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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
俺とソレイユだけの結婚式
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頷いたソレイユの表情がまた少し暗くなる。すでにゴメンの理由は察することが出来てはいた。とはいえ、聞かない訳には。
「でも、このペアリングって……まだ出来ていなかったんじゃ?」
「ゴメン……サプライズ、したくて……」
でも、結局不発に終わっちゃったっていうか、終わらせちゃったっていうか。
自嘲的な笑みを浮かべながらポツリ、ポツリと。ソレイユは俺に内緒にせざるを得なかったいきさつを語ってくれる。
「連絡自体はもらっていて、それで三日前にさ……部活が終わってから、こっそり受け取りに行ってたんだ……」
「そっか、そうだったんだね」
「ゴメン……」
「大丈夫、嬉しいよ。俺のことめいいっぱい喜ばせようとしてくれてたんだよね」
「うん……」
出来るだけ優しい声で、俺の気持ちが伝わるように微笑みかけた。ソレイユはまだ少し申し訳なさそうにしていたけれども、俺の喜びは伝わったんだろう。頬はほんのりと色付き、どこか引きつっていた目元が和らいでいく。
「じゃあ、しよっか? 俺とソレイユだけの結婚式」
折角だから、入場するところからやってみる? なんて。
ちょっとでも彼の心を和ませようと思い付きで、ひと回り大きな手を握りながらおどけた調子で言ってみた提案は、笑顔が戻ったソレイユからの二つ返事で即採用。
いくつものステンドグラスから差し込むオレンジ色によって、少し色濃くなったバージンロードを手を取り合いながらゆっくりと進んでいくことに。
「ふふふふーん……ふふふふーん……」
俺でも聞いたことのある、結婚式といえば大抵の人は思い浮かぶであろう曲。曲名は知らないが、一度耳にしてしまえばそうそう忘れることはない印象的なメロディーをソレイユが口ずさむ。
彼の鼻歌に合わせて俺も。多分有名なクラシックのひとつであろうそれを口ずさんだ。たたたたーんではなく、ふふふふーんで。
「ふふ……」
くすりと吹き出した彼に釣られて俺もくすり。笑い交じりなメロディーは、何だかとても不格好で。けれども、何だか俺達らしいような気もして。
知っているところまで、どうにか一緒に歌い終えた時にはステンドグラスの中の神様が見守るところまで、神父さんがいない祭壇の前まで辿り着いていた。
「シュン」
「ソレイユ……」
軽く手を引かれ、見上げた先にあった夕焼け色に染まった微笑み。その柔らかさに、愛おしさのこもった眼差しに、思わず息を呑んだ。
向かい合い、改めて手を握ってもらえる。それだけのことが、胸が詰まってしまう程に嬉しい。
本当の結婚式さながらの、地に足がついていない浮足立った心地と緊張感。さっきまでのちょっとした悪戯をする前のような、いけないんだけれども楽しい感覚は瞬く間に消え失せていた。
あんまり長くは見つめ合ってはいられないかもしれない。
「えっと……病める時も、健やかなる時も……だっけ?」
「うん」
全身を内側からぶち抜かんばかりに高鳴り続けている鼓動なんて聞こえていないフリをして、これまた一度は耳にしたことがある誓いの台詞の冒頭であろう部分を口にしてみる。
「富める時も、貧しい時も……互いに愛し、敬い……支え合うことを誓いますか?」
優しい笑みを深めながら、ソレイユは俺が知らなかった続きを口にした。
「でも、このペアリングって……まだ出来ていなかったんじゃ?」
「ゴメン……サプライズ、したくて……」
でも、結局不発に終わっちゃったっていうか、終わらせちゃったっていうか。
自嘲的な笑みを浮かべながらポツリ、ポツリと。ソレイユは俺に内緒にせざるを得なかったいきさつを語ってくれる。
「連絡自体はもらっていて、それで三日前にさ……部活が終わってから、こっそり受け取りに行ってたんだ……」
「そっか、そうだったんだね」
「ゴメン……」
「大丈夫、嬉しいよ。俺のことめいいっぱい喜ばせようとしてくれてたんだよね」
「うん……」
出来るだけ優しい声で、俺の気持ちが伝わるように微笑みかけた。ソレイユはまだ少し申し訳なさそうにしていたけれども、俺の喜びは伝わったんだろう。頬はほんのりと色付き、どこか引きつっていた目元が和らいでいく。
「じゃあ、しよっか? 俺とソレイユだけの結婚式」
折角だから、入場するところからやってみる? なんて。
ちょっとでも彼の心を和ませようと思い付きで、ひと回り大きな手を握りながらおどけた調子で言ってみた提案は、笑顔が戻ったソレイユからの二つ返事で即採用。
いくつものステンドグラスから差し込むオレンジ色によって、少し色濃くなったバージンロードを手を取り合いながらゆっくりと進んでいくことに。
「ふふふふーん……ふふふふーん……」
俺でも聞いたことのある、結婚式といえば大抵の人は思い浮かぶであろう曲。曲名は知らないが、一度耳にしてしまえばそうそう忘れることはない印象的なメロディーをソレイユが口ずさむ。
彼の鼻歌に合わせて俺も。多分有名なクラシックのひとつであろうそれを口ずさんだ。たたたたーんではなく、ふふふふーんで。
「ふふ……」
くすりと吹き出した彼に釣られて俺もくすり。笑い交じりなメロディーは、何だかとても不格好で。けれども、何だか俺達らしいような気もして。
知っているところまで、どうにか一緒に歌い終えた時にはステンドグラスの中の神様が見守るところまで、神父さんがいない祭壇の前まで辿り着いていた。
「シュン」
「ソレイユ……」
軽く手を引かれ、見上げた先にあった夕焼け色に染まった微笑み。その柔らかさに、愛おしさのこもった眼差しに、思わず息を呑んだ。
向かい合い、改めて手を握ってもらえる。それだけのことが、胸が詰まってしまう程に嬉しい。
本当の結婚式さながらの、地に足がついていない浮足立った心地と緊張感。さっきまでのちょっとした悪戯をする前のような、いけないんだけれども楽しい感覚は瞬く間に消え失せていた。
あんまり長くは見つめ合ってはいられないかもしれない。
「えっと……病める時も、健やかなる時も……だっけ?」
「うん」
全身を内側からぶち抜かんばかりに高鳴り続けている鼓動なんて聞こえていないフリをして、これまた一度は耳にしたことがある誓いの台詞の冒頭であろう部分を口にしてみる。
「富める時も、貧しい時も……互いに愛し、敬い……支え合うことを誓いますか?」
優しい笑みを深めながら、ソレイユは俺が知らなかった続きを口にした。
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