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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
だからって拗ねるもんじゃない
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高めの位置で固定されたまま、柔らかな雨のように降り注ぎ続けては浴室の床を濡らし、その温かさで俺達を温めてくれていたシャワー。その中へとソレイユに腰を抱かれ、促されるように入った。
サッと二人で頭の天辺から浴びてから、ソレイユはシャワーへと手を伸ばす。手にしたそれで、今度は俺の身体を重点的に洗い流してくれ始めた。
ほんの少し前まで俺に甘やかな心地よさばかりを与えてくれていた大きな手。白くてキレイでありながらも、男らしさを兼ね備えたソレイユの手が、あっという間に濡れ鼠になった俺の髪を、肌を撫でていく。
ただただ優しい触れ方は別の意味で心地よく、二人一緒に多幸感を味わった故の気怠さも相まって気を抜けば眠気に襲われてしまいそう。ちょっとした俺の変化すら見逃さないソレイユが気付かない訳もなく。
「フフ、眠くなっちゃった? そんなに気持ちが良いの?」
「うひゃ……っ」
少しトーンを落とした声で耳元で囁きながら、不意打ちで尻の肉を揉んでくるんだから、油断も隙もない。そんでもって余裕綽々過ぎる。うっかり変な声を上げちゃったじゃないかと、そんな不満を込めて見つめてみたところで、してやったりと嬉しそうに笑うんだからさ。
だからって拗ねるもんじゃなかったな。
「えっち……」
「今更じゃない?」
クスリと片方の口端を持ち上げて、ソレイユは更に俺に触れてきた。しなやかな指先で腰のラインをなぞるように。この触れ方も優しいけれど違う。落ち着いていたと思っていた俺の欲を、もう一度引き出そうとしているような。
「あ……ぅ……」
「さっきは、もっとエッチなことシてたのに。シュンだって、スッゴク積極的にオレのこと求めてくれて、」
「ごめっ、ごめんなさいっ、俺が悪かったですっ」
「えー? オレはただ、オレと気持ちいいことするのが大好きなシュンが最高に可愛いって言ってるだけで、」
「だからっ、ごめんってば!」
悔し紛れの小さなボヤキは、またしても二倍三倍になって返ってきてしまっていた。それも事実だからどうしようもない。意地悪な表現はされちゃっているとはいえ。
「ホントに可愛いね。オレのシュンは……」
またしても不意打ちな褒め言葉と共に、頬へと触れてきたのは柔らかな唇。宥めるような口付けは、続けて額に、それから手の甲にも。一番して欲しかったところにはもらえなかったのに、それでも気持ちが大幅に上を向いてしまっているんだから救いようがない。本当に俺はソレイユに……ソレイユのことが。
「シュン、こっち座って。髪、洗ったげる」
「うん……」
ソレイユが手のひらで指し示したのは隅っこに置いていたハズのバスチェア。俺がぼーっとしてしまっている内に持ってきてくれていたようだ。言われるがままに座ると、しなやかな指が濡れた髪を梳くように撫でてくれた。
「終わったら、交代ね。オレもシュンに洗ってもらいたいからさ」
「っ、うん、やるっ、やりたいっ」
「フフ……ありがとう」
嬉しさのあまり身体ごと振り向けば、見上げた先にある柔らかな笑顔が近付いてきてくれた。
跪き、高い鼻先を俺の鼻先へとくっつけてくる。ちょっと冷たいかも。俺ばかり浴びてしまって。
長い睫毛に縁取られた、夕焼け色の瞳が微笑んだ。薄く開いたままの口に触れたのは、しっとりと濡れていたけれども温かな柔らかさ。さっきは強請ってもしてくれなかったってのに。
「……じゃあ、始めるね。シュン、前向いて?」
「あ……」
