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最終話 雪の降る季節
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雪女が俺の前からいなくなってからの事を話そう。
俺が魔法使いに気持ちを伝え、魔法使いが俺を受け入れてくれた事を、僧侶はとても喜んでくれた。
酒場にいた他のお客さん達も、みんな俺達の事をずっと見ていたようだ。
色々とお騒がせしたけれど、終わりよければと言う事だろうか、お祝ムードになって夜通しの飲み会になってしまった。
酒に強くない俺は、いつのまにか酔いつぶれて寝てしまったようだった。
ふと目が覚めると、辺りはまだ薄暗く、夜明け前のようだった。
少しだけ頭が痛く、やはり酒は体に合わないなと思った。
「あれ、あんたも起きたの?」
頭を押さえていると、魔法使いが酒場のキッチンから出てきた。
「ん、あぁ・・・なんか目が覚めてね。ってか、今キッチンに入ってなかった?」
勝手に酒場のキッチンに入った事を指摘すると、魔法使いはまるで表情を変えず、手にしていたコップを俺の前に置いた。
「え、だってマスターもみんなも潰れて寝てるんだもん。自分でお水持ってくるしかないじゃない?はい、どうぞ。あんた頭痛いんでしょ?これ、アタシも頭痛い時に飲んでる薬なの、効くから飲みなよ」
「あ、えぇと、ありがとう。あ、でもこれ、キミが今飲もうとしてたんでしょ?」
「ん、そうだけど、薬はまだあるし、もう一回水持ってくればいいだけだから、あんた飲みなさいよ」
「いや、でも・・・」
なおも言葉を続けようとすると、魔法使いは、いいって言ってるでしょ!と少し強く言って、俺に薬を握らせると、またキッチン戻って行ってしまった。
「・・・かなわないな」
薬を口に入れて水で流し込んだ。
この一年、思えばいつも魔法使いと一緒だった。
そして、いつだって、どんな時だって、魔法使いは俺の事を考えてくれていた。
・・・ありがとう。
キッチンから水を持って出てきた魔法使いをじっと見つめていると、視線に気付いた魔法使いが小首を傾げた。
「ん、どうしたの?なにかついてる?」
「魔法使い・・・俺、キミのこと大事にするから」
「え・・・えぇ!?ちょ、あ、あんた急になによ!?」
慌ててコップを落としそうになり、顔を赤くしながら目を丸くして俺を見る魔法使いに、少しだけ笑ってしまった。
「なによ?からかったの?」
「あ、ごめんごめん、違うよ。からかってなんかないよ。本心だ。キミに、いままですごい支えてもらってたのに気づいてさ・・・・・感謝してるんだ。だから、今度は俺がキミを幸せにしたいって、心から思ってるんだよ」
「・・・ふ~ん、良い心がけね!じゃあ、まずは宿に帰ったらアタシにオレンジ驕りなさいよ」
俺の隣に座って、コップの水を飲むと、魔法使いは指を一本立てて、チラリと俺に目を向けて笑った。
「ぷっ・・・あははは!キミは本当にオレンジが好きだよな?分かった。好きなだけ飲みなよ」
・・・あ、言ったわね?あんたが後悔するくらい飲んでやるんだから!
・・・なんだよそれ!?お腹壊すぞ?
・・・知らないの?魔法使いはお腹壊さないのよ?
・・・うそ!?すごいなそれ!
・・・嘘よ。
・・・おい!
だんだんと空が白み始め、また新しい一日が始まろうとしている。
なぁ、魔法使い・・・今日も一日よろしくな。
その後俺達は、氷漬けになった友を溶かした。
しかし、すっかり友の存在を忘れて夜通し酒を飲んで騒いだせいで、俺達が思い出して友の救出をしたのは、雪女が友を氷漬けにしてから実に半日立っていた。
結果から話そう。
友は氷の中で呼吸ができずに死んでいた。
これにはさすがに俺も魔法使いも僧侶も、酒場にいた全員が困った。
しかし、みんな諦めるのも早かった。死んだものはしかたないと、やたら切り替えが早かった。
友よ、お前は俺が思った以上に嫌われているな。
土葬にするか、鳥葬にするか、それだけが悩みだと言っていた酒場のマスターに、勇者だから空を飛びたいんじゃない?鳥葬にしましょうよ。と言って乗っかった魔法使いがちょっと怖かった。
しかし、この時奇跡が起こった。
僧侶が、一度くらい回復魔法を試してみましょう。そう言って回復魔法を使ったのだ。
すると友は息を吹き返したのだ。
それはもうアッサリと生き返った。いや、おそらく元々死んではおらず、仮死状態だったのだろう。
だから普通の回復魔法でも効果があり、友は息を吹き返したのだ。
この時、酒場にいた半数は舌打ちをした。
その中には魔法使いも入っていて、ちょっと怖かった。
ちなみに生き返った友は、別人のように性格が変わっていた。
どんな感じか?
それはもうまるきり正反対の性格で、こっちが戸惑う程だった。
「・・・皆さん、私のせいで大変なご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ありません」
生き返った友に今がどういう状況か説明すると、友はそう言って頭を下げた。
俺も驚いた。みんな驚いた。
仮死状態から蘇生した事による、一時的なものだろうと思ったけれど、何日経っても友はずっとこのままだった。
僧侶曰く、ハッキリとした事は言えないけれど、おそらく仮死状態になって脳になんらかの影響があり、性格が逆転してしまったのだろうという事だった。
友は本当に生まれ変わったかのように、紳士的な性格になった。
慣れるのには時間がかかったけれど、ハッキリ言って今の友の方が何もかもやりやすく、俺達のパーティーは以前より連携も取りやすくなって、結果攻撃力もアップした。
そしてそのままの勢いで俺達は魔王を倒した。
「・・・雪か・・・」
口からはく息も白くなり、今年初めての雪が俺の頬にあたった。
「あ、ここにいたんだ。寒いから中に入ったら?」
ベランダから空を見上げている俺の背に、妻が声をかけて来る。
「・・・うん、もうちょっとだけ・・・」
「・・・そっか、雪降ってるんだ・・・雪を見ると思い出すわね・・・あ、子供達勇者ごっこしたいって言ってるから、後で相手してあげてね」
そう言って妻は戻って行った。
あれから5年・・・・・
魔王を倒して世界は平和になった。
友は故郷へと帰った。俺も一緒に帰ろうと誘われたが、俺はこの街に、最後の街に残った。
何度も一緒に帰ろうと説得されたが、俺の意思が固いと知ると、友は諦めて一人で故郷へと帰った。
元気でな。それが友からかけられた最後の言葉だった。
それきり友には会っていない。
だから今、友が故郷でどうなっているかは分からない。
けれど、俺の予想では村長の跡を継いでいるような気がする。
そうそう、故郷の村長はやたらすごいとみんなに言われていたが、理由が分かった。
これは魔王を倒した後に知った事だが、どうやら村長は若いころ、国王の弟の友達の弟の友達と昔パーティを組んで冒険をしていたそうだ。
遠いと言えば遠いが、そこそこ身分のある人と友達だったのかもしれない。
腕も悪くはなかったそうだ。田舎村では、確かに凄いのかもしれない。
今の友が村長をしていれば、あの村ももっと良くなるのではないかと思う。
僧侶も故郷に帰った。
やっぱり生まれ育った村が一番らしい。
魔法使いの事は誘わなかった。俺とこの街に残る事を知っていたからだ。
お別れの日、僧侶と魔法使いは涙を浮かべて抱き合った。
本当に仲が良かったし、二人には強い絆があったから、別れは辛かったと思う。
今でも僧侶とは手紙でやりとりをしている。
三年前に結婚をして、今では母だ。女の子を産んだらしい。
来年暖かくなったら、妻と子供達とみんなで会いに行く予定だ
うちは男の子二人だから、将来お互いの子供が結婚したらどうしよう、なんて話しをしたりもする。
結婚して魔法使いはすっかり家庭に落ち着いた。俺にはもったいないくらいの本当に良い妻だ。
俺は妻を一番愛している。
しかし、雪を見るとどうしても思い出してしまう
「・・・・・キミは今、どこで何をしているのかな」
静かに空から落ちて来る雪を見上げ、俺は彼女を思い浮かべる
誰もが成長の中で、出会いと別れを繰り返す
もう会う事はないだろう
けれど、雪を見る度に俺は彼女を思い出す
季節が俺と彼女の縁を繋いでいる
今年もまた雪が降る
俺が魔法使いに気持ちを伝え、魔法使いが俺を受け入れてくれた事を、僧侶はとても喜んでくれた。
酒場にいた他のお客さん達も、みんな俺達の事をずっと見ていたようだ。
色々とお騒がせしたけれど、終わりよければと言う事だろうか、お祝ムードになって夜通しの飲み会になってしまった。
酒に強くない俺は、いつのまにか酔いつぶれて寝てしまったようだった。
