775 / 1,560
774 お揃い
しおりを挟む
「アゲハさん、だいぶ慣れてきたみたいだね」
カゴに入れた小瓶を棚に並べながら、カチュアがアラタに話しかける。
「うん、たった一週間ですっかり馴染んじゃったよね」
アラタも隣で品出しを手伝いながら、メインレジに立つ黒髪の女性を見つめる。
慣れた手つきでレジを打ち、客と談笑しながら買い取りを行う。
加えて元々持っていた知識が生かされ、武器と防具に関しての質問には完璧だった。
あの日、アゲハが俺達に一緒に帝国と戦おうと言ってくれて、レイチェルはアゲハを店に置くことに決めた。
アゲハを信じる理由は風の精霊、そしてこれまでの話しに、疑うべきところが無いと判断したからだった。それでも元帝国軍の幹部だったアゲハを、店に入れる事はリスクが大きいという話しもでたが、最終的には店長判断で決まった。
アゲハと出会った翌日、店に来た店長はアゲハを見て、しばらくの間言葉を失ったように立ちすくんでいた。
無理もない。
以前俺は店長に、弥生さんを知っているかと聞いた事があるが、その答えは、知っている、だった。
目の前に弥生さんそっくりの人が現れたのだから、その衝撃はすさまじかっただろう。
店長はレイチェルから経緯を聞くと、そうだったのか、と頷いてアゲハに顔を向け、好きなだけいていい、と優しく言葉を告げた。
懐かしさと寂しさ、そして喜びを感じる表情だった。
店長も心の整理に時間が必要だったのだろう。
アゲハを従業員として採用する事を決めると、その日はそのまま城へ戻ってしまったのだ。
めずらしく訓練が中止になり、ミゼルさんは拳を強く握りしめて喜んでいた。
ミゼルさんは能力はあるのだから、もっとやる気を出せばいいのにといつも思う。
「あの様子なら、私が抜けても大丈夫だな」
「わ、レイチェル!」
いつの間にか後ろに立っていたレイチェルが、二人の間に入る。
カチュアがややびっくりして声を出すと、レイチェルはごめんごめんと笑って謝った。
「え、レイチェル、今抜けるとか言わなかった?どういう意味?」
「え!?レイチェル辞めちゃうの!?」
アラタが焦った声を出してレイチェルに詰め寄ると、カチュアも慌ててレイチェルの手を掴む。
「・・・ぷっ、あはははは!おいおい、そんなわけないだろ?いや、私の言い方が悪かったな。抜けると言っても店を辞めるのではない。今回の一件で、また城も慌ただしくなってきたし、アラルコン商会との連携もあるだろ?あまりレイジェスにいられなくなってきたから、どうしようか考えていたんだ」
笑いながら否定するレイチェルの言葉を聞いて、アラタとカチュアもホッと息を着いて、顔を見合わせた。
「じゃあ、落ち着くまで武器担当を、アゲハとリカルドに任せるって事か?」
「そういう事だ。アゲハも弓は専門外らしいが、そっちはリカルドがいるしな。苦手なところは二人で補っていけるだろう」
「そう言えば、店長も訓練に来る以外は、ずっとお城にいるもんね。レイチェルもいなくなったら寂しくなるな・・・」
下を向いて呟くカチュアの肩に、レイチェルが優しく手を乗せる。
「おいおい、そう俯かないでくれ。辞めるとは言ってないじゃないか。なるべく顔も出すさ。私がいない時は店を頼むぞ」
「・・・うん、レイチェルもあんまり無理しないでね」
分かってる、そう言ってレイチェルは優しく微笑んだ。
メインレジ交代の時間になり、俺が引き継いで入ると、アゲハは買い取った武器類をまとめていた。
「アゲハ、交代の時間だよ」
その背中に声をかけると、はいはーい、と軽い調子で返事をしながらアゲハが振り返る。
腰まである黒く長い髪は、普段はそのまま下ろしているのだが、仕事中はポーニテールにしている。
黒のタンクトップにデニムのホットパンツなんて穿いているから、露出の多さに目のやり場に困る。
本人は暑いからという単純な理由らしいが、店に来る男性客の何割かは、すでにアゲハを見る目が怪しい。
「ん、どうしたのさ?・・・あ~、なんだアラタ、お前もか?まったくこの店の男連中は、免疫が無さすぎるんじゃないのか?ミゼルもリカルドもジーンも、みんなお前と同じ反応だったぞ」
