアリー・・・・・」
俺は何も答えられなかった。
ただ、涙を流して体を震わせるメアリーを抱きしめる事しかできなかった。
ヤヨイさん・・・・・違う世界から来たと言う彼女を、最初は少し警戒もした。
悪人には見えなかったけど、もし孤児院になにかあったらと思って。
でも、すぐにはそれは間違いだと気づいた。
ヤヨイさんはとても心の綺麗な人だった。
子供達はあっという間になついて、いつしか孤児院になくてはならない人になった。
街の事も考える人だった。
リサイクルショップというこの世界には無かった仕事を作り、街の人にはいつも感謝されていた。
この世界に来て一年程でパトリックさんと結婚して、二人の子供の恵まれて・・・・・・
6年・・・この世界に来て6年で亡くなった。
「メアリー、ヤヨイさんは幸せだったと思うよ。それは、間違いないと思う」
「ウィッカー様・・・」
子供二人を残した事は心残りだったと思う。
でも、パトリックさんがいる。ヤヨイさんはモニカさんとパトリックさんが、きっと立派に育てると信じているから、あんなに安らかな顔で眠っているんだ。
俺はメアリーの目を見てもう一度同じ言葉を口にした。
「ヤヨイさんは幸せだった。メアリー、俺達もできる事はあるよ。ヤヨイさんが安心して眠っていられるように、テリー君とアンナちゃんのためにできる事をしよう」
「・・・ウィッカー様・・・ぐすっ・・・うぅ・・・はい、そうですね」
そのままメアリーが泣き止むまで抱きしめていると、お風呂をあがった子供達がゾロゾロを広間にやって来た。みんなパジャマに着替えていて、あとは寝るだけだ。
「クラレッサちゃん、ありがとうございます」
子供達を連れて来たクラレッサに、メアリーがお礼を言うと、クラレッサは笑顔で言葉を返してくれた。
「いいえ、私もみんなと一緒に入りましたので、楽しかったです。スージーちゃんとチコリちゃんがお着替えを手伝ってくれましたので、とても助かりました」
クラレッサもここでの生活が慣れて来て、今日は女の子達と一緒にお風呂に入り、小さい子の髪を洗ったりとお手伝いをしてくれたのだ。
スージーとチコリはもう8歳だ。少し前まではメアリーやヤヨイさんが着替えをさせていた事を思い出すと、時の流れの速さを感じる。
「クラレッサお姉ちゃんの髪、とっても綺麗だね!」
「うん!チコリもそう思う!あとすっごい細いよね!スタイルいい!」
「え!?えぇ!ふ、二人ともやめて!わ、私そんな・・・」
スージーとチコリに褒められて、クラレッサは顔を赤くしてオタオタし始めた。
この二人は最近こういう会話が多い。外見や女性らしさを気にする年頃というのだろうか?
でも、男の俺がいる前でズバリ口にするのは、クラレッサも恥ずかしがってしまうだろう。
「こらこら二人とも、髪くらいはいいけど、それ以上のそういう話しは、男の俺がいる前ではやめろよ」
「ウィッカー兄ちゃんヤラし~」
「ウィッカー兄ちゃんヤラし~」
「なんでだよ!?」
声を揃えて同じ言葉を口にする二人に、俺がツッコムと、スージーとチコリは、にげろー!と言って子供部屋に走って行った。
「ふふ、元気良いですね。スージーちゃんとチコリちゃんがいると、明るくなります」
「まぁな、でも難しい年頃だよ。口が達者で困ったもんだ」
メアリーがクスリと笑うので、俺も肩をすくめてみせた。
「パパ・・・」
ピンク色のパジャマに着替えたティナが俺の前に来た。
5歳の娘ティナはメアリーに良く似ている。
俺とメアリー同じ金色の髪で、メアリーそっくりの碧い瞳をしている。
メアリーが大好きで、メアリーと同じく髪を肩口で揃えている。
「ティナ、お休み。良い夢を見るんだよ」
俺がお休みの挨拶をすると、ティナ俺の目をジッと見て黙っている。
こう言う時のティナ、何か言いたい事があるけど、言ったら困らせないだろうかと悩んでいる時だ。
「どうしたんだ?なにかあったら言っていいんだよ」
ゆっくり、できるだけ優しく話しかけると、ティナは一度下を向いた後、思い切ったように顔を上げて口を開いた。
「パパ!今日はママとパパと三人で一緒に寝たい!」
・・・なにかと思えば、そんな事か?
