364 / 645
細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 言ってることがさっきと真逆だ
しおりを挟む
あまりにも小刻みに身体が震えるもんだから、てっきり俺は、もうイってしまったものだと。
「可愛い……キスで気持ちよくなっちゃったんだね……でも、まだちゃんとイけてないから……思いっ切り出せるように、オレと一緒に頑張ろうね」
どうやら、出すまでには至っていなかったようだ。確かに先輩が握っている俺のものは、震えてはいるものの硬さを保ったまま。言われてみれば、出してしまった時の特有の感覚にも襲われてはいない。
「あ、ぅ……ソレイユ……」
「ん……大丈夫だよ、オレはちゃんとココに居るからね。今は手を繋いではあげられないけれど、キスはしてあげられるから」
宥めるような優しい声で言ってくれて、距離を詰めようとしていた唇が寸前で止まってしまう。
「……あ」
唐突なおあずけに、つい物欲しげな声をもらしてしまっていた。
「ああ、ゴメンね……今しちゃったら、またシュンちゃん気持ちよくなっちゃって、困っちゃうかなって……」
言ってることがさっきと真逆だ。
先輩自身その事実に気付けていないのか、俺への心配が勝っているのか、申し訳無さそうに細い眉を下げている。だから、教えてあげないと。
「……言った」
「……ん?」
「さっき、気持ちよくなろうって……だから、欲し……キス、して……」
ちゃんと、お願いしないと。俺の気持ちが伝わるように。
「っ……そう、だったね……」
目を瞬かせている先輩の耳が赤い。唇が、一瞬ちょんと尖りかけてから、またふわりと花咲くように綻んでいく。
ゆっくりと近づいてきてくれた温もりと、今度こそ触れ合えた。優しく重ねてくれて、甘えるように擦り寄ってくれて。満たしてくれるように繰り返し、唇を食んでくれる。
「ん、んむ、は……ぁ、んっ……ソレ、イユ……っ」
「は、はっ、ん……大丈夫……ちゃんと、して、あげるからね……ん、ふ……乳首も、触って……んっ、ん……」
息をするように絶え間なくキスを送ってくれながら、しなやかな指先が動き始める。
乳輪をなぞるようにくるくると撫で回してくれたり、乳頭に向かって繰り返し指の腹で撫で上げてくれたり。予測が出来ない指の動きが与えてくれる心地よさに、たちまち俺は溺れていった。
夢中で先輩の唇に擦り寄りながら、腰を震わせながら感じ入っていた。
無意識の内に腰を揺らす度に、そのつもりはなくとも先輩の手のひらに擦りつけてしまう。ますます緩く握ってもらっているあそこがジンと熱く疼いてしまう。背筋を駆け抜けていく心地よさがつのっていく。
「……ん、ふぁ、ぅ……ソレイユ……あっ、ふ……」
「は、ぁ……シュンちゃ……ん、ふ、シュン……っ」
先輩も、俺とのキスに夢中になってくれているんだろうか。見つめてくれている眼差しは、熱に浮かされているかのようにどこかぼんやりしている。
余裕のない表情が、悩ましげな声が色っぽい。ますます気持ちが舞い上がって。
「あ、は、ぁ……んっ……あぁ……っ」
食まれた上唇を、軽く吸われた時だった。鼓動が高鳴ると同時に下腹部がきゅっと疼いて、重たい熱がこみ上げてきて。
「んっ……ッっ……ぅ……」
唇を擦り寄せ合ったまま、俺は足をガクガクと震わせていた。続けざまに軽く乳首を摘まれて、くらくらしていた頭の中がますますぼうっとしてくる。
騒がしかった心音も、俺を呼んでくれていた大好きな声すらも遠のいていく。
白く染まりかけていた視界がぐらりと揺れたけれども、倒れてしまうことはなかった。頼もしい先輩の腕が、しっかりと俺を抱き支えてくれたんだ。
「可愛い……キスで気持ちよくなっちゃったんだね……でも、まだちゃんとイけてないから……思いっ切り出せるように、オレと一緒に頑張ろうね」
どうやら、出すまでには至っていなかったようだ。確かに先輩が握っている俺のものは、震えてはいるものの硬さを保ったまま。言われてみれば、出してしまった時の特有の感覚にも襲われてはいない。
「あ、ぅ……ソレイユ……」
「ん……大丈夫だよ、オレはちゃんとココに居るからね。今は手を繋いではあげられないけれど、キスはしてあげられるから」
宥めるような優しい声で言ってくれて、距離を詰めようとしていた唇が寸前で止まってしまう。
「……あ」
唐突なおあずけに、つい物欲しげな声をもらしてしまっていた。
「ああ、ゴメンね……今しちゃったら、またシュンちゃん気持ちよくなっちゃって、困っちゃうかなって……」
言ってることがさっきと真逆だ。
先輩自身その事実に気付けていないのか、俺への心配が勝っているのか、申し訳無さそうに細い眉を下げている。だから、教えてあげないと。
「……言った」
「……ん?」
「さっき、気持ちよくなろうって……だから、欲し……キス、して……」
ちゃんと、お願いしないと。俺の気持ちが伝わるように。
「っ……そう、だったね……」
目を瞬かせている先輩の耳が赤い。唇が、一瞬ちょんと尖りかけてから、またふわりと花咲くように綻んでいく。
