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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ いざとなると呆気ない
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ソレイユにも気持ちよくなって欲しい。俺の中に出して欲しい。
そう願っていても至ってしまったばかりの身体は言うことを聞く気配がない。汗ばんだ四肢はしわくちゃのシーツの上へと力なく投げ出されたまま。酸素を求めて浅い呼吸を繰り返すばかりで、指先すらも動かせそうにない。
そもそも感覚が曖昧だ。心地よさと抗えない脱力感、それから冷たい水を浴びるほどに飲みたくなるような暑さは感じてはいるものの、それ以外は。俺自身がベッドと一体化してしまっているような。ありもしない錯覚すら覚えそうになってしまう。
「は、ぁ……は、ん……ソレ、イユ……」
何とか声だけは出せるようだ。じゃあ、お願いしよう。遠慮しないでこのまま続けて欲しいって。ソレイユも最後まで気持ちよくなって欲しいって。
「んぅ……っ」
お願いしようとしていたところで、開けたままの口を塞がれてしまっていた。柔らかな唇と触れ合えてすぐに熱い舌が口内へと入ってくる。
しっとりと濡れた体温は顎の裏を撫でてみたり、歯の裏側をなぞってみたり。好き勝手にしてくれていたってのに。
「ん……んんっ」
肝心の熱が俺の中から引き抜かれてしまっていた。
ホントに先っぽしか入れてはくれていなかったのだろう。挿れてもらう時はお互いにあんなに苦労していたってのに、いざとなると呆気ない。
どうして抜いてしまったんだろう。まだソレイユは最後まで気持ちよくなってくれていないのに。
胸の内に浮かんでくる度に、俺の切なさを打ち消すようにソレイユは深く交わしてくれていた。舌と舌とを擦り合わせたり、時には舌先を軽く吸ってきたり、俺に心地よさを与えようと、俺に考える間を与えないようにしてくる。
そんな熱心な口づけも不意に終わってしまった。追い縋ろうとしていたところで足を掴まれ、大きく広げさせられた。
「っ、シュン……ゴメン……もうちょっとだけ、付き合って……」
「へ……?」
余裕のない声に、見つめてくる眼差しの鋭さに戸惑ってしまっている内に、ソレイユがのしかかってきた。長く引き締まった腕に力強く抱き締められる。隙間なく密着してしまっている鍛え抜かれた体躯よりも熱いものが、硬く脈打っているものがあそこに押し付けられた。
ヌメつくそれの正体に俺は珍しく早く気が付けた。ソレイユのものが俺のものに当たってしまって。
ソレイユがまた括れた腰を揺らし始めた。ついさっき、俺を求めてくれていた時のように。
「あっ、あ……ソレイユ……」
小刻みな彼の動きに合わせてベッドが軋んだ音を立てている。俺とソレイユのものとが擦れ合って、生々しい音を立ててしまっている。
大きく張り出した亀頭が、太く長い竿が俺の竿を擦っていく度に、下腹部がきゅっと疼いてしまう。今はもう、ソレイユのものは俺の尻の中にはいないのに、何でかそっちの方までもどかしくなってしまって。
「は、ん……シュン……」
早くも俺は昂ってしまっていた。そんな折に耳元で悩ましい声で呼ばれてしまえば。
「あ、やっ……イっちゃ……また……」
込み上げてきた抗い難い誘惑に、思わず俺は広く頼もしい彼の背を掻き抱いていた。いや、全身を使って抱きついてしまっていた。高い位置にある腰に足を絡めたことで、ますます彼のものと強く擦れ合ってしまう。
また、俺だけ先に……
「嬉しい……一緒にイこう?」
「っ、あ……ソレイユ……」
微笑む唇が重ねられた。俺から口を開く前に割り開くように舌を差し込まれていた。
「んぅ……ふ、んっ、んん……っ」
熱い舌から包み込むように絡め取られてすぐだった。あまりの喜びに目の前がチカチカと瞬いたのは。抱き締めてくれている腕の中で、藻掻くように身体を震わせてしまったのは。
