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1503 リカルドの修行の成果
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「レイマート!」
砂中から立ち昇った巨大な火柱に打ち上げられるレイマートを見て、リカルドは弓を構えたまま声を上げた。
戦いは獅子王牙を出したレイマートが、一方的にクリチコを打ちのめしていた。
援護に回った自分だが、出番は無いかもしれないと思ってしまうくらい、圧倒的なものだった。
しかしレイマートがトドメの一撃を繰り出したその時、突如天まで届く程の巨大な火柱が立ち昇り、レイマートを焼き払ったのだ。
真っ赤な炎に包まれ、空高く打ち上げられたレイマートを目にし、リカルドは驚愕した。
や、野郎!ウソだろ!?なんだあの火柱は!?レイマートを焼いて吹っ飛ばしやがった!
つうか、あの攻撃をくらって生きてんのかよ!?頭おかしいんじゃねぇのか!?
リカルドの視力は常人をはるかに超えている。空中で炎に包まれていたとしても、それが誰なのか分かるくらいには、ハッキリと見えている。リカルドがその光景に意識を奪われたのは数秒程度のものだが、その僅かな時間でクリチコは立ち上がり、砂中からその姿を表した。
オールバックに固めていた金色の髪はグシャグシャに乱れ、幾度も蹴られたため深紅の鎧は粉々に砕けていた。そして上半身はその肉体をあらわにしていた。
複数の人格が宿っていて魔法使いもいるわけだが、やはり主人格が体力型だからだろう、鍛え上げられた筋肉は鎧のようだった。しかし、精霊の火によって護られた体には切り傷などの外傷はなかったが、内出血による赤紫の痣はいくつも見える。打たれた衝撃の全ては吸収できなかったのだ。この様子だと骨にもダメージがあるだろう。レイマートの闘気の蹴りは、それほどのダメージを与えていたのだ。
幽鬼のようにガクリと頭を下げ、両手はダラリと下ろし、フラフラとした足取りで砂を踏む。
あれだけ蹴られたのだ、頭もかなり振られただろう。意識がもうろうとしているのかもしれない。
この状態で立っている事が不思議なくらいだ。とても戦えるようには見えない。
「ッ、このハゲ野郎が!瀕死じゃねぇか、驚かせやがって!」
ハッと我に返ったリカルドは、砂中から出て来たクリチコの姿を見るなり大地の矢を撃ち放った。
あの火が高い防御力を持ってんのは分かった、けど無敵じゃねぇのはレイマートが証明した!
だったら俺の大地の矢で吹っ飛ばしてやんぜ!
狙いは足元である。リカルドの魔道具大地の矢は、矢尻を地面に刺す事で発動する。
その能力は刺した場所の土砂や石を、空に向かって噴き上げるというものだ。
火山噴火の如きその破壊力は、人の肉体など簡単に打ち砕く!
だがそれは不発に終わった。
「焼き払え」
クリチコがグルッと顔を上げると、足元から炎の風が巻き上がり、リカルドの大地の矢を炎で吹き飛ばした!
「なっ!?」
驚愕するリカルドに、クリチコは鋭く光る青い目を向けた。
「・・・無駄だ、どうあがいても貴様らは俺には勝てん」
爛々(らんらん)と輝くその目には、静かに燃え上がる殺意の炎が宿っていた。
「うっせぇよハゲ!レイマートに散々ボコられたくせに、かっこつけんなカス!」
間髪置かずに言い返すと、リカルドは地面に両手を付けた。
見せてやんよ!俺が店長との修行で得た力をな!
「土の精霊!やっちまえ!」
リカルドの体が白い光を発すると地面が大きく盛り上がり、それはクリチコに向かって勢いよく走り出した!砂を撒き散らしながら盛り上がった地面は、どんどん大きさを増していく!
「なにぃッ!?」
想定すらしていなかった攻撃に、クリチコは目を開いた。
なんだコレは!?魔法?いや、こんな魔法は知らん!魔道具か!?
回避はもう間に合わない!
「う、おぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!」
「へっ、ハゲが、リカルドさんを舐めんなよ」
人一人軽く呑み込めるほどの巨大な砂の塊が直撃し、轟音と共に砂が爆ぜた!
砂中から立ち昇った巨大な火柱に打ち上げられるレイマートを見て、リカルドは弓を構えたまま声を上げた。
戦いは獅子王牙を出したレイマートが、一方的にクリチコを打ちのめしていた。
援護に回った自分だが、出番は無いかもしれないと思ってしまうくらい、圧倒的なものだった。
しかしレイマートがトドメの一撃を繰り出したその時、突如天まで届く程の巨大な火柱が立ち昇り、レイマートを焼き払ったのだ。
真っ赤な炎に包まれ、空高く打ち上げられたレイマートを目にし、リカルドは驚愕した。
や、野郎!ウソだろ!?なんだあの火柱は!?レイマートを焼いて吹っ飛ばしやがった!
つうか、あの攻撃をくらって生きてんのかよ!?頭おかしいんじゃねぇのか!?
リカルドの視力は常人をはるかに超えている。空中で炎に包まれていたとしても、それが誰なのか分かるくらいには、ハッキリと見えている。リカルドがその光景に意識を奪われたのは数秒程度のものだが、その僅かな時間でクリチコは立ち上がり、砂中からその姿を表した。
オールバックに固めていた金色の髪はグシャグシャに乱れ、幾度も蹴られたため深紅の鎧は粉々に砕けていた。そして上半身はその肉体をあらわにしていた。
複数の人格が宿っていて魔法使いもいるわけだが、やはり主人格が体力型だからだろう、鍛え上げられた筋肉は鎧のようだった。しかし、精霊の火によって護られた体には切り傷などの外傷はなかったが、内出血による赤紫の痣はいくつも見える。打たれた衝撃の全ては吸収できなかったのだ。この様子だと骨にもダメージがあるだろう。レイマートの闘気の蹴りは、それほどのダメージを与えていたのだ。
幽鬼のようにガクリと頭を下げ、両手はダラリと下ろし、フラフラとした足取りで砂を踏む。
あれだけ蹴られたのだ、頭もかなり振られただろう。意識がもうろうとしているのかもしれない。
この状態で立っている事が不思議なくらいだ。とても戦えるようには見えない。
「ッ、このハゲ野郎が!瀕死じゃねぇか、驚かせやがって!」
ハッと我に返ったリカルドは、砂中から出て来たクリチコの姿を見るなり大地の矢を撃ち放った。
あの火が高い防御力を持ってんのは分かった、けど無敵じゃねぇのはレイマートが証明した!
だったら俺の大地の矢で吹っ飛ばしてやんぜ!
狙いは足元である。リカルドの魔道具大地の矢は、矢尻を地面に刺す事で発動する。
その能力は刺した場所の土砂や石を、空に向かって噴き上げるというものだ。
火山噴火の如きその破壊力は、人の肉体など簡単に打ち砕く!
だがそれは不発に終わった。
「焼き払え」
クリチコがグルッと顔を上げると、足元から炎の風が巻き上がり、リカルドの大地の矢を炎で吹き飛ばした!
「なっ!?」
驚愕するリカルドに、クリチコは鋭く光る青い目を向けた。
「・・・無駄だ、どうあがいても貴様らは俺には勝てん」
爛々(らんらん)と輝くその目には、静かに燃え上がる殺意の炎が宿っていた。
「うっせぇよハゲ!レイマートに散々ボコられたくせに、かっこつけんなカス!」
間髪置かずに言い返すと、リカルドは地面に両手を付けた。
見せてやんよ!俺が店長との修行で得た力をな!
「土の精霊!やっちまえ!」
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「なにぃッ!?」
想定すらしていなかった攻撃に、クリチコは目を開いた。
なんだコレは!?魔法?いや、こんな魔法は知らん!魔道具か!?
回避はもう間に合わない!
「う、おぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!」
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