そう軽く考えてしまったが、ティナの真剣な目を見て、俺は自分の考え方をあらためた。
明日、俺が帝国へ行く事をティナは知っている。
そして、俺とメアリーは子供達を先に寝かせた後、師匠やトロワ達と明日について話す予定もある。
ティナはそれを知っているから、邪魔をしていいのか悩んでいたんだ。
「ウィッカー、メアリー、今日は一緒に寝て上げなさい」
俺が言葉に詰まっていると、自室から出て来た師匠が声をかけてきた。
「師匠、でも・・・」
遠慮がちに師匠に目を向けると、師匠は言葉を止めるように手を前に出した。
「ウィッカー、子供が頼んでおるんじゃ、聞いてあげなさい。それに城でさんざん話したじゃろ?細かい事は明日の朝、城へ行く馬車の中で話せばええ。今日は二階のお前の部屋で、家族三人で休みなさい」
「師匠・・・はい、ありがとうございます」
俺がそう返事をすると、ティナは喜びを全面に出して、ヤッターと声を上げた。
「ふふ、良かったねティナ」
メアリーがティナの頭を撫でると、ティナは笑顔で、うん!と答えた。
トロワとキャロルも来て他の子供達と一緒に寝ると言うので、俺達はその言葉に甘えて三人で二かへ上がった。
結婚してからはあまり使っていなかったが、一人身の時はよくこの部屋を使ったものだ。
必要な物以外は何もない生活感の無い殺風景な部屋だが、本だけは多かった。
俺はこれでも魔法の研究は真面目にやったし、今も師匠とジャニスの三人で、光魔法の研究をしているから、魔導書はとにかく読んでいる。
王子の闇魔法 黒渦。師匠はアレに対抗する力として、光魔法の研究をしている。
全く新しい魔法だから、何をどうすればいいのか分からず全くのゼロからのスタートだった。
だけど三種合成魔法、灼炎竜結界陣と同じく、黒、白、青の三系統の魔力を合わせる事で、原型はできてきた。
この戦争が終わった後、また研究を続ければいずれは完成できるだろう・・・・・
「パパ!」
部屋に入ると、ティナが抱き着いて来た。
子供ながらに強い力だ。
「ど、どうしたんだティナ?」
ティナは年齢の割に聞き分けが良く、いつもハキハキしていて親の贔屓目を抜きにしても賢い子だ。
それが、今日は様子がおかしい。
「ウィッカー様・・・ティナは心配しているんです」
メアリーが俺の隣に寄り添うと、ティナの頭に手を置いて優しく撫でた。
「ティナは全部分かってるんです。明日の戦いがどういうものか・・・ウィッカー様がどのようなお役目なのかも。最前線に立たれる事がどれほど危険なのか・・・・・ティナは心配しているのです」
「・・・そっか、うん・・・そうだよな」
俺は馬鹿だ。
子供の気持ち一つ分からないで・・・ティナはこんなに俺を心配してくれているのに・・・
「ティナ、心配してくれてありがとう。大丈夫だよ、パパはちゃんと帰って来るから」
「・・・本当?ちゃんと帰ってくるの?」
「あぁ、約束だ。だってパパはティナとママが大好きだから。パパ一人じゃ生きていけないよ」
「うん!ティナもパパとママが大好き!ずっと一緒だよ!」
俺がティナを抱きしめると、ティナも力いっぱいに抱きしめてくれた。
腕の中の小さな温もりを感じ、胸がいっぱいになる。
「ふふ、ママもパパとティナが大好きですよ」
そう言って、メアリーも俺とティナを抱きしめてくれた。
その日、俺は家族三人で寄り添って眠った
真ん中にティナが入り、俺とメアリーは体を横にしてティナを抱きしめるように手を回した
この日の温もりを俺は生涯忘れる事はない
この先、永く終わりの見えない時の牢獄に捕らわれても、胸に残るこの温もりを支えに俺は生きていける
エンスウィス城での話し合いから数日が経った。
俺とメアリーは孤児院の一階のテーブルで並んで座り、コーヒーを飲んでいた。
メアリーは俺の腕にしがみついている。こういうところは結婚しても変わらない。
時刻は21時を回っており、子供達はそろそろ寝る時間だ。
「あぁ、明日・・・帝国へ攻め込む」
これまでの戦いで帝国の戦力は大きく削っており、攻め入るならば今が好機という結論になった。
そしてこの数日で進軍の準備が終わり、明日が決行日となった。
「ウィッカー様・・・私は今とても悲しいです。ロビン様は私が王宮仕えをしていた時に、とてもお世話になりました。ビボル様は少し言葉使いが悪いところはありますが、この国の事をいつもお考えになられていて私も魔法の教えていただいた事があります。ルチルさんは子供好きでとてもお優しい方でした。孤児院にいらっしゃるとティナとよく遊んでくださったんです。そして・・・ヤヨイさん・・・・・」