ゆっくりと近づいてきてくれた温もりと、今度こそ触れ合えた。優しく重ねてくれて、甘えるように擦り寄ってくれて。満たしてくれるように繰り返し、唇を食んでくれる。
「ん、んむ、は……ぁ、んっ……ソレ、イユ……っ」
「は、はっ、ん……大丈夫……ちゃんと、して、あげるからね……ん、ふ……乳首も、触って……んっ、ん……」
息をするように絶え間なくキスを送ってくれながら、しなやかな指先が動き始める。
乳輪をなぞるようにくるくると撫で回してくれたり、乳頭に向かって繰り返し指の腹で撫で上げてくれたり。予測が出来ない指の動きが与えてくれる心地よさに、たちまち俺は溺れていった。
夢中で先輩の唇に擦り寄りながら、腰を震わせながら感じ入っていた。
無意識の内に腰を揺らす度に、そのつもりはなくとも先輩の手のひらに擦りつけてしまう。ますます緩く握ってもらっているあそこがジンと熱く疼いてしまう。背筋を駆け抜けていく心地よさがつのっていく。
「……ん、ふぁ、ぅ……ソレイユ……あっ、ふ……」
「は、ぁ……シュンちゃ……ん、ふ、シュン……っ」
先輩も、俺とのキスに夢中になってくれているんだろうか。見つめてくれている眼差しは、熱に浮かされているかのようにどこかぼんやりしている。
余裕のない表情が、悩ましげな声が色っぽい。ますます気持ちが舞い上がって。
「あ、は、ぁ……んっ……あぁ……っ」
食まれた上唇を、軽く吸われた時だった。鼓動が高鳴ると同時に下腹部がきゅっと疼いて、重たい熱がこみ上げてきて。
「んっ……ッっ……ぅ……」
唇を擦り寄せ合ったまま、俺は足をガクガクと震わせていた。続けざまに軽く乳首を摘まれて、くらくらしていた頭の中がますますぼうっとしてくる。
騒がしかった心音も、俺を呼んでくれていた大好きな声すらも遠のいていく。
白く染まりかけていた視界がぐらりと揺れたけれども、倒れてしまうことはなかった。頼もしい先輩の腕が、しっかりと俺を抱き支えてくれたんだ。
0
あなたにおすすめの小説
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
転生したらBLゲームのホスト教師だったのでオネエ様になろうと思う
ラットピア
BL
毎日BLゲームだけが生き甲斐の社畜系腐男子凛時(りんじ)は会社(まっくろ♡)からの帰り、信号を渡る子供に突っ込んでいくトラックから子供を守るため飛び出し、トラックに衝突され、最近ハマっているBLゲームを全クリできていないことを悔やみながら目を閉じる。
次に目を覚ますとハマっていたBLゲームの攻略最低難易度のホスト教員籠目 暁(かごめ あかつき)になっていた。BLは見る派で自分がなる気はない凛時は何をとち狂ったのかオネエになることを決めた
オチ決定しました〜☺️
※印はR18です(際どいやつもつけてます)
毎日20時更新 三十話超えたら長編に移行します
メインストーリー開始時 暁→28歳 教員6年目
凛時転生時 暁→19歳 大学1年生(入学当日)
訂正箇所見つけ次第訂正してます。間違い探しみたいに探してみてね⭐︎
11/24 大変際どかったためR18に移行しました
12/3 書記くんのお名前変更しました。今は戌亥 修馬(いぬい しゅうま)くんです
この僕が、いろんな人に詰め寄られまくって困ってます!〜まだ無自覚編〜
小屋瀬
BL
〜まだ無自覚編〜のあらすじ
アニメ・漫画ヲタクの主人公、薄井 凌(うすい りょう)と、幼なじみの金持ち息子の悠斗(ゆうと)、ストーカー気質の天才少年の遊佐(ゆさ)。そしていつもだるーんとしてる担任の幸崎(さいざき)teacher。
主にこれらのメンバーで構成される相関図激ヤバ案件のBL物語。
他にも天才遊佐の事が好きな科学者だったり、悠斗Loveの悠斗の実の兄だったりと個性豊かな人達が出てくるよ☆
〜自覚編〜 のあらすじ(書く予定)
アニメ・漫画をこよなく愛し、スポーツ万能、頭も良い、ヲタク男子&陽キャな主人公、薄井 凌(うすい りょう)には、とある悩みがある。
それは、何人かの同性の人たちに好意を寄せられていることに気づいてしまったからである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【超重要】
☆まず、主人公が各キャラからの好意を自覚するまでの間、結構な文字数がかかると思います。(まぁ、「自覚する前」ということを踏まえて呼んでくだせぇ)
また、自覚した後、今まで通りの頻度で物語を書くかどうかは気分次第です。(だって書くの疲れるんだもん)
ですので、それでもいいよって方や、気長に待つよって方、どうぞどうぞ、読んでってくだせぇな!
(まぁ「長編」設定してますもん。)
・女性キャラが出てくることがありますが、主人公との恋愛には発展しません。
・突然そういうシーンが出てくることがあります。ご了承ください。
・気分にもよりますが、3日に1回は新しい話を更新します(3日以内に投稿されない場合もあります。まぁ、そこは善処します。(その時はまた近況ボード等でお知らせすると思います。))。
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる