気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件~恋人ルート~

白井のわ

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マッチョな幼なじみと恋人同士になった件(ダンルート)

★ あと、もうちょっとだったのに……

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 強請るみたいに耳元で囁かれ、背筋に不思議な淡い感覚が走る。

 また、ダンに触ってもらえるのか……あそこじゃないけど……

 もうすでにちょっぴり期待してしまっている自分に不安と恥ずかしさを覚えてしまう。

 洗ってもらうだけなのに、おかしくなっちゃったらどうしよう……でも、ダンには我慢して欲しくないし……

 そう、言い出しっぺは俺なのだ。だから断る訳にはいかなかった。覚悟を決めて膝に乗せた拳を握る。

「……いいけど」

「へへっ、ありがとな」

 気のせい、だったのかな。もういつものダンだ。嬉しそうに白い歯を見せる彼に、さっき感じた妖しい雰囲気は微塵もない。

 だったら大丈夫かも……こっそり息を吐いた俺はのんびりと身を任せることにした。

 柔らかい泡を纏うゴツゴツしたダンの手が、滑りを伴い俺の背筋を撫でていく。

 身体を洗う行為だと頭では分かっている。なのに昨日の感覚を思い出し俺の中心が熱を帯びていく。

 落ち着け……こ、こういう時ってどうしたらいいんだ? 羊とか数えてみるとか?

 思考回路がぐるぐるしかけている俺をよそに、腰や腹回りに泡を塗り広げていた手が、いつの間にか胸元まで上がってきていた。

「ひゃうっ」

 不意に感じた痺れるような感覚。乳首摘まれてる……ダンの指が俺のを指の腹で摘んで捏ねるみたいに弄ってる……

「……っ、ぁ……っ」

 何か、変だ……我慢、しないと……反響した自分の声の大きさもだけれど……変に甲高くて、恥ずかしくて両手で必死に押し止めた。

「声、聞かせてくれねぇの?」

 耳元で響く寂しげな声に胸がきゅっと締め付けられる。そうだ……ダンに我慢させちゃ、ダメだ……喜んでもらわないと……

 恥ずかしくて仕方がなかったけれど、それでダンが嬉しいのなら、と塞いでいた手を自ら離す。

「あ、ぁっ、ふぁ、あ、あ、ひぅ……だ、ん……」

 円を描くように周りをなぞられ、クリクリと粒を捏ねられる。時々急に摘まれたり、指の先でピンっと弾かれる度に勝手に腰がビクビク動いてしまう。椅子が軋む音が浴室に響いた。

「可愛い、シュン……」

 耳たぶを甘噛みしながら両方の胸を弄られ、俺は限界寸前だった。とっくの昔に勃ち上がっていた俺のものは濡れすぼり、先端からトロトロと透明な汁をこぼしまくっている。

「やっ……あ、ぁ……あっ、だんぅ、おれ……も、でちゃぁ、あ、あ……ひぁっ」

 ダメだ……イっちゃう……下、触ってもらってないのに……

 後ろから抱き締めてくれているダンの腕にすがり付きながら大股を広げ、カクカクと腰を揺らしているとピタリとダンの手が止まった。

「あ、う? ……だ、ん……なんでぇ……?」

 もうちょっと……もうちょっとでスゴく気持ちよくなれてたのに……
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