メアリーの碧い瞳から涙が一滴零れ落ちた。
俺にしがみつく腕にも力が入り、メアリーの気持ちが伝わって来る。
「ヤヨイさん・・・私、大好きです。亡くなられたなんて・・・信じたくありません。いつも孤児院で一緒にいて、レイジェスで働いて、子供達も年が近いからいつもお話ししてたんですよ。テリー君とティナがもし将来結婚したらとか・・・・・ウィッカー様、どうしてヤヨイさんが・・・・・・」
「メアリー・・・・・」
俺は何も答えられなかった。
ただ、涙を流して体を震わせるメアリーを抱きしめる事しかできなかった。
ヤヨイさん・・・・・違う世界から来たと言う彼女を、最初は少し警戒もした。
悪人には見えなかったけど、もし孤児院になにかあったらと思って。
でも、すぐにはそれは間違いだと気づいた。
ヤヨイさんはとても心の綺麗な人だった。
子供達はあっという間になついて、いつしか孤児院になくてはならない人になった。
街の事も考える人だった。
リサイクルショップというこの世界には無かった仕事を作り、街の人にはいつも感謝されていた。
この世界に来て一年程でパトリックさんと結婚して、二人の子供の恵まれて・・・・・・
6年・・・この世界に来て6年で亡くなった。
「メアリー、ヤヨイさんは幸せだったと思うよ。それは、間違いないと思う」
「ウィッカー様・・・」
子供二人を残した事は心残りだったと思う。
でも、パトリックさんがいる。ヤヨイさんはモニカさんとパトリックさんが、きっと立派に育てると信じているから、あんなに安らかな顔で眠っているんだ。
俺はメアリーの目を見てもう一度同じ言葉を口にした。
「ヤヨイさんは幸せだった。メアリー、俺達もできる事はあるよ。ヤヨイさんが安心して眠っていられるように、テリー君とアンナちゃんのためにできる事をしよう」
「・・・ウィッカー様・・・ぐすっ・・・うぅ・・・はい、そうですね」
そのままメアリーが泣き止むまで抱きしめていると、お風呂をあがった子供達がゾロゾロを広間にやって来た。みんなパジャマに着替えていて、あとは寝るだけだ。
「クラレッサちゃん、ありがとうございます」
子供達を連れて来たクラレッサに、メアリーがお礼を言うと、クラレッサは笑顔で言葉を返してくれた。
「いいえ、私もみんなと一緒に入りましたので、楽しかったです。スージーちゃんとチコリちゃんがお着替えを手伝ってくれましたので、とても助かりました」
クラレッサもここでの生活が慣れて来て、今日は女の子達と一緒にお風呂に入り、小さい子の髪を洗ったりとお手伝いをしてくれたのだ。
スージーとチコリはもう8歳だ。少し前まではメアリーやヤヨイさんが着替えをさせていた事を思い出すと、時の流れの速さを感じる。
「クラレッサお姉ちゃんの髪、とっても綺麗だね!」
「うん!チコリもそう思う!あとすっごい細いよね!スタイルいい!」
「え!?えぇ!ふ、二人ともやめて!わ、私そんな・・・」
スージーとチコリに褒められて、クラレッサは顔を赤くしてオタオタし始めた。
この二人は最近こういう会話が多い。外見や女性らしさを気にする年頃というのだろうか?
でも、男の俺がいる前でズバリ口にするのは、クラレッサも恥ずかしがってしまうだろう。
「こらこら二人とも、髪くらいはいいけど、それ以上のそういう話しは、男の俺がいる前ではやめろよ」
「ウィッカー兄ちゃんヤラし~」
「ウィッカー兄ちゃんヤラし~」
「なんでだよ!?」
声を揃えて同じ言葉を口にする二人に、俺がツッコムと、スージーとチコリは、にげろー!と言って子供部屋に走って行った。
「ふふ、元気良いですね。スージーちゃんとチコリちゃんがいると、明るくなります」
「まぁな、でも難しい年頃だよ。口が達者で困ったもんだ」
メアリーがクスリと笑うので、俺も肩をすくめてみせた。
「パパ・・・」
ピンク色のパジャマに着替えたティナが俺の前に来た。
5歳の娘ティナはメアリーに良く似ている。
俺とメアリー同じ金色の髪で、メアリーそっくりの碧い瞳をしている。
メアリーが大好きで、メアリーと同じく髪を肩口で揃えている。
「ティナ、お休み。良い夢を見るんだよ」
俺がお休みの挨拶をすると、ティナ俺の目をジッと見て黙っている。
こう言う時のティナ、何か言いたい事があるけど、言ったら困らせないだろうかと悩んでいる時だ。
「どうしたんだ?なにかあったら言っていいんだよ」
ゆっくり、できるだけ優しく話しかけると、ティナは一度下を向いた後、思い切ったように顔を上げて口を開いた。
「パパ!今日はママとパパと三人で一緒に寝たい!」
・・・なにかと思えば、そんな事か?