「いい子だから……後でいっぱいしてあげるって約束したよね?」
「っ……ちゃんと、してよね……」
悪戯な彼に向かって今度は素直に求めれば、驚いたように目を瞬かせてから満足そうに微笑んだ。やっぱり拗ねるもんじゃない。
サッと二人で頭の天辺から浴びてから、ソレイユはシャワーへと手を伸ばす。手にしたそれで、今度は俺の身体を重点的に洗い流してくれ始めた。
ほんの少し前まで俺に甘やかな心地よさばかりを与えてくれていた大きな手。白くてキレイでありながらも、男らしさを兼ね備えたソレイユの手が、あっという間に濡れ鼠になった俺の髪を、肌を撫でていく。
ただただ優しい触れ方は別の意味で心地よく、二人一緒に多幸感を味わった故の気怠さも相まって気を抜けば眠気に襲われてしまいそう。ちょっとした俺の変化すら見逃さないソレイユが気付かない訳もなく。
「フフ、眠くなっちゃった? そんなに気持ちが良いの?」
「うひゃ……っ」
少しトーンを落とした声で耳元で囁きながら、不意打ちで尻の肉を揉んでくるんだから、油断も隙もない。そんでもって余裕綽々過ぎる。うっかり変な声を上げちゃったじゃないかと、そんな不満を込めて見つめてみたところで、してやったりと嬉しそうに笑うんだからさ。
だからって拗ねるもんじゃなかったな。
「えっち……」
「今更じゃない?」
クスリと片方の口端を持ち上げて、ソレイユは更に俺に触れてきた。しなやかな指先で腰のラインをなぞるように。この触れ方も優しいけれど違う。落ち着いていたと思っていた俺の欲を、もう一度引き出そうとしているような。
「あ……ぅ……」
「さっきは、もっとエッチなことシてたのに。シュンだって、スッゴク積極的にオレのこと求めてくれて、」
「ごめっ、ごめんなさいっ、俺が悪かったですっ」
「えー? オレはただ、オレと気持ちいいことするのが大好きなシュンが最高に可愛いって言ってるだけで、」
「だからっ、ごめんってば!」
悔し紛れの小さなボヤキは、またしても二倍三倍になって返ってきてしまっていた。それも事実だからどうしようもない。意地悪な表現はされちゃっているとはいえ。
「ホントに可愛いね。オレのシュンは……」
またしても不意打ちな褒め言葉と共に、頬へと触れてきたのは柔らかな唇。宥めるような口付けは、続けて額に、それから手の甲にも。一番して欲しかったところにはもらえなかったのに、それでも気持ちが大幅に上を向いてしまっているんだから救いようがない。本当に俺はソレイユに……ソレイユのことが。
「シュン、こっち座って。髪、洗ったげる」
「うん……」
ソレイユが手のひらで指し示したのは隅っこに置いていたハズのバスチェア。俺がぼーっとしてしまっている内に持ってきてくれていたようだ。言われるがままに座ると、しなやかな指が濡れた髪を梳くように撫でてくれた。
「終わったら、交代ね。オレもシュンに洗ってもらいたいからさ」
「っ、うん、やるっ、やりたいっ」
「フフ……ありがとう」
嬉しさのあまり身体ごと振り向けば、見上げた先にある柔らかな笑顔が近付いてきてくれた。
跪き、高い鼻先を俺の鼻先へとくっつけてくる。ちょっと冷たいかも。俺ばかり浴びてしまって。
長い睫毛に縁取られた、夕焼け色の瞳が微笑んだ。薄く開いたままの口に触れたのは、しっとりと濡れていたけれども温かな柔らかさ。さっきは強請ってもしてくれなかったってのに。
「……じゃあ、始めるね。シュン、前向いて?」
「あ……」
「いい子だから……後でいっぱいしてあげるって約束したよね?」
「っ……ちゃんと、してよね……」
悪戯な彼に向かって今度は素直に求めれば、驚いたように目を瞬かせてから満足そうに微笑んだ。やっぱり拗ねるもんじゃない。
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