唯一幸いだったのは、ソレイユもすぐに続いてくれたこと。俺が彼の割れた腹筋を濡らしてしまったすぐ後に彼もまた放ってくれたんだ。くぐもった声を上げながら俺を強く抱き締めてくれながら。
そう願っていても至ってしまったばかりの身体は言うことを聞く気配がない。汗ばんだ四肢はしわくちゃのシーツの上へと力なく投げ出されたまま。酸素を求めて浅い呼吸を繰り返すばかりで、指先すらも動かせそうにない。
そもそも感覚が曖昧だ。心地よさと抗えない脱力感、それから冷たい水を浴びるほどに飲みたくなるような暑さは感じてはいるものの、それ以外は。俺自身がベッドと一体化してしまっているような。ありもしない錯覚すら覚えそうになってしまう。
「は、ぁ……は、ん……ソレ、イユ……」
何とか声だけは出せるようだ。じゃあ、お願いしよう。遠慮しないでこのまま続けて欲しいって。ソレイユも最後まで気持ちよくなって欲しいって。
「んぅ……っ」
お願いしようとしていたところで、開けたままの口を塞がれてしまっていた。柔らかな唇と触れ合えてすぐに熱い舌が口内へと入ってくる。
しっとりと濡れた体温は顎の裏を撫でてみたり、歯の裏側をなぞってみたり。好き勝手にしてくれていたってのに。
「ん……んんっ」
肝心の熱が俺の中から引き抜かれてしまっていた。
ホントに先っぽしか入れてはくれていなかったのだろう。挿れてもらう時はお互いにあんなに苦労していたってのに、いざとなると呆気ない。
どうして抜いてしまったんだろう。まだソレイユは最後まで気持ちよくなってくれていないのに。
胸の内に浮かんでくる度に、俺の切なさを打ち消すようにソレイユは深く交わしてくれていた。舌と舌とを擦り合わせたり、時には舌先を軽く吸ってきたり、俺に心地よさを与えようと、俺に考える間を与えないようにしてくる。
そんな熱心な口づけも不意に終わってしまった。追い縋ろうとしていたところで足を掴まれ、大きく広げさせられた。
「っ、シュン……ゴメン……もうちょっとだけ、付き合って……」
「へ……?」
余裕のない声に、見つめてくる眼差しの鋭さに戸惑ってしまっている内に、ソレイユがのしかかってきた。長く引き締まった腕に力強く抱き締められる。隙間なく密着してしまっている鍛え抜かれた体躯よりも熱いものが、硬く脈打っているものがあそこに押し付けられた。
ヌメつくそれの正体に俺は珍しく早く気が付けた。ソレイユのものが俺のものに当たってしまって。
ソレイユがまた括れた腰を揺らし始めた。ついさっき、俺を求めてくれていた時のように。
「あっ、あ……ソレイユ……」
小刻みな彼の動きに合わせてベッドが軋んだ音を立てている。俺とソレイユのものとが擦れ合って、生々しい音を立ててしまっている。
大きく張り出した亀頭が、太く長い竿が俺の竿を擦っていく度に、下腹部がきゅっと疼いてしまう。今はもう、ソレイユのものは俺の尻の中にはいないのに、何でかそっちの方までもどかしくなってしまって。
「は、ん……シュン……」
早くも俺は昂ってしまっていた。そんな折に耳元で悩ましい声で呼ばれてしまえば。
「あ、やっ……イっちゃ……また……」
込み上げてきた抗い難い誘惑に、思わず俺は広く頼もしい彼の背を掻き抱いていた。いや、全身を使って抱きついてしまっていた。高い位置にある腰に足を絡めたことで、ますます彼のものと強く擦れ合ってしまう。
また、俺だけ先に……
「嬉しい……一緒にイこう?」
「っ、あ……ソレイユ……」
微笑む唇が重ねられた。俺から口を開く前に割り開くように舌を差し込まれていた。
「んぅ……ふ、んっ、んん……っ」
熱い舌から包み込むように絡め取られてすぐだった。あまりの喜びに目の前がチカチカと瞬いたのは。抱き締めてくれている腕の中で、藻掻くように身体を震わせてしまったのは。
唯一幸いだったのは、ソレイユもすぐに続いてくれたこと。俺が彼の割れた腹筋を濡らしてしまったすぐ後に彼もまた放ってくれたんだ。くぐもった声を上げながら俺を強く抱き締めてくれながら。
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