そう軽く考えてしまったが、ティナの真剣な目を見て、俺は自分の考え方をあらためた。
明日、俺が帝国へ行く事をティナは知っている。
そして、俺とメアリーは子供達を先に寝かせた後、師匠やトロワ達と明日について話す予定もある。
ティナはそれを知っているから、邪魔をしていいのか悩んでいたんだ。
「ウィッカー、メアリー、今日は一緒に寝て上げなさい」
俺が言葉に詰まっていると、自室から出て来た師匠が声をかけてきた。
「師匠、でも・・・」
遠慮がちに師匠に目を向けると、師匠は言葉を止めるように手を前に出した。
「ウィッカー、子供が頼んでおるんじゃ、聞いてあげなさい。それに城でさんざん話したじゃろ?細かい事は明日の朝、城へ行く馬車の中で話せばええ。今日は二階のお前の部屋で、家族三人で休みなさい」
「師匠・・・はい、ありがとうございます」
俺がそう返事をすると、ティナは喜びを全面に出して、ヤッターと声を上げた。
「ふふ、良かったねティナ」
メアリーがティナの頭を撫でると、ティナは笑顔で、うん!と答えた。
トロワとキャロルも来て他の子供達と一緒に寝ると言うので、俺達はその言葉に甘えて三人で二かへ上がった。
結婚してからはあまり使っていなかったが、一人身の時はよくこの部屋を使ったものだ。
必要な物以外は何もない生活感の無い殺風景な部屋だが、本だけは多かった。
俺はこれでも魔法の研究は真面目にやったし、今も師匠とジャニスの三人で、光魔法の研究をしているから、魔導書はとにかく読んでいる。
王子の闇魔法 黒渦。師匠はアレに対抗する力として、光魔法の研究をしている。
全く新しい魔法だから、何をどうすればいいのか分からず全くのゼロからのスタートだった。
だけど三種合成魔法、灼炎竜結界陣と同じく、黒、白、青の三系統の魔力を合わせる事で、原型はできてきた。
この戦争が終わった後、また研究を続ければいずれは完成できるだろう・・・・・
「パパ!」
部屋に入ると、ティナが抱き着いて来た。
子供ながらに強い力だ。
「ど、どうしたんだティナ?」
ティナは年齢の割に聞き分けが良く、いつもハキハキしていて親の贔屓目を抜きにしても賢い子だ。
それが、今日は様子がおかしい。
「ウィッカー様・・・ティナは心配しているんです」
メアリーが俺の隣に寄り添うと、ティナの頭に手を置いて優しく撫でた。
「ティナは全部分かってるんです。明日の戦いがどういうものか・・・ウィッカー様がどのようなお役目なのかも。最前線に立たれる事がどれほど危険なのか・・・・・ティナは心配しているのです」
「・・・そっか、うん・・・そうだよな」
俺は馬鹿だ。
子供の気持ち一つ分からないで・・・ティナはこんなに俺を心配してくれているのに・・・
「ティナ、心配してくれてありがとう。大丈夫だよ、パパはちゃんと帰って来るから」
「・・・本当?ちゃんと帰ってくるの?」
「あぁ、約束だ。だってパパはティナとママが大好きだから。パパ一人じゃ生きていけないよ」
「うん!ティナもパパとママが大好き!ずっと一緒だよ!」
俺がティナを抱きしめると、ティナも力いっぱいに抱きしめてくれた。
腕の中の小さな温もりを感じ、胸がいっぱいになる。
「ふふ、ママもパパとティナが大好きですよ」
そう言って、メアリーも俺とティナを抱きしめてくれた。
その日、俺は家族三人で寄り添って眠った
真ん中にティナが入り、俺とメアリーは体を横にしてティナを抱きしめるように手を回した
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