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サルファー先輩からおはようのキスをされてしまったんだが? 額だけど!
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聞き慣れたアラームが、ピピピと朝を知らせてくる。けたたましいその音が鳴ると同時に、頭の上の方から聞き覚えのある優しい声がした。
「シュン、朝だよ? ……ほら、起きないと」
「うー……まだ眠い……もうちょっとだけだからぁ……」
煩わしい音から逃げるように左右に頭を振りながら、目の前のクッションに抱きつき、顔を埋める。
……温かい。……安心する。……でも、何だか今日のクッションは、いつもより弾力がある気がするなぁ……ムチムチしてるっていうか……
まぁ、いいか……と思考を放棄し、頬を擦り寄せ心地のいい感触を堪能する。……誰が止めたんだろう? いつの間にか、アラームの音は止んでいた。
「……こんなに可愛いシュンの姿を、ダンは2回も俺より先に見ていたのか……妬けるな」
小さく息を吐く気配がした後に、誰かが俺の頭を撫で始める。
……大きくて、温かい。甘やかすように、ゆったり撫でてくれる手つきが心地いい。もっと、もっと撫でて欲しくて、ついせがむように自ら頭を擦り寄せてしまっていた。
「……全く……あんまり可愛いことばかりしないでくれ、俺だって男なんだぞ……」
今度の溜め息は少し重く、長かった。不意に頭を撫でてくれていた手のひらが離れていく。頬にそっと触れられたかと思えば、誰かの指がほっぺをむにむに摘まみ始めた。
「うー……?」
「ふふっ、可愛い……ぷにぷにしてるな……ほら、そろそろ起きないと、遅刻してしまうよ?」
パッと指が離れ、次に感じたのは浮遊感。全身を軽々と持ち上げられたような感覚に、重たい瞼を無理矢理開ければ、優しく微笑むサルファー先輩が俺を見下ろしていた。
普段、後ろに撫で付けられてる前髪がさらりと下ろされているせいだろう。随分と印象が違って見える。これはこれでカッコいい……というか、何だか色っぽいな。
「おはよう、シュン。やっとお目覚めかな?」
「……おはようございます、先輩……ところで、何で俺は、先輩に抱き抱えられているのでしょうか?」
確かに昨日は先輩と一緒のベッドで眠った。それは覚えてる、いや今思い出したけど。
何で起きたら先輩の逞しいお膝の上で、お姫様抱っこされてるんだ?
「あぁ……君がなかなか起きなかったから、つい」
ベッドに腰掛けながら呑気に応える先輩は、どこか機嫌が良さそうだ。それについては何よりなんだが……ついって、理由になってなくないか?
後、朝から至近距離で爽やかな笑顔を見せないで欲しいんだけど……心臓に悪すぎる。
さっきまでの誰かの声……もとい先輩は、散々俺に起きないと、遅刻してしまうよ? と促していたのに。今の彼は動く気配が微塵もない。俺を抱き抱え、見つめたままだ。
「……あの、そろそろ降ろしてくれませんか?」
流石に堪えられなかった。吐息が触れてしまいそうな距離で微笑みかけられ続けることに。嬉しいんだけどさ。
「仕方ないな……」
片方の眉を下げ、困ったように先輩が笑う。いかにも渋々といった感じで。
俺を抱えたまま悠々と立ち上がってから、そっと下ろしてくれる。足裏に感じたフローリングの感触にホッと息を吐いていると、頬に大きな手のひらが添えられる。
「あぁ、一つ忘れていた」
ぽつりと呟いた、緩やかな笑みを描いた唇がゆっくりと迫ってくる。淡い光を帯びた黄色の瞳に見惚れてしまっていると、額に柔らかいものが優しく触れた。
「……おはようのキス」
「シュン、朝だよ? ……ほら、起きないと」
「うー……まだ眠い……もうちょっとだけだからぁ……」
煩わしい音から逃げるように左右に頭を振りながら、目の前のクッションに抱きつき、顔を埋める。
……温かい。……安心する。……でも、何だか今日のクッションは、いつもより弾力がある気がするなぁ……ムチムチしてるっていうか……
まぁ、いいか……と思考を放棄し、頬を擦り寄せ心地のいい感触を堪能する。……誰が止めたんだろう? いつの間にか、アラームの音は止んでいた。
「……こんなに可愛いシュンの姿を、ダンは2回も俺より先に見ていたのか……妬けるな」
小さく息を吐く気配がした後に、誰かが俺の頭を撫で始める。
……大きくて、温かい。甘やかすように、ゆったり撫でてくれる手つきが心地いい。もっと、もっと撫でて欲しくて、ついせがむように自ら頭を擦り寄せてしまっていた。
「……全く……あんまり可愛いことばかりしないでくれ、俺だって男なんだぞ……」
今度の溜め息は少し重く、長かった。不意に頭を撫でてくれていた手のひらが離れていく。頬にそっと触れられたかと思えば、誰かの指がほっぺをむにむに摘まみ始めた。
「うー……?」
「ふふっ、可愛い……ぷにぷにしてるな……ほら、そろそろ起きないと、遅刻してしまうよ?」
パッと指が離れ、次に感じたのは浮遊感。全身を軽々と持ち上げられたような感覚に、重たい瞼を無理矢理開ければ、優しく微笑むサルファー先輩が俺を見下ろしていた。
普段、後ろに撫で付けられてる前髪がさらりと下ろされているせいだろう。随分と印象が違って見える。これはこれでカッコいい……というか、何だか色っぽいな。
「おはよう、シュン。やっとお目覚めかな?」
「……おはようございます、先輩……ところで、何で俺は、先輩に抱き抱えられているのでしょうか?」
確かに昨日は先輩と一緒のベッドで眠った。それは覚えてる、いや今思い出したけど。
何で起きたら先輩の逞しいお膝の上で、お姫様抱っこされてるんだ?
「あぁ……君がなかなか起きなかったから、つい」
ベッドに腰掛けながら呑気に応える先輩は、どこか機嫌が良さそうだ。それについては何よりなんだが……ついって、理由になってなくないか?
後、朝から至近距離で爽やかな笑顔を見せないで欲しいんだけど……心臓に悪すぎる。
さっきまでの誰かの声……もとい先輩は、散々俺に起きないと、遅刻してしまうよ? と促していたのに。今の彼は動く気配が微塵もない。俺を抱き抱え、見つめたままだ。
「……あの、そろそろ降ろしてくれませんか?」
流石に堪えられなかった。吐息が触れてしまいそうな距離で微笑みかけられ続けることに。嬉しいんだけどさ。
「仕方ないな……」
片方の眉を下げ、困ったように先輩が笑う。いかにも渋々といった感じで。
俺を抱えたまま悠々と立ち上がってから、そっと下ろしてくれる。足裏に感じたフローリングの感触にホッと息を吐いていると、頬に大きな手のひらが添えられる。
「あぁ、一つ忘れていた」
ぽつりと呟いた、緩やかな笑みを描いた唇がゆっくりと迫ってくる。淡い光を帯びた黄色の瞳に見惚れてしまっていると、額に柔らかいものが優しく触れた。
「……おはようのキス」
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