ふと目が覚めると、辺りはまだ薄暗く、夜明け前のようだった。
少しだけ頭が痛く、やはり酒は体に合わないなと思った。
「あれ、あんたも起きたの?」
頭を押さえていると、魔法使いが酒場のキッチンから出てきた。
「ん、あぁ・・・なんか目が覚めてね。ってか、今キッチンに入ってなかった?」
勝手に酒場のキッチンに入った事を指摘すると、魔法使いはまるで表情を変えず、手にしていたコップを俺の前に置いた。
「え、だってマスターもみんなも潰れて寝てるんだもん。自分でお水持ってくるしかないじゃない?はい、どうぞ。あんた頭痛いんでしょ?これ、アタシも頭痛い時に飲んでる薬なの、効くから飲みなよ」
「あ、えぇと、ありがとう。あ、でもこれ、キミが今飲もうとしてたんでしょ?」
「ん、そうだけど、薬はまだあるし、もう一回水持ってくればいいだけだから、あんた飲みなさいよ」
「いや、でも・・・」
なおも言葉を続けようとすると、魔法使いは、いいって言ってるでしょ!と少し強く言って、俺に薬を握らせると、またキッチン戻って行ってしまった。
「・・・かなわないな」
薬を口に入れて水で流し込んだ。
この一年、思えばいつも魔法使いと一緒だった。
そして、いつだって、どんな時だって、魔法使いは俺の事を考えてくれていた。
・・・ありがとう。
キッチンから水を持って出てきた魔法使いをじっと見つめていると、視線に気付いた魔法使いが小首を傾げた。
「ん、どうしたの?なにかついてる?」
「魔法使い・・・俺、キミのこと大事にするから」
「え・・・えぇ!?ちょ、あ、あんた急になによ!?」
慌ててコップを落としそうになり、顔を赤くしながら目を丸くして俺を見る魔法使いに、少しだけ笑ってしまった。
「なによ?からかったの?」
「あ、ごめんごめん、違うよ。からかってなんかないよ。本心だ。キミに、いままですごい支えてもらってたのに気づいてさ・・・・・感謝してるんだ。だから、今度は俺がキミを幸せにしたいって、心から思ってるんだよ」
「・・・ふ~ん、良い心がけね!じゃあ、まずは宿に帰ったらアタシにオレンジ驕りなさいよ」
俺の隣に座って、コップの水を飲むと、魔法使いは指を一本立てて、チラリと俺に目を向けて笑った。
「ぷっ・・・あははは!キミは本当にオレンジが好きだよな?分かった。好きなだけ飲みなよ」
・・・あ、言ったわね?あんたが後悔するくらい飲んでやるんだから!
・・・なんだよそれ!?お腹壊すぞ?
・・・知らないの?魔法使いはお腹壊さないのよ?
・・・うそ!?すごいなそれ!
・・・嘘よ。
・・・おい!
だんだんと空が白み始め、また新しい一日が始まろうとしている。
なぁ、魔法使い・・・今日も一日よろしくな。
その後俺達は、氷漬けになった友を溶かした。
しかし、すっかり友の存在を忘れて夜通し酒を飲んで騒いだせいで、俺達が思い出して友の救出をしたのは、雪女が友を氷漬けにしてから実に半日立っていた。
結果から話そう。
友は氷の中で呼吸ができずに死んでいた。
これにはさすがに俺も魔法使いも僧侶も、酒場にいた全員が困った。
しかし、みんな諦めるのも早かった。死んだものはしかたないと、やたら切り替えが早かった。
友よ、お前は俺が思った以上に嫌われているな。
土葬にするか、鳥葬にするか、それだけが悩みだと言っていた酒場のマスターに、勇者だから空を飛びたいんじゃない?鳥葬にしましょうよ。と言って乗っかった魔法使いがちょっと怖かった。
しかし、この時奇跡が起こった。
僧侶が、一度くらい回復魔法を試してみましょう。そう言って回復魔法を使ったのだ。
すると友は息を吹き返したのだ。
それはもうアッサリと生き返った。いや、おそらく元々死んではおらず、仮死状態だったのだろう。
だから普通の回復魔法でも効果があり、友は息を吹き返したのだ。
この時、酒場にいた半数は舌打ちをした。
その中には魔法使いも入っていて、ちょっと怖かった。
ちなみに生き返った友は、別人のように性格が変わっていた。
どんな感じか?
