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マッチョな幼なじみと恋人同士になった件(ダンルート)
まるで……結婚の報告にでも行くみたいだな
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「んむっ? ……ふ、ぁふ……ん、んふ……あ、む…ん……?」
くちゅ、くちゅ、と俺の舌に擦り寄り絡んで、心地よさを引き出そうとしてくる大きな熱。
驚いて目を開けると、だらしなく頬を緩め、うっとりと俺を見つめる赤い瞳とかち合った。
「ふぁ、だ……ん、ふ、ふ、っ……んぅ」
おずおずと俺からも擦り合わせる。待ってました、と言わんばかりに口づけは深く、抱き締める力は強くなった。
気持ち良さに、ぽーっと頭が霞んでしまう。身体の奥に疼くような熱が灯る。そんな時だった。わざとらしくリップ音を立てながら口を離されたのは。
「はっ……いつから、起きてたの……?」
「頬、触ってる辺りから。可愛いことしてんなぁ、って思ってたんだけどよ。まさか寝込みを襲われるとはな」
「ごめ、その……」
「謝んなよ、嬉しかったんだからさ。でもこれ以上やるとお前を離したくなくなっちまうからよ……続きは帰ってから、な?」
少し悪戯っぽく笑う唇が、耳元で囁く。頬に優しく触れ、頭をひと撫でしてくれてから、ダンは台所へと向かっていってしまった。
帰ってからって……また、してくれるのかな? 俺に触ってくれるのかな?
一人ベッドに残された俺は、先程の彼の言葉を思い返しながら期待に身を震わせた。
「今日も店の手伝いに行かないといけなんだけどよ。ちょっと時間かかりそうだから……冷蔵庫の残り物、チンして食べててくれねぇか?」
俺の皿にスクランブルエッグとウインナーを数本乗せながら、ダンが申し訳無さそうに眉を下げる。
今日のご飯は一人……か。
今まで散々一人で食事をしていたってのに。最近はダンと一緒だったからかな……寂しくて仕方がない。そのせいだろう。
「あのさ……俺もダンに付いていって、終わるのお店で待ってちゃ駄目、かな?」
気が付けば、独りよがりの我が儘が口から漏れていたんだ。
夕日よりも真っ赤な瞳が大きく見開き、ぱちぱち瞬く。
困らせちゃった……よな。俺が後悔するよりも早く、ニコッと笑顔の形で開いた口が、俺の我儘を受け入れてくれた。
「いいぜ。丁度お前とのこと、父さん達に報告しようと思ってたし……それに」
言葉を切りながら目線を宙に漂わせる。歯切れの悪さに首を傾げていると、ほんのり頬を染めながら目を逸らされてしまう。
「あぁ悪い、後でちゃんと話すから今は待ってくれないか?」
「あ、ああ。分かったよ」
意味も分からず頷けば、ホッとしたように口元を綻ばせ、冷めるといけないから、と促された。
香ばしく焼けたウインナーにフォークを突き立てた瞬間、プチンと音を立てて肉汁が滴った。
さっきはサラッと流しちゃったけど……俺とのことってやっぱり俺達の交際のこと、だよな。
なんか……まるで結婚の報告にでも行くみたいだな。
ふと皆に祝福されながら、ダンと誓いの口付けを交わす自分の姿を想像してしまい、思わず顔から火が出そうになる。
突然、顔を真っ赤にした俺に驚いたんだろう。ダンが慌てた様子で声をかけてくるのを、どうにか誤魔化しながら朝食を済ませた。
くちゅ、くちゅ、と俺の舌に擦り寄り絡んで、心地よさを引き出そうとしてくる大きな熱。
驚いて目を開けると、だらしなく頬を緩め、うっとりと俺を見つめる赤い瞳とかち合った。
「ふぁ、だ……ん、ふ、ふ、っ……んぅ」
おずおずと俺からも擦り合わせる。待ってました、と言わんばかりに口づけは深く、抱き締める力は強くなった。
気持ち良さに、ぽーっと頭が霞んでしまう。身体の奥に疼くような熱が灯る。そんな時だった。わざとらしくリップ音を立てながら口を離されたのは。
「はっ……いつから、起きてたの……?」
「頬、触ってる辺りから。可愛いことしてんなぁ、って思ってたんだけどよ。まさか寝込みを襲われるとはな」
「ごめ、その……」
「謝んなよ、嬉しかったんだからさ。でもこれ以上やるとお前を離したくなくなっちまうからよ……続きは帰ってから、な?」
少し悪戯っぽく笑う唇が、耳元で囁く。頬に優しく触れ、頭をひと撫でしてくれてから、ダンは台所へと向かっていってしまった。
帰ってからって……また、してくれるのかな? 俺に触ってくれるのかな?
一人ベッドに残された俺は、先程の彼の言葉を思い返しながら期待に身を震わせた。
「今日も店の手伝いに行かないといけなんだけどよ。ちょっと時間かかりそうだから……冷蔵庫の残り物、チンして食べててくれねぇか?」
俺の皿にスクランブルエッグとウインナーを数本乗せながら、ダンが申し訳無さそうに眉を下げる。
今日のご飯は一人……か。
今まで散々一人で食事をしていたってのに。最近はダンと一緒だったからかな……寂しくて仕方がない。そのせいだろう。
「あのさ……俺もダンに付いていって、終わるのお店で待ってちゃ駄目、かな?」
気が付けば、独りよがりの我が儘が口から漏れていたんだ。
夕日よりも真っ赤な瞳が大きく見開き、ぱちぱち瞬く。
困らせちゃった……よな。俺が後悔するよりも早く、ニコッと笑顔の形で開いた口が、俺の我儘を受け入れてくれた。
「いいぜ。丁度お前とのこと、父さん達に報告しようと思ってたし……それに」
言葉を切りながら目線を宙に漂わせる。歯切れの悪さに首を傾げていると、ほんのり頬を染めながら目を逸らされてしまう。
「あぁ悪い、後でちゃんと話すから今は待ってくれないか?」
「あ、ああ。分かったよ」
意味も分からず頷けば、ホッとしたように口元を綻ばせ、冷めるといけないから、と促された。
香ばしく焼けたウインナーにフォークを突き立てた瞬間、プチンと音を立てて肉汁が滴った。
さっきはサラッと流しちゃったけど……俺とのことってやっぱり俺達の交際のこと、だよな。
なんか……まるで結婚の報告にでも行くみたいだな。
ふと皆に祝福されながら、ダンと誓いの口付けを交わす自分の姿を想像してしまい、思わず顔から火が出そうになる。
突然、顔を真っ赤にした俺に驚いたんだろう。ダンが慌てた様子で声をかけてくるのを、どうにか誤魔化しながら朝食を済ませた。
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