気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件~恋人ルート~

白井のわ

文字の大きさ
414 / 662
細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)

★ 全てを委ねてくれている、今なら

しおりを挟む
 熱い。まるで燃え盛る炎に手をかざしているかのよう。唇に触れた吐息も、指先が触れてしまった体温も、どちらも触れた途端にジンと痺れるように熱くなって。

「ん……シュンちゃ……」

 また微かな吐息が。悩ましげな声と一緒に触れて、俺の胸の奥にあった何かを容易く壊していった。

「んぅ……」

 衝動的に動いていた。

 押し付けるように形の良い唇に口づけて、太い彼の竿を握っていた。夢中でキスを交わしながら、緩く握っている手を上下に動かす。

「ふ、んっ、んぅ……」

 手の中の熱が僅かに震えている。俺には、先輩のような巧みな導き方は出来ない。ただただシンプルに、一定の速度で扱き上げることくらいしか。それでも、俺と一緒に先輩も興奮してくれているんだろうか。

 俺の方から意識的に塗り広げなくとも、すぐに指先も手のひらも丁度いい滑りを帯びていた。いくつもの血管を表面に這わせている長い竿の先端から、とろとろと伝ってきたもので濡れていた。

「ん、ぁ……は、んっ、ん……」

 拙いキスの合間に漏れている声、次第に大きくなっているヌメついた音。首まで真っ赤に染めながら、切なげに眉をひそめている先輩。

「は、は……んむ、先ぱ……可愛い……好き……好き、です……」

 ますます俺は夢中になってしまっていた。とろりと瞳を細めた先輩に口づけながら、彼のものを奉仕する。望まれてのことなのに、何だかいけないことをしているような。妙な高揚感と背徳感に、すっかり溺れてしまっていた。

 俺の方が楽しんでしまっていたんだ。

 ホントに先輩が気持ちよくなってくれているのかを、ちゃんと確認もしないで没頭してしまっていたんだ。

「ぁ……は、ぁ……シュン……」

「は、ふ……ソレイユ……」

 先輩が誘うように口を薄く開いた。ホントに今回は全部俺に任せてくれるみたいだ。

「んむ……ん、ふぅ……ん……っ」

 誘われるがまま舌を差し入れれば、すぐに先輩の舌先と触れ合えた。じっと動かないでいてくれている濡れた熱を、飴でも舐めるように舌先でなぞっていく。

 いつもは先輩からの深いキスに応えるだけでも難しかった。でも、今なら。先輩が全てを委ねてくれている今なら、俺だって。

 目の前が眩く眩むほどに、飛ぼうと思えば飛んでしまえるほどに、彼を好きだって気持ちが最高潮に達した時だった。

「んっ、んぅ……ッっ」

 いきなりだった。いきなり過ぎて、何が起こったのか解るまでに時間を必要とした。自分の身体のことなのに。

「はっ、は、ぅ……あ、や、何で……? 何で、俺っ、俺……っ」

 思わず俺は先輩に縋ってしまっていた。最後まで奉仕することもすっかり忘れて、頼もしい胸板に額を擦り寄せてしまっていた。

 その間も、絶え間なく続いてしまっている。到達してしまった余韻からくる多幸感で、心が、身体が小刻みに震えてしまっている。

「……やっぱり、シュンの方が可愛いよ……」

 大きな手のひらが頭を撫でてくれる。その温もりが心地よくて、顔を上げて頬を擦り寄せようとしていた時、そっと顎を掴まれた。

「オレに触ってるだけで興奮してくれたんだから……オレが何もちょっかい出さなくても、イっちゃったんだからさ」

「っ……んぅ……」

 触れるだけのキスを送ってくれた。

 宥めるように、甘やかすように。俺では鳴らせなかった軽やかなリップ音を鳴らしながら、交わし続けてくれる。

 優しく包みこんでくれるような心地よさが、俺の混乱を収めてくれた。こんなにも気持ちがいいなら仕方ないなって受け入れることが出来た。見計らってくれていたのか、先輩の手がゆっくりとあそこへと伸びていく。

 いまだにドクドクと熱を持ってしまっている俺の股の間へと。先輩に触れているだけで達してしまった俺のものへと。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

「好きって言ったら負け!」完璧すぎる生徒会コンビの恋愛頭脳戦は今日も平行線です~恋は勝ち負けじゃないと知るまでの攻防戦

中岡 始
BL
「好きって言ったら負け」 それが、俺たちの間にある、たったひとつのルールだった。 星遥学園の顔、生徒会長・一ノ瀬結翔と副会長・神城凪。 容姿、成績、カリスマ性――すべてが完璧なふたりは、周囲から「最強ペア」と呼ばれている。 けれどその内側では、日々繰り広げられる仁義なき恋愛頭脳戦があった。 ・さりげない言葉の応酬 ・SNSでの匂わせ合戦 ・触れそうで触れない、静かな視線の駆け引き 恋してるなんて認めたくない。 でも、相手からの“告白”を待ち続けてしまう―― そんなふたりの関係が変わったのは、修学旅行での一夜。 「俺、たぶん君に“負けてもいい”って思いかけてる」 その一言が、沈黙を揺るがし、心の距離を塗り替えていく。 勝ち負けなんかじゃない、想いのかたちにたどり着くまで。 これは、美形ふたりの駆け引きまみれなラブコメ戦線、 ついに“終戦”の火蓋が落ちるまでの物語。

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

腐男子♥異世界転生

よしの こひな
BL
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。 目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。 トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

処理中です...