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800 隠していた力
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探索魔法のサーチを使って、みんながここに向かっているのは分かっていた。
確かにあれだけ撃ちこんでもダメージがほとんどないんじゃ、アタシにはこの男は倒せないかもしれない。
けどね、アタシが勝てなくても、みんなで勝てばそれでいいんだよ!
「カチュア、アラタをお願い!気を失ってるけど、死んではいないから安心して。それとかなり不安定になってるから、しっかり声をかけてあげて」
ケイトはカチュアに駆け寄ると、倒れているアラタに顔を向けた。
デービスのバックドロップを受けて倒れ、まだ意識は戻っていない。
「っ!・・・うん、分かった。ケイトさん、みんなをお願い!」
カチュアは倒れているアラタを目の当たりにして、表情をこわばらせて息を飲んだ。
だがすぐに言葉を返し、取り乱さずにアラタへと駆け寄って行った。
その後ろ姿を見て、ケイトはカチュアに頼もしさを感じていた。
レイジェスで一番物腰が柔らかく、争い事とは無縁の世界で生きてきたカチュアは、誰かを傷つける事なんてとてもできない性格だった。
アラタが協会に連れて行かれた時も、ただ泣いてふさぎ込んでいるだけだった。
しかし、そんなカチュアも仲間達に支えられて、少しづつ成長を見せてきた。
偽国王との戦いでは、リカルドと共に四勇士に立ち向かい、今も自分から魔風の羽を振るいユーリを助けた。そして倒れているアラタを見て、自分が何をすべきか判断し、冷静に行動ができている。
「カチュア、今のあんたならアラタを戻せるはずだ。頼んだよ」
アラタは憎しみに捕らわれ、闇に呑まれかけていた。
デービスのバックドロップで気を失い倒れたままだが、あそこまで理性を失っていたのだから、起きた時に戻っている可能性は低いだろう。
だがカチュアならば・・・カチュアの声ならば届くのではないか。
そう信じて、ケイトは戦いの場に戻った。
入った!
分厚い鎧のような筋肉のせいで両断はできなかったが、それでも十分致命傷だ!
アゲハの両腕が感じた手応えは、デービスの肉を、骨を斬り裂き、その命さえも絶ったと確信できる一太刀だった。
勝負はついた。そう判断して当然だった。
だが・・・・・
「・・・アゲハ、やってくれたな」
「なッ!?」
確実に仕留めたと思える一撃を与えたにも関わらず、倒れるどころか言葉を発したデービスに意表突かれ、アゲハがほんの一瞬だが硬直する。
それを見逃す程デービスは甘くなかった。
デービスの目がギラリと光らせると、正面からアゲハの両脇の下に両腕を差し込みがっちり締める。
そしてそのまま勢いよく腰を反らせて投げた!
フロントスープレックス!
淀みのない一連の動作、脇の下をしっかりと押さえられているため、外すどころかまともに腕を動かせない。そして今まで受けた事の無い未知の技に、アゲハは反応ができなかった。
「死ねや」
冷たくささやくデービスの言葉が耳に入り、アゲハが眼前に迫りくる地面を認識したその時、横から叩きつけられた衝撃波が二人をまとめて吹き飛ばした。
「うぁぁッ!」
ミゼルもユーリも、見た事の無い技に驚き、カバーに入るのが遅れてしまったが、アラタに使ったバックドロップを見ていたケイトだけは、アゲハが致命的な一撃を受ける前に行動を起こす事ができた。
密着状態だったため、引斥の爪で二人まとめて吹き飛ばすという荒業になったが、顔面を地面に叩きつけられるよりははるかにマシだろう。
「ぐぬッ、またかよ!」
すでに何度も引斥の爪を受けているデービスは、地面に転がされてもすぐに立ち上がった。
舌打ちをして唾を吐く。苦々しい顔をしているが、やはりダメージは見えない。
「う・・・つぅ・・・」
地面に叩きつけられる寸前だったアゲハは、フロントスープレックスの直撃はまぬがれても、無理に横から力を加えたため地面に左肩を強打した。
だらりと下がった左腕からは、肩から流れた赤い血がしたたり落ちている。
かなり痛むのか、顔つきが険しい。
「アゲハ、見せて」
「ユーリ、ああ、頼む」
デービスへ追撃をやりかけたが、アゲハのダメージの大きさ、そして未知の体術を繰り出すデービスへの警戒が、ユーリに一呼吸置いての仕切り直しを選択させた。
「・・・なぁ、アゲハ。お前こいつの事、確かに斬ったよな?」
ユーリにヒールをかけられているアゲハに、ミゼルが怪訝な顔をして近づき声をかけた。
「ん?ああ、確かに手ごたえは・・・え?」
声をかけてきたミゼルが自分を見ていない。
それを不思議に思い、アゲハはその視線の先を追って驚愕した。
「ふぅ・・・、さすがにちょっと危なかったぜ」
左肩から右の脇腹へと、アゲハに深く斬り裂かれたデービスの傷口が、黒い煙を立ててピタリとくっ付き塞がり始めていた。まるで斬られた事実など無かったかのように、綺麗に肉と肉が合わさっていく様子は、見ているものにある種の恐怖さえ与えた。
「な、なに!?なにそれ!?デービス、あんたいったい・・・」
この状況に一番驚いたのはアゲハだった。
元帝国軍第二師団長だったアゲハは、デービスを知っている。
知っているからこそ、自分が斬りつけた傷がなぜ回復しているのか理解できない。
この男は体力型だ。地力で回復なんてできるはずがない。
しかも傷口から出ている黒い煙から感じるものは、魔法ではなくもっと別の禍々しいなにかだった。
動揺するアゲハを見て、デービスは笑った。
「おいおいアゲハさんよぉ~、なにそれだって?そりゃお前は知らなくて当然だよな?」
「なっ、どういう意味だ?」
アゲハの困惑を見透かしたように、デービスは言葉を続けた。
「お前が俺の何を知ってんだ?せいぜい見た目通りの力自慢、体力型って事しか知らねぇだろ?だからそんなに慌ててんだよ。言っておくがこの回復は魔道具じゃねぇぞ?俺がこの世界に来て手に入れた、俺だけの力だ。と言っても、お前には何を言ってるか分からねぇか」
デービスはアゲハを見下したように鼻で笑うと、そこで説明をやめて自分を囲む者達を見回した。
正面には三人、薙刀を構えるアゲハ、その両脇には黒魔法使いの男と、小柄だがすさまじいパワーで自分を殴りつけた女。この女はアゲハにヒールを使っている事から、白魔法使いなのだろうが、そうだとするとさっきのパンチ力に説明がつかない。だが、おそらく魔道具だろう。
そして後ろには、再三に渡って衝撃波を飛ばしてきた、黒いキャップを被った女。
この女がやっかいだった。ダメージを微々たるものだが、この俺を弾き飛ばせる程に強い衝撃波をノータイムで撃ってくる。多対一で味方のカバーに徹して入られると、相当面倒な武器だった。
「・・・けどまぁ、時間はかかるが勝てねぇ程じゃねぇな」
デービスの体から黒い煙が立ち昇る。それと同時に、尋常じゃない程の殺気が周囲に放たれた。
「なッ!?」
殺気に当てられたミゼル、ユーリ、ケイト、そしてアゲハは、反射的に後ろに飛び、デービスから距離を取った。
デービスからすれば、これだけの人数が揃ってやっと本気を出そうと、軽く気を入れたところである。
だが、アゲハ達にとっては、喉元をナイフで斬り裂かれたような錯覚さえ覚える程に、鋭く強烈な殺意の刃だった。
「デ、デービス・・・貴様!」
元帝国軍第二師団長、アゲハの額から嫌な汗が流れ落ちる。
師団長とは帝国軍を率いる最高戦力。そして帝国は大陸一の軍事国家である。
その高みに上り詰めた自分が、ここまで気圧されるなど思いもしなかった。
デービスの言う通り、自分はデービスを知らなかったのだ。
だから今ここで、こうも後手に回る事になっている。
「さぁてと・・・じゃあ、そろそろ第二ラウンドといこうか?」
いつの間にか薙刀に斬り裂かれた傷口は塞がっていた。
それどころか、アラタの拳で付けられた痣や、唇の切り傷も消えている。
そしてデービスの体から立ち昇る黒い煙も、その密度と濃さを増していた。
腰を落とし重心を下げる。右足を後ろに引いて爪先に力を込める。
臨戦態勢に入り、デービスが放つプレッシャーが強まった。
「っ、来るぞ!」
アゲハが声を上げたその時、デービスは石畳を踏み砕く程強く大地を蹴った!
確かにあれだけ撃ちこんでもダメージがほとんどないんじゃ、アタシにはこの男は倒せないかもしれない。
けどね、アタシが勝てなくても、みんなで勝てばそれでいいんだよ!
「カチュア、アラタをお願い!気を失ってるけど、死んではいないから安心して。それとかなり不安定になってるから、しっかり声をかけてあげて」
ケイトはカチュアに駆け寄ると、倒れているアラタに顔を向けた。
デービスのバックドロップを受けて倒れ、まだ意識は戻っていない。
「っ!・・・うん、分かった。ケイトさん、みんなをお願い!」
カチュアは倒れているアラタを目の当たりにして、表情をこわばらせて息を飲んだ。
だがすぐに言葉を返し、取り乱さずにアラタへと駆け寄って行った。
その後ろ姿を見て、ケイトはカチュアに頼もしさを感じていた。
レイジェスで一番物腰が柔らかく、争い事とは無縁の世界で生きてきたカチュアは、誰かを傷つける事なんてとてもできない性格だった。
アラタが協会に連れて行かれた時も、ただ泣いてふさぎ込んでいるだけだった。
しかし、そんなカチュアも仲間達に支えられて、少しづつ成長を見せてきた。
偽国王との戦いでは、リカルドと共に四勇士に立ち向かい、今も自分から魔風の羽を振るいユーリを助けた。そして倒れているアラタを見て、自分が何をすべきか判断し、冷静に行動ができている。
「カチュア、今のあんたならアラタを戻せるはずだ。頼んだよ」
アラタは憎しみに捕らわれ、闇に呑まれかけていた。
デービスのバックドロップで気を失い倒れたままだが、あそこまで理性を失っていたのだから、起きた時に戻っている可能性は低いだろう。
だがカチュアならば・・・カチュアの声ならば届くのではないか。
そう信じて、ケイトは戦いの場に戻った。
入った!
分厚い鎧のような筋肉のせいで両断はできなかったが、それでも十分致命傷だ!
アゲハの両腕が感じた手応えは、デービスの肉を、骨を斬り裂き、その命さえも絶ったと確信できる一太刀だった。
勝負はついた。そう判断して当然だった。
だが・・・・・
「・・・アゲハ、やってくれたな」
「なッ!?」
確実に仕留めたと思える一撃を与えたにも関わらず、倒れるどころか言葉を発したデービスに意表突かれ、アゲハがほんの一瞬だが硬直する。
それを見逃す程デービスは甘くなかった。
デービスの目がギラリと光らせると、正面からアゲハの両脇の下に両腕を差し込みがっちり締める。
そしてそのまま勢いよく腰を反らせて投げた!
フロントスープレックス!
淀みのない一連の動作、脇の下をしっかりと押さえられているため、外すどころかまともに腕を動かせない。そして今まで受けた事の無い未知の技に、アゲハは反応ができなかった。
「死ねや」
冷たくささやくデービスの言葉が耳に入り、アゲハが眼前に迫りくる地面を認識したその時、横から叩きつけられた衝撃波が二人をまとめて吹き飛ばした。
「うぁぁッ!」
ミゼルもユーリも、見た事の無い技に驚き、カバーに入るのが遅れてしまったが、アラタに使ったバックドロップを見ていたケイトだけは、アゲハが致命的な一撃を受ける前に行動を起こす事ができた。
密着状態だったため、引斥の爪で二人まとめて吹き飛ばすという荒業になったが、顔面を地面に叩きつけられるよりははるかにマシだろう。
「ぐぬッ、またかよ!」
すでに何度も引斥の爪を受けているデービスは、地面に転がされてもすぐに立ち上がった。
舌打ちをして唾を吐く。苦々しい顔をしているが、やはりダメージは見えない。
「う・・・つぅ・・・」
地面に叩きつけられる寸前だったアゲハは、フロントスープレックスの直撃はまぬがれても、無理に横から力を加えたため地面に左肩を強打した。
だらりと下がった左腕からは、肩から流れた赤い血がしたたり落ちている。
かなり痛むのか、顔つきが険しい。
「アゲハ、見せて」
「ユーリ、ああ、頼む」
デービスへ追撃をやりかけたが、アゲハのダメージの大きさ、そして未知の体術を繰り出すデービスへの警戒が、ユーリに一呼吸置いての仕切り直しを選択させた。
「・・・なぁ、アゲハ。お前こいつの事、確かに斬ったよな?」
ユーリにヒールをかけられているアゲハに、ミゼルが怪訝な顔をして近づき声をかけた。
「ん?ああ、確かに手ごたえは・・・え?」
声をかけてきたミゼルが自分を見ていない。
それを不思議に思い、アゲハはその視線の先を追って驚愕した。
「ふぅ・・・、さすがにちょっと危なかったぜ」
左肩から右の脇腹へと、アゲハに深く斬り裂かれたデービスの傷口が、黒い煙を立ててピタリとくっ付き塞がり始めていた。まるで斬られた事実など無かったかのように、綺麗に肉と肉が合わさっていく様子は、見ているものにある種の恐怖さえ与えた。
「な、なに!?なにそれ!?デービス、あんたいったい・・・」
この状況に一番驚いたのはアゲハだった。
元帝国軍第二師団長だったアゲハは、デービスを知っている。
知っているからこそ、自分が斬りつけた傷がなぜ回復しているのか理解できない。
この男は体力型だ。地力で回復なんてできるはずがない。
しかも傷口から出ている黒い煙から感じるものは、魔法ではなくもっと別の禍々しいなにかだった。
動揺するアゲハを見て、デービスは笑った。
「おいおいアゲハさんよぉ~、なにそれだって?そりゃお前は知らなくて当然だよな?」
「なっ、どういう意味だ?」
アゲハの困惑を見透かしたように、デービスは言葉を続けた。
「お前が俺の何を知ってんだ?せいぜい見た目通りの力自慢、体力型って事しか知らねぇだろ?だからそんなに慌ててんだよ。言っておくがこの回復は魔道具じゃねぇぞ?俺がこの世界に来て手に入れた、俺だけの力だ。と言っても、お前には何を言ってるか分からねぇか」
デービスはアゲハを見下したように鼻で笑うと、そこで説明をやめて自分を囲む者達を見回した。
正面には三人、薙刀を構えるアゲハ、その両脇には黒魔法使いの男と、小柄だがすさまじいパワーで自分を殴りつけた女。この女はアゲハにヒールを使っている事から、白魔法使いなのだろうが、そうだとするとさっきのパンチ力に説明がつかない。だが、おそらく魔道具だろう。
そして後ろには、再三に渡って衝撃波を飛ばしてきた、黒いキャップを被った女。
この女がやっかいだった。ダメージを微々たるものだが、この俺を弾き飛ばせる程に強い衝撃波をノータイムで撃ってくる。多対一で味方のカバーに徹して入られると、相当面倒な武器だった。
「・・・けどまぁ、時間はかかるが勝てねぇ程じゃねぇな」
デービスの体から黒い煙が立ち昇る。それと同時に、尋常じゃない程の殺気が周囲に放たれた。
「なッ!?」
殺気に当てられたミゼル、ユーリ、ケイト、そしてアゲハは、反射的に後ろに飛び、デービスから距離を取った。
デービスからすれば、これだけの人数が揃ってやっと本気を出そうと、軽く気を入れたところである。
だが、アゲハ達にとっては、喉元をナイフで斬り裂かれたような錯覚さえ覚える程に、鋭く強烈な殺意の刃だった。
「デ、デービス・・・貴様!」
元帝国軍第二師団長、アゲハの額から嫌な汗が流れ落ちる。
師団長とは帝国軍を率いる最高戦力。そして帝国は大陸一の軍事国家である。
その高みに上り詰めた自分が、ここまで気圧されるなど思いもしなかった。
デービスの言う通り、自分はデービスを知らなかったのだ。
だから今ここで、こうも後手に回る事になっている。
「さぁてと・・・じゃあ、そろそろ第二ラウンドといこうか?」
いつの間にか薙刀に斬り裂かれた傷口は塞がっていた。
それどころか、アラタの拳で付けられた痣や、唇の切り傷も消えている。
そしてデービスの体から立ち昇る黒い煙も、その密度と濃さを増していた。
腰を落とし重心を下げる。右足を後ろに引いて爪先に力を込める。
臨戦態勢に入り、デービスが放つプレッシャーが強まった。
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