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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
素直が一番
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温かな手のひらが頭を優しく撫でてくれている。頭の天辺から首筋に向かってゆったりと。
時には長い指を櫛代わりにして髪を梳いてくれたり、額や頬にかかっている髪をそっと払ってくれたり。その時には頬や目元も撫でてもらえたり。
そうやって愛のこもった手つきで撫でてもらえているのは嬉しい。ふとした時にキスを送ってくれるのも、嬉しいんだけれど。
「シュン、そんなに落ち込まないでよ。オレはちゃんと楽しめたんだからさ」
もう何度言ってもらえたかも分からないフォローの言葉を受け、胸の辺りが詰まったように苦しくなってしまう。
「ふぐぅ……」
変な唸り声だけを返してしまったのも何度目だろうか。その度に申し訳なさが募っていくものの、何と返していいのか。
「でも、ソレイユの言ってた通りになっちゃって……触り合いっこしよって、言い出しっぺ俺なのに……俺ばっかり触ってもらっちゃって……」
だから、結局……でも、でも、でもと。また少し前に言ったばかりの内容をバカの一つ覚えみたいに繰り返してしまっていた。
何事もなかったかのように綺麗に整えられたベッドの上で俺が意識を取り戻してから、ずっと。
うじうじと繰り返してしまっているやり取りに、流石に優しいソレイユも呆れてしまっただろう。ああ、ほら。撫でてくれていた手も止まってしまって。
「あっ、ほら、雄っぱい。シュンが大好きなオレの雄っぱいだよー!」
彼の優しさは底なしなんだろうか。
良いことを思いついたといった様子で目を輝かせたかと思えば俺の手を取り、その鍛え上げられた筋肉によって出来た膨らみへと引き寄せてきたのだ。また彼の掴みきれない胸板を揉むような形にしてもらえてしまっていたのだ。
「っ……またっ、そうやって俺ばっかり楽しませよ」
「えー……じゃあ、触ってくれないの?」
勝機を見出したのかソレイユがここぞとばかりに畳み掛けてくる。拗ねたように尖らせた口から寂しそうな声を出しながら、タレ目の瞳で見つめてくる。
「触らさせて、頂きます……っ」
もう、とっくに触らせちゃってもらっているけれども。
「うんっ、やっぱり素直が一番だよね」
俺が自分の意思でソレイユの雄っぱいに触れ始めると、その柔らかで弾力のある感触を楽しみ始めると、彼は自分のことのように嬉しそうに微笑んだ。
どこまでも続いていそうな水平線のように、気の長いソレイユのお陰で俺はすっかりリラックス出来ていた。筋肉質な彼の腕の中で、その分厚い胸板に頬を寄せながら、時には揉ませてもらいながら、お昼の日差しが照らしているベッドの上でのんびりとだらけてしまっていた。
どれだけくっついていても飽きやしない。けれども、ほんの少しだけ空腹の気配が。
「お昼、どうしよっか」
感じ始めていたところで尋ねられたからだろう。眠っていたであろうお腹の虫がぱっちりと目を覚ましてしまった。一つの欲求が出てきたからかもう一つまで、喉の方も渇いてきてしまう。
「何に、しましょうか」
空腹感はあれど、まだのんびりとしている頭では丁度いい食べたい物が浮かんでこない。それ故に尋ね返してしまったのだけれども、ソレイユも同じ状態みたいだった。
「何か買いに……行くよりは、お家で済ませたいよね?」
「そう、ですね」
そこでぴたりと会話が行き詰まってしまった。まだまだ頭はまともに動いてはいないが、手の方は勝手に動いてしまう。癒しを求めて触れたままの柔らかな筋肉を揉んでしまう。
ソレイユも俺の頭や背中を撫で回しているから、おあいこということにしておこう。
「…………」
またのんびりとした時間に身を委ねかけていた最中。
「あ、チャーハン」
「チャーハン?」
「作りますよ、俺。約束したじゃないですか」
時には長い指を櫛代わりにして髪を梳いてくれたり、額や頬にかかっている髪をそっと払ってくれたり。その時には頬や目元も撫でてもらえたり。
そうやって愛のこもった手つきで撫でてもらえているのは嬉しい。ふとした時にキスを送ってくれるのも、嬉しいんだけれど。
「シュン、そんなに落ち込まないでよ。オレはちゃんと楽しめたんだからさ」
もう何度言ってもらえたかも分からないフォローの言葉を受け、胸の辺りが詰まったように苦しくなってしまう。
「ふぐぅ……」
変な唸り声だけを返してしまったのも何度目だろうか。その度に申し訳なさが募っていくものの、何と返していいのか。
「でも、ソレイユの言ってた通りになっちゃって……触り合いっこしよって、言い出しっぺ俺なのに……俺ばっかり触ってもらっちゃって……」
だから、結局……でも、でも、でもと。また少し前に言ったばかりの内容をバカの一つ覚えみたいに繰り返してしまっていた。
何事もなかったかのように綺麗に整えられたベッドの上で俺が意識を取り戻してから、ずっと。
うじうじと繰り返してしまっているやり取りに、流石に優しいソレイユも呆れてしまっただろう。ああ、ほら。撫でてくれていた手も止まってしまって。
「あっ、ほら、雄っぱい。シュンが大好きなオレの雄っぱいだよー!」
彼の優しさは底なしなんだろうか。
良いことを思いついたといった様子で目を輝かせたかと思えば俺の手を取り、その鍛え上げられた筋肉によって出来た膨らみへと引き寄せてきたのだ。また彼の掴みきれない胸板を揉むような形にしてもらえてしまっていたのだ。
「っ……またっ、そうやって俺ばっかり楽しませよ」
「えー……じゃあ、触ってくれないの?」
勝機を見出したのかソレイユがここぞとばかりに畳み掛けてくる。拗ねたように尖らせた口から寂しそうな声を出しながら、タレ目の瞳で見つめてくる。
「触らさせて、頂きます……っ」
もう、とっくに触らせちゃってもらっているけれども。
「うんっ、やっぱり素直が一番だよね」
俺が自分の意思でソレイユの雄っぱいに触れ始めると、その柔らかで弾力のある感触を楽しみ始めると、彼は自分のことのように嬉しそうに微笑んだ。
どこまでも続いていそうな水平線のように、気の長いソレイユのお陰で俺はすっかりリラックス出来ていた。筋肉質な彼の腕の中で、その分厚い胸板に頬を寄せながら、時には揉ませてもらいながら、お昼の日差しが照らしているベッドの上でのんびりとだらけてしまっていた。
どれだけくっついていても飽きやしない。けれども、ほんの少しだけ空腹の気配が。
「お昼、どうしよっか」
感じ始めていたところで尋ねられたからだろう。眠っていたであろうお腹の虫がぱっちりと目を覚ましてしまった。一つの欲求が出てきたからかもう一つまで、喉の方も渇いてきてしまう。
「何に、しましょうか」
空腹感はあれど、まだのんびりとしている頭では丁度いい食べたい物が浮かんでこない。それ故に尋ね返してしまったのだけれども、ソレイユも同じ状態みたいだった。
「何か買いに……行くよりは、お家で済ませたいよね?」
「そう、ですね」
そこでぴたりと会話が行き詰まってしまった。まだまだ頭はまともに動いてはいないが、手の方は勝手に動いてしまう。癒しを求めて触れたままの柔らかな筋肉を揉んでしまう。
ソレイユも俺の頭や背中を撫で回しているから、おあいこということにしておこう。
「…………」
またのんびりとした時間に身を委ねかけていた最中。
「あ、チャーハン」
「チャーハン?」
「作りますよ、俺。約束したじゃないですか」
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