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1415 二人組と二人組
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「こ、こいつら!」
「怯むな!撃て!撃ちまくれ!」
「くそ!俺達は帝国だぞ!」
帝国兵達はたった二人で真っすぐに向かってくる、ロンズデールの二人組に圧倒されていた。
その二人組とは、両手に短剣を持った金髪の男と、赤茶色の髪をツンツンに立てた黒魔法使いだった。
金髪の男は体力型だろうが、優男という印象だった。体格で勝る者を一人二人ぶつければ、すぐに制圧できるだろうと思われたが、現実は違った。
身長は180センチ程度だろう、スラリとした体形で、特別力があるようには思えない。
装備を見れば軽装だ。鉄の胸当てや肘当て、膝当てはつけてるが、それだけだ。力ではなく、スピードと技で戦うタイプなのだろう。
しかしそんな男が、自分より一回り以上も大きな男の剣や斧を正面から受けて、斬り落としているのだ。
数十センチの短剣で受けている事だけでも驚きなのに、どうやれば剣を、斧を真っ二つにできるというのだ?
そしてよほど目が良いのか、撃たれた攻撃魔法を紙一重でかわし、スっと帝国兵の懐に入り込むと、止まる事なく次々と斬り捨てて行くのだ。
そしてもう一人、赤茶色の髪の黒魔法使い、この男も厄介だった。
魔法使いは遠距離攻撃が普通であり、大半の魔法使いは距離を取って戦う。しかしこの魔法使いは迷う事なく突っ込んでくるのだ。
確かに近距離戦闘を挑む魔法使いもいる。少ないが、接近戦のセンスを持っている魔法使いもいるし、魔力に自信のある者はそういう戦い方を選ぶ場合もある。
しかしこの赤茶色の髪の魔法使いは、レベルが違っていた。
遠距離攻撃など考えた事もないのではないか?火魔法も爆発魔法も、手の平に魔力を集めて直接相手に叩き込むのだ。しかもそれを、体力型を相手にしてもやってのける。本来の魔法使いの身体能力では、体力型に直接攻撃をあてる事は、そうそうできるものではない。
しかしこの男は、魔力操作に相当の自信があるのだろう。足に纏う風のスピードが目で追いきれない程に速く、尚且つ直線だけではなく右に左に巧に動き、瞬く間に大勢の帝国兵を葬っていったのだ。
対格差をものともしない短剣使いビンセント、超攻撃的な黒魔法使いアドニス。
この二人組はいっさい足を止める事なく、敵地深くにどんどん切り込んでいった。
「ビンセントさん!このまま突っ切って行きましょう!」
「ああ、森林の奥にアルバレスがいるはずだ。アドニス、このまま駆け抜けよう」
二人を止める事は、誰にもできなかった。
ビンセントの二振りの短剣は、どれだけ固く厚い鎧をも斬り裂いた。アドニスの魔法は一撃で帝国兵の頭を吹き飛ばした。
「くっ、くそ!なんだよこいつら!」
「あ、ありえねぇ、たった二人に俺達帝国が・・・」
「おやおや、栄えある帝国兵がなんと弱気な事でしょう、どう思います?ハンプトン」
あまりにも圧倒的な二人に、帝国兵達が気圧され出したその時だった。後ずさりを始めた二人の帝国兵達の背後に、長い白髪の痩せた男と、筋肉の塊のような巨漢が現れた。
「おうよ、こんな情けねぇヤツら、いねぇ方がいいよな?ジェイムス」
ハンプトンと呼ばれた巨漢は、二人の帝国兵の頭を掴み持ち上げる。
「ひ!?お、お前、ハ、ハンプトン!?」
「う、うわぁぁぁぁ!よ、よせ!やめろ!離せぇぇぇーーーーーーッツ!」
自分の頭を掴む男の顔を見て、二人の帝国兵は血相を変えて慌てふためき、なんとか逃れようと足をばたつかせてもがいた。
「うっせぇなぁ~、黙れよカスども」
ハンプトンは面倒くさそうに眉間にシワをよせた。
そして両手にぐっと力をこめると、帝国兵達の頭がぐしゃりと握り潰された。
「相変わらずの怪力ですね、ハンプトン」
「へっへっへ、いぃ~感触だぜ。これが癖になるんだよなぁ~・・・ところでよぉ」
頭を握り潰した二人の帝国兵を放り投げると、ハンプトンは自分達の前で足を止めた二人組に目を向けた
。たった今まで猛スピードで走ってきたロンズデールの二人組だが、ハンプトンの尋常ならざるパワー、そして仲間の頭をあっさりと握り潰す残虐性を見て、ビンセントとアドニスは警戒して足を止めたのだった。
「こいつらじゃねぇのか?ロンズデールを勢いづかせたヤツらは」
「おそらくそうでしょう。戦いぶりを少し見させていただきましたが、かなりの使い手ですよ。下級兵では荷が重いようです。我々が始末してやりましょう」
冷酷な笑みを浮かべ自分達を見る帝国の二人組。
ビンセントとアドニスも、油断なく両の眼で見据えて構えた。
「アドニス、油断するな。この二人相当な使い手だ」
「はい、しかもちょっと危険な匂いがしますね。ビンセントさん、最初から全力でいきましょう」
ビンセントは両手の短剣を握り直し、アドニスが両手に魔力を集中させて構えると、二人と対峙するジェイムスとハンプトンが、嘲笑交じりに鼻から息を吹き出した。
「ふっ、ハンプトン、長引かせる事もないでしょう。すぐに終わらせてやりましょう」
「ああ、お前がそう言うんなら、ちゃっちゃと始末してやるか」
帝国の二人組とロンズデールの二人組が、対峙して睨み合う。
先に動いたのは帝国の二人組だった。
「怯むな!撃て!撃ちまくれ!」
「くそ!俺達は帝国だぞ!」
帝国兵達はたった二人で真っすぐに向かってくる、ロンズデールの二人組に圧倒されていた。
その二人組とは、両手に短剣を持った金髪の男と、赤茶色の髪をツンツンに立てた黒魔法使いだった。
金髪の男は体力型だろうが、優男という印象だった。体格で勝る者を一人二人ぶつければ、すぐに制圧できるだろうと思われたが、現実は違った。
身長は180センチ程度だろう、スラリとした体形で、特別力があるようには思えない。
装備を見れば軽装だ。鉄の胸当てや肘当て、膝当てはつけてるが、それだけだ。力ではなく、スピードと技で戦うタイプなのだろう。
しかしそんな男が、自分より一回り以上も大きな男の剣や斧を正面から受けて、斬り落としているのだ。
数十センチの短剣で受けている事だけでも驚きなのに、どうやれば剣を、斧を真っ二つにできるというのだ?
そしてよほど目が良いのか、撃たれた攻撃魔法を紙一重でかわし、スっと帝国兵の懐に入り込むと、止まる事なく次々と斬り捨てて行くのだ。
そしてもう一人、赤茶色の髪の黒魔法使い、この男も厄介だった。
魔法使いは遠距離攻撃が普通であり、大半の魔法使いは距離を取って戦う。しかしこの魔法使いは迷う事なく突っ込んでくるのだ。
確かに近距離戦闘を挑む魔法使いもいる。少ないが、接近戦のセンスを持っている魔法使いもいるし、魔力に自信のある者はそういう戦い方を選ぶ場合もある。
しかしこの赤茶色の髪の魔法使いは、レベルが違っていた。
遠距離攻撃など考えた事もないのではないか?火魔法も爆発魔法も、手の平に魔力を集めて直接相手に叩き込むのだ。しかもそれを、体力型を相手にしてもやってのける。本来の魔法使いの身体能力では、体力型に直接攻撃をあてる事は、そうそうできるものではない。
しかしこの男は、魔力操作に相当の自信があるのだろう。足に纏う風のスピードが目で追いきれない程に速く、尚且つ直線だけではなく右に左に巧に動き、瞬く間に大勢の帝国兵を葬っていったのだ。
対格差をものともしない短剣使いビンセント、超攻撃的な黒魔法使いアドニス。
この二人組はいっさい足を止める事なく、敵地深くにどんどん切り込んでいった。
「ビンセントさん!このまま突っ切って行きましょう!」
「ああ、森林の奥にアルバレスがいるはずだ。アドニス、このまま駆け抜けよう」
二人を止める事は、誰にもできなかった。
ビンセントの二振りの短剣は、どれだけ固く厚い鎧をも斬り裂いた。アドニスの魔法は一撃で帝国兵の頭を吹き飛ばした。
「くっ、くそ!なんだよこいつら!」
「あ、ありえねぇ、たった二人に俺達帝国が・・・」
「おやおや、栄えある帝国兵がなんと弱気な事でしょう、どう思います?ハンプトン」
あまりにも圧倒的な二人に、帝国兵達が気圧され出したその時だった。後ずさりを始めた二人の帝国兵達の背後に、長い白髪の痩せた男と、筋肉の塊のような巨漢が現れた。
「おうよ、こんな情けねぇヤツら、いねぇ方がいいよな?ジェイムス」
ハンプトンと呼ばれた巨漢は、二人の帝国兵の頭を掴み持ち上げる。
「ひ!?お、お前、ハ、ハンプトン!?」
「う、うわぁぁぁぁ!よ、よせ!やめろ!離せぇぇぇーーーーーーッツ!」
自分の頭を掴む男の顔を見て、二人の帝国兵は血相を変えて慌てふためき、なんとか逃れようと足をばたつかせてもがいた。
「うっせぇなぁ~、黙れよカスども」
ハンプトンは面倒くさそうに眉間にシワをよせた。
そして両手にぐっと力をこめると、帝国兵達の頭がぐしゃりと握り潰された。
「相変わらずの怪力ですね、ハンプトン」
「へっへっへ、いぃ~感触だぜ。これが癖になるんだよなぁ~・・・ところでよぉ」
頭を握り潰した二人の帝国兵を放り投げると、ハンプトンは自分達の前で足を止めた二人組に目を向けた
。たった今まで猛スピードで走ってきたロンズデールの二人組だが、ハンプトンの尋常ならざるパワー、そして仲間の頭をあっさりと握り潰す残虐性を見て、ビンセントとアドニスは警戒して足を止めたのだった。
「こいつらじゃねぇのか?ロンズデールを勢いづかせたヤツらは」
「おそらくそうでしょう。戦いぶりを少し見させていただきましたが、かなりの使い手ですよ。下級兵では荷が重いようです。我々が始末してやりましょう」
冷酷な笑みを浮かべ自分達を見る帝国の二人組。
ビンセントとアドニスも、油断なく両の眼で見据えて構えた。
「アドニス、油断するな。この二人相当な使い手だ」
「はい、しかもちょっと危険な匂いがしますね。ビンセントさん、最初から全力でいきましょう」
ビンセントは両手の短剣を握り直し、アドニスが両手に魔力を集中させて構えると、二人と対峙するジェイムスとハンプトンが、嘲笑交じりに鼻から息を吹き出した。
「ふっ、ハンプトン、長引かせる事もないでしょう。すぐに終わらせてやりましょう」
「ああ、お前がそう言うんなら、ちゃっちゃと始末してやるか」
帝国の二人組とロンズデールの二人組が、対峙して睨み合う。
先に動いたのは帝国の二人組だった。
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