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1225 辿り着いて目にしたもの
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「ぐうッ・・・き、貴様ら・・・」
深紅のローブはボロボロに擦り切れ、失われた左の肩口からはおびただしい量の血が噴き出している。傷口を押さえながら、ハビエルは視界に映るレイジェスの戦士達を睨みつけた。
「う、嘘だろ!?お、俺の合成魔法を・・・こ、こいつっ!」
「まさかあのタイミングで躱したの!?アタシの目眩ましまでくらって!」
そう、ハビエルは躱していた。
ラクエルから目眩ましを受けた事で体制を崩されたが、それでも風と氷の合成魔法の直撃は免れた。
しかし直撃を免れたと言っても無傷ではすまない。
命は助かったが、ハビエルは左腕を持っていかれる事となった。
ハビエルのダメージは大きい。出血の多さを見ても、このままでは命を失う事になるだろう。
だがハビエルが倒れるまでにはまだ時間がかかる。対するレイチェル達は全てを出し尽くして、もう闇に対抗する手段が無い。この合成魔法で仕留めきれなかった事は致命的と言っていい。
レイジェスは最大にして最後の好機を逃した。
「貴様らァァァァァァァァァーーーーーーッ!」
絶叫を上げるハビエルの体から、その怒りを体現するかのように強大な闇が溢れだした!
これまでは理性を保っていた。だが予想外の反撃を受けた事で、闇がハビエルの心を侵食し始めた。
「潰れて死ねェェェェェーーーーーーーーーーッツ!」
怒りと憎しみに支配されるハビエルの瞳は真っ暗な闇に染まり、その瞳の力をはるかに増幅させた。
「がぁッ!?」
「ぐあぁぁぁーーーーッ!」
「うわぁぁぁーーーーッ!」
レイチェル達の体にこれまでで最大の重圧が圧(の)し掛かり、問答無用で地面に圧し潰した。
「貴様らぁぁぁぁぁぁーーーーーーッ!殺してやる!殺してやるぞォォォーーーッ!無様に圧し潰されて死ぬがイイィィィィィィィーーーーーーーッツ!」
心を闇に捕らわれた男の、悲しいまでの狂気が響き渡った。
仲間達の元へ向い駆けていると突然空が真っ暗に染まり、一切の陽の光も閉ざされてしまった。
「こ、これは・・・ま、まさか!?」
思わず立ち止まって周囲を見回した。
辺り一帯は闇に覆われ、いつか感じた事のある禍々しさが漂っていた。
「これは・・・闇だ!まさか、敵に闇を使うヤツがいるのか!?」
ふいにパウンド・フォーで会った村戸さんが、脳裏に思い起こされた。
村戸さんは黒い光の力で周囲を闇に染め上げた。まさかここにも村戸さんが・・・・・
「・・・いや、違う・・・これは村戸さんの黒い光じゃない・・・」
村戸さんの黒い光にも恐ろしさはあった。けれどこれは違う、村戸さんの黒い光とは根本的に何かが違う。
この闇はそう・・・・・憎悪で満ちている。
「まずい!急がないと!」
何者かは分からない。けれどこの闇の主から感じる強烈な憎しみは、この世界の全てを破壊しても構わない。それほどの執念が感じられた。
止められるとすれば俺の光しかない!
逸る気持ちを押さえながら、俺は大地を蹴って駆け出した。
そして・・・・・・・
「はぁっ・・・はぁっ・・・こ、これは!?」
辿り着いた先で俺が目にしたもの、それは倒れ伏す仲間達と、膨大な闇を放ち狂気の叫び声を上げている片腕の男だった。
「潰れろ!潰れてしまえぇぇぇぇぇーーーーーー・・・むっ、この力は・・・?」
己が作り出した闇の空間で、明らかに異質な力が出現した。
ハビエルが顔を向けた先には、光を纏った一人の男が立っていた。
「・・・貴様、何者だ?」
問われたアラタは一目で全てを理解した。この男こそ、この戦いでの最後の敵であると。
「坂木新、レイジェスの店員だ」
闇に捕らわれたハビエルの前に、光の力を持つアラタが立った。
深紅のローブはボロボロに擦り切れ、失われた左の肩口からはおびただしい量の血が噴き出している。傷口を押さえながら、ハビエルは視界に映るレイジェスの戦士達を睨みつけた。
「う、嘘だろ!?お、俺の合成魔法を・・・こ、こいつっ!」
「まさかあのタイミングで躱したの!?アタシの目眩ましまでくらって!」
そう、ハビエルは躱していた。
ラクエルから目眩ましを受けた事で体制を崩されたが、それでも風と氷の合成魔法の直撃は免れた。
しかし直撃を免れたと言っても無傷ではすまない。
命は助かったが、ハビエルは左腕を持っていかれる事となった。
ハビエルのダメージは大きい。出血の多さを見ても、このままでは命を失う事になるだろう。
だがハビエルが倒れるまでにはまだ時間がかかる。対するレイチェル達は全てを出し尽くして、もう闇に対抗する手段が無い。この合成魔法で仕留めきれなかった事は致命的と言っていい。
レイジェスは最大にして最後の好機を逃した。
「貴様らァァァァァァァァァーーーーーーッ!」
絶叫を上げるハビエルの体から、その怒りを体現するかのように強大な闇が溢れだした!
これまでは理性を保っていた。だが予想外の反撃を受けた事で、闇がハビエルの心を侵食し始めた。
「潰れて死ねェェェェェーーーーーーーーーーッツ!」
怒りと憎しみに支配されるハビエルの瞳は真っ暗な闇に染まり、その瞳の力をはるかに増幅させた。
「がぁッ!?」
「ぐあぁぁぁーーーーッ!」
「うわぁぁぁーーーーッ!」
レイチェル達の体にこれまでで最大の重圧が圧(の)し掛かり、問答無用で地面に圧し潰した。
「貴様らぁぁぁぁぁぁーーーーーーッ!殺してやる!殺してやるぞォォォーーーッ!無様に圧し潰されて死ぬがイイィィィィィィィーーーーーーーッツ!」
心を闇に捕らわれた男の、悲しいまでの狂気が響き渡った。
仲間達の元へ向い駆けていると突然空が真っ暗に染まり、一切の陽の光も閉ざされてしまった。
「こ、これは・・・ま、まさか!?」
思わず立ち止まって周囲を見回した。
辺り一帯は闇に覆われ、いつか感じた事のある禍々しさが漂っていた。
「これは・・・闇だ!まさか、敵に闇を使うヤツがいるのか!?」
ふいにパウンド・フォーで会った村戸さんが、脳裏に思い起こされた。
村戸さんは黒い光の力で周囲を闇に染め上げた。まさかここにも村戸さんが・・・・・
「・・・いや、違う・・・これは村戸さんの黒い光じゃない・・・」
村戸さんの黒い光にも恐ろしさはあった。けれどこれは違う、村戸さんの黒い光とは根本的に何かが違う。
この闇はそう・・・・・憎悪で満ちている。
「まずい!急がないと!」
何者かは分からない。けれどこの闇の主から感じる強烈な憎しみは、この世界の全てを破壊しても構わない。それほどの執念が感じられた。
止められるとすれば俺の光しかない!
逸る気持ちを押さえながら、俺は大地を蹴って駆け出した。
そして・・・・・・・
「はぁっ・・・はぁっ・・・こ、これは!?」
辿り着いた先で俺が目にしたもの、それは倒れ伏す仲間達と、膨大な闇を放ち狂気の叫び声を上げている片腕の男だった。
「潰れろ!潰れてしまえぇぇぇぇぇーーーーーー・・・むっ、この力は・・・?」
己が作り出した闇の空間で、明らかに異質な力が出現した。
ハビエルが顔を向けた先には、光を纏った一人の男が立っていた。
「・・・貴様、何者だ?」
問われたアラタは一目で全てを理解した。この男こそ、この戦いでの最後の敵であると。
「坂木新、レイジェスの店員だ」
闇に捕らわれたハビエルの前に、光の力を持つアラタが立った。
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