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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 素直が一番
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こういう時のソレイユからの提案は、俺にも方針を決める権利が有りそうでない。基本的には決定事項だ。
だから、俺が今胸の内に過った少しばかりの不満を口に出してみたところで変わりやしない。口の上手さであれよあれよと丸め込まれてしまうだろう。そうして、結局はソレイユの決定事項を俺が受け入れる形に持っていかれてしまうのだ。
「ん……分かった……お願い、ソレイユ……俺のこと、いっぱい気持ちよくして?」
だから、ここは素直が一番。
一回も勝てた試しがない口合戦に挑むくらいならば、俺のことを一番に考えてくれているソレイユの方針に従ってしまう方がいい。そうすれば、ほら。
「っ……ありがとう……」
みるみる内にソレイユの頬が赤く色づいていく。喜んでいるような、それでいて照れ臭そうな。ふにゃりと口元を綻ばせいている様は、いつも絶えず人の良さそうな笑みを浮かべている彼よりもあどけなく見えた。
そう、こうして別の形で、一矢を報いることが出来るのだ。可愛いくて、レアなソレイユを見ることが出来るのだ。
うん。満足した。もやっとしかけていた気分が晴れやかになっていく。
ソレイユはソレイユで俺の機嫌が良いことに安心しているのかもしれない。こっそりと小さく息を吐いているのが見えた。
改めて見つめてきたオレンジの瞳に、俺なりに優しく微笑みかけてみる。
「シュン……」
上手く出来ていたようだ。ソレイユは嬉しそうに瞳を細めながら額をそっと寄せてきた。優しく触れこようとしている柔らかな唇を、俺の方から受け止める。
「ん……」
触れ合った際、どちらともなく吐息が漏れた。唇よりも熱い感触に、首筋の辺りが擽ったくなってしまう。まるで、産毛だけをそっと撫でられたかのような。
「っ、ぅ……」
思わず変な声を上げそうになってしまった。いや、上げていたかもしれない。ソレイユが口付けてくれているから、こもった音になっただけで。
俺に声を上げさせたのは、長い指先。ソレイユの指が、俺の胸板に触れていたのだ。それも、ただ触れただけじゃない。とあるところをいきなり触れてきたから、だからびっくりしてしまったんだ。
いや、まぁ……お願いしたのは俺なんだけれども……いっぱい、気持ちよくして欲しいって……
「ん……シュン、可愛い……乳首、気持ちいいね?」
「っ、ぅ……うん……気持ち、かった……」
今度はソレイユの方が驚いているようだ。息を呑みながら、長い睫毛をぱちぱちと瞬かせている。頬の赤さが、耳の方にまでうつってしまっているような。
間違えてしまったんだろうか? 俺の口から言わせたかったんじゃ?
せっかく気恥ずかしさを乗り越えて頑張ったってのに、返ってきたのは思いがけない反応で、どうしたらいいのか分からなくなってしまう。
「……シュン」
「な、なに? ソレイユ」
「さっきの可愛いお強請りといい……今日は随分素直だね……いつもは恥ずかしがって、なかなか答えてくれないのに……」
そこまで言ってからソレイユは拗ねたように唇を尖らせてしまう。俺から目を逸らしてしまった。
反応的には良さそうには見えない。けれども、彼の顔は真っ赤っか。今なら完熟トマトにすら勝てそうだ。
……これほどまで見事な照れっぷり。とてもじゃないが、悪い反応には。そもそも、好意的な形容詞をすでにもらえてしまっているし。
「素直な俺は……微妙? ソレイユの好みじゃなかった?」
今回ばかりは俺でも返ってきてくれる答えは予想することが出来た。でも、それでも、イヤかとは。微妙、という表現に逃げてしまっていたんだけれども。
だから、俺が今胸の内に過った少しばかりの不満を口に出してみたところで変わりやしない。口の上手さであれよあれよと丸め込まれてしまうだろう。そうして、結局はソレイユの決定事項を俺が受け入れる形に持っていかれてしまうのだ。
「ん……分かった……お願い、ソレイユ……俺のこと、いっぱい気持ちよくして?」
だから、ここは素直が一番。
一回も勝てた試しがない口合戦に挑むくらいならば、俺のことを一番に考えてくれているソレイユの方針に従ってしまう方がいい。そうすれば、ほら。
「っ……ありがとう……」
みるみる内にソレイユの頬が赤く色づいていく。喜んでいるような、それでいて照れ臭そうな。ふにゃりと口元を綻ばせいている様は、いつも絶えず人の良さそうな笑みを浮かべている彼よりもあどけなく見えた。
そう、こうして別の形で、一矢を報いることが出来るのだ。可愛いくて、レアなソレイユを見ることが出来るのだ。
うん。満足した。もやっとしかけていた気分が晴れやかになっていく。
ソレイユはソレイユで俺の機嫌が良いことに安心しているのかもしれない。こっそりと小さく息を吐いているのが見えた。
改めて見つめてきたオレンジの瞳に、俺なりに優しく微笑みかけてみる。
「シュン……」
上手く出来ていたようだ。ソレイユは嬉しそうに瞳を細めながら額をそっと寄せてきた。優しく触れこようとしている柔らかな唇を、俺の方から受け止める。
「ん……」
触れ合った際、どちらともなく吐息が漏れた。唇よりも熱い感触に、首筋の辺りが擽ったくなってしまう。まるで、産毛だけをそっと撫でられたかのような。
「っ、ぅ……」
思わず変な声を上げそうになってしまった。いや、上げていたかもしれない。ソレイユが口付けてくれているから、こもった音になっただけで。
俺に声を上げさせたのは、長い指先。ソレイユの指が、俺の胸板に触れていたのだ。それも、ただ触れただけじゃない。とあるところをいきなり触れてきたから、だからびっくりしてしまったんだ。
いや、まぁ……お願いしたのは俺なんだけれども……いっぱい、気持ちよくして欲しいって……
「ん……シュン、可愛い……乳首、気持ちいいね?」
「っ、ぅ……うん……気持ち、かった……」
今度はソレイユの方が驚いているようだ。息を呑みながら、長い睫毛をぱちぱちと瞬かせている。頬の赤さが、耳の方にまでうつってしまっているような。
間違えてしまったんだろうか? 俺の口から言わせたかったんじゃ?
せっかく気恥ずかしさを乗り越えて頑張ったってのに、返ってきたのは思いがけない反応で、どうしたらいいのか分からなくなってしまう。
「……シュン」
「な、なに? ソレイユ」
「さっきの可愛いお強請りといい……今日は随分素直だね……いつもは恥ずかしがって、なかなか答えてくれないのに……」
そこまで言ってからソレイユは拗ねたように唇を尖らせてしまう。俺から目を逸らしてしまった。
反応的には良さそうには見えない。けれども、彼の顔は真っ赤っか。今なら完熟トマトにすら勝てそうだ。
……これほどまで見事な照れっぷり。とてもじゃないが、悪い反応には。そもそも、好意的な形容詞をすでにもらえてしまっているし。
「素直な俺は……微妙? ソレイユの好みじゃなかった?」
今回ばかりは俺でも返ってきてくれる答えは予想することが出来た。でも、それでも、イヤかとは。微妙、という表現に逃げてしまっていたんだけれども。
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