あまり見ないように、足元に目を落とすと、アゲハはからかい半分、呆れ半分というような声で話し出した。
「い、いや、けどさ、やっぱり仕事中はそういう恰好はやめたらどうだ?男の客もじろじろ見る人いたでしょ?トラブルになったら面倒だろ?」
「そんな客は相手にしないさ。ジャレットは堂々としていたぞ。むしろ似合っていると褒めてくれたしな。そう言えばあいつ、やたらと私にタンクトップを押してたな。古着のタンクトップも色々見せてきたし・・・・・あいつタンクトップ好きなのか?」
「・・・ジャレットさん、もうアゲハにタンクトップ勧めてたんだ?」
夏になり、ジャレットさんは年中タンクトップになった。
黒、白、ヒョウ柄に、スカルの毒々しい感じのイラストが入った物など、毎日毎日違うタンクトップだ。
その熱量は、恋人のシルヴィアさんでさえ、ジャレットさんがタンクトップを着すぎるから、自分は着れなくなったと言う程だ。
俺にも相変わらずそろそろタンクトップをと言ってくるが、その都度なにかしら理由をつけて躱しているが、だんだん言い訳が厳しくなってきたところだった。
「私にも?なんだあいつ、もしかして手当たり次第にタンクトップを勧めてるのか?馬鹿なのか?」
「え!?いやいや、ジャレットさんは馬鹿なんかじゃないよ、ただタンクトップ愛が強いだけで」
「じゃあ、マニアってやつか?そう言えば私が雇ってもらって一週間だが、あいつはいつ見てもタンクトップだったな・・・そうなると私はあいつとお揃いなわけだ・・・・・ペアルック?」
アゲハは急に真顔になると、何かを考えるように少し黙り込む。
「・・・アゲハ?」
呼びかけても何も答えず、やがて黙ったままメインレジを出て行くアゲハを、俺は首を傾げながら見送った。
「なぁアラヤン、アゲハのヤツ、急に上にシャツ着てんだけどよ、もったいなくね?あんなにタンクトップ似合ってたのによ?風邪でも引いたのか?」
アゲハがメインレジを出て10分程経った頃、ジャレットさんが後ろでに頭を掻いて、不思議そうに口を曲げながら話しかけてきた時には、どう答えていいか分からなかった。
カゴに入れた小瓶を棚に並べながら、カチュアがアラタに話しかける。
「うん、たった一週間ですっかり馴染んじゃったよね」
アラタも隣で品出しを手伝いながら、メインレジに立つ黒髪の女性を見つめる。
慣れた手つきでレジを打ち、客と談笑しながら買い取りを行う。
加えて元々持っていた知識が生かされ、武器と防具に関しての質問には完璧だった。
あの日、アゲハが俺達に一緒に帝国と戦おうと言ってくれて、レイチェルはアゲハを店に置くことに決めた。
アゲハを信じる理由は風の精霊、そしてこれまでの話しに、疑うべきところが無いと判断したからだった。それでも元帝国軍の幹部だったアゲハを、店に入れる事はリスクが大きいという話しもでたが、最終的には店長判断で決まった。
アゲハと出会った翌日、店に来た店長はアゲハを見て、しばらくの間言葉を失ったように立ちすくんでいた。
無理もない。
以前俺は店長に、弥生さんを知っているかと聞いた事があるが、その答えは、知っている、だった。
目の前に弥生さんそっくりの人が現れたのだから、その衝撃はすさまじかっただろう。
店長はレイチェルから経緯を聞くと、そうだったのか、と頷いてアゲハに顔を向け、好きなだけいていい、と優しく言葉を告げた。
懐かしさと寂しさ、そして喜びを感じる表情だった。
店長も心の整理に時間が必要だったのだろう。
アゲハを従業員として採用する事を決めると、その日はそのまま城へ戻ってしまったのだ。
めずらしく訓練が中止になり、ミゼルさんは拳を強く握りしめて喜んでいた。
ミゼルさんは能力はあるのだから、もっとやる気を出せばいいのにといつも思う。
「あの様子なら、私が抜けても大丈夫だな」
「わ、レイチェル!」
いつの間にか後ろに立っていたレイチェルが、二人の間に入る。
カチュアがややびっくりして声を出すと、レイチェルはごめんごめんと笑って謝った。
「え、レイチェル、今抜けるとか言わなかった?どういう意味?」
「え!?レイチェル辞めちゃうの!?」
アラタが焦った声を出してレイチェルに詰め寄ると、カチュアも慌ててレイチェルの手を掴む。
