535 / 1,560
534 甘さ
しおりを挟む
アラタの背中に刺氷弾が突き刺さるかと思われたその時、振り返りざまにアラタは右腕を振るい、刺氷弾を叩き壊した。
「ッ!」
しかし、全弾を一撃で叩き壊す事はできず、数発は頬を、脇腹をかすめ、浅いながらもアラタに血を流させた。
偶然か?
いや、あの動きは分かっていなければできない。どうして攻撃の位置が分かった?
ミリアムは霧に身を隠しながらも、たえず動き続ける事で、自分の位置を特定される事がないように立ち回っていた。
背後からの刺氷弾は、複数発を同時に撃つ事ができるため、的が大きければ大きい程効果を発揮する。
初級の黒魔法だが、人一人を狙った場合、全身を刺し貫く恐ろしい魔法になる。
それが急所はおろか、頬と脇腹をかすめた程度の、ダメージとも呼べない程の傷しかつけられなかった事に、ミリアムは苛ただし気に唇を噛んだ。
「チッ、余計な魔力使わせてくれるね。だったらこいつでどうだ?」
ミリアムは両手を掲げると、冷気の魔力を集中させた。
頭上には、何十、何百もの氷柱が形作られる。それは周囲の温度を一斉に下げ、身震いする程の冷たさを感じさせた。
最初の爆裂弾で、効果的なダメージを与えられなかった時、ミリアムの選択肢は氷魔法に絞られた。
理由はミリアムの魔道具、霧の首飾り。
ミリアムの首から下げられているシルバーのネックレスは、魔力を霧に変える事ができる。
その効果範囲は絶大で、使用する魔力量にもよるが、数メートル先が見えない。と感じるくらいであれば、街一つを霧で覆う事も可能である。
しかし今ミリアムは、自分を中心に、数十メートルの範囲に集中して霧を出している。
それは自分の手の平でさえ、目の前に持って来なければ見えないレベルの濃霧だった。
これによってミリアムは、完全にアラタの視界を奪う事に成功した。
いや、アラタだけでなく、近くにいるリンジー、ファビアナ、ビリージョー、そして多少距離が離れてしまったが、レイチェルとガラハドも同じ条件下に巻き込まれている。
そして自分の魔力を使用しているため、この濃霧の中でもミリアムだけは霧の影響を一切受けない綺麗な視界でいられる事が、最大の強みである。
ただし氷魔法以外の、爆発魔法、風魔法、火魔法は、せっかくの霧を吹き飛ばしてしまうため、霧の首飾りを使用する時、ミリアムはあまり使う事はなかった。
数発程度で仕留められるならば別だが、今回アラタには期待したダメージは与える事ができなかった。
そのためミリアムは氷魔法一択に絞り、アラタを始末する事を選んだ。
「初級魔法だからって甘くみるヤツもいるけど、ようは使い方次第よ。全方位爆裂弾に通じる、この刺氷連弾、受けてみな!」
ミリアムが右手を振り下ろすと、上空で固められた数百にも及ぶ氷柱の半分がアラタに向けて撃ち放たれた。
・・・きた!
自分に向け放たれる殺気。アラタはそれを感じ取っていた。
ボクサー時代、アラタは相手が自分に向ける攻撃の気配を、敏感に感じ取れる事があった。
それはいつでもできる事ではない。だが、格上の相手と試合をする時、いつも以上の集中力を要求される時、それは無意識にアラタをいざなった。
そして今、視覚を奪われた絶体絶命の状況下の中で、アラタはミリアムから放たれた数百もの氷柱を全身で感じ取り、両の拳で撃ち落とした。
「なんだと!?」
驚愕するのはミリアムだった。
矢継ぎ早どころではない。
数百もの氷柱が一斉に撃ち放たれたのだ。いかにハンドスピードがあろうが、左右の拳だけで追いつくはずがない!
少なくとも半分、最低でも1/3は必ず食らう!喰らわなければならない!
「いったい・・・この男は・・・」
ミリアムは掲げている左手の上の氷柱に目を向けた。
左手の分だけでもまだ数百発は残っている。
しかし・・・今、残りのこれを放ってコイツに当てる事ができるのか!?
いいや、考えていてもしかたない!今はただ撃て!
ミリアムは左手をアラタに向けて、勢いよく振り下ろした。
迫りくる殺意の氷を、アラタは一発もその身に通さず、流れるように拳を振るい次々と叩き落としていた。
・・・・・この感覚だ・・・余計な事は考えるな・・・感覚に身を任せて拳を使えばいい・・・
この時アラタはほぼ無心だった。
一切の無駄のない動きで、ミリアムの追撃の刺氷弾さえもことごとく撃ち落とし、そのまま前に足を踏み出した。
今のアラタに、視覚でミリアムを捉えるすべはない。
しかし、自分に向けられる強烈な殺意は感じ取り、そこにミリアムがいる事を察知していた。
このままこの女を取り押さえる!アラタは強く大地を蹴った。
ミリアムは、自身の出した氷魔法によって、辺りが凍える程の寒さになっているにも関わらず、精神的発汗で、その背中を濡らしていた。
全ての刺氷弾を撃ち放った。
だが、アラタはそれら全てを撃ち落とし、こちらに向かい駆けて来る。
馬鹿な!視界を封じられているのに、あれだけの数の刺氷弾で一発もかすりさえしないのか!?不可能だ!
