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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)
一番バレちゃいけない人にバレてるんだが?
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ふと目を開けた時にはすでに日が傾き始めていた。ずっと抱き抱えてくれていたらしい。窓から差し込んでくる光が、グレイ先生の青い髪をオレンジ色に染めていた。
「ごめんなさい……俺、どのくらい寝ちゃってました?」
「小一時間位かな? ごめんね、君の反応が可愛くてついやり過ぎちゃった」
やり過ぎたって……何だっけ? 確か、俺……先生の恋人にしてもらえて……そして……
先程の失態を思い出して、頬が一気に熱くなっていく。
いやいやいや、いくら先生のキスが上手いからってさ、腰を抜かした上に気を失うなんて。穴があったら入りたい気分だ。
「大丈夫? 一人で立てるかい? 君の部屋まで送ってあげたいのだけれど……学生寮に私が訪れては、少し目立ってしまうからね」
緩やかなカーブを描いている眉が、しょんぼり下がっていく。先生の大きな手のひらが、俺の頬を優しく撫でてくれた。
「大丈夫です、ありがとうございます先生」
ほんのちょっぴり寂しいけど、仕方がないな。
誰に見られちゃうか、分からないし。下手すれば俺とのことが学園にバレて、先生の立場が悪くなってしまうかもしれない。
「……ありがとうシュン君。それから、分かっているとは思うけど……私とのことは、あまり人に公言してはいけないよ?」
「はい……それは、勿論ですけど……」
絶対に言ってはいけないよ、っていうなら分かる。けど、あまりって……どういうことだ?
俺が、不思議そうな顔をしているのが分かったんだろう。先生は、何故か頬をほんのり染めながら困ったように笑った。
「実はね……君の身元保証人を申し出た時に、私が君に懸想していることを、校長先生に見抜かれてしまってね……応援されてしまったんだよ」
一番バレちゃいけない人にバレてる!!
「それ、大丈夫なんですか? っていうか何で応援? 嬉しいですけど……」
目を白黒させながら俺が尋ねると、順を追って説明するように先生が話し始める。
「実は、彼の奥さんも元教え子でね。共感されたようで、大っぴらなことをしない限りは目をつぶってくれる、と約束してくれたんだ」
まさか最大の敵が、すでに味方になっているとは。俺達は、とんでもない後ろ楯を得てしまったようだ。
「とはいえ、彼に迷惑をかけたくないからね。君には、少し寂しい思いをさせてしまうかもしれないけど……」
「大丈夫です! 俺、先生の恋人になれただけでも十分幸せですから!」
「ごめんなさい……俺、どのくらい寝ちゃってました?」
「小一時間位かな? ごめんね、君の反応が可愛くてついやり過ぎちゃった」
やり過ぎたって……何だっけ? 確か、俺……先生の恋人にしてもらえて……そして……
先程の失態を思い出して、頬が一気に熱くなっていく。
いやいやいや、いくら先生のキスが上手いからってさ、腰を抜かした上に気を失うなんて。穴があったら入りたい気分だ。
「大丈夫? 一人で立てるかい? 君の部屋まで送ってあげたいのだけれど……学生寮に私が訪れては、少し目立ってしまうからね」
緩やかなカーブを描いている眉が、しょんぼり下がっていく。先生の大きな手のひらが、俺の頬を優しく撫でてくれた。
「大丈夫です、ありがとうございます先生」
ほんのちょっぴり寂しいけど、仕方がないな。
誰に見られちゃうか、分からないし。下手すれば俺とのことが学園にバレて、先生の立場が悪くなってしまうかもしれない。
「……ありがとうシュン君。それから、分かっているとは思うけど……私とのことは、あまり人に公言してはいけないよ?」
「はい……それは、勿論ですけど……」
絶対に言ってはいけないよ、っていうなら分かる。けど、あまりって……どういうことだ?
俺が、不思議そうな顔をしているのが分かったんだろう。先生は、何故か頬をほんのり染めながら困ったように笑った。
「実はね……君の身元保証人を申し出た時に、私が君に懸想していることを、校長先生に見抜かれてしまってね……応援されてしまったんだよ」
一番バレちゃいけない人にバレてる!!
「それ、大丈夫なんですか? っていうか何で応援? 嬉しいですけど……」
目を白黒させながら俺が尋ねると、順を追って説明するように先生が話し始める。
「実は、彼の奥さんも元教え子でね。共感されたようで、大っぴらなことをしない限りは目をつぶってくれる、と約束してくれたんだ」
まさか最大の敵が、すでに味方になっているとは。俺達は、とんでもない後ろ楯を得てしまったようだ。
「とはいえ、彼に迷惑をかけたくないからね。君には、少し寂しい思いをさせてしまうかもしれないけど……」
「大丈夫です! 俺、先生の恋人になれただけでも十分幸せですから!」
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