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空を超えし願い星
第十話 砂の塔
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目の前に聳え立つは砂でできたエッフェル塔。現在ソラたちは海のエリアと思わしき砂浜へとやってきた。人は何故か海を見ると泳ぎたくなるらしい。アル君もまたその一人で遊泳中。ソラはビーチで暇を持て余していたので生前に行く予定だったパリのエッフェル塔を砂で作っていた。
発案者であるエンジニアのギュスターヴ・エッフェルは、象徴的なこの鉄製構造を建設する以前に、橋梁や高架橋、鉄骨組みで既に名を馳せていたらしい。当時ではパリの景観を壊すものだと一部の間では毛嫌いしているものがいた様だ。
「エッフェル塔が嫌いなやつはエッフェル塔にゆけ」という言葉がある。パリの景観を壊すものと感じ、鉄骨で組み上げられたこの塔を毛嫌いした作家のモーパッサンは、塔の1階にあるレストランに足しげく通ったという。
ソラは無論エッフェル塔を眺めながら食事をしたいと考えていた。別にソラは反対派ではない。故にエッフェル塔近くのレストランを予約していたのだが異世界行きに変わってしまいキャンセル扱いだろう。
哀愁漂う砂のエッフェル塔。
実物はもっとすごいのだろう。
この異世界にも美しいものが溢れていると良いなと今後の旅に思いを馳せるソラは次はモン・サン・ミシェルを作ることにした。
泳ぐのに飽きたのかアル君も混じり砂で何かを作り始める。
モン・サン・ミシェルは修道院でありながら14世紀の英仏百年戦争でフランス軍の城塞として使われていた。故に存在感のある堅固な佇まいはまるで砦のようでゴシック様式だけでなく、様々な建築様式が入り混じった独特の造りになっている。
作っているうちにだんだんと熱が入りソラは修道院だけでなく、庭園、ラ・メルヴェイユ、サン・ピエール教会、グランド・リュ、ガブリエル塔、ブークル塔、王の門に至るまで緻密に作った。
達成感に浸るソラはアル君の作品を覗くと不恰好な砂でできた鎧と隣には菱形の貝殻が置かれていた。
「ソラとケンさん」
「アル君の優勝で」
そしてモン・サン・ミシェルは波に飲まれ消えた。
発案者であるエンジニアのギュスターヴ・エッフェルは、象徴的なこの鉄製構造を建設する以前に、橋梁や高架橋、鉄骨組みで既に名を馳せていたらしい。当時ではパリの景観を壊すものだと一部の間では毛嫌いしているものがいた様だ。
「エッフェル塔が嫌いなやつはエッフェル塔にゆけ」という言葉がある。パリの景観を壊すものと感じ、鉄骨で組み上げられたこの塔を毛嫌いした作家のモーパッサンは、塔の1階にあるレストランに足しげく通ったという。
ソラは無論エッフェル塔を眺めながら食事をしたいと考えていた。別にソラは反対派ではない。故にエッフェル塔近くのレストランを予約していたのだが異世界行きに変わってしまいキャンセル扱いだろう。
哀愁漂う砂のエッフェル塔。
実物はもっとすごいのだろう。
この異世界にも美しいものが溢れていると良いなと今後の旅に思いを馳せるソラは次はモン・サン・ミシェルを作ることにした。
泳ぐのに飽きたのかアル君も混じり砂で何かを作り始める。
モン・サン・ミシェルは修道院でありながら14世紀の英仏百年戦争でフランス軍の城塞として使われていた。故に存在感のある堅固な佇まいはまるで砦のようでゴシック様式だけでなく、様々な建築様式が入り混じった独特の造りになっている。
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「ソラとケンさん」
「アル君の優勝で」
そしてモン・サン・ミシェルは波に飲まれ消えた。
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