「くっ!このぉッツ・・・!?」
再び両手に魔力を集中させ、次の魔法を放とうとしたが、それよりも早く霧を抜け距離を詰めたアラタに、その両手首を押さえられた。
「ここまでだ」
「痛ッ!」
強い力で両手を捻られる。
ミリアムはその苦痛の顔をゆがませ、魔力を散らされてしまう。
「さぁ、この霧を解け。そしてお前達帝国が何を企んでるのか、洗いざらい吐いてもらうぞ」
顔を近づけて冷たく低い声でそう告げると、ミリアムの手首を握る力を強め、骨が折れるギリギリまで締め上げる。黙っていれば折る。暗にそう警告する。
アラタはこれで決着だと思った。
魔法使いの身柄を押さえれば、確かに普通はそれで決着である。
魔法を使おうにも、痛みにより集中できず魔力は散らされてしまう。
その認識は間違ってはいない。
しかし、それは自分の身を案じる者にだけ通じる理屈である。
いかに自分が傷つこうが、目的を優先する者にその理屈は当てはまらない。
アラタ自身もそういう行動をとる傾向があるが、他人にそれを求めない思考、優しさとも言えるが、その甘さが致命的だった。
ミリアムは追い詰められながらも口の端を上げ笑った。
痛みに大粒の汗の玉が浮かび、額から流れ落ちるが、その目は闘争心、目の前の敵、アラタへの殺意を失っていない。
「氷漬けになるがいい」
嘲笑さえ含んだその声がアラタの耳に届くか否か、ミリアムの全身から氷の魔力が放出され、自分もろともアラタを巻き添えにした渾身の上級黒魔法、竜氷縛が撃ち放たれた。
「ッ!」
しかし、全弾を一撃で叩き壊す事はできず、数発は頬を、脇腹をかすめ、浅いながらもアラタに血を流させた。
偶然か?
いや、あの動きは分かっていなければできない。どうして攻撃の位置が分かった?
ミリアムは霧に身を隠しながらも、たえず動き続ける事で、自分の位置を特定される事がないように立ち回っていた。
背後からの刺氷弾は、複数発を同時に撃つ事ができるため、的が大きければ大きい程効果を発揮する。
初級の黒魔法だが、人一人を狙った場合、全身を刺し貫く恐ろしい魔法になる。
それが急所はおろか、頬と脇腹をかすめた程度の、ダメージとも呼べない程の傷しかつけられなかった事に、ミリアムは苛ただし気に唇を噛んだ。
「チッ、余計な魔力使わせてくれるね。だったらこいつでどうだ?」
ミリアムは両手を掲げると、冷気の魔力を集中させた。
頭上には、何十、何百もの氷柱が形作られる。それは周囲の温度を一斉に下げ、身震いする程の冷たさを感じさせた。
最初の爆裂弾で、効果的なダメージを与えられなかった時、ミリアムの選択肢は氷魔法に絞られた。
理由はミリアムの魔道具、霧の首飾り。
ミリアムの首から下げられているシルバーのネックレスは、魔力を霧に変える事ができる。
その効果範囲は絶大で、使用する魔力量にもよるが、数メートル先が見えない。と感じるくらいであれば、街一つを霧で覆う事も可能である。
しかし今ミリアムは、自分を中心に、数十メートルの範囲に集中して霧を出している。
それは自分の手の平でさえ、目の前に持って来なければ見えないレベルの濃霧だった。
これによってミリアムは、完全にアラタの視界を奪う事に成功した。
いや、アラタだけでなく、近くにいるリンジー、ファビアナ、ビリージョー、そして多少距離が離れてしまったが、レイチェルとガラハドも同じ条件下に巻き込まれている。
そして自分の魔力を使用しているため、この濃霧の中でもミリアムだけは霧の影響を一切受けない綺麗な視界でいられる事が、最大の強みである。
ただし氷魔法以外の、爆発魔法、風魔法、火魔法は、せっかくの霧を吹き飛ばしてしまうため、霧の首飾りを使用する時、ミリアムはあまり使う事はなかった。
数発程度で仕留められるならば別だが、今回アラタには期待したダメージは与える事ができなかった。
そのためミリアムは氷魔法一択に絞り、アラタを始末する事を選んだ。
「初級魔法だからって甘くみるヤツもいるけど、ようは使い方次第よ。全方位爆裂弾に通じる、この刺氷連弾、受けてみな!」
ミリアムが右手を振り下ろすと、上空で固められた数百にも及ぶ氷柱の半分がアラタに向けて撃ち放たれた。
・・・きた!
自分に向け放たれる殺気。アラタはそれを感じ取っていた。
ボクサー時代、アラタは相手が自分に向ける攻撃の気配を、敏感に感じ取れる事があった。
それはいつでもできる事ではない。だが、格上の相手と試合をする時、いつも以上の集中力を要求される時、それは無意識にアラタをいざなった。
そして今、視覚を奪われた絶体絶命の状況下の中で、アラタはミリアムから放たれた数百もの氷柱を全身で感じ取り、両の拳で撃ち落とした。
「なんだと!?」
驚愕するのはミリアムだった。
矢継ぎ早どころではない。
数百もの氷柱が一斉に撃ち放たれたのだ。いかにハンドスピードがあろうが、左右の拳だけで追いつくはずがない!
少なくとも半分、最低でも1/3は必ず食らう!喰らわなければならない!
「いったい・・・この男は・・・」
ミリアムは掲げている左手の上の氷柱に目を向けた。
左手の分だけでもまだ数百発は残っている。
しかし・・・今、残りのこれを放ってコイツに当てる事ができるのか!?
いいや、考えていてもしかたない!今はただ撃て!
ミリアムは左手をアラタに向けて、勢いよく振り下ろした。
迫りくる殺意の氷を、アラタは一発もその身に通さず、流れるように拳を振るい次々と叩き落としていた。
・・・・・この感覚だ・・・余計な事は考えるな・・・感覚に身を任せて拳を使えばいい・・・
この時アラタはほぼ無心だった。
一切の無駄のない動きで、ミリアムの追撃の刺氷弾さえもことごとく撃ち落とし、そのまま前に足を踏み出した。
今のアラタに、視覚でミリアムを捉えるすべはない。
しかし、自分に向けられる強烈な殺意は感じ取り、そこにミリアムがいる事を察知していた。
このままこの女を取り押さえる!アラタは強く大地を蹴った。
ミリアムは、自身の出した氷魔法によって、辺りが凍える程の寒さになっているにも関わらず、精神的発汗で、その背中を濡らしていた。
全ての刺氷弾を撃ち放った。
だが、アラタはそれら全てを撃ち落とし、こちらに向かい駆けて来る。
馬鹿な!視界を封じられているのに、あれだけの数の刺氷弾で一発もかすりさえしないのか!?不可能だ!
「くっ!このぉッツ・・・!?」
再び両手に魔力を集中させ、次の魔法を放とうとしたが、それよりも早く霧を抜け距離を詰めたアラタに、その両手首を押さえられた。
「ここまでだ」
「痛ッ!」
強い力で両手を捻られる。
ミリアムはその苦痛の顔をゆがませ、魔力を散らされてしまう。
「さぁ、この霧を解け。そしてお前達帝国が何を企んでるのか、洗いざらい吐いてもらうぞ」
顔を近づけて冷たく低い声でそう告げると、ミリアムの手首を握る力を強め、骨が折れるギリギリまで締め上げる。黙っていれば折る。暗にそう警告する。
アラタはこれで決着だと思った。
魔法使いの身柄を押さえれば、確かに普通はそれで決着である。
魔法を使おうにも、痛みにより集中できず魔力は散らされてしまう。
その認識は間違ってはいない。
しかし、それは自分の身を案じる者にだけ通じる理屈である。
いかに自分が傷つこうが、目的を優先する者にその理屈は当てはまらない。
アラタ自身もそういう行動をとる傾向があるが、他人にそれを求めない思考、優しさとも言えるが、その甘さが致命的だった。
ミリアムは追い詰められながらも口の端を上げ笑った。
痛みに大粒の汗の玉が浮かび、額から流れ落ちるが、その目は闘争心、目の前の敵、アラタへの殺意を失っていない。
「氷漬けになるがいい」
嘲笑さえ含んだその声がアラタの耳に届くか否か、ミリアムの全身から氷の魔力が放出され、自分もろともアラタを巻き添えにした渾身の上級黒魔法、竜氷縛が撃ち放たれた。
0
あなたにおすすめの小説
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
正しい聖女さまのつくりかた
みるくてぃー
ファンタジー
王家で育てられた(自称)平民少女が、学園で起こすハチャメチャ学園(ラブ?)コメディ。
同じ年の第二王女をはじめ、優しい兄姉(第一王女と王子)に見守られながら成長していく。
一般常識が一切通用しない少女に友人達は振り回されてばかり、「アリスちゃんメイドを目指すのになぜダンスや淑女教育が必要なの!?」
そこには人知れず王妃と王女達によるとある計画が進められていた!
果たしてアリスは無事に立派なメイドになれるのか!? たぶん無理かなぁ……。
聖女シリーズ第一弾「正しい聖女さまのつくりかた」
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【完結】奪われたものを取り戻せ!〜転生王子の奪還〜
伽羅
ファンタジー
事故で死んだはずの僕は、気がついたら異世界に転生していた。
しかも王子だって!?
けれど5歳になる頃、宰相の謀反にあい、両親は殺され、僕自身も傷を負い、命からがら逃げ出した。
助けてくれた騎士団長達と共に生き延びて奪還の機会をうかがうが…。
以前、投稿していた作品を加筆修正しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる