【完結】間違って地獄に落とされましたが、俺は幸せです。

白井のわ

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★【新婚旅行編】五日目:どうしようもない気恥ずかしさも、彼が喜んでくれるのならば

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 ベッドに上がるまで、バアルはそういう素振りは一切見せなかった。

 そりゃあ、ご機嫌そうではあったけれども。ふわふわ触角を揺らしていたり、ぱたぱた羽をはためかせたりはしていたけれども。

 でも、前のめりに尋ねてきた時のソワソワした感じは一切なくて。かといって、強く俺を求めてくれている時のギラギラ感もなくて。いつも通りな紳士な彼のままだったんだ。

 しっかり洗い終えた俺を湯船に運んでくれてからは、ご自身の彫刻のようにカッコいい身体を磨き上げてから俺の元へと来てくれた。お先に寛がせてもらっていた俺を膝の上に乗せてくれてから、丁度いい温度のお風呂で一緒にのんびりと癒された。

 お風呂上がりにはペアのグラスで冷たい水や、トロピカルな果物のジュースを楽しんだし、毎日恒例のスキンケアもしてもらった。俺も、彼の触角と羽のケアを手伝わせてもらった。

 そうして、それなりの時間をまったりと過ごしたもんだから、気分もまったり。バアルの引き締まった腕を枕代わりに、ベッドでゴロゴロするぐらいにはリラックスしていたんだ。

 約束通りバアルからのリクエストに応えるべく、彼に着替えさせてもらうまでは。

「ああ……誠にお美しい……お可愛らしいですよ……」

 褒めてくれる声は蕩けるように甘い。うっとりと細められた眼差しも。

「あ、ありがと……」

 彼の早着替えの術によって、俺の服装はゆったりとした部屋着から瞬く間に変わっていた。上半身はシワ一つない彼の黒いジャケットを羽織っただけ。下半身は薄いレース生地のパンツ。それも、小さな布地を支えているのは、左右の腰に結んだ紐だけっていうエッチなヤツだ。

 繊細な模様が施された緑のレース生地が、覆い隠してくれている部分はホントに必要最低限。前も後ろも色々と見えてしまっている。いや、そもそも生地自体がスッケスケだから、すでに薄っすら全部見えてしまっているのだけれども。

 もともと新婚旅行の為に、彼に喜んでもらう為に買ったもの。ランジェリーな雰囲気満載とはいえ、穿くこと自体に抵抗はない。ちゃんと男物だし。

 でも、やっぱり恥ずかしさを完全に消し去ることは出来ない訳で。ちゃんと見て欲しいのに、膝立ちになっている足を閉じそうになってしまう。羽織らせてもらっているジャケットの前を閉じて隠したくなってしまう。

 どうしようもない衝動に抗っていると、大きな手のひらが俺の頬を撫でてくれた。甘やかすような優し手つきだった。

「日頃、私めに向けて頂けている眩しい笑顔も、大変愛らしく存じてはおりますが、白い頬を染めてはにかむ貴方様もやはり素敵ですね……時間の許す限り見つめていたくなってしまいます……」

「っ……いいよ、見ていて……好きなだけ……」

 大好きなバアルに喜んでもらえると、俺はすぐに調子に乗ってしまう。あんまり広げられなかったどころか、閉じようとしていた股を広げてアピールしていた。

 ふと嬉しそうに細められていた瞳が僅かに見開く。不思議に思う間もなく、理由を教えてもらえた。

「もう、期待していらっしゃるのですね……」

 深めた笑みに喜びを滲ませて、彼が触れてきたのは俺の股の間。手のひらで包み込むように優しく握ってくれた俺のものは、すでに勃ち上がってしまっていた。

「あ……」

 ただでさえ少ない生地が、ぐっと伸びてしまっている。不思議なくらいに収縮性抜群なお陰で、堪え性のない全長はまだ薄いレースに覆い隠されてはいる。でも、上から覗かれてしまうと。

 焦りに近い気持ちが塗り潰されていく。握られている竿をゆったり上下に扱かれて、堪らなくなってしまう。

「ん……あっ、ふぁ……ごめ、嬉しくて……バアルに……そんな目で、見つめられちゃうと、俺……っ」

「……感じてしまわれましたか?」

「は、ぁ……うん……ドキドキ、しちゃって……その……あ……」

 手の動きが止まってしまった。でも、終わりじゃなかった。

 しっかりと硬いままの竿を手放した代わりに、整えられた指先が触れてくる。レース生地を押し上げてしまっている先端を焦らすように、尿道口の周りを円を描くように撫でてくる。

 生地が薄いから、ほとんど直に感じてしまう。彼の体温も、柔らかな指の感触も。すでに、はしたなく濡らしてしまっている先端からこぼしてしまっている、ぬるぬるとした感触も。

「は、ぅ……ぁ、んっ……バアル……」

「ええ、可愛がって差し上げますね……目だけでなく、手でも沢山愛でて差し上げます……」

「うん……触って欲し……いっぱい、俺のこと、可愛がって欲しい……」

 呼んだだけで、バアルは俺の望みを分かってくれた。そして、叶えてくれた。
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