それはもうまるきり正反対の性格で、こっちが戸惑う程だった。
「・・・皆さん、私のせいで大変なご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ありません」
生き返った友に今がどういう状況か説明すると、友はそう言って頭を下げた。
俺も驚いた。みんな驚いた。
仮死状態から蘇生した事による、一時的なものだろうと思ったけれど、何日経っても友はずっとこのままだった。
僧侶曰く、ハッキリとした事は言えないけれど、おそらく仮死状態になって脳になんらかの影響があり、性格が逆転してしまったのだろうという事だった。
友は本当に生まれ変わったかのように、紳士的な性格になった。
慣れるのには時間がかかったけれど、ハッキリ言って今の友の方が何もかもやりやすく、俺達のパーティーは以前より連携も取りやすくなって、結果攻撃力もアップした。
そしてそのままの勢いで俺達は魔王を倒した。
「・・・雪か・・・」
口からはく息も白くなり、今年初めての雪が俺の頬にあたった。
「あ、ここにいたんだ。寒いから中に入ったら?」
ベランダから空を見上げている俺の背に、妻が声をかけて来る。
「・・・うん、もうちょっとだけ・・・」
「・・・そっか、雪降ってるんだ・・・雪を見ると思い出すわね・・・あ、子供達勇者ごっこしたいって言ってるから、後で相手してあげてね」
そう言って妻は戻って行った。
あれから5年・・・・・
魔王を倒して世界は平和になった。
友は故郷へと帰った。俺も一緒に帰ろうと誘われたが、俺はこの街に、最後の街に残った。
何度も一緒に帰ろうと説得されたが、俺の意思が固いと知ると、友は諦めて一人で故郷へと帰った。
元気でな。それが友からかけられた最後の言葉だった。
それきり友には会っていない。
だから今、友が故郷でどうなっているかは分からない。
けれど、俺の予想では村長の跡を継いでいるような気がする。
そうそう、故郷の村長はやたらすごいとみんなに言われていたが、理由が分かった。
これは魔王を倒した後に知った事だが、どうやら村長は若いころ、国王の弟の友達の弟の友達と昔パーティを組んで冒険をしていたそうだ。
遠いと言えば遠いが、そこそこ身分のある人と友達だったのかもしれない。
腕も悪くはなかったそうだ。田舎村では、確かに凄いのかもしれない。
今の友が村長をしていれば、あの村ももっと良くなるのではないかと思う。
僧侶も故郷に帰った。
やっぱり生まれ育った村が一番らしい。
魔法使いの事は誘わなかった。俺とこの街に残る事を知っていたからだ。
お別れの日、僧侶と魔法使いは涙を浮かべて抱き合った。
本当に仲が良かったし、二人には強い絆があったから、別れは辛かったと思う。
今でも僧侶とは手紙でやりとりをしている。
三年前に結婚をして、今では母だ。女の子を産んだらしい。
来年暖かくなったら、妻と子供達とみんなで会いに行く予定だ
うちは男の子二人だから、将来お互いの子供が結婚したらどうしよう、なんて話しをしたりもする。
結婚して魔法使いはすっかり家庭に落ち着いた。俺にはもったいないくらいの本当に良い妻だ。
俺は妻を一番愛している。
しかし、雪を見るとどうしても思い出してしまう
「・・・・・キミは今、どこで何をしているのかな」
静かに空から落ちて来る雪を見上げ、俺は彼女を思い浮かべる
誰もが成長の中で、出会いと別れを繰り返す
もう会う事はないだろう
けれど、雪を見る度に俺は彼女を思い出す
季節が俺と彼女の縁を繋いでいる
今年もまた雪が降る
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