「・・・ぷっ、あはははは!おいおい、そんなわけないだろ?いや、私の言い方が悪かったな。抜けると言っても店を辞めるのではない。今回の一件で、また城も慌ただしくなってきたし、アラルコン商会との連携もあるだろ?あまりレイジェスにいられなくなってきたから、どうしようか考えていたんだ」
笑いながら否定するレイチェルの言葉を聞いて、アラタとカチュアもホッと息を着いて、顔を見合わせた。
「じゃあ、落ち着くまで武器担当を、アゲハとリカルドに任せるって事か?」
「そういう事だ。アゲハも弓は専門外らしいが、そっちはリカルドがいるしな。苦手なところは二人で補っていけるだろう」
「そう言えば、店長も訓練に来る以外は、ずっとお城にいるもんね。レイチェルもいなくなったら寂しくなるな・・・」
下を向いて呟くカチュアの肩に、レイチェルが優しく手を乗せる。
「おいおい、そう俯かないでくれ。辞めるとは言ってないじゃないか。なるべく顔も出すさ。私がいない時は店を頼むぞ」
「・・・うん、レイチェルもあんまり無理しないでね」
分かってる、そう言ってレイチェルは優しく微笑んだ。
メインレジ交代の時間になり、俺が引き継いで入ると、アゲハは買い取った武器類をまとめていた。
「アゲハ、交代の時間だよ」
その背中に声をかけると、はいはーい、と軽い調子で返事をしながらアゲハが振り返る。
腰まである黒く長い髪は、普段はそのまま下ろしているのだが、仕事中はポーニテールにしている。
黒のタンクトップにデニムのホットパンツなんて穿いているから、露出の多さに目のやり場に困る。
本人は暑いからという単純な理由らしいが、店に来る男性客の何割かは、すでにアゲハを見る目が怪しい。
「ん、どうしたのさ?・・・あ~、なんだアラタ、お前もか?まったくこの店の男連中は、免疫が無さすぎるんじゃないのか?ミゼルもリカルドもジーンも、みんなお前と同じ反応だったぞ」
あまり見ないように、足元に目を落とすと、アゲハはからかい半分、呆れ半分というような声で話し出した。
「い、いや、けどさ、やっぱり仕事中はそういう恰好はやめたらどうだ?男の客もじろじろ見る人いたでしょ?トラブルになったら面倒だろ?」
「そんな客は相手にしないさ。ジャレットは堂々としていたぞ。むしろ似合っていると褒めてくれたしな。そう言えばあいつ、やたらと私にタンクトップを押してたな。古着のタンクトップも色々見せてきたし・・・・・あいつタンクトップ好きなのか?」
「・・・ジャレットさん、もうアゲハにタンクトップ勧めてたんだ?」
夏になり、ジャレットさんは年中タンクトップになった。
黒、白、ヒョウ柄に、スカルの毒々しい感じのイラストが入った物など、毎日毎日違うタンクトップだ。
その熱量は、恋人のシルヴィアさんでさえ、ジャレットさんがタンクトップを着すぎるから、自分は着れなくなったと言う程だ。
俺にも相変わらずそろそろタンクトップをと言ってくるが、その都度なにかしら理由をつけて躱しているが、だんだん言い訳が厳しくなってきたところだった。
「私にも?なんだあいつ、もしかして手当たり次第にタンクトップを勧めてるのか?馬鹿なのか?」
「え!?いやいや、ジャレットさんは馬鹿なんかじゃないよ、ただタンクトップ愛が強いだけで」
「じゃあ、マニアってやつか?そう言えば私が雇ってもらって一週間だが、あいつはいつ見てもタンクトップだったな・・・そうなると私はあいつとお揃いなわけだ・・・・・ペアルック?」
アゲハは急に真顔になると、何かを考えるように少し黙り込む。
「・・・アゲハ?」
呼びかけても何も答えず、やがて黙ったままメインレジを出て行くアゲハを、俺は首を傾げながら見送った。
「なぁアラヤン、アゲハのヤツ、急に上にシャツ着てんだけどよ、もったいなくね?あんなにタンクトップ似合ってたのによ?風邪でも引いたのか?」
アゲハがメインレジを出て10分程経った頃、ジャレットさんが後ろでに頭を掻いて、不思議そうに口を曲げながら話しかけてきた時には、どう答えていいか分からなかった。
0
あなたにおすすめの小説
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる